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2008年07月23日-荘内日報

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荘内日報
サギ300羽すみ着く 日枝神社境内 鳴き声やふんの被害も
日枝神社境内の杉の樹上に多くのサギがすみ着いている

鶴岡市日枝の日枝神社(田村哲夫宮司)境内の雑木林に300羽近いサギがすみ着いている。近所の住民は「夜明けごろに一斉に鳴き出すと安眠を妨げられ、 大量に落ちているふんは不衛生。何とかならないものか」と悲鳴を上げている。

市環境課によると、大型(体長90センチ前後)の白い種類 と小型(体長60センチ弱)の黒い種類の2種が境内(広さ約6000平方メートル)にすみ着いているという。大型はアオサギ、小型はゴイサギとみられ、ともに夏ごろ樹上に木の枝を組んで営巣し、集団繁殖地をつくることがあるという。

同神社によると、サギは以前から、毎年3月ごろに飛来。 これまで100羽前後が杉などの木にすみ着いていた。ところが今年はその3倍近いサギが飛来、6月ごろから営巣を始めた。これに伴い、付近の住民は鳴き声 やふんの被害に悩まされるようになった。

近所の住民は「鳴き声の被害はほとんど24時間。夜明けに鳴き出すと安眠を妨害される」と話す。また、「ふんはにおいがひどく、鳥インフルエンザの騒ぎもあったのでウイルス感染しないか不安」と表情を曇らせる。

市環境課は「樹木の伐採などで、市内の営巣地が少なくなったことが日枝神社境内の生息数増加につながった可能性がある」とみる。

16日に同神社総代ら 関係者が集まり、市の担当職員を交えて対策を検討したところ、「ひながかえっており、鳥獣保護の観点からそう簡単には追い払えない」「越冬のため飛び立つ10月以降、営巣を防ぐ方法を検討していく」という方針でまとまった。

同神社の田村宮司は「ふん害などについては市と相談しながら消臭 剤の散布を検討する。山大農学部にも相談をし、来年のサギの飛来期までに効果的な対策を立てたい」と話した。鳴き声の騒音については解決策が出なかった。

環境課では「私有地なので市は対応策を決定できない。神社にアドバイスしながら対応を進める」と話している。

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