読売新聞
2003年5月2日
神戸ポーアイの人工池でアオサギのヒナすくすく
警戒心が強く、地上での産卵が珍しいアオサギのヒナ2羽が神戸市のポートアイランドにある人工池内の岩場で元気に育っている。
アオサギは高い木の枝に営巣する習性があるが、3月上旬につがいが池内に巣作りし、4個を産卵。4月上旬には風雨で巣が池に落ち、卵も水没したが、翌日、市民らの通報で市職員が巣と卵を回収、枯れ草で巣を補修して元通りにした。
親鳥は再び抱卵し、4月24日に、うち2個が孵化(ふか)。市立王子動物園は「人が触った卵を野鳥が再び抱くのは異例。人が危害を加えないとわかり、警戒心を解いたのかも」と推測している。