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アオサギの羽干し 投稿者:ロメオ 投稿日:2024/07/10(Wed) 11:39 No.3398
まつさん、みなさん、こんにちは。

怪我を負ったアオサギの報せが続き、なんとも痛ましいことです。

≫巣立って数ヶ月の間はとくに死亡率が高いのです。

おそらく他の野鳥も同様でしょうが、無事に巣立った後も、幼い鳥たちには危険がつきまとうのが厳しい現実なのですね。

せめて交通事故や釣り具に絡んで命を落とす人間による被害だけでも減らしたいと切に願います。

広大な明石公園で巣立つアオサギたちは、いくらか恵まれているように思えます。
初飛行は車の通らない安全な池の周りや林の木々を利用できます。餌探しの基礎も、いくつかの池や堀、小さな水流で学ぶことができそうです。


さて、本題に入りますが、雨上がりの朝に、コロニーへ出かけると、大樹の上で独特のポーズで羽干しするアオサギたちの姿を数多く観ることができます。

羽干しは、翼の生えそろっていないヒナでも親を見習って同じポーズを取るのですね。
アオサギ好きには、ほほえましい親子の場面を撮ることができました。
池の対岸から望遠ズームで撮影で不鮮明ではありますが、ぜひまつさんやみなさんにも、ご覧になって頂きたい場面です。

添付:3398.jpg (999KB)

Re: アオサギの羽干し - まつ@管理人 2024/07/10(Wed) 17:57 No.3399

ロメオさん、こんばんは。
お写真のヒナ、たぶん4週目弱といったころでですね。翼もまだストロー状態ですし、おそらくこれより小さいヒナだと日光浴ポーズはとらないと思います。とりあえず真似しているのかもですね。こんな翼で意味があるのかどうか分かりませんが。

私の写真はもう何十年も前のものですが、完全に翼が生えそろった巣立ち間近のヒナたちです。こんなふうに皆が一斉にこのポーズをすることがたまにあって、遠くから見るとボーリングのピンが立っているようでちょっと異様です。近くから見るとひな壇に並んでいるみたいですね。これも緑濃い季節の風物詩かなと思います。



Re: アオサギの羽干し - ロメオ 2024/07/11(Thu) 11:46 No.3400

まつさん、こんにちは。
ご多忙な中、お返事と楽しいお写真をありがとうございます。

ヒナたちがそろって羽干しのポーズ、まさにボーリングのピンのようですね。球をあてて倒してみたくなるような…

写真のヒナは、まだ翼の羽も未熟なのに、親鳥にならってポーズを取って。一人前の顔ですよね。
ポーズを取る前には、櫛状の翼をさかんにバタバタさせていました。

それにしても、他のサギたち〜白いコサギやダイサギが、このようなユニークは姿勢をするのを見たことがありません。
思い返してみると、他のサギたちが、翼を広げて羽干しをしていることさえ見た記憶がないような・・・?
なぜ、アオサギだけがこのようなポーズを取るのか、考えてみれば不思議なことですね。
翼のつくりそのものが、他のサギたちとは違っているのでしょうか? 謎は深まるばかりです。



Re: アオサギの羽干し - まつ@管理人 2024/07/11(Thu) 17:49 No.3401

そうなんですよね。アオサギがやるからといって他のサギも同じというわけではないのです。アオサギに近縁のオオアオサギ、オニアオサギ、ムラサキサギあたりはやってますが、シラサギ類がこんな格好をしていたという話は私も知りません。シラサギは色が白いからアオサギなどのように熱がこもりにくいのかなと思ったりもしましたが、白色型のオオアオサギも同じように翼を広げますから、色はあまり関係ないのでしょう。たぶんアオサギが属するArdea属とダイサギが属するEgretta属の間に、骨格上のものか生理学上のものか何か根本的な違いがあるのでしょうね。ただ、これはArdea属に特有のものではなく、体型的にゴイサギに似るYellow-crowned Night Heronや、サンカノゴイ的体型のトラフサギの仲間にも同様の行動が見られます。

この行動、そもそも何のためにやってるのかいまだはっきりしたことは分かっていません。これをやるサギとやらないサギのそれぞれの共通点を調べれば何か見えてくるものがあるかもしれませんね。



Re: アオサギの羽干し - ロメオ 2024/07/11(Thu) 19:00 No.3402

まつさん、こんばんは。
いつもわかりやすく詳しい説明をして下さってありがとうございます。

≫そもそも何のためにやってるのかいまだはっきりしたことは分かっていません

晴れた日や雨上がりに見られるので、羽干し、と決めつけていましたが、今日読んでいた野鳥関連の書籍でも「羽干しか?」という記述になっていました。
今日のブログ記事も、一部修正を加えました。

アオサギは、これほど身近な鳥なのに、まだ究明されていないことが色々ありそうですね。素人なりに考えるのも楽しい時間です。



Re: アオサギの羽干し - まつ@管理人 2024/07/11(Thu) 21:20 No.3403

すみません。私も言葉の定義はよく知らないのですが、たぶん羽干しと言っても間違いはないのだろうと思います。ただ、一口に羽干しといっても鳥によってその機能はいろいろだと思うので…。カワウなんかは分かりやすくて、あれは間違いなく濡れたのを乾かすのが目的だと思います。一方、アオサギの場合は濡れてなくてもあの格好をやりますし、そもそも日頃から粉綿羽を羽に塗りたくっているので、少々濡れたくらいでは水を弾いてしまうんですよね。

