アオサギを議論するページ

2026年正月

鷺駆ける新春、明けましておめでとうございます。

馬と言えば、道東の野付半島に放牧されていた一群の馬たちを思い出します。その昔、私が野付湾のアオサギを観察していた頃、湾の手前に薄く広がる原生花園で馬たちはのんびり草を食んでいました。彼らはイネ科植物を選択的に食べてくれるので、ハマエンドウ、センダイハギ、ヒオウギアヤメといったお花畑の植生が維持されるのです。長閑な光景でした。振り返れば、つくづく贅沢な環境で調査していたものだと思います。ただ、そんな場所ですから、当然、観光地でもあり、ピーク時には観光客もけっこう訪れます。彼らのお目当てはたいていタンチョウとかオジロワシで、目の前の水辺で無数のアオサギが饗宴を繰り広げていても「何にもいないねえ」と言って通り過ぎるのです。それだけならまだしも、干潟でひと休みしているアオサギの群れを見て「何あれ、気持ち悪い」と言った二十歳前後の女の子のグループもいました。それが30年近く前のこと。時が移り、今やアオサギの知名度は格段に上がり、親近感を持つ人もずいぶん多くなったように感じます。

本年が皆さんにとって、鷺羽ばたき馬駆ける素晴らしい年になりますように。また一年どうぞよろしくお願いいたします。

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