http://nc.kl.edu.tw/~nc/bbs/showthread.php?t=53019
上記の寫真から見ますと多くの親鳥は2年目内至3年目に見へます。所變れば品かわるのでしよう!
Re: 中國山西省で繁殖するアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/07/07(Mon) 12:17No.2113ページの中ほどから6、7枚に写っている親鳥(全て同じ)は間違いなく昨年生まれだと思います。1年目でちゃんとヒナを育てているのは珍しいですね。1年目の場合は営巣を試みることはあってもほとんど途中で失敗するので、少なくともここ北海道ではなかなかこんな光景は見られません。もう少しヒナが大きくなればどちらがヒナなのか見分けがつかなくなりそうですね。
それから、この巣の左上に同じく昨年生まれの幼鳥(冠羽あり)が1羽写っていますが、巣にいるわけではないですし、この写真だけでは親鳥がどうか私には判断できません。1年目の幼鳥は繁殖に参加していなくてもこの時期はコロニーでよく見かけるので、写真の1羽も単に立ち寄っているだけかもしれません。他にも2羽ほど紛らわしいのがいますが、彼らは巣を離れはじめたばかりの今年生まれの幼鳥のようですね。
とはいえ、若いアオサギの子育て参加率が地域によってけっこう差があるかもしれないというのはC.C.Changさんの言われるとおりだと思います。アオサギを対象にしたこの手の研究はおそらく無いと思いますし、成鳥と幼鳥の渡り行動の違いと絡めてデータをとればかなり面白い研究になりそうですね。
(C.C.Changさんへ)ご指摘に沿って記事内容を修正(山東省⇒山西省)し、リンクもクリックで見られるように直しました。このため、そのことについて書かれたご投稿はふたつとも削除しています。ご了承ください。Re: 中國山西省で繁殖するアオサギ投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/07/07(Mon) 21:13No.2114毎度手數をおかけして申し譯けありません。お蔭樣で意味がよく通じる樣になりました。本當にありがとうございます。普段日本語を使ふ事はないのでギコチない事覺悟の上で投稿さして戴いています。その上“PC痴”ときていますから氣性の良いまつさんの手助けを賴りにするばかりです。なにしろ昨日ひぢいチヤン(great grandfather)になつたばかりです,お許し下さい。Re: 中國山西省で繁殖するアオサギ投稿者:ももぴょん投稿日:2014/07/08(Tue) 13:44No.2115C.C.Channgさん、初めまして!いつも楽しく興味深く読ませていただいています。有難うございます。
そして、ひ孫さんの御誕生おめでとうございます!
これからも、楽しい投稿をワクワクしながら、待っています。Re: 中國山西省で繁殖するアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/07/08(Tue) 13:51No.2116ひ孫さんのお誕生、おめでとうございます! もし、ひ孫さんとご一緒に住んでいらっしゃるのなら、しばらくはアオサギどころではなさそうですね。お孫さんがいらっしゃるぐらいの年配の方だろうとは想像していましたが、ひ孫さんまでいらっしゃったとは。そんな人生経験の豊かな方に当サイトを御覧いただけて光栄です。今後もますますご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。Re: 中國山西省で繁殖するアオサギ投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/07/09(Wed) 20:33No.2117ももぴよんさん,まつさん この度はひ孫の誕生で皆さんから嬉しい祝賀を戴き光榮の限りです。彼女も海をこえたこの祝福をありがたく受けとるでしよう。鳥の渡りは國境を越えたものでまつさんのこのサイトでお互いの情報を交換出來る事はこの上ない樂しみです。特に鳥は私に取つて見れば多くの生理學の分野に於て人間樣よりも優れた動物なのです。私はBirdwatchingからこの優れた鳥達特有の神祕を解き明す喜びを感じています。そしてその喜びを皆さんと分ち合いたいのです。偉そうな事を言つてしまいましたが始めてひ孫を持つた喜びにのぼせ上ったのでしようか,それとも人間として最高峰にたどりついた安堵(?)の一息でしようか,之から後はより優れた鳥の仲間入りしてその神祕にchallengeするだけです。
コロニーに出会えました。先日、会社の上司と出張に行き、移動中のクルマの中で、「君の趣味は?」と問いかけられ、「鳥の写真を撮るのが趣味です。」と答えました。すると、その上司は、「私は休日ジョギングをするのが趣味で、時々池のウォーキングコースまで行く時があるが、何だろうな、シラサギっていうのかな、いっぱい居るぞ。」と。私は「本当ですか?それはどこですか?」と尋ね、本日その場所に行ってきました。すると、ありました。コロニーです。しかもアオサギのコロニーです。シラサギも居ましたが、念願のアオサギのコロニーが目の前にあるではありませんか! 嬉しくてこみ上げるものがありました。300mmのレンズを持って行ったのですが、全く歯が立ちません。大きな池の対岸にコロニーがあるため遠すぎます。今度800mmを持って挑もうと思っております。上司曰く、かなり前からこの場所に営巣しているとのことです。嬉しくて嬉しくて、まずは一報とさせて頂きます。
Re: コロニー投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/30(Mon) 17:51No.2105こんばんは。アオサギに想いが通じたのですね。
