ここの河邊にある樹には約20羽の蒼鷺がとまつています。その中幼鳥は3-5羽です。感じでは同じ個體がよく同じ場所に留る如き樣子なのですが標識がない故單なる思ひ過しと見逃していました。正月の休みを利用して場所(座席)別に並べて見た所,何と12月30日と正月3日の2回の觀測で3羽全部の座席が同じだつたのです。蒼鷺の智慧と秩序には全く感服致しました。
Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/01/04(Sat) 15:22No.1963下の寫真に示しました樣にこの場所は充分廣く40羽でも悠悠入ります。ですから一羽が指定席に入る機率は1/40で3羽共に指定席に入る機率は1/40 X 1/40 x 1/40 = 1/6400です。2回連續して同じ指定席に入る可能性は正に零です。之はアオサギの社會に於て何らかの強い秩序を守る法則があるものと想像します。Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/01/04(Sat) 18:59No.1964餌場でよく喧嘩しているのを見ると、餌場にはそれぞれお気に入りのポイントがあるのだろうなと想像できますが、休む場所にも指定席があるとは面白いですね。幼鳥は成鳥にくらべると物事への執着が少ないように思っていたので、こんなことに拘りがあるとは少々意外でした。ずっと観察を続けていけばさらに興味深いことが分かってくるかもしれませんね。Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/01/06(Mon) 11:11No.1965面白いのはこの指定席A, B, C 3 席にとまるアオサギを調べた所12月以來成鳥がこの3席に入席したのは僅か1回だけでその外は皆幼鳥でした。12月中の觀察回數(n)は6回で,平均は成鳥13.3羽,幼鳥3.2羽でアオサギは自由(at random)に入席していない事が分ります. 寫真の樣にその席(B)が空いていてもです。この幼鳥の指定席果して最高の席それとも成鳥の氣に入らない席?これによつて思考が分れると思います。hierarchy ??Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/01/30(Thu) 22:58No.1966C.C.Changさん、ごめんなさい。写真の表示はご投稿後、すぐに許可したはずだったのですが、何かのミスでずっと表示されないままになっていました。申し訳ありません。Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/02/03(Mon) 12:59No.1970嚴しい寒さの續くなかこちらこそ失禮致しました。
指定席Aの幼鳥は2ケ月以上にわたつて自分の席で休んでいます。Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/02/04(Tue) 06:49No.1971この幼鳥にとってはよほどお気に入りの場所なのですね。
C.C.Changさんが前に書かれていたとおりだとすると、写真の幼鳥がこちら(あるいは中国、ロシア?)に渡ってくるのはもう一年先ということでしょうか。一番最近の写真が心なしか痩せて見えるのが気になりますが、そちらの生活にももう慣れたでしょうし、たくさん食べて丈夫な成鳥になってほしいものです。
他でも書きましたが、冬じゅうこちらにいるアオサギは所によってはもう営巣を始めているようです。コハクチョウが北帰行をはじめたという話も聞きますし、2月、3月とこちらではこうした話題が多くなりそうです。Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:C. C. Chang投稿日:2014/02/05(Wed) 08:20No.1972一番最近の写真が心なしか痩せて見えるのが気になりますが....
私も同感ですが同じ姿勢の寫真で見ますと1ケ月前とはあまり變らない樣です。Re: アオサギ幼鳥の指定座席投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/02/05(Wed) 08:47No.1973鳥は全身が羽毛で覆われているので、太っているのか痩せているのか見かけでは判断が難しいですね。
アオサギの平均体重は1.5キロほどと言われていますが、以前、怪我した幼鳥を保護したとき、800グラムしかなくてびっくりしたことがあります。吐き出したペリットを見ると小さな虫のかけらばかりで、身になるようなものはほとんど何も食べれていないようでした。
橋の下にいたアオサギです。夜中の大雨の後で川もかなり濁っていましたが、1本足の状態で毛繕いを暫くやっていました。
アオサギの休息投稿者:rakuichi投稿日:2014/01/31(Fri) 09:26No.1968その後、休息に入りましたが、風に揺れる冠毛と飾り羽が印象的でした。Re: アオサギの休息投稿者:まつ@管理人投稿日:2014/02/01(Sat) 20:02No.1969国内のアオサギもすでに営巣活動を始めたところがあるようです。このアオサギは婚姻色になっていないところを見るとまだのようですね。
ある日小川の提防を歩いていますと突然アオサギの大きな嗚き聲Ga-ga-が耳に入つて來ました。よく見ると50-60mの上流から一羽のアオサギが私に向つて一直線に飛んで來るのです。忙ててカメラを向け,どうにか私のすぐ手前で一枚(寫真1)とれました。私にぶつかるのではと緊張してカメラをそのまま顏に押しつけて眼を守りました。するとアオサギは頭上で急迴轉(寫真2) ,そして私の頭上で脚をかき迴したのです(寫真3)。このアオサギ何をしようとしていたのでしよう?
Re: 威脅それとも攻擊?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/23(Mon) 18:13No.1954とても不思議な行動ですね。子育ての時期でもないし、仮に子育ての時期だったとしても人に向かって突進してくるという話は聞いたことがありません。人を見たことのない巣立ったばかりの幼鳥なら、わざわざ人の頭上に飛んできてひとしきり見学していくことがありますが、それも一時的なことで、しかも今回のは立派な成鳥のようですし。なんだかよく分かりません。もしかしたらアオサギのほうでC.C.Changさんが全く見えていなかったのではないでしょうか? ぶつかるほど近づいてきたところでようやく気づいて慌てて急旋回したのでは? 写真3を見るといかにも慌てふためいているように見えますし。普通に飛んでいたらこうはなりませんものね。こんな写真は初めて見ました。ともかく得ようにも得難い体験かと。私もそんな接近遭遇をぜひ体験してみたいものです。Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/24(Tue) 08:08No.1955返事ありがとうございました,もしかしたらアオサギのほうでC.C.Changさんが全く見えていなかったのではないでしょうか? ぶつかるほど近づいてきたところでようやく気づいて慌てて急旋回したのでは?今の所これしか言えないかと存じます。私のアオサギを題にした去年と今年の年賀状です,皆樣の更なる發展を祈ります。Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/24(Tue) 10:06No.1956PS.私の方に向つて來たアオサギはずつと大聲をあげクビを長く伸していましたが引き返す時はクビはくるめていました(寫真4)Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/24(Tue) 12:30No.1957素敵な年賀状をありがとうございます。ピンク色の花がいかにも南国ですね。そちらのアオサギは暖かな冬を過ごしていることでしょう。ここ北海道はすっかり一面の雪景色。それでも札幌近郊の河畔林では今年も十数羽のアオサギが越冬態勢に入っています。花咲く台湾にもアオサギ、雪降る北海道にもアオサギ。皆、思い思いの場所で年の瀬を迎えているのですね。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/25(Wed) 09:40No.1958台灣で同じ問題を掲示した所GALAZさんから松さんとほぼ同じ樣な經驗談が返つて來ました。想像がつくと思ひますので原文をそのまま引用します:
<有可能是在驅チク,其他鷺沒注意到你,突然見到就嚇到急轉彎,之前我有類似經驗,但那是一隻紅隼,突然見到我,嚇到吱吱叫還急轉彎,腳也有伸出來。>
上記掲示のアオサギ4枚の寫真確實に同一個體のものですが尾羽の色が白、黑、灰と違つた結果になつています。同じように下から上に向けて攝つたのにどうしてでしよう?
又初級風切で換羽前線が2個所あります,年齡を推測出來るよい例です。Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/25(Wed) 18:28No.1959漢字文化をもつ国どうしは文字を見るだけでおおよそ分かり合えるから便利ですね。数ヶ所、文字が化けていて分かりませんでしたが、だいたい見当がつきました。
尾羽が色が変わって見えるのは単に光の加減ではないでしょうか? 写真1の尾羽が光に透けてきれいですね。Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/26(Thu) 08:55No.1960漢字の件ご迷惑かけました,惡しからず。
尾羽の色變化は勿論光の加減だとは同感ですが何か尾羽の特種の微細構造が羽を光に對して敏感に反應させているのではと疑つています。例へばhummingbirdの樣に。アオサギ尾羽の色變化は上から見ても同じです。Re: 威脅それとも攻撃?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/26(Thu) 17:44No.1961そういうことがあれば面白いですね。今度、尾羽を拾うことがあればじっくり観察してみたいと思います。
まつ@管理人さん こんばんは!
