下野新聞
2010年6月1日
空から?オタマジャクシ10匹以上 小山で発見
31日午前8時半ごろ、小山市粟宮の永野孝男さん(65)が自宅前の畑で、長さ2センチ程度のオタマジャクシが10匹以上いるのを見つけた。「空から降ってきたのだろうか。話に聞いたことはあるが、こんなことは初めて」と驚いている。
メロンの苗を植えていた永野さんが、背後に「ヒョウが降ってきたような音」を感じて振り返ると、東西約5メートルの範囲に10匹以上のオタマジャクシが落ちていた。まだ動いているオタマジャクシもいたという。
昨年、石川県など全国各地で空からオタマジャクシが降ってきたと話題になったが、はっきりした原因は分かっていない。
白鴎大教育学部の小原政敏教授は「気圧が不安定なときなら、小さな竜巻が田んぼの生き物を巻き上げることもあるが、当時は穏やかに晴れており考えにくい」と困惑。「サギなど、少し大型の鳥が飛んでいるうちに吐き出すか、口から落としたのではないか」と可能性を探った。
また、日本野鳥の会県支部の高松健比古幹事は「サギやカワウが吐き出したか、羽根のすき間にはさまっていたオタマジャクシが落ちたという可能性もあるが、県内で会員の目撃例はない。謎としか言いようがないですね」と首をひねっている。