写真を見た感じでは繁殖期ももう終盤のようで、もしかするとすでに巣を離れた幼鳥も多いのかなと思います。この時期にこの様子なら、最盛期はかなり賑やかなコロニーになるのではないでしょうか。見たところ落葉広葉樹のようですし、葉っぱが出てくる前ならずいぶん観察しやすいのではないかと。来年が楽しみですね。Re: コロニー投稿者:mini1000th投稿日:2014/06/30(Mon) 19:57No.2106お返事ありがとうございます。コロニーの写真ですが800mmでも及ばず2倍のエクステンダーを使用して1600mmで何とかものになりました。ただ、容量が10メガ以上ありますので画質ダウンしても掲示できる600KBになりませんでした。掲載できず残念です。
来年が楽しみです。Re: コロニー投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/30(Mon) 21:01No.2107画像ファイルの容量ですが、パソコンで編集できるのでしたら、解像度の変更とかではなく画像サイズを小さくすることでファイルサイズはいくらでも小さくできますよ。もちろん画質はそのぶん粗くなりますけど。たとえば、土曜に添付していただいたコロニーの写真は横幅が3888ピクセルになっています。パソコンでそこまで大きな画面サイズで見ている人はそういないので、たいてい縮小されて表示されます。私はだいたい800ピクセルぐらいでアップロードしています。大きな画面で見ている人にとっては物足りないかもしれませんけど、べつに芸術作品を展示するわけでもないので、そのぐらいで十分かなと。だから私の場合、ファイル容量はいつも200KBていどです。写真の編集ができるものならどんなアプリケーションでもサイズ変更の機能は付いているはずなので、ぜひ試してみてください。Re: コロニー投稿者:mini1000th投稿日:2014/06/30(Mon) 22:53No.2108出来ました。そうですね、サイズを小さくすれば出来ましたね。ありがとうございます。
これは、かなり大きくなった幼鳥です。もうすぐ巣立ちですかね。
この場所は、とにかく距離があります。油断ずるとブレブレで見るに耐え難い写真になってしまいます。これは何とかうまくいったと思います。
来年は営巣から撮ろうと思っています。それまでに1600mmに慣れないといけません。練習しておきます。
アオサギってほんとうにいいですね、仕草がたまりません。Re: コロニー投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/07/01(Tue) 06:22No.2109お写真、添付できたようで良かったです。
写っている幼鳥はもしかしたらもう飛んでいるかもしれませんね。飛べるようになっても1週間かそこらは巣から完全には離れず、親から餌をもらっています。おそらくそういった時期ではないかと。
広葉樹かと思ったらそうではないのですね。ヒノキでしょうか。来年を楽しみにしています。
掲示板No2079で……”台灣南方で衛星追跡した一羽の幼鳥は5月4日に北上を始め1日で東海まで行きましたが殘念この幼鳥はその後消息を絶ちました。でも少くともこの結果から一部の幼鳥は1 seasonの越冬で繁殖地にもどる事が分ります。”
ここで取り上げました<幼鳥>はその後他の寫真を分析した結果<亞成鳥>の可能性が高い結論になりました。訂正さして戴きます。大變失禮致しました。幼鳥と亞成鳥の寫真に依る分別は本當に難しいとしみじみ感じました,特に夜間寫真はです。
Re: 訂正投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/25(Wed) 20:22No.21031年目の幼鳥と2年目の幼鳥(亜成鳥)の区別は難しいですね。信号機の色のようにはっきり区別できれば調査も楽なのですが。まあ、連続的で区分しにくいところが生き物の特徴でもあるのでしょうし奥深さでもあるのでしょうね。
アオサギの亞成鳥と取り殘された成鳥,何時旅立つのかと神經をとがらして觀察していますが今日に至るまで末だ氣配がありません(圖參照)。今觀察している基隆河は潮汐の影響を受けますので丁度水位の低い時間帶を私も鳥と同樣に選ぶ必要がありますので頭を惱ましています,應援して下さい。
Re: 台灣のアオサギ春の渡り始まりました投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/04/07(Mon) 07:50No.2042少しスレッドが長くなりすぎたので、私のほうで新しく切り離しました。ご了承ください。
潮の満ち引きのある水辺は観察時間をそれに合わせないといけないので大変ですね。私も以前、海で採餌するアオサギを観察していたことがあったので状況はなんとなく想像できます。ただ、潮汐があると潮が退いたときに個体数が必ず最大になるので、データをとる上ではかえって好都合でした。
幼鳥と亜成鳥はもう渡らないのかもしれませんね。それはそれで面白いデータになりそうですが。
ところで、婚姻色についてC.C.Changさんにひとつ質問があります。私はアオサギは繁殖地に着いてから婚姻色になるものだと思っていたのですが、そちらにいる頃からすでに婚姻色になっているのでしょうか?無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/04/07(Mon) 18:19No.2043早い個體は正月には紅く色付くのが分りますが大體は2月中に寫真の樣にはつきりして來ます。すごいのは3月始めにはもう鮮明な婚姻色です。亞成鳥の婚姻色はかなり遲れ又淡いので區別出來ます。幼鳥ぱ殆んど婚姻色は有りません。無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/04/08(Tue) 05:30No.2044そうなのですね。ありがとうございます。
