産経新聞
2007年12月27日
痛いけど捕まるのは嫌 枝?貫通のアオサギ
徳島県阿南市の桑野川近くで27日までに、細い木の枝のような物が体を貫通したアオサギが見つかった。県が保護するため捕獲を試みているが、意外に元気で近づくとすぐに飛び立ち、救出作戦は難航している。
県南部総合県民局によると、このアオサギは体長約60センチで性別は不明。背中から腹にかけて長さ約50センチの木の枝か竹とみられる物が貫いている。住民が12月中旬から目撃していた。特に弱っている様子は見られないという。
人為的に刺された可能性もあるが、県民局の担当者は「あれだけ警戒心があって動きも素早いのだから、自然に刺さったのではないか」。
兵庫県立「人と自然の博物館」(三田市)の遠藤菜緒子研究員は、ねぐらの竹やぶを飛び立つ際などに刺さったのではと推測するが「ここまで深く刺さった例は聞いたことがない」と不思議がっている。