読売新聞
2007年12月27日
“棒”に貫かれたアオサギ…徳島で救出作戦
徳島県阿南市の桑野川沿いで、体に細長い竹のような棒が刺さったアオサギが見つかった。弓のような道具を使った可能性もある。発見から約2週間。今のところ、羽を広げて飛んでいるが、衰弱するおそれもあり、県が〈救出作戦〉に乗り出した。
アオサギは体長約50センチ。棒は長さ約50センチで、背中から胸のあたりにかけて貫通している。目立った出血などはなく、川の護岸などに止まったり、飛んだりしている。だが、棒が邪魔になり餌を捕りにくそうにしており、近くの表具店経営佐藤和良さん(70)は「早く抜いてあげないと」と心配する。
住民からの通報を受け、県南部総合県民局はこれまで3回、捕獲して保護しようとしたが、元気なため逃げられてしまった。けがなどを負った野生動物の保護に携わる「野生動物救護研究会」(札幌市)の小川巌副会長は「人為的に弓のようなものを使った可能性も考えられる」と話している。