読売新聞
2006年4月25日
食害アオサギの繁殖抑制実験、無線ヘリで卵に洗剤噴霧
アオサギが集団営巣し、川魚や養殖魚への食害が懸念されている長野県佐久市で25日朝、地元2漁協が、無線操縦ヘリコプターで巣の卵に洗剤を噴霧する繁殖抑制実験を行った。
同市中込地区の千曲川支流では約4年前から、アオサギが集団営巣するようになり、今春はオスとメス計100羽以上が生息。巣の多くは高さ約15メートルの樹上にあるため、無線ヘリの活用を思いついた。
洗剤を卵に散布し、表面に皮膜を作ることで孵化(ふか)が抑えられるという。環境に配慮し、無添加洗剤を用いている。佐久漁協などが卵180個の駆除を県から認められた。