川縁で1本足で休息中のアオサギです。この冬、初めて撮りました。
Re: アオサギの休息投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/20(Fri) 21:15No.1952こんばんは、rakuichiさん。
きれいな成鳥ですね。冬場は体温温存のために一本足で立っているのをよく見かけます。彼らにも右利きとか左利きとかあるかもしれませんね。
始めて投稿します。道南のとある公園の松の木にダイサギがおりましたが、隣にアオサギのような雛がおりました。これはダイサギの雛なのでしょうか?撮影は12月8日ですが、どう見ても巣立って間もないようですが、こんなことってあるのでしょうか。
Re: ダイサギ親子?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/10(Tue) 09:05No.1931はじめまして。
たまたまダイサギとアオサギが一緒にいたのですね。左はアオサギの今年生まれの幼鳥です。たしかに成鳥と比べるとずいぶん幼く見えますが、6月か7月には巣立ちを終えてますから、巣立ってからかれこれ半年にはなっています。この時期ですからもうここで越冬するのでしょう。
ダイサギのほうはたぶんオオダイサギでしょうね。こちらは夏はアムール川沿岸で子育てしていて、冬になると日本に渡って来ます。夏に道内にいて冬いなくなるチュウダイサギよりはひとまわり大きく、アオサギと比べてもやや大きく見えます。もっとも、現在の分類ではオオダイサギもチュウダイサギも同じ種(ダイサギ)とみなされているようです。Re: ダイサギ親子?投稿者:yamaken.GOQ投稿日:2013/12/10(Tue) 19:52No.1934返信ありがとうございました。同じサギ類だから一緒の行動もアリでしょうか。今日は200メートル先の松の木に一緒にいました。2年前に近くの川岸でアオサギが営巣しヒナが3羽巣立ちましたが、今年は確認できませんでした。アオサギの雛の大きさは認識していますので、この固体は大きさが極端に小さく巣立ちして間もないように見受けました。この次は餌を与えているシーンを撮れたら投稿します。しばらく観察してみます。Re: ダイサギ親子?投稿者:mini1000th投稿日:2013/12/10(Tue) 23:06No.1935こんばんは、はじめまして。
綺麗に撮れてますね。焦点距離何mmのレンズでしょうか?
餌を与えているシーン、楽しみにしています。Re: ダイサギ親子?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/10(Tue) 23:34No.1936アオサギとダイサギは食性も生態も似たようなものなのですから一緒に行動していても不思議ではないですよ。そもそも道外では同じコロニーで子育てしていますし。ごく稀なことですがアオサギとダイサギが異種交雑することもあるくらいなのです。
それから、観察されたアオサギが極端に小さかったということですが、ダイサギと一緒にいるためにそのように見えるのではないでしょうか。実際、オオダイサギだとアオサギより僅かに大きいですし、そのうえ白いため余計大きく見えるのではと思います。写真を見る限りではダイサギに比べてそんなに小さいとも思われないのですけど。ともかく、アオサギの場合は巣立ち時にはすでに親と同じ大きさになっていますので、巣以外のところで極端に小さなアオサギがいるという状況は普通にはまずありえないと思います。
それと、巣立ち時期については、関東のほうでは9月に巣立つケースもあるようです。けれども、北海道ではいくら遅くてもお盆頃までには巣立ってしまいます。この時期に巣立って間もないというのはまずあり得ません。万一、ごく最近巣立ったとしても、巣立った幼鳥は成鳥と同じサイズになっています。もし本当に小さいアオサギがいるのならこれはかなり異常な事態かと。そんなわけで、やはり錯覚だろうと思いますよ。
ところで、「2年前に近くの川岸でアオサギが営巣しヒナが3羽巣立ちました」と書かれていた箇所、これは1つがいだけで営巣していて3羽のヒナを巣立たせたということでしょうか? もしそうなら集団繁殖するアオサギには珍しいことですね。私はずっと道内のアオサギコロニーを調べていて、その結果については当サイトの下記ページにも載せていますが、道南の川岸にある単独もしくは数巣規模のコロニーでこの一覧に該当しそうなところはありません。
北海道のアオサギコロニー一覧 ⇒ http://www.grey-heron.net/hokkaido/table/
そこで、もし差し支えなければご確認された巣の場所を教えていただきたいのですが、いかがでしょうか? 小さなコロニーは人目に付きにくいだけにその情報はたいへん貴重です。具体的な場所が難しければ大雑把なものでも結構ですのでお教えいただければ大変有り難く思います。ご面倒をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。Re: ダイサギ親子?投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/11(Wed) 08:38No.1937このアオサギの幼鳥南方に渡らないのでしようか?Re: ダイサギ親子?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/11(Wed) 09:33No.1939C.C.Changさんへ
最近は北海道でも越冬するアオサギがいるのです。以前はほとんどいなかったのですが、温暖化とかいろいろ状況が変わってきて、最近では越冬個体は稀ではなくなってきました。とくにyamaken.GOQさんの観察されているところは北海道でも南の方なので越冬もしやすいのだと思います。もうこの時期ですからこれから南下することはないでしょう。Re: ダイサギ親子?投稿者:yamaken.GOQ投稿日:2013/12/11(Wed) 21:37No.1944アオサギの営巣、巣立ちを確認したのは2012,2013年です。
2011年は3/6抱卵開始、4/15雛4羽確認、4/26雛1羽死亡、5/13に3羽巣立ちしました。2012年は3/8抱卵確認、5/12には巣立ちを完了させた模様。2年とも同じ巣を使いましたが、2013年は雪で巣が崩壊したため営巣はできませんでした。場所は函館市湯の川温泉街を流れる、鮫川の河口から400メートルくらいの右岸、私有地の庭の松の木でした。松倉川、鮫川では、アオサギ、ダイサギは毎年確認できますが、営巣は過去には無かったようです。Re: ダイサギ親子?投稿者:yamaken.GOQ投稿日:2013/12/11(Wed) 21:50No.1946№1944の記事中、2012、2013とあるのは、2011、2012の誤りですので訂正します。Re: ダイサギ親子?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/11(Wed) 22:56No.1948yamaken.GOQさん、さっそくありがとうございました。
桜の花に囲まれてなんとも華やかな巣ですね。桜の時期にヒナがこんなに大きく育っているというのは私の住んでいる札幌周辺ではちょっと見られない光景です。抱卵開始が3月上旬ということで、なるほどと納得しました。札幌辺りと比べると2週間ぐらいは早いですね。
巣のあった場所はだいたいのところを地図で探してみました。もっと郊外なのかと思っていたらずいぶん街中でびっくりです。こんな街中でも営巣するのなら、ひと目に付かない小規模な営巣地は他にもあるかもしれませんね。Re: ダイサギ親子?投稿者:yamaken.GOQ投稿日:2013/12/15(Sun) 10:29No.1949残念ながら、アオサギ幼鳥、ダイサギとも止まり木の下の池が結氷したので移動したようです。近くの川を探したが見当たりませんでした。鮫川は温泉排水も流れるので結氷せず毎年冬に餌をとる姿が観察されます。写真は400ミリレンズを使用、若干トリミングしています。Re: ダイサギ親子?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/15(Sun) 10:57No.1950函館辺りなら凍らない川は多いでしょうし、けっこうあちこちで越冬しているのかもしれませんね。
ところで、環境省が国内の主要な水辺で水鳥の生息数調査を行っていて、函館のほうでは大野川河口が調査地点になっています。
http://www.grey-heron.net/wintering-number/ (下のほうにグラフがあります)
これを見ると厳冬期でも10羽以上いることがあるようです。ただ、全く来ていない年もありますし、こちらも恒久的な越冬場所というわけではないようですね。
初めまして。種類をお教え頂きたく投稿致します。
鳥の事は全くわからず、アオサギが居ると思って撮影しました。でも画像検索して比べてみると、頭頂部が違うように思います。白い部分がなく全体が黒っぽいのです。こちらのサイトを拝見しますと、頭の黒いサギも何種類か居るようですが、いったいこの鳥は何でしょうか。
撮影日はおとといの午前中、場所は富山県の用水路です。どうかご教示よろしくお願い致します。
Re: アオサギでしょうか?投稿者:ゆう投稿日:2013/12/11(Wed) 17:33No.1942頭頂部の判り易い写真も添付してみます。
雌雄の違い、季節の違いなどもありますでしょうか。Re: アオサギでしょうか?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/11(Wed) 18:23No.1943ゆうさん、はじめまして。
100%アオサギですね。今年生まれの幼鳥です。白黒はっきりした成鳥と違ってアオサギの幼鳥はこのように全体的に灰色っぽいのが特徴です。成鳥になると頭頂は白くなりますが、幼鳥は側頭から頭頂にかけて一様に灰色で、成鳥に特徴的な後頭から伸びる冠羽もありません。もっとも、この時期は成鳥も冠羽は脱落していますが。あと、幼鳥は首がはっきりと灰色ですし、背中や首の飾羽が伸びてなかったり、脇から腹部にかけての黒いV字マークが無かったりと成鳥とはいろいろな点で違っています。
アオサギの場合、雌雄の違いはありません。雌のほうが僅かに小さいぐらいです。ただ、それも野外で遠目に見る限りではまず分かりません。つがいが並んでいるところをじっくり見て初めてなんとなく分かるといった程度です。色や模様もまったく同じです。それにしても、私たちが見て分からないのは構わないのですが、彼らはどうやって区別しているでしょうね。
それから、季節による見かけの変化ということですが、これはそれほど明瞭ではありません。少なくとも成鳥と幼鳥ほどの違いはありません。ただ、成鳥の場合ですと、繁殖期にはくちばしや目元、脚などの露出部に婚姻色と呼ばれる鮮やかな色が現れます。また、冠羽をはじめ背中と首の飾羽が伸びてくるので、今の時期にくらべるとずいぶんゴージャスな雰囲気になります。遠くからではなかなか気付きにくいのですが、添付された写真ぐらいの近さだとはっきり分かると思いますよ。春先の成鳥ははっとするほど綺麗なので、機会があればぜひ観察してみてください。Re: アオサギでしょうか?投稿者:ゆう投稿日:2013/12/11(Wed) 21:45No.1945まつ様、こんばんは。早々にお返事を頂き、ありがとうございます。
アオサギの幼鳥だったのですね。大変解り易くご説明くださっているので、今の状態もこれから成鳥になってからの様子もよくわかりました。早速メモ致しました。
また、疑問に思った点も(うまく表現が出来なかったにも関わらず)知りたい事を全て丁寧にお答え頂きました。嬉しいです。ありがとうございます。
関西の賑やかな街から富山に来て半年強、キジ、カワラヒワ、モズなどこれまで生で見た事のない鳥が普通にそこに居るのが面白くて、デジカメを持って散歩するのが日課になっています。でも簡単な鳥類図鑑とネットの画像検索で調べる程度なので、すぐに壁にぶち当たります。
そんな時、こちらの掲示板に辿り着き、質問させて頂いた次第です。
詳細を書いて下さったので、次に見かけた時に注目すべき部分もわかりました。
春先にゴージャスになったアオサギにまた出会えるのを楽しみに待ちたいと思います。
まつ様のお陰で、鳥観察がますます楽しくなりそうです。本当にありがとうございました。
「彼らはどうやって区別しているでしょうね。」
(彼らも人間を見てそう考えているかもしれませんね。ふふふ。)Re: アオサギでしょうか?投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/11(Wed) 22:19No.1947お役に立てたようで何よりでした。
富山を含め北陸、もっと言えば日本海側はもともとアオサギが多い地域なので、これからも目にする機会は多いと思いますよ。
10月と11月の2個月間台北近郊20Km半怪の範圍內での觀察はアオサギ幼鳥の平均出現率は6個所の平均で0.32羽でした。之に對し成鳥の出現率は7.36羽です。 面白い事に第7個所の圓山での出現率は幼鳥:成鳥で4.11:14.0羽と大幅に增えていました。特に驚いたのは幼鳥の大規模出現です,他所の13倍になります。幼鳥が成鳥と違ふ選擇もしくは嗜好を持つ事を裏付けている樣ですが理由は???
Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/05(Thu) 19:58No.1925こんばんは。
場所によって幼鳥の割合が異なるとのこと。おそらくその理由は餌だろうと思います。食べているものは成鳥だろうと幼鳥だろうと変わりませんが、餌を獲る能力にはどうしても差が出てしまいます。もうこの時期になると巣立ってからずいぶんになるので幼鳥の餌獲りの技量も多少上がってきたかと思いますが、それでも成鳥に比べればまだ歴然とした差があるのではないでしょうか。技量が違えば、成鳥が十分に餌を得られる環境であっても、幼鳥にとっては必ずしもそうでない場合が出てきます。成鳥と幼鳥が同じ餌場にいる場合でも、たとえば、成鳥はやや水深の深いところで大物を狙い、幼鳥は水際の浅瀬でエビのような小さな餌を見つけているといったようなことがあります。このように成鳥にも幼鳥にも適した環境が同所的にある場合は同じ餌場に両者がいることになり、どちらか片方の環境しかない場合は成鳥ばかりだったり幼鳥ばかりだったりするわけです。要するに、自分の技量に見合った餌場を選択するということですね。他にも理由はあるかもしれませんけど、最大の理由はやはり餌だと思いますよ。幼鳥の差別式渡り投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/06(Fri) 10:15No.1926お早うございます。
餌場による幼成鳥の差は一番重要な因素である事は確かですが私の圓山の例は外にも原因あるのではと探つています。この地點は三方をfreewayに圍れた河の真中にある樹林でアオサギの休息場になつている所です。
人が全く近寄れないので鳥達は安心して休んでいます。日中もよくここで日光浴を樂しんでいます。餌場もすぐ傍にある安全な場所が幼鳥に好まれた所以でしようか?
幼鳥と成鳥の採食の違ひを研究した論文abstractを同封します。Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/06(Fri) 20:24No.1927川の中洲にある樹林ということで、サギたちには格好のねぐら(あるいは単なる休息の場)なのでしょうね。人だけでなく地上性の捕食者も少ないでしょうし。
さて、成鳥と幼鳥の場所の選択性についてですが、成鳥よりも幼鳥のほうが安心できるねぐらを好むというのは、むしろ逆ではないかなと思います。幼鳥の警戒心は成鳥にくらべてかなり薄いのが普通なので、安心できる度合いによって場所が選択されているのであれば、むしろ成鳥の割合が他の地域より多くなるような気がするのです。いずれにしても、この辺の因果関係を調べるには相当な量のデータ収集と複雑に絡んだ要因の分析が必要なので、本当のところはそう簡単には分からないでしょうね。
ついでにご連絡です。今回のように同一の内容の投稿が続く場合ですが、新たなスレッドを立てるのではなく同一スレッド内でコメントされるようお願いします。スレッドの最初の投稿の右側に表示されている返信ボタンから投稿すれば自動的にスレッド内に収まります。ご協力よろしくお願いします。
それから、こちらもついでのご連絡。当掲示板ではスパム(迷惑)投稿防止のため管理人を除きURLアドレスを書き込めないように設定しています。もしご投稿の中で他サイトへのリンクが必要なようでしたら、http://を省略し、その後の文字列だけ表示しておいてください。そうすれば、私のほうでリンクがきちんと表示されるように修正いたします。いろいろご面倒をおかけしますが、そのようなことでよろしくお願いします。Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/07(Sat) 07:55No.1928年寄りで揭示板の使い方よく知らない故ご迷惑かけました,すみません。
圓山で見ました幼鳥の變つた特性もう2-3年見ないと何とも云へません。
機會が有れば續けて觀察します!Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/07(Sat) 10:36No.1929いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
越冬期の成鳥と幼鳥の行動の違いは私も先に紹介のあったベルギーでの研究しか知りませんし、あまり熱心に研究されているわけではないと思います。それだけにまだ知られていないことは多いのではないでしょうか。C.C.Changさんはかなり多くの観察データをとられているようなので、データを分析すればいろいろ面白いことが分かってきそうですね。期待しています。Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/10(Tue) 17:27No.1932ベルギーでの研究をもう一度讀み直した後私の<觀察條件>が結果を投稿(1205)當初の方向に導いた人為的な可能性が出て來ました。即ち圓山での觀察は<時間と場所の性質>共に幼鳥が他所より多くなる樣な條件になつていたのです。D. Draulans and J. Van Vessem(1985) によれば:Our data suggest that young birds are less flexible with regard to their use of time, but adopt more easily a change in spatial distribution. First-year grey herons seem to forage more on less typical areas and in less suitable periods of the day。今後この條件から拔け出せるべく努力します。Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/12/10(Tue) 18:02No.1933付け加えたいのは現在までの私の觀察結果はD. Draulans and J. Van Vessem(1985)の結論を強く後押しするものと考えます。Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/11(Wed) 09:28No.1938ベルギーの研究の引用部分を意訳すると、「幼鳥は餌を獲る時間帯はわりと決まっているけれども、かといって餌が効率よく獲れそうな時間帯に採餌しているわけではない。また。特定の餌場だけを利用するということはせずあっちこっち渡り歩いているが、そのわりにはあまり餌が獲れそうもないようなところにいる」といったところでしょうか。私が観察していてもだいたいこんな感じです。成鳥と同じように行動していては満足に餌が獲れないから幼鳥なりのやり方でやっているのでしょうけど、考えてみれば、幼鳥と成鳥でこのようにはっきり行動パターンが違う鳥というのは意外に少ないのかもしれませんね。
こんばんは。
友人から面白い写真が届いたので掲載させて頂きます。
昨年あたりから友人の勤める会社の庭に一羽のアオサギが通いつめているようです。
秋から冬にかけての餌が乏しくなった頃に現れているそうです。
朝から晩まで庭に佇み、会社の休憩時間を待っているとのことです。朝、仕事が始まる前のひと時、昼食のひと時、じっと待っているこのことです。
従業員の方が魚を投げ与えると走って寄ってくるそうです。
朝の国旗、安全旗、社旗を上げるために従業員の方が近づいても飛び去らずに走って逃げて、また寄ってくるそうです。
今や会社のアイドルと化しているとのことです。
私はこの写真を見て、何だかほのぼのとした気分になりました。
以前、この掲示板で拝見した釣り人が魚を釣るのをじっと待っているアオサギのように人を恐れずに、すっかり馴染んでしまっているように思います。
こういう風景を見ていると正直、嬉しくもなります。
うまく人間と共存してほしいとも思います。が、反面、彼らは野鳥でもあります。
こんなに人に懐いていいものか、とも思います。
いい人ばかりなら問題ないと思いますが、そんな人ばかりではないのが現状だと思います。
悪用する人も居るかも知れません。
・・・、複雑な気持ちに駆られるのは私だけでしょうか?
