北海道新聞
2019年06月12日
夏迎え巣立ち待つアオサギ 江差・ノコロップ岩
【江差】檜山管内江差町伏木戸町の沖合約300メートルにある岩場「ノコロップ岩」で20~30羽ほどのアオサギが巣を作り、巣立ちを控えたヒナたちが羽ばたく練習をする姿を見せている。
アオサギは全長95センチほどで、日本に生息するサギ類としては最大。道内には3月中旬ごろに渡ってくることから、春を告げる渡り鳥としても知られている。通常は川の河口付近などで巣作りを行う。
日本野鳥の会道南檜山の奥田孝一代表(70)によると、アオサギがこの場所で営巣し始めたのは10年ほど前。「アオサギの岩場での繁殖は道内でも珍しい。われわれも毎年楽しみにしている」と話す。ヒナは今月いっぱいで巣立ちを迎えるという。(桶谷駿矢、写真も)