毎日新聞
2009年6月19日
オタマジャクシ:県内でも死骸散乱 不思議な現象 /福井
福井でもついに--。全国各地から発見の知らせがある大量のオタマジャクシの死骸(しがい)が水場のない場所に散乱している不思議な現象が、県内でも初めて確認された。
見つけたのは、鯖江市水落町2、水島秀子さん(67)。17日午前6時10分ごろ、散歩するため自宅を出たところ、車庫前でオタマジャクシの死骸約30匹が散乱しているのを目の当たりにした。「不思議で仕方ない。空から降ってくる訳はないし」と話す谷口さんは、18日にも車庫の上で死骸1匹を発見 した。
車庫の上には鳥の足跡のような跡があり、水島さん方の隣で稲作をする近くの久嶋昭雄さん(73)は「ウチの田んぼはシラサギがよく来るが、いつも何か口いっぱいほおばっていく」と話し、鳥の仕業説が有力とみる。
車庫の上の写真を見た日本野鳥の会県支部丹南ブロック長の納村力さん(66)=同市小黒町1=も「アオサギの足跡ではないか。鳥が関係していると思う」と話したが、「オタマジャクシを30匹も吐き出すというのでは数が多すぎる」と首をかしげ、断定は出来ないようだ。【安藤大介】