こちらで越冬しているアオサギを見ていると繁殖期直前までは婚姻色になりません。繁殖期が近づくにつれ少しは色づくようですが、渡りのサギたちが到着する前後に急に鮮やかになる感じです。なので、そちらでかなり早い時期から婚姻色になっているということを聞いて驚きました。そちらのアオサギの婚姻色は日周期に反応しているのかもしれませんね。ただ、それならこちらも日長の変化はあるし、むしろ緯度の低い台湾よりその変化は極端なはずですが、こちらで見ている限り日が長くなるにつれ徐々に婚姻色になるということはないようなのです。こちらの越冬サギは日周だけでなく他の要因の影響も受けているのかもしれません。まだまだ分からないことだらけですね。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/04/09(Wed) 10:42No.2045婚姻色の變化がこれ程越冬地の影響を受ける事始めて知りました。恐らく日周以外に性別、性ホルモン、氣温、日照時間、異性の存在等多多關聯する因素があるかと想像します。特に台灣のズグロミゾゴイは留鳥でありながら雄の婚姻色は雌のより1月以上も早いのです。しかも雌の婚姻色變化は雄のdisplayによつてinduceされている樣な感じです。それで非常に大膽な質問ですが”北海道で越冬するアオサギ雌に多い” の可能性有りますでしようか?無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/04/10(Thu) 06:58No.2046率直に言ってこれは分かりません。私が追いかけている札幌周辺の越冬サギはせいぜい十数羽ですし、個体識別しているわけでもありませんから。
そんなわけで以下は推測に過ぎませんが、私はこちらで越冬するアオサギは雄が多いと考えています。アオサギの場合、自分の巣、あるいは条件の良い営巣場所を確保するためには、他のサギに先駆けてなるべく早くコロニーに到着しなければなりません。その時期をできるだけ早めようとした結果が繁殖地での越冬だと思うのです。そうすると、営巣場所を確保する役割を担うのは雄のほうですから、雄には越冬する理由があります。ところが、雌のほうにはその理由がありません。というわけで、以前は雄だけが越冬するものと思っていました。しかし、どうも越冬サギどうしのペアもいるようで、すべて雄だけというわけではなさそうです。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/04/10(Thu) 07:50No.2047まつさんの説がもつともらしいと思います。台灣で寫真の樣な鮮明な婚姻色になるのはそれ程多くありませんから最後の段階の變化はやはり繁殖地で進行するのが普通かと考えます。寫真はRhodeus氏が台灣南部で撮つたものです。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/04/20(Sun) 08:51No.2054台灣のアオサギずっと減つて來ました。成鳥はもう殆んど見當りません。
亞成鳥(一昨年生れ) もかなり姿を消しました(違つた場所でも同じ状況です),もう北の方へ旅立つたとすれば成鳥の旅立ちとはホボ1ケ月の違ヒです。只この時點では去年生れの幼鳥と一昨年生れの亞成鳥を見分けるのは極めて困難で大きな誤差もまぬかれないと考へます。寫真上列が幼鳥,下列は亞成鳥と認定した結果です。誤り指適して下さい。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/04/20(Sun) 09:02No.2055そちらにこの非成鳥が現れて來ましたらお知せ願ヒます。無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/04/20(Sun) 09:27No.2056アオサギの渡りももうだいたい終わりですね。札幌の近くの繁殖地も9割近くが到着し、まだ飛来していないアオサギはごく僅かとなりました。今のところ1年目や2年目の若いアオサギは来ていません。彼らが来るのはいつもヒナがかなり大きくなってからなので、まだひと月以上先になると思います。
写真で示してもらった1年目幼鳥と亜成鳥の区別ですが、この微妙な違いは残念ながら私には分かりません。平均的な一年目幼鳥と平均的な亜成鳥を比べればそれなりに違っていると思いますが、個々のアオサギでは換羽時期などもかなり違うのでしょうし、なかなか正確には見分けられないような気がします。形態上の違いについては私よりもC.C.Changさんのほうがずっと詳しいと思いますので、もし決定的な違いなどあればぜひご教示ください。無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/04/21(Mon) 20:16No.2057今日、江別市(札幌の隣)のコロニーを訪ねてみたところ、若いアオサギが2羽来ていました。彼らがコロニーに姿を見せるのはもっと後だろうと思っていましたが、今年は早かったですね。写真のアオサギが2羽のうちの1羽です。見かけからすると1年目幼鳥でしょうか。こちらはまだつがい相手はいないらしく、1羽でぽつんと枝に佇んでいました。同じような見かけのもう1羽はすでにつがい相手(成鳥)がいて巣作り中でした。ここ数日、前頭部に灰色の混じる若そうなアオサギが急に増えたので、この2羽もそのサギたちと一緒に渡って来たのではないかと思います。このコロニーは例年180つがいほどが営巣しますが、すでに170つがいほどが到着済みです。渡りシーズンもそろそろ終わりです。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/04/22(Tue) 10:15No.2058北海道のアオサギの情報ありがとうございます。台灣の亞成鳥と思はれる鳥も殆んど姿を消しましたか幼鳥は殘つています。違ふのは幼鳥も風切りの第一回換羽を始めました。台灣にこれから先もう一年居殘る決意の表れでしようか。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/05/19(Mon) 11:45No.2079台灣台北東湖で越冬しているアオサギ,成鳥は3月15日頃,そして亞成鳥は4月17日頃旅立ちましたが幼鳥はそのまま5月17日現在まで殘つています。寫真に幼鳥(黄色指票)6羽と亞成鳥1羽(青)が映つていますがNo.2058の圖と較べますとかなり多くの幼鳥が引き續き帶在している事が分ります。しかし100%全部ではありません。台灣南方で研究している黄さんが衛星追跡した一羽の幼鳥は5月4日に北上を始め1日で東海まで行きましたが殘念この幼鳥はその後消息を絶つちました。でも少くともこの結果から一部の幼鳥は1seasonの越冬で繁殖地にもどる事が分ります。無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/19(Mon) 20:14No.2081同じ1年目の幼鳥でも残るのもいれば渡るのもいるわけですね。面白いですね。このまま幼鳥が夏を越すのが確認できればとても貴重な観察例になると思います。
