アオサギの暑さの凌ぎかた 投稿者:りんご 投稿日:2025/07/09(Wed) 17:55 No.3605 まつさま、鳥学徒さま、皆さま こんばんは。いつもありがとうございます。 厳しい暑さの毎日ですが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。 拙い質問で恐縮ですが、アオサギは、暑さに強いのでしょうか。人間のように熱中症になってしまうことはあるのでしょうか。アオサギは、どのようにして暑さを凌いでいるのでしょうか。 アオサギのふさふさとしたきれいな羽が暑そうで、また、アオサギが頻繁に脚で体を掻いているので、気になります。 お時間がおありのときに、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。 【追伸】以前、いなくなったアオサギ、という内容で投稿させていただき、皆さまにあたたかいお言葉をいただきました。その節も、ありがとうございました。アオサギに会えなくなって寂しく思っておりましたが、おかげさまで、その後、再びアオサギを川で見かけるようになり、アオサギに会いに川へ出かけております。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - まつ@管理人 2025/07/09(Wed) 19:24 No.3606 りんごさん、こんばんは。 札幌はそこそこ気温は高いものの案外爽やかな暑さです。アオサギが川に戻ってきたということで安心しました。たぶん、その川がアオサギに好まれる時期があるのでしょうね。 アオサギも恒温動物ですから、暑さに対する抵抗力という点では人と大きくは変わらないと思います。やはりあまり暑いと彼らも熱中症になるはずです。先日、富山のほうで、コロニーで営巣中のダイサギが何十羽もいっぺんに死んでしまい、熱中症ではないかと騒がれてました。私はそれはどうかなと疑問のほうが大きいのですが、100%あり得ないとは言い切れないのかもしれません。 さて、アオサギの暑さ対策ですが、人とサギが決定的に異なるのは、鳥には汗腺がないということです。なので、いくら暑くても彼らの地肌はサラサラしていてとくにシャワーを浴びる必要もないんですね。その代わり、そのままでは身体から熱が逃げずに困ったことになるので、彼らは口を開けてハーハーすることで体内の熱を逃しています。これは犬が暑いときにハーハーしているのと同じです。アオサギの場合は、口を開けるだけでなく、同時に頬の下の喉袋の部分を小刻みに震わせることもあります。これで効率的に熱を放散させられるというわけです。あとは垂直に立って翼を拡げる、いわゆる日光浴ポーズ。これでさらに熱を逃します。この3つを同時にやっているのを目にすると、いかにも暑そうに見えます。この恰好、異様と言えば異様ですが、夏の盛りの風物詩的な光景でもあります。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - 鳥学徒 2025/07/09(Wed) 20:28 No.3607 りんごさん、まつさん、こんばんは。少しご無沙汰しております。りんごさんのアオサギさん早くに再会できて良かったです!久しぶりにお出合いできたときは嬉しいですよね。 さて、京都のアオサギさんも、涼んでいらっしゃいます。川のひんやりした風を下から受け羽毛がサラサラしている姿は本当におきれいです。飛ぶ前に美しい一張羅に虫がついているのを噛みつぶす光景もときに見かけます。清潔だなあと感じいります。アオサギさんは、人類と同じ恒温動物とのことで私には学ぶところが尽きない先生といいますか、千里眼のような眼差しに自然と一体化した毅然としたお姿はもはや神様の領域だと感じますね。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/10(Thu) 09:50 No.3608 まつさま おはようございます。おかげさまで、またアオサギに会えるようになりました。お忙しいなか、早速、教えてくださってありがとうございます。 確かに、先日の猛暑の午後、高い木の日陰にとまっていたアオサギは、口を開けて、頬の辺りをぶるぶると震わせていました。そんな苦しそうなアオサギを私は初めて見たので、具合が悪いのかと心配になりましたが、アオサギは暑さを凌いでいたのですね。 また、高い木の日陰でアオサギが日光浴のポーズをしているのを初めて見たときは、ほんとうにアオサギはこのポーズをするのだ、と驚いて感激してしまい、暑さを凌いでいるアオサギにはかわいそうでしたが、何だかユーモラスで忘れられない光景です。 アオサギが無事に暑さを乗り切ってくれることを祈ります。詳しく教えてくださってありがとうございました。 またどうぞよろしくお願いいたします。 まつさまもご自愛くださいませ。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/10(Thu) 10:14 No.3609 鳥学徒さま おはようございます。ご無沙汰いたしております。 いつもありがとうございます。 おかげさまで、アオサギさんにまた会えました。 あたたかいお心遣いをいただいて、ありがとうございます。 鳥学徒さまの「千里眼」というお言葉、ほんとうにアオサギの目は、千里眼のようですね。 初めてアオサギの真正面に立って、アオサギを見た時、眼差しが鋭くて、少し怖く感じ、アオサギは何だか私のことも全てお見通しのようで、ドキドキしました。 鳥学徒さまのお言葉の、「千里眼のような眼差しの、自然と一体化した毅然としたアオサギ」は、私の憧れです。 