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毎日新聞
住宅地に営巣、コロニー建設なら住環境被害も

◇住民ら「様子見守る」

大津市衣川1の住宅地の雑木林に複数種のサギがすみ着いている。新しい住民は、地元でちょっとした話題になっているが、一度コロニー(集団繁殖地)ができてしまうと、ふん害や悪臭などの被害も予想される。現状で実害はなく、住民らは「とりあえず様子を見守るしかない」と、対処を思案している。【小松雄介】

雑木林は、JR堅田駅の南西約1.5キロ。近くに成安造形大の他、住宅や飲食店などがある。住民から毎日新聞大津支局に連絡があり、記者が竹や杉、ヒノキが茂る林に入った。「グァー」という鋭い鳴き声がするが、姿は見えない。約30分後、羽を広げると2メートルほどもある鳥の姿を撮影。同じような鳥が少なくとも5羽いることを確認した。周辺では、住民がカメラで鳥を撮影するなどしている。近くの農業、田中章司さん(63)は「10日ほど前に気付いた。生まれた時から住んでいるが、見たことがない種類の鳥」と話す。

写真を見た日本野鳥の会京都支部の中村桂子副支部長は「ダイサギとアオサギ。ほぼ間違いなく巣を作っている。現在は繁殖期で、住宅地に大コロニーができると、ふん害や鳴き声、夏にはひなの死がいなどによる悪臭などの問題が起きる可能性がある。ヒナを殺したり卵を傷つけるのは鳥獣保護法違反。巣を駆除するのであれば、早い方が良い」と話す。

県自然環境保全課は「彦根城のお堀でもサギの被害が報告されている。コロニーを作るのは、豊かな自然が残っているとも言え、駆除に至るまでの合意形成は非常に難しい」としている。

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