ところで、衛星追跡されている方がいらっしゃるということで、こちらもたいへん興味があります。そこでひとつお伺いしたいのですが、追跡した幼鳥が消息を絶った東海というのはどこのことなのでしょう? 海の呼び方は国によって違っているようなので、おそらく日本で言うところの東シナ海(英語ではEast China Sea)のことだと思うのですが、台湾の北方に出た辺りでいなくなったのでしょうか? いずれにしても残念ですね。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/05/20(Tue) 08:22No.2082東海は東シナ海(英語ではEast China Sea)に間違いありません。北緯28度を過えた所です。ついでにお伺いしますがネツトのgrey heron-migrationの記事にBirds of Far East migrate to S China; 2 birds ringed in SE Siebria recovered in N Thailand, partial migrant in Japan. Populations of Africa, India and SE Asia sedentary. とありますが日本アオサギがpartial migrantである文獻ご存知でしようか?無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/21(Wed) 07:38No.2085ありがとうございます。けっこう北のほうまで行っていたのですね。
日本で同じ地域のアオサギが一部は渡って一部は繁殖地に留まることがあるかというご質問ですが、これは北海道でもそうですし、他の地域でも同様に確認されています。たとえば富山県で標識されたアオサギは、一部が関東や瀬戸内など雪の無い地方に渡る一方で、一部は真冬の1月になっても富山県内に留まっています。これは農林省山林局(現在の林野庁)が昭和10年代にまとめた標識鳥回収一覧という資料から確認できます。渡るサギと渡らないサギが同じ地域に両方いるという状況は、積雪のある日本海側や北日本でとくに多く見られるのではないかと思います。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/05/23(Fri) 07:37No.2088貴重な情報ありがとうございます。渡る鳥と渡らない鳥の間で年齡差又は性別ありますでしようか?無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/23(Fri) 07:50No.2089齢による渡り行動の違いについては国内では調べられていません。北海道での私の観察で言えば、札幌近郊で毎年十数羽が残るうち数羽は必ず幼鳥が混じっています。観察の母集団が小さいので何とも言えませんが、秋の渡りに関しては成鳥と幼鳥の行動パターンが違っているようには見えません。渡り時期は違うかもしれませんが、渡る、渡らないの意思決定の部分は同じように思います。行動パターンに差が出るとすれば春の渡りのほうではないでしょうか。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/06/19(Thu) 09:59No.2097最後まで殘つた6月のアオサギです。幼鳥の外に亞成鳥も混つています。無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/19(Thu) 20:16No.2098このまま残ってそちらで夏越しするのですね。それにしても、姿勢のせいか、どのアオサギも幾分ほっそりして見えます。たくさん食べてこれからの暑い夏を乗り切ってほしいものです。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/06/22(Sun) 09:30No.2100魚は澤山あるのですが???夏まけでしようか? それとも單に溥衣のせいでしようか?無題投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/22(Sun) 11:40No.2101こんなに魚がいるのですね。これではそこから離れたくなくなるのも分かりますね。
給餌シーンに出会えました。それも両親が連続してやって来ました。
ここのヒナたちは恵まれているようです。
この巣しか観察できないので、こちらもラッキーでしたけど、、、
1週間前にはスカスカの翼で羽ばたき練習していたのに、ずいぶん立派になっています。
ここは巣立ちも早そうです。
Re: 給餌投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/20(Fri) 19:20No.2099写真の巣がかけられている木はおそらくドイツトウヒだと思います。針葉樹の場合は葉っぱが繁って巣が見えなくなるということがなくて良いですね。
この写真を撮られてからもう10日になりますから、このヒナたちは今はもう親鳥と変わりない大きさになっていることでしょう。江別、平岡といった札幌近郊のコロニーでは、すでに幼鳥が飛びはじめました。旭川のほうはこちらより少し遅れるとは思いますが、いずれにしてももうすぐですね。
ヒナたちを置いて、両親とも採餌に出掛けるところが出ていました。
まだ親鳥が付いているところがほとんどですが、ここは成長が早いようです。