アオサギが私たちと同じ恒温動物であることは、アオサギを更に身近に感じられてうれしいです。アオサギは暑くて大変だと思いますが。。。 アオサギが無事に暑さを乗り切ってくれることを祈ります。私も暑さを乗り切って、アオサギに会いに行きたいです。 鳥学徒さまも、どうかご自愛くださいませ。 いつもありがとうございます。またどうぞよろしくお願いいたします。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - 鳥学徒 2025/07/10(Thu) 13:20 No.3610 りんごさん、こんにちは。丁重なお返事有難うございます。アオサギさんもりんごさんのお気持ちにこたえんと、早めに戻られたのではないでしょうか。日光浴ポーズを見せては、気楽に見に来てね!と伝えておられるようにも思います。こちらこそ、おばあちゃんのペースのご寛容賜りつつ宜しくお願い申しあげます。アオサギさんのミステリアスな眼については、アオサギを議論する本サイト・アオサギの目にまつさんの写真付きコメント(2010年7月25日)もぜひお読みになって戴きたいと願います。もっとアオサギさんの観察が楽しくなると思います。 まつさんへ アオサギさんのお口の話がでたところでひとつ教えて戴きたいことがございます。下くちばしの生え際あたりから喉にかけて生えている羽毛は、お髭でしょうか。スケッチや画像閲覧のたびに気になってなりません。急ぎではありませんが宜しくお願い申しあげます。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/10(Thu) 16:56 No.3611 鳥学徒さま いつもありがとうございます。 教えてくださったアオサギを議論するページの中の、アオサギフォーラムの「アオサギの目」を拝読しました。写真付きでアオサギ初心者の私にも解りやすいです。 左右の瞳孔の大きさが違うときがあるなど、アオサギの目は、やはり不思議な目ですね。。。 アオサギを議論するページは、「アオサギの目」も含め、私の知らない興味深い内容ばかりなので、これから楽しんで拝読いたします。 鳥学徒さま、教えてくださってありがとうございます。 またどうぞよろしくお願いいたします。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/10(Thu) 17:16 No.3612 まつさま 鳥学徒さまに教えていただいた「アオサギを議論するページ」を先程から拝読しております。 専門的な内容を初心者にも解りやすく、楽しく、詳しく説明してくださってありがとうございます。 これから楽しく拝読いたします。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - 鳥学徒 2025/07/10(Thu) 19:38 No.3613 確かにまつさんの文章わかりやすいと思います。また、日本でいう文系由来の方にも楽しくアオサギさんのすごい世界にアプローチできるようになっていて貴重なサイトだと思いますね。私はエイプリルフールの記事を本当だと思って読んでいたほどです。明日アオサギさんに会えますように! Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - まつ@管理人 2025/07/10(Thu) 21:44 No.3614 りんごさん、鳥学徒さん、こんばんは。 議論するページの紹介をありがとうございます。最近はすっかりアーカイブ化していて、出てくるのは大昔に書いた記事ばかりでお恥ずかしい限りです。余裕ができたらまた手を入れていきたいなと思っています。 りんごさんのご投稿にとても共感できる話があって、これは後で私の体験も書かなければと思っていたのですが、今ご投稿を拝見するとその部分がどうしても見つかりません。おそらく削除されたのですね。残念…。 鳥学徒さんが疑問に思われているのは、たぶん添付した写真の下くちばしの真ん中辺りまで伸びている羽毛部分のことですね。ここはじっくり観察をしている人でないとさして気にも留めない部分なので、省略せずにきちんと描いている人はさすがだなと思います。反対に、ここを省略してしまうと何となくアオサギっぽくなくなってしまうんですよね。そのくらい重要な脇役というか、陰でアオサギらしさを引き立てている部分でもあります。たとえば、コウノトリなどにはこれはありません。だから彼らのくちばしは顔からいきなり突き出ている感じに見えます。逆に、この部分がアオサギ以上に顕著に現れているのはペリカンです。ということで、この部分の正体は喉袋! これこそまさにアオサギがペリカン属である証拠なんですね。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/10(Thu) 23:24 No.3615 鳥学徒さま こんばんは。ご返信ありがとうございました。 おっしゃる通り、まつさまの「アオサギを議論するページ」は、アオサギ初心者かつ文系そのものの私にも、とても解りやすく、説明がお詳しく、親しみやすいので、ほんとうにありがたいです。 明日は、アオサギさんに会いに行ってきます! Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/10(Thu) 23:36 No.3616 まつさま こんばんは。ご返信ありがとうございました。 削除の件、ご面倒をおかけし、大変失礼してしまい、申し訳ございません。私には修正の癖があるため、読み返した際、深い意図もなく、削除してしまったと思います。。。今後、気を付けます。 