Re: 人間から魚をもらうアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/03(Tue) 21:06No.1920こんばんは。
人に懐くアオサギ、10年ぐらい前は別世界の出来事のように感じていましたが、最近では日常的とはいえないまでも稀なことではなくなりつつありますね。昨日もあるブログに、焼き肉屋のおばさんから肉の切れ端をもらったとか、隣のおばさんからダシをとった後の煮干しをもらったとかいうアオサギの話が載っていました。⇒ http://ameblo.jp/nivel-1013/entry-11716534836.html
野生動物との距離のとり方は難しいですね。mini1000thさんに限らず、これでいいのかなと思う人は多いと思います。私はというと、人と野生動物の関わり方としてこういうのもあっていいのではと思っています。たしかに、野生動物への餌やりは諸手を挙げて賛成できるものではなく、いろいろな弊害があるのも事実です。mini1000thさんが心配されているように人に馴れていることをいいことに悪意をもって接する人もいるでしょうし、たとえ善意で接するにしてもそれが必ずしも良い結果に繋がるとも言えませんから。むしろ善意で行っている餌やりのほうが弊害が大きかったりしますしね。餌やりといっても、庭にバードテーブルを置くような日常的なものから知床でヒグマを餌付けするような誰が見ても許されないものまでさまざまなケースがあって一概に善し悪しを論じられるものではないと思います。それだけに難しい問題です。ただ、いろいろ弊害があるにせよ、生き物に近づきたい親しみたいと思うのは、本来、人間がもっている自然な感情ですし、その感情は大切にしなければと思います。悪影響ばかり並べ立てて人と野生動物の間に壁をつくり、その結果、彼らへの関心が薄れてしまったのでは本末転倒ですから。Re: 人間から魚をもらうアオサギ投稿者:mini1000th投稿日:2013/12/04(Wed) 00:10No.1921まつ@管理人さん、こんばんは。
返事、ありがとうございます。
今回と同じようなパターンがあるんですね。
一概に善し悪しを論じられるようなものではないようですね。
確かに人が野生動物に対して壁をつくってしまっては、関心が薄れ、共存ができなくなってしまいますよね。
人は、やはり動物に対して、「可愛い」、と思う気持ちを持つことがいろんな意味で大切だと思いますし、逆にそう思わなければ、生きていけない動物もたくさん居るのではないでしょうか。
例えば、犬や猫。彼らは、この世から彼らを可愛いと思う人間が居なくなったら存在できなくなってしまうでしょう。
アオサギや他の鳥類に関しても、彼らのことに興味を示さない人間ばかりが居たとしたら、開発のために森林を伐採し続け、やがて彼らは絶滅してしまうのではないかと思います。
そんなことはあってはならないことですよね。
野生動物に対して人間が餌付けをするということは寿命が縮まるケースもあるかもしれませんが、それを全否定することは出来ないような気もします。
・・・・、やはり複雑な気持ちに駆られます・・・。Re: 人間から魚をもらうアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/12/04(Wed) 21:59No.1922そうですね。ただ、これはけっこうデリケートな問題でもあるので、犬や猫などのペットと野生動物とははっきり区別したほうが良いと思います。人と生きることが宿命づけられているペットと、本来、人とは独立してい生きている野生動物とでは、人との関係を考えるうえで立場が全く異なりますから。
まあアオサギがかわいいかどうかは人それぞれの受け止め方でしょうけど、野生動物を愛おしく思う人が多くなればそれだけ動物たちの未来も明るくなるわけで、今回のこともそんな人と動物の繋がりの強化に役立つのであれば基本的には歓迎です。もちろん、こちらが良かれと思ってやっていることが結果的に迷惑をかける部分はあるでしょう。ただ、それは程度の問題ですから、ペットと勘違いしたような度を過ぎた行動をとらなければ現状ではあれこれ言うような問題ではないと思います。人に慣れたとはいえ、アオサギもそう簡単に一線を越えることはないはずですしね。Re: 人間から魚をもらうアオサギ投稿者:mini1000th投稿日:2013/12/04(Wed) 23:17No.1923まつ@管理人さん、こんばんは。
丁寧なお返事、いつもありがとうございます。
アオサギのような野生動物とペットである犬や猫を同じ目線で見るようなことは私も考えてはいません。ただ、同じ動物なので可愛いとか愛おしいと思うことが重要だということが言いたかっただけです。
まつ@管理人さんのおっしゃるとおり、彼らは犬や猫のように擦り寄ってくることはないと思います。但し、雛から人間が育てたとしたら可能性はありますけどね。そういう場合以外は擦り寄ってくることはないでしょう。
今回掲載させて頂いた光景は、けっして度を越えた行動ではありませんし、ただ純粋に私としては珍しい光景だなと思ったまでです。今回の光景を私も問題とまでは少しも思っていません。
ふと、「死んだ魚で餌付けをすることによって生魚を捕らなくなるようなことにならなきゃいいけどな」、「今回のように、いい人の下ならいいけど、悪い人には捕まるなよ」、とか思ったまでです。少し大げさな、また、オーバーな考え方かもしれませんけどね。
日本語版wikipediaアオサギの中で” 若鳥は上面が灰褐色、頭部が灰色の羽毛で被われる” ,又まつ@管理人さんの掲示板でも淡褐色の若鳥が投稿されていたと覺えています。之は何を証據にしているのでしようか?教え願います。台灣で見る若鳥即ち2年目(2nd year) のアオサギは殆ど幼鳥そつくりで淡褐色は少い樣です。若鳥が幼鳥と違ふのは風切りの第一回換羽が進行している點だけです。淡褐色の若鳥はその他の言語版wikipediaにはありません。
Re: 若鳥の羽色について投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/19(Tue) 00:48No.1906お返事が遅くなりすみませんでした。
ご質問にお答えする前に、まず語句の問題を整理させてください。C.C.Changさんの掻かれた「若鳥」という語ですが、これはアオサギに対しては日本ではあまり馴染みがないというか一般には使われていないと思います。たとえば、一部の猛禽やカモメ類などは成鳥になるまで何年もかかるので幼鳥と若鳥を分けていたりしますが、アオサギの場合は2年で成鳥になりますし、若鳥という区分は慣習的にあまりしないように思います。一般的には成鳥になるまでは全て幼鳥で済ませることが多いのかなと。ただ、英語などではfirst year juvenile、second year juvenileとしていることが多いですね。second year juvenileのほうは別にyearlingという呼び方もあるようです。yearingを日本語にするとどうなるのでしょうね? ともかく、アオサギで若鳥と言われると個人的にどこかしっくりこないのです。私だけかもしれませんが…。
ただ、ここでは幼鳥か若鳥かということより、むしろ換羽時期の前後での違いが問題にされているようなので、幼鳥、若鳥の話題はひとまず置いておきます。まずはアオサギの換羽についてです。これは地域や個体によって差があるものの、概ね6月頃に始まって数ヶ月で終わるようです。時期については文献によってまちまちで、冬までかかるという報告もあります。換羽は2年目からは毎年同じ時期に繰り返されます。ただ、その年生まれの幼鳥だけは生まれて数ヶ月後の9月から12月頃に最初の換羽を行います。そして、翌年からは他の齢のサギたちと同じ時期に2度目の換羽となるわけです。今回、問題にされているのは、この2度目の換羽の前後でアオサギの形態がどのように変わるかという点ですね。なお、C.C.Changさんはこれを第1回目の換羽とされていますが、前述のように第1回目の換羽は巣立って最初の秋に行われますので実際は第2回目の換羽となります。
ということで、まずWikipediaの内容について説明します。「若鳥は上面が灰褐色、頭部が灰色の羽毛で被われる」の部分についてですが、まず、この記事を書いた方は若鳥という語を成鳥でない鳥全体に対して使っているものと思われます。少なくとも、C.C.Changさんが示された幼鳥、若鳥という区分においての若鳥という意味では使ってません。写真は若鳥とキャプションが付けられていますが、これは第1回目の換羽以前の巣立って間もないアオサギで、狭義での幼鳥といえると思います。あるいは巣立ちビナ(fledgling)としても差し支えないかもしれません。そのぐらい若いのです。そして、この時期には灰色に混じって部分的に褐色味を帯びることがあります。よくバフ色と言われる色です。Wikipediaの文章はこのバフ色を含んだ灰色のことを灰褐色としたのでしょう。ただ、ここまでバフ色が強く表れる幼鳥は稀とは言えないまでもかなり特殊です。少なくとも典型的な幼鳥の色合いではありません。また、この色は次第に消えてゆきます。文献によっては第1回目の換羽で消失するとしているものもあります。そのようなわけで、台湾のほうでこのタイプの幼鳥を見かけることはまず無いものと思われます。ともかくWikipediaの内容はこのことに関しては正確さが足りていません。それ以外にもアオサギの項には小さな間違いがたくさんありますし、参考ていどのものとして捉えておくのが無難だと思います。
それから、当掲示板で淡褐色の幼鳥の話題があったということですが、これについては覚えがありません。基本的には私は幼鳥の色は灰色だと認識しています。ただ、灰色は灰色でも、成鳥の灰色とは異なりいくぶん暖かみのある灰色です。
以上でC.C.Changさんの疑問はほぼ解消されたのではないでしょうか? 逆に、私のほうで疑問があります。C.C.Changさんの台湾での観察では、幼鳥の第2回目の換羽の前後で異なるのは風切羽だけということでした。私はこれについては少し奇異に感じます。換羽の前後ではもっとはっきりした違いがあるはずだと思うのです。
上に添付した写真は北海道で5月末から6月初めにかけて撮った幼鳥です。まだ2回目の換羽が行われる前の状態です。
(各投稿に写真が一枚ずつしか貼れないので、ここでいったん切ります)Re: 若鳥の羽色について投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/19(Tue) 00:49No.1907(つづき)