あと、虫干しとしての機能はあるかもしれません。虫に限らずああすることでたぶん身体を清潔に保つことができるのでしょう。もっとも、こんなことを言うと、では羽干しをやらないシラサギ類は衛生管理ができないのかと怒られそうですが…。

もうひとつ考えられるのは温度調節です。個人的には、あの格好は何より体温を下げるのが目的だと思っています。あんなふうに翼を広げたら陽に当たる面積が大きくなって余計暑そうに思えますが、あれはむしろ服をはだけるのと同じことなんじゃないかなと。ふかふかの翼を折り畳んで身体に密着させているのを見るといかにも暑そうですから。それに、あの格好をするときは、同時にくちばしを開いて頬をハフハフさせていることが多いのです。それらもやはり体温を下げるための行動です。

そんなことでいろいろ仮説は立てられるのですが、私としてはあの行動は宇宙と交信しているか太陽崇拝の儀式かのいずれかだと思っています。一羽ならともかく、皆で一斉にやっているのを目にすると、それ以外はちょっと考えられません。



Re: アオサギの羽干し - 札幌市民 2024/07/12(Fri) 07:22 No.3404

ご無沙汰しました、横から失礼します。
あのポーズ、太陽崇拝の儀式と私も思います。岡本太郎作「太陽の塔」はアオサギさんから着想を得たものでは?と感じております。



Re: アオサギの羽干し - まつ@管理人 2024/07/12(Fri) 08:26 No.3405

札幌市民さん、どうもお久しぶりです。
やっぱりそうですよね。同意していただけて嬉しいです。それに太陽の塔! これは気付きませんでした。あの微妙なバランス感はたしかにアオサギのポーズそのものですね。あまりにも一致しすぎていて恐ろしいくらいです。



Re: アオサギの羽干し - ロメオ 2024/07/12(Fri) 15:46 No.3406

まつさん、札幌市民さん、こんにちは。

アオサギの羽干しの話ですが、今回の写真は、前日にまとまった雨が夜通し降った後の朝に撮りました。
どんより曇っていて太陽は出ておらず、そのせいか、樹上でポーズを決めるアオサギたちの向きも一定ではありませんでした。 激しく蒸し暑い日で、滝のような汗をかきましたので、まつさんが仰るように、アオサギたちも体温調整のためにこのポーズをしていたと思えます。 ただ、当地では、真冬にもこのポーズを日当たりの良い場所で行うアオサギも観られるので、日光浴で体をあたためる目的もありそうです。12月の朝日の昇る時間帯や、昼近くに見かけています。
このポーズを取る理由は一つではなく、アオサギたちは臨機応変につないこなしているのかもしれませんね。

岡本太郎の太陽の塔、確かにアオサギの姿をモチーフに取り入れていそうです。
私も以前のブログに「アオサギ流太陽礼拝」という記事を載せたことがありました。
あの独特のポーズ、宇宙との交信や太陽崇拝と結びつけたくなる神々しさがありますよね。

今回の写真は、恐竜型の足漕ぎボートの上でポーズを決めるアオサギさんです。



Re: アオサギの羽干し - まつ@管理人 2024/07/14(Sun) 07:08 No.3407

お返事が遅くなりすみません。
これまた貴重な情報をありがとうございます。太陽の塔のポーズ、なんと冬でもやってるのですね。ここ北海道では冬にそのようなことをするアオサギは見かけたことがない、というか、そもそもアオサギ自体ほとんどいなくなるので、あのポーズは暑くなる季節特有のものだと思い込んでいました。仰るとおり、特定の理由に限定する必要はなさそうですね。生きものの行動とその目的を一対一の関係で理解しようとすることの危うさを改めて思い知らされました。勉強になりました!



Re: アオサギの羽干し - 鳥学徒 2024/07/14(Sun) 09:03 No.3408

ロメオさん、まつさん、札幌市民さん、よしこさん、みなさま
おはようございます。
みなさまの興味深いやりとりに、美しく神々しいアオサギの太陽儀式ポーズのお写真は、春から哀しみの渦中にいた私には何よりの励みになっています。元気つけも添えて応じてくださりほんとうに有り難うございました!(ロメオさんのショットのお子さんは羽のカタチがこれからですね!
頑張って!!)
私も遭遇時には、まつさんがお示しになっておられるよう、くちばしを少しあけて、ほっそりしたお首をふるわせている動作も伴っていました。温度調整やヒトの皮膚にいろいろいるよう羽の殺菌目的は間違いないと考えます。いずれにしても虫干しも作家の作品のヒントになるような優美があります。ヒトこそ、アオサギさん動植物に畏敬の念を確認すべきかと。餌取りがうまくいかないお公家さんアオサギのジュニアを見守りつつ感謝をこめて



Re: アオサギの羽干し - ロメオ 2024/07/14(Sun) 09:35 No.3409

まつさんはじめ アオサギを愛する皆様、おはようございます。
やはり真冬の北海道では、太陽の塔のポーズをしたら凍えてしまいますよね。
溜池の護岸壁でよく見られます。日当たりが良く風が当たらない条件下なら冬でも御開帳・・・と言ったところでしょうか。


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