3羽だと思っていましたが、4羽いました。
Re: 留守番投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/06/05(Thu) 08:02No.2095ヒナだけの留守番が見られはじめるとちょうど営巣シーズンも折り返し点かなと思っています。
4羽もいると餌もそれだけたくさん要るでしょうから、親鳥はできるだけ早く両親ともに餌場に向かう必要があったのでしょうね。逆にひとりっ子を育てている親はかなり大きくなってもずっと付き添っていたりします。じつはヒナたちが留守番をはじめた直後は、カラスなどの捕食者に襲われやすいもっとも危険な時期でもあります。ヒナ数が多いほうが捕食者からの防御は強固になります。その点、4羽もいればまず安心だと思いますが、ヒナ数が多いと今度は餌不足も心配になるわけで…。親鳥としてはヒナ数に合わせてヒナを留守番させるタイミングを考えなければなりません。親の子育て能力が試されるところです。
ひまつぶしに日本野鳥の會に投稿されている日本アオサギの月別寫真にある成鳥對幼鳥(1+2 years) の數を比較してみました。面白い事に成鳥對幼鳥の間にかなり大きな月別の違いがある如くです。例數が少い上又人為的な誤差もあります故確實な結論は出ませんが日本アオサギの成鳥對幼鳥の渡り研究の手がかりになりそうです。春季の成鳥對幼鳥(1+2 years) の理論上(又は實際の)數は五分五分に近いかと推定します。
Re: アオサギの寫真に見た成鳥/幼鳥比投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/28(Wed) 08:43No.2091野鳥の会のページにわざわざ投稿するぐらいなら自分でもあるていど自信のある写真でしょうし、写り映えのしない幼鳥の写真はあまり投稿されないでしょうね。一方、幼鳥は警戒心が薄く撮影しやすい被写体という点では投稿数は多くなるかもしれません。とはいえ、多くのバイアスがかかっていそうな割にはわりと妥当な結果に見えますね。
まあ、グラフであれこれ考えるまでもなく、春先の幼鳥は確かに少ないですよ。本来の成鳥と幼鳥の比率がどのていどになるかはさておき、ここ北海道の場合だと春に幼鳥を見かけることはあまりありません。少なくとも北海道では、この時期、ほとんどの幼鳥が成鳥とは別の場所で過ごしていると思います。できれば国内の他の地域の状況を知りたいところです。Re: アオサギの寫真に見た成鳥/幼鳥比投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/05/30(Fri) 08:01No.2092寫真の來源は日本全國からですRe: アオサギの寫真に見た成鳥/幼鳥比投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/30(Fri) 08:10No.2093私の書き方が分かりにくくてすみません。最後の一文はグラフのことではなく、そのひとつ前の文を受けています。春先、国内の他地域では幼鳥はどこで過ごしているのかな、と。残念なことですが、日本ではアオサギについてそういった基本的なことすら調査されていないのです。
小一時間、ここの雛たちと同様、親の給餌を待ってようやく撮れました。
ここだけ邪魔されずに見えました。
Re: 雛には無理投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/21(Wed) 07:40No.2087hoshigarasuさん、はじめまして。
これは何の魚でしょうね。いったん全て吐き戻した後、ヒナが食べきれなかった魚を親が再び呑み込んでいるところかと想像します。ヒナの口にはさすがにこれは大きすぎますね。
ようやく気温も上がりコロニーまで出かけました。
観察する環境も悪くなって、なかなかヒナを確認出来ませんでしたが、やっと首を上げてくれました。3羽のヒナが確認出来ます。
随分大きくなっていました。
ヒナの大合唱はこれからのようです。
Re: 5月20日ヒナ投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/21(Wed) 07:39No.2086孵化後そろそろ半月といったところでしょうか。身体は小さくても口を開けると何でも食べられそうなほど大きいですね。
まつ@管理人さん、こんばんは。
今日、例の柵のある貯水池に行ってきました。すると、若鳥でしょうか、1羽居ました。柵の上ではないのですが、近くに居ました。写真の右手側が柵のある場所です。
ここで疑問なのですが、ここで育ったアオサギなのでしょうか? 一昨年はこの辺一帯に複数のアオサギが営巣していました。
この時期に若鳥が居るということはどういうことでしょうか?2年経っても親鳥の容姿にはならないということなのでしょうか?
それとも別のアオサギですかね。
勉強不足で申し訳ありません。教えて頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。
Re: ここで育ったアオサギでしょうか?投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/19(Mon) 06:46No.2078mini1000thさん、おはようございます。
写真のアオサギは昨年生まれの幼鳥のようですね。個体差があるのでなかなか判別しにくいところですが、2年目になるとかなり成鳥に近い見かけになります。この場所での営巣が去年は無かったのだとすると、この幼鳥はどこか他所のコロニーで生まれたということでしょうね。意外とすぐ近くにコロニーがあるのかもしれませんよ。Re: ここで育ったアオサギでしょうか?投稿者:mini1000th投稿日:2014/05/19(Mon) 12:26No.2080まつ@管理人さん、こんにちは。
そうですか、1年目の幼鳥ですか。となるとここで育ったアオサギではありませんね。ちょっと残念な気もします。
コロニー、近くにありますかね?