そして、こちらが第2回目の換羽を終えた後の写真になります。同じく北海道で5月末から6月初めにかけて撮ったものです。こうなると、幼鳥と言うのは憚られるほど成鳥に近い装いになっています。具体的には、眉斑が明瞭になり首の灰色が薄くなります。ただ、成鳥にくらべると眉斑はまだ不明瞭で、頭頂にも灰色がまだ残っています。あとはこの写真では分かりませんが、翼を広げれば、成鳥特有の脇から腹にかけての黒いラインがまだうっすらとしか形成されていないのが分かるはずです。そしてもっともはっきり分かるのは肩の黒斑が無いことです。成鳥では肩にはくっきりと黒いマークが現れます。ところが、この時期はまだ白地に灰色の縦縞が入っているだけなのです。そんなことで、成鳥と比べるとまだ何かと違いはありますが、一枚目の写真の換羽前の幼鳥と比べると、これはこれでまたけっこうな違いがあることが分かると思います。
それでももし、C.C.Changさんの言われるように換羽の前後で形態的にあまり変化がないということが実際に起こっているのであれば、それはとても興味深いことだと思います。写真など具体的な資料がありましたらご紹介いただけるとたいへん有り難いです。
ところで、幼鳥の羽色は個体差がかなり大きく、きちんと区分して調べようとするとなかなか面倒です。おそらく換羽時期も個体によって相当ずれるでしょうし、ともかく一口に幼鳥といってもいろんなのがいてうまく整理しきれません。じつは、私もこれまで換羽や幼鳥の形態的なことについてはなるべく触れないようにしてきたというのが正直なところです。なので、ここに書いたことも100%自信があるわけではありません。もし間違いがあるようでしたらご教示いただけると幸いです。形態学的な視点での観察を得意とされている方、よろしくお願いします。Re: 若鳥の羽色について投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/11/20(Wed) 08:13No.1910長い返事ご苦勞さんでした。
1. ある本で若鳥を<sub-adult>と定義していたのに習つて若鳥を使つた次第ですが誤會を招いてしまひました。實際日本の野鳥圖鑑にも<大型鳥では幼鳥、若鳥、成鳥というような順で個體の幼成を表現する事が多い>とあります。之からはsub-adultか又は2nd y Birdと表現します。
2. 淡褐色バフの若鳥(2nd y)は日本のnetのどこかで見たものですが討論後の結論は2nd yの特長だということで印象的でした。間違ひでよかつたです。
3. 次に換羽の件ですが私は換羽の前に必ず'primaries' 又は' (初列)風切り' と付けて討論する換羽の範圍を規制しています。大型鳥の年齡はこのprimaries' moltingと密切な關係がありこの風切りの換羽の進行狀態から鳥の年齡が推測可能です。文獻必要でしたらお送りします(Wave Moult of the Primaries in Accipitrid raptors, and its use in ageing Immatures by William S. Clark)。ちなみに蒼鷺の風切換羽樣式はcomplele moltingではなくserial or stepwise moltingで大型ワシと同じです(私の觀察) 。外の体羽で年を推定することは困難です。
4. 私の見ましたバフ調の幼鳥は次に書きますが,その前にHandbook of Avian Hybrids of the Worldにあるアオサギとムラサキサギの混血事項です。ご參考までに。
Ardea cinerea [Grey Heron] X Ardea purpurea [Purple Heron]
Breeding range overlap. Hybrids are easily produced and have often occurred in captivity. Hybrids are partially fertile (i.e., known to have had offspring)
Captive and ongoing natural hybridization reported.. “Ongoing” indicates either that (1) multiple reports exist of the cross occurring in a natural setting.Re: 若鳥の羽色について投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/20(Wed) 20:54No.1911「若鳥」の語の捉え方については多分に私の偏見が含まれていますので、あまり気になさらないように。サギ類の文献にもsub-adultという英語表現は出てきますし、これを訳すとすれば若鳥しかないだろうなと私も思っています。C.C.Changさんも指摘されているように、アオサギの場合は幼鳥ないし若鳥の齢を外見で区別するのが難しいため、言葉の定義がはっきりせずなんとなくうやむやになっているのだと思います。そもそも私自身がそうですから。今後、C.C.Changさんのように齢をきちんと区別しようとする人たちが増えれば、言葉も自然に定義されるでしょう。そうなれば、幼鳥、若鳥、成鳥というクラス分けがサギ類でも一般的になるかもしれませんね。
ところで、換羽について前回、私が書いた内容ですが、第1回目の換羽についてはちょっと説明不足でした。第1回目の換羽はその後の換羽とは違い、体羽だけが入れ替わるもので風切りや雨覆などの翼の羽の生え替わりはありません。それを換羽に数えなければ、C.C.Changさんの言われるとおり翌春の換羽が正式な第1回目となります。その辺、きちんと言葉の定義がされているのかどうか分かりませんけど。
それから、換羽のところで文献をご紹介いただきありがとうございます。同資料について検索してみたところ、ネット上にPDFが上がっていました。
http://www.raptors-international.org/book/raptors_worldwide_2004/Clark_2004_795-804.pdf
また、“Handbook of Avian Hybrids of the World”のほうもネットにありました。
http://www.museum.lsu.edu/brumfield/refs/McCarthyAvianHybrids2006.pdf
これだけ情報量の多い大部の本なのに無料でダウンロードできてしまうとはびっくりです。しかも、2006年出版で買えば1万円以上します。英語ですが興味のある方は御覧になってください。世界の鳥の異種間交雑の事例がまとめられています。ちなみに、アオサギの項を見ると、交雑する種として、ムラサキサギ、マダガスカルサギ、ダイサギ、コサギが挙がっています。前3種はアオサギと似たような大きさ、体形なので、まあ納得できますが、アオサギとコサギは意外でした。こんなに大きさが違ってもペアになれるのですね。
ついでに、アオサギを齢別に比較したサイトがあったのでご紹介します。これはバンダーの方が個人的に開設されているサイトのようで、さまざまな鳥の形態的特徴が齢別に示されています。全ての説明に写真が添えられていて分かりやすくなっています。
http://www.ibercajalav.net/img/43_GreyHeronAcinerea.pdf
掲載されている種の一覧は以下で見られます。
http://www.javierblasco.arrakis.es/families.htm
ここで2年目秋として紹介されているアオサギは、肩の黒斑が無いぐらいで成鳥と見かけがほとんど変わりません。一方、2年目春として載っているアオサギはまだ幼鳥そのものといった感じです。この両者を見比べると、2年目の換羽で見かけが大きく変わると言えそうです。もっとも、こんなに分かりやすい事例ばかりだと良いのですが、実際は中途半端でどっちつかずのことも多いのでしょうね。若鳥の羽色について投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/11/22(Fri) 08:48No.1912アオサギの初列風切の換羽と年齡の關係を論じたpdfのP5右下の圖 Grey Heron. 2nd year autumn: pattern of primaries(09-IX).は4th yearで2nd yearではないと思います。無題投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/11/22(Fri) 11:06No.1913上記のまつ@管理人さんによれば:
<Wikipediaの文章はこのバフ色を含んだ灰色のことを灰褐色としたのでしょう。ただ、ここまでバフ色が強く表れる幼鳥は稀とは言えないまでもかなり特殊です。少なくとも典型的な幼鳥の色合いではありません。また、この色は次第に消えてゆきます>
最近私の觀測している二つの地點で幼鳥がよく見られる樣になりましたが面白い事に之等の幼鳥バフ色したもの少くありません。二色型dimorphismときつちり區分出來るのでなく暫進的な變化です。バフ色したのは3rd y にも見られますが數がずっと少く色が薄い樣です。圖に示しました樣に體上面の全體的なバフ色だけでなく,頭頂の大きな黑班,眼下の黑線,喉の白色等ムラサキサギを思はせる模樣が種種あります。hybridの本にありました樣に混血子孫が繁殖能力を持つているとすればアオサギの部份幼鳥に見られる之等の特長はムラサキサギの血を或る程度受けついだ結果とも思われます。Re: 若鳥の羽色について投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/22(Fri) 22:01No.1914最初にご連絡ですが、今回のC.C.Changさんの投稿はこれまでの投稿とひと続きの内容なのでひとつにまとめました。また、私の本名で書かれていた部分は当掲示板で使っている「まつ@管理人」に直しました。本名ではここを読まれる方には誰を指しているのか分かりませんので。以上、勝手ながら私のほうで修正しました。ご了承ください。
さて、前回、私が紹介した以下のサイトで齢の判定が間違っているとのご指摘がありました。
http://www.ibercajalav.net/img/43_GreyHeronAcinerea.pdf