削除した部分は、どのような内容でしたでしょうか。(自分が削除した内容も把握できておらず、重ねて申し訳ございません) もしもお役に立てるようでしたら、私の駄文でよろしければ、喜んでまた投稿させていただきますので、いつでもお申し付けくださいませ。 どうぞよろしくお願いいたします。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - 鳥学徒 2025/07/11(Fri) 06:03 No.3617 まつさん、おはようございます。 早速にわかりやすい画像とともに貴重なサイトの運営運用有難うございます。昔のと仰いますが、時代を超えたテーマ・記述とともに、まつさんの日本語は、翻訳機にかけても変な訳がほぼでないので助かります(理学松長博士は添えております)。例のところは、喉袋なのですね。丁寧に描きこみたいと思います。ペリカンの喉袋を検索してみたら食物一時保管場所だけでなく、体温調整機能の説明もあり、恒温動物のたいへんさのための暑さ対策に感動いたしました。有難うございました。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - まつ@管理人 2025/07/11(Fri) 08:06 No.3618 りんごさん、鳥学徒さん、おはようございます。 まずは鳥学徒さんへ。私の文章が翻訳で変な訳にならないとのこと、これはひそかに嬉しいです。最高の褒め言葉ですね。ありがとうございます! りんごさんへ。私が見かけた文というのは、りんごさんがアオサギの観察を終えて家路につくとき、自分はこれから家に帰って涼めるのにアオサギはそうではないんだなと申し訳なく思ったというような内容でした。これは私も学生のときにりんごさんと同じように感じたことがあったので、まさにまさに、本当にそうなんだよなあと。私の場合、アオサギの営巣状況をコロニーで終日観察していたときのことでした。途中から雨が降り出して傘をさしながらの調査になったのですが、少々の雨だとあのようなことは思わないはずなので、風雨ともかなり強く、調査するのもまあまあ大変な状況だったのだと思います。で、日もとっぷり暮れて調査を終え、ああ、これで屋根のあるところに帰れると思ったとき、同時に、アオサギはこの先もずっと風雨に打たれ続けるのだなということに気付いたのです。何を言ってるのだ?というような話ですけど、りんごさんなら分かってくれると思います。アオサギに対する畏怖の念をもったというか、野生に生きる者たちと私たち軟弱な人との間にある越えがたい壁を感じた瞬間でした。その時のことは今でもときどき思い出します。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - りんご 2025/07/11(Fri) 16:49 No.3619 まつさま いつもありがとうございます。 まつさまの貴重なご体験を教えてくださって、ありがとうございます! 炎天下でアオサギを見つけて立ち止まり、観察を始めるも、暑さに負けて早々に退散してしまうのが最近の常です。その際、炎天下にいるアオサギを置き去りにするのは、毎回とても切ないです。特にアオサギが私たちと同じ恒温動物であると教えていただいて以来、同じ恒温動物なのに、人間の私だけが涼しいところに逃げてごめんなさい、と更に申し訳なさは募ります。アオサギから離れる際、炎天下にいるアオサギが気になって私はアオサギに背を向けることができず、ずりずりと後ろ向きに立ち去ってしまうので、周りの方々からはもう不審がられているかも。。 結局、私は過酷な自然環境下に生きるアオサギに何もしてやれず、アオサギに何かするどころか、寧ろパンをあげてしまったくらいに私は愚かであり、同じ地球に生きていても、やはり私とアオサギは決定的に違うこと、私はアオサギを助けてやれないことを痛感してしまいます。 しかし、アオサギとの間に仲間意識のようなものを感じられるときもあります。アオサギが棲む川に架かる橋があり、その橋の下は日陰で若干風通しもよく、涼めるので、アオサギも人間も集まります。先日は、その日陰の川の中に立っているアオサギを遠巻きに囲むように、私も含め、人間が川の両岸に等間隔に座り、同じ日陰の空間でアオサギと人間が共に静かに過ごしました。その際はアオサギと人間が仲間であるような一体感を感じ、何とも心和むひとときでした。 私がうまく言葉にできず、削除してしまった拙い思いを汲んでくださり、まつさまが貴重なご体験を語ってくださいました。 ほんとうにありがとうございます。 【追伸】とりとめのない長い駄文になり、大変失礼いたしました。アオサギに感情移入をしてはいけないのですが、もはや私は「アオサギ大好き病」のようです。。。多多至りませんが、またどうぞよろしくお願いいたします。 Re: アオサギの暑さの凌ぎかた - まつ@管理人 2025/07/11(Fri) 21:54 No.3620 りんごさん、お返事ありがとうございます(まつさまと呼ばれると私もりんごさまと呼ばないといけなくなるので、そこはお互い気楽にいきましょう!)。 アオサギに感情移入するのは全く問題ないと思いますよ。むしろ感情移入してアオサギの立場になってみないと彼らのことは理解できないと思いますし。まあ、彼らに同化してそこから戻ってこれないとちょっと変な人になってしまいますけど…。 橋の下で人とアオサギが一緒に暑さを凌いでいる話は良いですね。想像するだけで心和みます。そう考えると、やっぱり河畔林とかは大事ですね。橋をそこら中に架けるわけにもいきませんし、生きものたちに木陰を提供する河畔林は極力そのまま残してほしいものです。 |