毎日新聞
2015年6月10日
サギ:子育てかわいいけど…困った 五泉市に「フン害」苦情
五泉市粟島の粟島公園内の松林にアオサギなど数十羽が飛来し、巣作りやヒナの子育てに励んでいる=写真・いずれも日報連会員の比企一夫さん撮影。市民らは温かい目で見守る一方で、松林の隣には市民プールや住宅街があり、「フン害」も懸念されている。市は「対策を講じているが、効果は薄い」と、思わぬ「サギ集団」に頭を悩ませている。
市などによると、サギが飛来したのは昨春からで、30羽以上が群れを作って子育てに励んでいる。サギが巣材やエサを求めて住宅地を通る際、フンが屋根や庭に落ち、住民から苦情も出ているという。
市スポーツ推進課は昨年、市民プールで、屋根があるプール部分を除く一部にテントを張るなどの処置を行った。市都市整備課も、繁殖後に枝落としや 松5本を伐採したほか、周囲にロープを張って市民の立ち入りを防ぐなど対策を取ったが「松を全部伐採すると、今度はどこへ行くか分からない」(同課)こと もあり、見守るしかないのが現状だ。サギは4〜8月までが繁殖期とされ、11月にはほとんど姿が見られなくなるという。