お返事ありがとうございました。
白井さんの學位論文中Table 5-1にあります幼鳥(50羽)及び成鳥(19羽)のringing後9年の長期間にわたる再觀察にはかなり貴重なdataが含まれていると信じています。惜しむらくは之等貴重な資科は幼鳥第1年の特に高い死亡率の影にかくされ見落されている可能性が高いと考えます。
それで幼鳥の高い第1年死亡率を前もつて除去するべく幼鳥、成鳥共ring後第2年又はそれ以後に再觀察され生存する事が確認出來る個體に限つてそのring後第1年目の再現を比較して見ました。この條件ですと幼鳥成鳥共第1年目は皆よく生存している事實で幼鳥の高い死亡率とはもはや關係ありません。
この條件を滿たす成鳥17羽の凡てが第1年目には全部が姿を表し再觀察されているのに對し幼鳥は12羽の中第1年目に姿を表し再觀察されたのは僅かの2羽でした(寫真參照)。之は明かに幼鳥が第1年目に於て成鳥と違つた行動を取つている事を示唆しています。例えば幼鳥が越冬地で長期間(1年半)暮す如くです。
Re: 東京のアオサギ幼鳥は留鳥でしよ投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/16(Fri) 11:44No.2076白井さんの論文は下記URLから見られます。
http://goo.gl/SomxGh
これが示しておかないとC.C.Changさんが何を話題にしているのかここを読まれている方には分かりませんので。
幼鳥は1年目は基本的に繁殖しないので、1年目は成鳥と違う行動をとっているのは確かです。ただ、幼鳥がその間、どこで何をしているのかは彼の論文からは分かりませんね。
wikipediaでアオサギは本州、四国では周年生息する(留鳥)とあります。しかし白井さんの學位論文から<東京のアオサギ成鳥は留鳥ですが幼鳥は必ずしもそうではない>との推定が可能になります。生存している多くの幼鳥が成鳥と違つて2年目又は3年目になつて始めて再確認されているからです(Table 5-1, Fig. 5-2)。又幼鳥は事實上1500km南でも再確認されています。 それ故日本本洲のアオサギ幼鳥の過半數は成鳥と違つて渡り鳥である可能性が高いかと想像します。
Re: 東京のアオサギ幼鳥は留鳥でしようか?投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/11(Sun) 15:48No.2073白井さんの研究内容の一部は当サイトでも以前、簡単にまとめています。
「個体識別で分かること」 ⇒ http://www.grey-heron.net/2014/02/17/individually-marked-herons/
Table 5-1については、特徴的なところを抜粋、編集したものを上記ページに載せています。さて、幼鳥がコロニーに戻らないのは渡ったのではないかとのご意見ですが、私はそうではないと思います。あの結果はコロニーに戻ってきたかどうかを確認したものであって、繁殖地に留まっているかどうかを確認したものではありません。幼鳥はコロニーには戻ってこないようですが、付近の餌場にいるのかもしれません。私はその可能性のほうが高いと思います。北海道のように冬場の環境が過酷なところであれば成鳥が留まって幼鳥が南下するというような考えもあるいはできるかもしれませんが、東京あたありは冬に幼鳥が留まっても格別不自由するところではなさそうですし、成鳥と幼鳥が別々に行動するというのは私にはちょっと考えられません。白井さんならコロニーの外の状況も把握できているはずですから、これは白井さんに直接尋ねたほうが早いかもしれませんね。私も機会があれば尋ねてみます。
それから細かいことですが、アオサギが留鳥の地域は、本州、四国だけでなく九州もそうですね。部分的には北海道もですけど。Wikipediaのアオサギの項は間違いや独りよがりな見解がけっこうあるので要注意です。Re: 東京のアオサギ幼鳥は留鳥でしようか?投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/05/12(Mon) 11:04No.2074早速の説明ありがとうございます。直接の證據が未だありません故現時點での正しい判斷は困難かと存じます。誰か興味のある方が研究される樣願つている次第です。アオサギの成鳥と幼鳥がDifferential migrationをする事は台灣での越冬状況からも推測出來ます。機会があれば是非白井さんに尋ねてみて下さい。白井さん觀察のアオサギ成鳥は動物園での有利な環境條件を習得し渡りの本能を打ち消して留鳥になつたとすれば幼鳥は未だこの有利な環境條件を習得していないと見る事も出來ます。とにかく幼鳥が成鳥と異る採食習性を持つ事は以前から報告されています。
まつ@管理人さん、ご無沙汰です。
柵の上のアオサギですが、今年は営巣する気配がなさそうです。
毎週確認に行っているのですが、居ません。
どこか違う場所で営巣していると思われますが、なかなか
探せません。柵のある貯水池の近くの河川に居るアオサギを
追いかけたこともありますが、コロニーまで辿り着けません。
今年の観察は無理っぽいです。
最近は河川で魚を狙う姿もあまり見かけなくなりました。
集団でどこか別の場所に行ってしまったのでしょうかね。
この時期、コロニーが観察できないなんて寂しい限りです。
ゴールデンウィークも何度か出かけてコロニーを探しましたが、見つけることができません。
照井克朗さんの「アオサギ写真集」にもあったと思いますが、
