中日新聞
2004年4月25日
島にも人間生活の弊害?
多数のアオサギが氷見市沖の虻が島に生息し、大量のふんをまき散らしている。ふん被害から少しでも島内の植物を守ろうと地区住民たちが先日、島に渡り小枝などの営巣材の除去作業をした。
島には何度か渡ったことはあったが、ふん被害を確認した覚えはなかった。「果たしてどんな状態なのか」。そんな思いで船に揺られていると、アオサギがいるわいるわ。船上からでも、島の上空を飛び交う数十羽のアオサギが見えた。1つの木に多い場所で10個ほど巣があり、周辺の木の幹や葉の表面はふんで真っ白。においも漂う。放置すれば確かに島内環境は悪化しそう。
なんとかすべきだとの思いを強くしたが、これも人間の営みによるしわ寄せ? そうだとすれば、少しアオサギが気の毒になる。(本安幸則)