同サイトで2年目秋として示された09-IXは3ページから7ページにかけて何度も出てきています。私は齢の判別については確かな知識をもっていないので、そこに書かれた齢判定が正しいものかどうかは正直なところよく分かりません。ただ、2年目の秋にしては成鳥の見かけに少し近すぎるのではないかと漠然と思っていました。かといって、C.C.Changさんの4年目という判断だと、見かけにくらべ歳をとりすぎているような気がします。というのは、09-IXは、頭頂にまだ灰色の羽がけっこう残っていますし、くちばし上部の色も灰色、また、肩の黒斑が現れていないなど、一般に言われている幼鳥の特徴をいくつももっているからです。もっとも、これらの特徴で判断すること自体に間違いがあるのかもしれませんが。C.C.Changさんが齢の判断の基準にしているのは風切羽で、今回も風切羽の写真を御覧になって4年目と判断したものと思います。その際に何か決定的な判断基準などはありますでしょうか。実物や写真では判断できても文字で言い表すとなると難しいかもしれませんが、もし言葉で簡単に表現できるような違いであればご教示いただけると有り難いです。
つづいてバフ色の幼鳥の件ですが、写真を拝見したところ、左はバフ色が多少出た個体、右側はバフ色が強く出た個体で、それ以外は特筆すべき点はないようです。ムラサキサギを思わせる模様があるとのことですが、アオサギとムラサキサギは近縁種ですから似ている部分があるのは当然で、ハイブリッドの話はここでは関係ないと思います。それから、異種間の交雑によってムラサキサギの形質がアオサギに代々継承されているのではとのご意見ですが、これはまったく無いといって良い思います。そもそも異種間でつがいになること自体が稀なことで、その結果、繁殖能力のある個体が生まれたとしてもその絶対数は極めて僅かです。アオサギの種としての個体数がごく少数であればハイブリッドの形質が偶然に受け継がれる可能性が無いとは言い切れませんが、アオサギの分布や生息数の現状に照らして考えると、たとえムラサキサギの遺伝子がアオサギの遺伝子プールに入ってきたとしても限りなく薄められてしまうはずで、ムラサキサギの形質が遺伝的に継承される可能性は無視できるほど小さいと思います。仮にアオサギのバフ色が全てムラサキサギ由来のものと考えると、過去に両種の間でとんでもない規模で交雑が繰り返されていたような状況を想定せざるを得なくなります。バフ色といっても特別変わった色ではありませんし、たまたまムラサキサギの色に似ているだけと捉えるのが妥当ではないでしょうか。実際、バフ色の幼鳥は一般的とは言えないまでもそれほど稀ではありませんし、アオサギ以外でもたとえばオオアオサギなどは幼鳥、成鳥を問わず全ての個体にバフ色(というよりもっとムラサキサギの色に近い)が現れます。こうしたことからも、アオサギの幼鳥に現れるバフ色を敢えてムラサキサギと関連付ける必要は無いように思います。若鳥の羽色について 投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/11/23(Sat) 09:37No.1915ibercajalavのP6にある問題の寫真,明かに3本の換羽前線(P3, P6, P10)が見られます。之は3rd year-4th yearの遙ぎなき証據です。附送した寫真の右側にSTAFFELMAUSER AND OTHER ADAPTIVE STRATEGIES FOR WING MOLT IN LARGER BIRDS by PETER PYLE
の結論圖を比較しました。之等の証據から問題の寫真のアオサギは4th yearであると確信しています。恐らくサイ卜の方で寫真を取り違えたことと存じ上げます。
アオサギの褐色型幼鳥につきましては現在の時點では何の直接証據も得られない故,之以上の議論は差し控えます。唯科學の精神上否定の証據が得られない限り混血に起因する可能性は無視出來ないと考えます。私の經驗では鳥の社會の第三者介入或は混血は意外と多い感じです。Re: 若鳥の羽色について投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/24(Sun) 19:48No.1916風切羽の換羽についてのご説明、ありがとうございます。鳥の羽の換羽というのはこんな面白い様式があったのですね。その様式の違いによって年齢まで分かってしまうというのは驚きでした。3つの換羽前線が認められること、これは少なくとも3回の換羽を経験しているということなのですね。いろいろ勉強になります。
なお、C.C.Changさんご紹介の資料はネット上にありましたのでURLを貼っておきます。英文ですが興味のある方は御覧ください。
http://www.gull-research.org/papers/articles09/p0179-p0185staffelmauser.pdf
ところで、C.C.Changさんに貼っていただいた説明の写真ですが、鳥の換羽について馴染みのない方はこれだけではなかなか理解しにくいかと思います。実際、私も上記資料を読んではじめて理解できたような次第です。そこで、門外漢の私が説明するのも恐縮なのですが、せっかくの機会ですので、上記資料を参考に私が理解できた範囲でもう少し基本的なところから説明してみようと思います。
ひとくちに換羽といっても部位により一様ではないのでしょうけど、今回はC.C.Changさんが問題にされている風切羽について見ていきます。この風切羽というのは翼で一番目立つ、いわゆる鳥の羽として誰もがイメージするところの羽です。図でいうと翼の後方部分、色分けされている範囲がそうですね。アオサギの場合、これら風切羽は少しずつ抜けて新しい羽に変わるわけですが、面白いのはその生え替わりがでたらめではなくきちんとした順序があるということ。図ではその順番が色分けで示されています。黒く塗りつぶされているのが最近生え替わった羽。色が薄いほど古い羽になります。ここでは分かりやすいように初列風切と呼ばれる一番外側部分の羽について話を進めます。一番上の図で説明すると、外側の10枚の羽が初列風切になります。図中、p1からp10までの範囲で、この部分はp1から外側の羽に向けて少しずつ色が濃くなっています。一方、p7からp10までは古い羽のまま。つまり、p1から換羽が始まって1枚ずつ外側に向かって生え替わり、現在、p6まで進んでいるというわけです。これを換羽前線と呼ぶのだそうです。さて、面白いのはこのパターンが固定されたものではなく、次の年はまた違うパターンで換羽が進むということ。それを示したのが図のCおよびDで、Aと比べて色の付き方が違うのが分かると思います。Aではひとつのグラデーション、つまりひとつの繁殖前線しか見られなかったのが、Cでは3つ、Dでは4つになっています。このように、換羽の回を重ねるごとに同時に生え替わる羽の枚数が増えていくようです。換羽の回数に比例していつまでも増えるわけではないのでしょうけど、少なくともDのパターンまではそのようですね。
このことを知った上で図の左の写真(09-IX)を見ると、羽の色の濃さに違いがあるのが分かります。確かに繁殖前線が3つあるようです。なお、繁殖前線の数と換羽の回数は1対1に対応しているのではなく最低限の数値なのだそうです。つまり、繁殖前線を3つもつということは、換羽を最低でも3回しているはずで、4回目(あるいはそれ以上?)の可能性もあるということのようです。
時期が来たら適当に羽が抜け替わっているだけかと思っていたら、そうではなく、厳密なルールにしたがって1枚1枚入れ替えているのですね。今度、アオサギの羽を見つけたら、どの部分の羽で何回目の換羽なのだろうかとしばし考えてしまいそうです。羽ひとつとっても生き物というのは奥が深いですね。
世界でアオサギの渡りを衛星追蹤研究している人いますでしようか?
Re: 衛星追蹤投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/13(Wed) 06:50No.1902
アオサギについては衛星追跡したという話は聞いたことがありません。おそらく無いと思います。ただ、近縁のサギ類ということであればムラサキサギでの事例がヨーロッパで2例あります。
ひとつは2004年にフランスのCamargueで繁殖するムラサキサギを対象に行われたもので、このときは6羽の幼鳥に発信器が付けられています。
http://www.bioone.org/doi/abs/10.5253/078.096.0114?journalCode=arde
ちなみに、Camargueは昔からサギ類研究の一大拠点です。
2007年になると、今度はオランダのグループが同国で8羽に発信器をつけて追跡調査を行っています。
http://www.bioone.org/doi/abs/10.5253/078.098.0313?journalCode=arde
いずれの報告でも、ヨーロッパを後にしたサギはアフリカに向かいサハラ砂漠の南で越冬しています。サギ類の渡りについては、あのフワフワした飛び方から途中でゆっくり休みながら時間をかけて南下していくものと思っていましたが、オランダの報告を見るとまったくそうではなさそうですね。4000キロもの距離を一週間とかけずに渡りきってしまうようです。中には5600キロの距離をノンストップで飛び続けることもあるというから驚きます。
オランダの研究のほうは2008年から"Wetlands International"が参加しており、以降の調査は同団体のサイトでも簡単な説明が見られるようになっています。こちらには発信器をつけた鳥一羽一羽の渡りルートも載っています。
http://followthebird.wetlands.org/BirdsWeFollow/tabid/1539/language/en-US/Default.aspx
渡りルートを記した地図はメニューバーの"Birds We Follow"もしくは左のサイドバーにリンクから辿れます。個々のサギの渡りルートはもちろん、同じサギでも秋と春でルートが異なっていたり、じっくり見るといろいろ面白いことが分かります。衛星追蹤投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/11/14(Thu) 08:21No.1903ムラサキサギに關すよ衛星追蹤の情報有りがとうございました。アオサギでなかつたのは殘念でしたが,大型サギに共通すると思はれる渡りの續航力にはくれぐれも感心,驚きました。Large Birds can Migrate Fast: The Post-Breeding Flight of the Purple Heron Ardea purpurea ...アオサギにも同じ情報があるといいのですが...