コロニーを見つけることは容易いことではないようです。
今日、古いフィルムの整理の意味で、近くの写真屋さんでデーター化してもらいました。
24年前のフィルムの中、シラサギに交じってアオサギのフィルムが出てきました。
子育ての光景です。こういう写真を今年も撮りたかったのですが・・・。
古いネガで色落ちしており、お見苦しいことを招致の上で、掲載させて頂きます。
Re: 今年のコロニー観察は無理っぽいです。投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/06(Tue) 20:26No.2069mini1000thさん、こんばんは。
載せていただいたお写真、さすがに年代を感じさせますが、長命のアオサギのことですからここに映っているヒナももしかしたらまだ存命かもしれませんね。
柵の上のサギは残念でした。当サイトのトップページでアメリカのライブビデオのことを書きましたが、NYのプロジェクトでは毎年営巣していた巣が今シーズンはいつまで経っても使われる気配がなく、とうとう巣がそっくり落ちてしまいました。今年もここで営巣してくれるだろうと期待しても必ずしも飛来してくれるとは限らないのが難しいところで、こればかりはもうどうしようもないですね。
またどこかでアオサギに出会えることを祈っています。Re: 今年のコロニー観察は無理っぽいです。投稿者:mini1000th投稿日:2014/05/06(Tue) 23:18No.2070まつ@管理人さん、こんばんは。
いつも丁寧なお返事、ありがとうございます。
文章に誤字があったようです。いい年してお恥ずかしい限りです。
アオサギは30年くらい生きるんでしたっけ?
この写真の雛がまだ生きてるかもしれないなんて驚きですね。
生きていたらいいですね。そう考えると想いにふけってしまいそうです。
コロニー、見つけたいものです。河川には今後も足を運んでみるつもりです。河川でのアオサギのしぐさを写真に残していきたいと思います。
そのうちいつかまたコロニーに出会えることを夢見て今後も自分なりに探していこうと思います。
また投稿させて頂きますね。Re: 今年のコロニー観察は無理っぽいです。投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/07(Wed) 08:18No.2071アオサギの長寿記録は37年6ヶ月ということになっています。もちろんこれほど長命なアオサギは珍しく、大半はずっと若いうちに一生を終えるようです。とくにアオサギの場合は最初の1年が大変で5割以上は死んでしまうようです。ただ、この1年を乗り切ると長く生きられる可能性はぐっと高まります。もっとも、長寿記録については標識調査から得られたごくわずかな記録をもとにしているだけなので、それ以上に歳をとったアオサギがいても不思議ではありません。
またアオサギとの良い出会いがあるといいですね。今度会うのはひょっとすると40歳、50歳のご高齢の方かもしれませんよ。
台灣は運が良く1年目と2年目のアオサギを同時に見る事が出きますが幸か不幸かその1年目と2年目を見分ける人はいません。その為1年目と2年目の全く違ふアオサギの習性は惜しくも不明のまま氣使ふ人もありませんでした。
私事bird-watchingは同じ鳥を時間かけて見るのが好きで又年のせいで見近かのアオサギに限つて見て來ましたが本當に見答えのある鳥です。まつさんの要請“もし決定的な違いなどあればぜひご教示ください”に答える為本文を綴りました。
第一に“決定的” な違ひは鳥の個體差及びその姿勢,又見る距離,角度,光線等の原因で殘念ながら先ずは不可能と分りました。その上見較べる時期(秋、冬、春)に依つても違ひますし又個個のアオサギの生年月日も記録されていない實情ですから1年目と2年目の區切りをどこに置くのかも問題になつて來ます。それ故今の私に出來る事は手輕に分別出き一般多數のアオサギに應用出きる分別法を見付け皆さんに提供する事と存じます。唯ある程度の間違ひは出ると承知の上です。
それで多くの寫真を基に,特に春の換羽が始まる為1年目と2年目の分別が難しい例を寫真にまとめました。寫真のAとBは違ふ個體ですが一見非常によく似ていて何れも成鳥でない事は明白ですが1年目なのか、それとも2年目なのかは判斷に苦しむ所です。Aが飛び立つ所を撮つたのが右側のA*です。よく見ますと二つの特長が出て來ます,初列風切りが換羽を始めていてP1とP2が拔けているのが分ります。正に1年目幼鳥末期の春の特長です。更に腹部を見ますと脇に縱に長く出る黑斑がまだはえていません。之等よりAは2年目でなく1年目の末期であると推定出來ます。
次にB*はBが向きを變へた瞬間でした,下腹部及び脇に特長ある黑斑が出ています。更に黑斑は延びて肩の上にも出て來ています。之等は幼鳥ではない証據です。ある角度での外觀は殆んど幼鳥そつくりですが,2年目そしてもう直ぐ成鳥に身代りする(亞成)鳥です。
以上からもお分ります樣に辛俸強くいろいろ異る角度から判別するのがコツかと思ひます。以上の2例とも1年目と2年目の判別を幼鳥の第一回換羽即ち初列風切りと脇の体羽に依存しています。しかし殘念ながらこの換羽はどの時間帶で進行するのか又個體差及び地域差はどの位あるのかは分つていません。
日本の北海道以南ではアオサギは留鳥になっていますが1年目,2年目そして成鳥がそれぞれどう移動するのか知りたいものですね。例えば1年目,2年目のアオサギは成鳥と一緒に行動するのでしようか? それとも違つた場所で獨立に越冬(渡り)するのでしようか?
