信濃毎日新聞
2007年3月27日
鳴き声やふん、サギ被害で勉強会 28日に安曇野で
安曇野市穂高有明のアカマツ林に多数のサギが営巣し、周囲の住民が鳴き声やふんに悩まされている。同市が銃による駆除や営巣木の伐採といった対策を進めているが、十分な効果は出ていない。民間の環境調査団体「野生生物資料情報室」(安曇野市)は28日、サギ対策について考える学習会を市内で開く。
市穂高総合支所によると、約20年前から1ヘクタールほどのアカマツ林にゴイサギやアオサギなどが営巣。冬場は少ないが、4、5月の産卵期には数が増え、昨年は最大時に約千羽となった。
ニジマス養殖場で魚が食べられる被害が相次いだことなどから、旧穂高町が2003年にアオサギなどを有害鳥獣として駆除を開始。同市は本年度も既に百羽以上を駆除した。それでも、近くに住む自営業の男性(65)は「夜中まで鳴き声がしてうるさい。車にふんが付くほか、夏場は悪臭がする」と訴える。
学習会は、同市穂高有明の正真院で午後6時半から。参加無料。県環境保全研究所の研究員が生態を解説、市の担当者が対策を説明する。植松晃岳代表は「生態を知った上で対策を考えていきたい」とする。問い合わせは小林さん(電話0263・83・4387)へ。