私が普段行くbirdwatchingのある所でアオサギの外卜ンビ、ミサゴと冠ワシが同時に見れますがこの4種の飛び方をよく比較したものですが合點出きました。
幼鳥の差別式渡り
九月以降台灣の北部で蒼鷺の寫真を取り年齡判別、統計して來ました。11月10日で全體の數が約200羽になりましたのでご報告申し上げます。その內幼鳥は9羽,2齡若鳥は10羽でした(少しばかりの誤差はきつと有るでしよう) 。何れも僅か全體の5%程で11月での幼鳥人口の理論值40%とは8倍も違います。面白い事に<grey heron Philippines>でgoogleしますと出て來る寫真の半分は幼鳥です。同じ樣に<蒼鷺台灣>では幼鳥はホンの僅かです。台灣で越冬する蒼鷺幼鳥が成鳥よりも少いのは幼鳥の差別式渡りと考えます。
Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/10(Sun) 19:20No.1897いつも興味深い情報をありがとうございます。
約200羽のアオサギのうち今年生まれの幼鳥が9羽、去年生まれの幼鳥が10羽、残り9割が成鳥ということですね。ひとつ分からなかったのは11月の幼鳥の割合が理論値で40%と書かれているところで、これは何か参考にされた資料などありますでしょうか? ひとつがいあたり2.5羽ほどのヒナを巣立たせて、その後の幼鳥の死亡率が高いことを推測すると、この時期の幼鳥の割合としてはまあだいたいそのぐらいかなとは思うのですが、実際にそのことを数値で表した報告を見たことがないので、もしご存知なら教えていただけると大変有り難いです。
ともかく、幼鳥の割合が1割というのは本来の幼鳥の割合がどうであれ少し少なすぎるようには思います。ただ、秋の渡りはもうしばらく続くはずですから、これから幼鳥がどっと渡ってくる可能性はありますね。逆にこの先も幼鳥の割合が少ないままということもあり得るわけで。いずれにしても、C.C.Changさんご指摘のように成鳥と幼鳥で渡りのパターンが違うという結論にはなりそうですね。また何か続報がありましたら是非お知らせいただければと思います。楽しみにしています。Re: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/10(Sun) 21:11No.1898幼鳥の割合のことでちょっと付け足しを。
幼鳥は餌を獲るのが下手なので、成鳥が休んでいるときでも餌を探しています。餌が効率的に取れる場所も成鳥と幼鳥とでは異なっていますし、成鳥と幼鳥とでは何かにつけ採餌時の行動パターンが異なります。このことは採餌を行う場所だけでなく、ねぐら(roost)をとる場所にも影響してきます。餌場、ねぐらともに、成鳥が多くいるところや、逆に幼鳥ばかりというようなところができてくるわけです。
このため、限られた水辺だけの観察結果では、その地域のアオサギ全体の齢構成を正しく反映できない可能性があるのですね。成鳥にくらべると幼鳥は意外なところにいることが多いですし、結果的に見過ごされることが多くなりますから。C.C.Changさんはいくつもの場所で観察されているので、そのような偏りは少ないと思いますが、幼鳥の割合が過小評価される可能性についてはあるていど見込んでおいたほうが良いのかなという気がしました。幼鳥の差別式渡り投稿者:C. C. Chang投稿日:2013/11/11(Mon) 12:19No.1899<11月の時點での幼鳥人口の理論值40%>は巢立ちから11月まで4カ月間の死亡率を幼鳥30%、成鳥10%、2齡鳥60x10%と想定したものです。
ここ數年の台灣におけるBird-watchingで一回あたりの最大觀測值は蒼鷺で秋から冬にかけては300-500羽ですが夏の6月及ぴ7月は僅かの18-24羽で秋冬の5%にしかなりません。夏鳥は幼鳥が居殘ったと考えられます故台灣で越冬する幼鳥は多くないと受け取ります。
10月の下旬北東の宜蘭で幼鳥が30-50%になる群の情報が有りました。單なるpassageかwinteringか注意したいと思ひます。
私の觀測は12月まで續く予定ですRe: 幼鳥の差別式渡り投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/11(Mon) 18:10No.1900越冬個体にくらべれば越夏個体はごく少数かもしれませんけど、少数でも5%となると誤差や偶然では済まされませんし十分に意味のある数値だと思います。しかも、以前のご投稿では越夏するのは2年目幼鳥(前年生まれの幼鳥)ということでしたからますます興味津々です。春の渡り時に2年目幼鳥が全て残るのか、それとも一部は成鳥とともに渡っていくのか、その辺りも気になるところです。越冬期のアオサギの生態はあまり研究されていないので、目の付けどころ次第でいろいろ新しい発見がありそうですね。
私がいつも見ていると同じ種とは言え、ダイサギはアオサギに追いはられることは、見たことがないです。
一番見受けられるのは、同じダイサギ同士は本当になんでそんなに意地悪なんだろ。と思うぐらい執拗に追っ払います。
ダイサギとアオサギがいる時は、なんでしょうか、お互いに気を遣っていると申しましょうか、野生の距離という他にない狭い距離感で鎮静を保っているのにも関わらず同じ種が来ると、神経心になるのはダイサキだったりするような気がします。
すみません。あくまで私の狭い範囲の観察です。
Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/10/14(Mon) 08:20No.1859かすみさん、おはようございます。
ダイサギとアオサギの関係、じつは私はも本当のところはよく知りません。アオサギのほうが身体も多少大きいし、その分少しは強いのかなと。そんなことでただの想像で書いてしまいました。申し訳ありません。そもそもここ北海道にはダイサギはほとんどいため、ダイサギとアオサギが遭遇する場面を私自身ほとんど見たこともないようなことなのです。
両種が出会ったときにどのような行動がとられるかについてはおそらくいろいろなケースがあるのでしょうね。mini1000thさんが観察されたように、アオサギがダイサギを追い払うこともあるでしょうし、もしかしたらその逆もあるのかもしれません。相手にたいしてどのような行動に出るかについては、相手が同種であるか異種であるかよりも、自分がどれだけ空腹なのかのほうがより大きく影響するような気がします。とはいえ、異種間の争いより同種間の争いのほうが執拗で激しいものになるのは確か。ときにはほとんど死に至るような争いにエスカレートすることもあるようです。以前、当掲示板にそのような観察例を報告してくださった方がいらっしゃったのでついでにご紹介します。
アオサギの行動 ⇒ http://www.grey-heron.net/forum/32-behavior/ (2009年5月14日の投稿)
このときは幸いなこと致命的なダメージはなかったようでしたが、片方が命を落とすことも稀にはあるようです。やはり同種間の争いというのは、餌にしても何にしても欲しているものが両者ほぼ同じであるだけに激しいものになりやすいのでしょうね。
殺伐とした内容になってしまいましたが、写真はアオサギとダイサギの穏やかなツーショットです。このダイサギは、冬の間、北海道に越冬に来るオオダイサギで、春先のほんの短い期間だけこうしてアオサギと相見えます。こうして見ると、色は違えどサギどうし仲間であることは間違いないですね。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/14(Mon) 09:39No.1860「追い払う」、という表現が適切でなかったですかね。
今回のシーンはダイサギが捕食をしているのに興味を持った好奇心旺盛なアオサギの幼鳥が戯れようとしただけかも知れません。
私が観ていた限りではダイサギより20~30m離れた位置から、ダイサギめがけて飛んで行き、1枚目の写真の位置に着水。驚いたダイサギは慌てて飛び去った、という感じでしょうか。その後、魚を捕るわけでもなく、飛び去ったダイサギのもとへ再び向かって、2枚目の写真の光景です。
異種間同士で追い払い行為が行われているかどうか詳しいことは私も解りませんが、観て感じたままを投稿させて頂いただけです。
因みに23年前の光景ですが、婚姻期にダイサギの近くに来たゴイサギに対して凄まじいまでに攻撃を繰り返したダイサギの写真がありますので掲載させて頂きます。
プリントをスキャニングした画像ですのでお見苦しいところはご容赦を!こんばんは。投稿者:かすみ投稿日:2013/10/20(Sun) 23:34No.1861仕事が忙しかったためお返事遅くなりました。
すぐに画像等は拝見させていただきました。
私もそんなにたくさんの例を見たわけではないので、そのようなご丁寧なお返事に恐縮してしまいます。
また、横やりのつもりではないと言いながら結局横やりになってしまったような気もして申し訳ありませんでした。
たぶん私は女性なので、物事の捉え方が感覚的なのだと思います。
男の方はデータ収集して答えを出すのが得意なような気がします。だから、雌雄(男女)が必要なのかもしれませんね♪Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/10/21(Mon) 20:31No.1863いえいえ、横槍でもなんでも気にせず書いてください。アオサギのことを100%知っている人は誰もいませんから。私を含め皆さんご自分の見聞にもとづいてあれこれ言っているだけです。だからこそこんな掲示板も存在意義があるわけで。老若男女、さまざまな意見をもつ人たちが言いたいことを言ってはじめて意味のある議論になると思っています。そんなことで、気軽に何でも書いていただければと思います。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/21(Mon) 23:38No.1865こんばんは!