Re: 1年目と2年目のアオサギの違ひ投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/04/25(Fri) 19:46No.2060C.C.Changさん、詳しい説明をありがとうございます。
初列風切羽の換羽状況、それと脇から腹部にかけての黒いラインの有無がポイントというわけですね。換羽については運良く良い写真が撮れない限り簡単には分からなさそうですが、腹部の模様がどうなっているかは時間をかけてじっくり観察すれば何とかなりそうです。今後、注意して見てみます。
日本でのアオサギの移動については渡りのことも巣立ち後の分散のことも悲しくなるほど分かっていません。本州以南では留鳥が多いのは確かですが、日本海側のアオサギは冬になると太平洋側や瀬戸内地域に移動するのもけっこういますし、年中アオサギがいるからといって夏と冬のアオサギが同じアオサギであるとは限りません。いずれにしても分かっていることはごく僅かで、まして成鳥と幼鳥の行動の違いとなると皆目見当もつきません。
ただ、北海道で越冬するアオサギについては多少分かることはあります。限られた地域の観察で越冬数も少ないため一般化できる話ではありませんが、こちらでは成鳥だけが越冬したり幼鳥だけが越冬したりといったことはないようです。渡る成鳥がいる一方で留まる成鳥もおり、幼鳥についてもそれは同じです。また、越冬場所はごく限られた範囲なので、成鳥と幼鳥がばらばらになるということはありません。餌場は別々でもねぐらは基本的にひとつになっています。本州以南に渡ったアオサギがどこでどのように冬を越しているのかについては私もぜひ知りたいところです。Re: 1年目と2年目のアオサギの違ひ投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/05/02(Fri) 08:06No.2066毎年3月から4月になりますと1年目の幼鳥, 2年目の亞成鳥共に年度の終りに近づいて來ます。この時點での特長と云へば幼鳥は第1回の換羽を迎える事です。寫真の上段(黄)の樣にP1(時にはP2も) 拔けてしまいそのあとに新しいP1が生えて來ます,約6mm/日の速度で。初列風切の長さは25cm程度ですから完全に1本分を換羽するには約40日間以上もかかる事が分ります。ですから一年間ぶつ通しで換羽しても初列風切全部を一回で換羽出來ません。
寫真の下段(青)は2年目の亞成鳥ですが1年目よりも更に1年間が過ぎているにも拘らず換羽は3枚しか進んでいません。 かなりの固體差がありまして之は少い方ですが多いのでも6-7枚の換羽です。 即ちアオサギは毎年羽毛の全部を換羽する完全換羽を執行出來ません。 それ故アオサギは他の大型鳥に見られる風切を毎年一小部分づつ系統的に變える系統式“serial”,波浪式又は階段式“stepwise”換羽の方式“Staffelmauser”を採用しています。結果として年の違ふ鳥は換羽の進行度合いが異り年齡の推定にも役立ちます。 例えば寫真の上段と下段の鳥はそれぞれ1年目と2年目の鳥と推定できる次第です。又アオサギでは脇の縱に長い黑班(矢印)からも年の違いが分ります。Re: 1年目と2年目のアオサギの違ひ投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/05/02(Fri) 18:40No.2067これは貴重なことを教わりました。詳しい説明をありがとうございます。換羽の進み具合はきれいな写真を撮ってじっくり見ないことには分からなさそうですけど、今後はなるべく注意して見ていきたいと思います。
C.C.Changさんにはかなり専門的なことを書いていただきましたが、アオサギの換羽については私を含めあまり馴染みのない方も多いかと思います。そこでとりあえず羽の名前を図で示してみました。これはアオサギの翼ではありませんが基本的にはだいたい同じようなものです。C.C.Changさんの説明にあった初列風切というのは翼の後部外側にある大きな羽のことで英語ではPrimariesと言います。羽の一枚一枚にも名前が付いていて、Primariesの頭文字のPをとって、内側から順にP1、P2、P3と名付けられています。つまり説明にあったP1というのはこの初列風切の一番内側の羽というわけです。なお、アオサギの場合、初列風切は内側のP1から外側に向けて順々に換羽が進行します。
換羽というと、特定の期間にバサバサッと抜けて素早く生え替わるようなイメージがありますが、アオサギの場合は時間をかけて少しずつ少しずつ生え替わっていくわけですね。換羽中だと一見して分かるようなアオサギがいないのも道理です。
- JoyfulNote -