徳島新聞
2008年2月22日
阿南のアオサギ、刺さった棒抜けかかる 発見から2カ月
阿南市新野町の桑野川で見掛けられる棒が体を貫いたアオサギ。発見から2カ月が経過し、棒が抜けそうになっている。
昨年12月に見つかったときは、背中側に20-30センチ突き出ていたが、今は腹側に大きくずれ、ほとんど見えなくなった。飛んだり、餌をとったりしているうちにずれたとみられ、地元住民は「このまま元の姿に戻ってくれれば」と、自然に抜け落ちるのを見守っている。
アオサギの観察を続けている近くの表具店経営佐藤和良さん(70)によると、棒がずれているのに気付いたのは1月末。背中側に突き出ていた棒が5センチほどに短くなり、今は見えなくなった。
「棒は羽根の付け根に刺さっているようだ」と話す佐藤さん。急所を外れているらしく、アオサギは元気いっぱいに飛び回っている。食欲も旺盛で、見つかったときより少し太っているという。