雪の上で大丈夫?
- 2011年04月06日
- 生態
北海道の冬も先の週末でとうとう力尽きてしまったようです。いよいよ春ですね。
こちらのアオサギはいま一番慌ただしい時を過ごしています。求愛ディスプレイに交尾に巣づくりにとやらなければならないことがたくさんあります。卵を抱いているところも少しずつ多くなってきたようですね。
写真はすでにつがいになり営巣を始めているペア。見たところ、この巣は冬の間に壊れることなく、無事、春まで残ったようです。ただ、巣がきれいに原形を留めているということは巣の上に雪がしっかり積もるということ。この巣の表面には今なおかなり白いものが見られます。それでも、このペアはやるべきことはちゃんとやっているようで、巣材もせっせせっせと運んできて巣づくりに余念がありません。さすがに雪の上から枝を差し込むのは無理なようでしたが、巣の縁を修繕したり雪の上に巣材を置いたりと、できる範囲で着実に仕事をこなしている様子でした。
ところで、この巣を見て驚いたのは、こんなに雪が残っているのにすでに卵があったこと。左のアオサギの足下にきれいな青緑色に見えるのがそうです。この卵、雪の上に置かれています。冷えきってしまわないのか心配ですけど、考えてみれば夜間はまだ零下になるわけですから、すけすけの巣より雪が敷かれているほうが却って暖かかもしれません。ときどき転卵していますし中身が凍ってしまうことはないのでしょう。そして親鳥も雪の上にぺったんと座り込んで抱卵しています。あれだけふかふかの羽毛があれば、雪に触れていても冷たくないのでしょうね。