横やりだなんて思ってませんよ。
気になさらないで下さいRe: 横やりじゃないつもりですが投稿者:かすみ投稿日:2013/10/22(Tue) 01:12No.1868mini1000thさん
ありがとうございます♪
新参者ですが、ここへ来ると癒されます。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/22(Tue) 20:28No.1869こんばんは。
先ほど昔の写真を整理していましたらアオサギとダイサギのツーショット写真を見つけました。
これもおそらくダイサギxゴイサギバトルと同じ日に撮ったものだと思います。
何せ23年ほど前に撮ったものですので同じ日かどうか定かな記憶ではありませんが・・・。
この日は曇りで途中からポツポツと雨が降ってきたような記憶があります。同じようなコントラストですのでたぶん同じ日に撮ったものだと思います。
お互い穏やかな表情をしてます。
かすみさんのおっしゃるとおり普段はお互い気を遣って近くに居ながら距離を置いているのかもしれませんね。
プリントのスキャニング画像でお見苦しいかとは思いますが、掲載させて頂きます。プリントのスキャニングとは言え投稿者:かすみ投稿日:2013/10/22(Tue) 22:57No.1870とても綺麗に写っていますねぇ。
本当に、なんて美しい鳥たちなのでしょう。
ため息がでてしまう。
私はこのような見方で鳥を見ていますが、男性とは違う視点なのかな。
こちらの掲示板の過去ログ等を全てではないですが、時間があるときに抜粋して読んでおりますが、男の方が多いですよね。
野鳥公園等に行っても、ほとんど男性の方でたまに奥さんらしき方と一緒にいらっしゃっている場合が多いのですが。この辺の何故?も知りたいところです(笑)Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/22(Tue) 23:52No.1871ありがとうございます。
男性も女性と同じような見方をするんじゃないですかね。計算高い人もいますが、鳥を含めて動物好きな人は感性で
見る方が多いんじゃないですかね。私の個人的見解ですが。
野鳥公園に奥さんと来る男性は自分の趣味、興味があることを共有したいんじゃないですかね。そうですよね。投稿者:かすみ投稿日:2013/10/23(Wed) 22:38No.1872少し考え過ぎてしまったようですね。
ところで私は、家の9階から運河に来るアオサギを観察しているので、ビデオは撮ったりしていますが、実際は近くで見たことがありません。
管理にさんがアオサギは警戒心が強いと書かれておりますが、皆さんは望遠レンズで写真を撮られるのでしょうか。
どのぐらいの距離まで近づいても平気なのでしょう。個体差や状況にも寄ると思いますが。
実際は、近くにくればすごく大きいのですものね。
もう少し接近して見てみたいなぁ。などと思っています。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/10/24(Thu) 20:11No.1873アオサギはもともと警戒心の強い鳥です。ただ、それ以上に環境への適応力が非常に高いということもあって、彼らが許容する人との距離というのは状況によりじつにさまざまです。私の住んでいる北海道では普通は100mぐらい離れていても警戒されます。200m近く離れていても、こちらが関心のあるそぶりを見せるととたんに警戒し逃げられることもあります。けれども、町中に住むようになったサギたちはまったく別の感覚で生きているようです。営巣木の真下を人が行き来しても平気で子育てしている、そんなコロニーも珍しくありませんしね。いつも人の挙動を気にしているようではとても町中では暮らせないということなのでしょう。
また、人の生活圏で過ごすようになってだんだん人に慣れてきたのか、最近ではアオサギが釣り人から餌をもらうといったことも稀ではなくなってきています。たとえば次の写真。
釣り人とアオサギ ⇒ http://www005.upp.so-net.ne.jp/temiko/images/04021115.JPG
この写真は当掲示板にもご投稿いただいたものですが、はじめてこれを見たときの衝撃は忘れられません。それが今から10年ほど前のことです。この写真は誰が見ても印象に残るようで、今でもアオサギをGoogleで検索すれば画像の何番目かにこの写真が出てきます。
それから、アオサギに限りませんが、幼鳥は成鳥にくらべるとかなり警戒心が薄いですね。怖がる術を知らないというか、ときどきあり得ないような場所にいてこちらのほうがぎょっとすることがあります。この写真投稿者:かすみ投稿日:2013/10/25(Fri) 16:04No.1875アオサギは、獲物を捕る時、射程距離に入るまでずっとジーッとしていますよね。
獲物捕る時と違ってまっすぐ前を見ているようですが、こんなに近くで大きなアオサギさんにジーーッと待てされたら、私だったら無言のプレッシャー感じそうです。
この釣り人さん普通に釣りしてて偉いなぁ。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/10/25(Fri) 18:13No.1876たしかに、言われてみるとそうですね。まあ、この場合は人もアオサギも同じような精神状態なのだと思います。魚を相手にすると人も鳥も似てくるのではないでしょうか。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/25(Fri) 23:54No.1878こんばんは。
私がアオサギを撮影するときのメインレンズは短焦点の超望遠レンズです。
距離はだいたい50m~100mくらいの位置で草木などに身を潜めて三脚を立てて臨みます。これ以上近づくと人の気配を察知して飛び立ってしまうことが多いです。
但し、河川などの堤防からクルマなどを使ってゆっくり近づく場合は20mくらいまで近づけることがあります。
この場合はズームレンズを使います。
今回投稿させて頂いた写真は河川の堤防でクルマでゆっくり近づいて撮影した写真です。
まつ@管理人さんからのこの写真は私も以前拝見したことがありますが、こんなに人の近くまで来るんですね。
驚きです。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/25(Fri) 23:57No.1879短焦点→単焦点。誤字です。失礼致しました。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/10/26(Sat) 00:15No.1882何度もすみません。
「今回投稿させて頂いた写真は河川の堤防でクルマでゆっくり近づいて撮影した写真です。」
はNo1854の「久しぶりのアオサギです。」の写真です。
すみません。mini1000thさん投稿者:かすみ投稿日:2013/11/09(Sat) 01:36No.1894mini1000thこんばんは。
私は、望遠レンズ付きのカメラを持っていないので、望遠機能付きのビデオでアオサギを撮るのですが、いつも鳴き声を聞いて慌ててビデオカメラを持ってベランダに出るので、三脚を立てている暇がありません。
先だっても、鳴き声を聞きビデオカメラを持って撮影したのですが、遠い距離だと本当にちょっとの手の揺れでもひどくブレてしまい、再生すると酔いそうになります。
ですので、皆さんの画像を見ると、どれだけ待って撮ったのかしら?と思っています。Re: 横やりじゃないつもりですが投稿者:mini1000th投稿日:2013/11/09(Sat) 09:48No.1895かすみさん、おはようございます。
自宅のベランダから観察できるなんて羨ましい限りです。
どれだけ待って撮っているのか? についてですが、私の場合、
撮影に行くとだいたい6~8時間くらい同じ場所に居ます。
運がいいと、現地に到着して機材をセットしてすぐに気に入った写真が撮れたりすることもありますが、
運が悪いと早朝から夕方まで居ても気に入った写真が一枚も撮れなかった、ということもあります。
1回に要する撮影時間は平均すると6時間くらいですかね。
最近はなかなか撮りに行けてませんが、今年の春、この掲示板に投稿させて頂いたシリーズですが、
人工物の上で巣作りをしていた夫婦の写真を掲載させて頂きます。これは交尾の瞬間です。
西に陽が傾き始めた頃、始まりました。左からスポットライトのように夕日が差し込んでいたのが印象的でした。
そして、この夫婦はこの人工物の上で卵を産みました。残念ながら雛の誕生まではいきませんでしたが、
こんな環境でも懸命に種を残そうとしていました。
また春になったら追いかけたいと思います。
真剣なお話しの後にすみません。
今夜は先ほどから2回アオサギの鳴き声を聞きました。
この時期に夜中に鳴くのは、渡りの前に栄養をつけるためでしょうか?
こちらでは、まだ昼間も留鳥なのか、渡ってきたのか良く見かけます。
Re: こんばんは。投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/11/08(Fri) 18:37No.1892こんばんは。
アオサギの声にはじつはかなりバリエーションがあります。そのほとんどは繁殖期にコロニーで聴かれるもので、求愛のための声や挨拶としての声などさまざまです。一方、餌場にいるときや飛んでいるときは、ギャーとかアーといった単音の声で鳴きます。こちらはよく聞かれるお馴染みの声ですね。この声の説明というとなかなか難しいのですが、自分の存在を知らせるための信号といえば良いでしょうか。と書くと、なんだか縄張りを宣言しているようなニュアンスになりますが、そうではなく、どちらかというと仲間を誘うための声のようです。水辺にいたアオサギが上空からの声に反応して飛んでいる群れに合流するというようなこともありますしね。他には、渡り前の鳴き交わしのように、これから行う特定の行動に対して仲間の意向を伺う、またはそれに賛同の意を示す、といった特殊な使われ方をしている場合もあります。同じ声でも状況が変われば違った意味合いになるということですね。
アオサギの声については下記ページにいろいろなタイプの声を収録していますので、よろしければ聴いてみて下さい。
『アオサギの声』 ⇒ http://www.grey-heron.net/voice/Re: こんばんは。投稿者:かすみ投稿日:2013/11/09(Sat) 01:22No.1893ありがとうございます。
管理人さんのアオサギサイトは膨大な情報で、まだ全部見切ってないんだなぁと痛感いたしました。
本当にいろいろな鳴き声をするんですねぇ。驚きました。
また、これだけの種類の録音をなさったことにも感激いたしました。
私は、オカメインコとも同居しているのですが、
仲間同士で遊んでいる声、私を(特定して)呼ぶ声、私に甘えたくて(触れてほしくて)鳴く声、食後に満足してる声、発情期の声、威嚇の声、嬉しくて漏れる声などの区別はつくので、鳥が声のトーンや鳴き方で会話しているのは見当がつきますが、野鳥の観察でというのはすごいと思いました。
いつもいつもご丁寧なメッセージありがとうございます。
仲仲見事な觀察と回答,興奮の至りです。北の北海道と南の台灣でのアオサギ,特に2齡若鳥の觀察が齒車が嚙み合ふ樣に綺麗に一致してよかつたと喜んでいます。
ほんの今日の出來事ですが翼骨折しているらしい1齡らしき幼鳥を發見しました。1時間ばかり見ていましたが結局水の向ふで何も出來ず只cameraで記錄するので勢一杯でした。かなりもがいた樣子が風切りに生生と表れ,可哀相でなりませんでした。 その原因と結果,運命を頭の中で探りながら現場を離れました。
Re: 幼鳥と翼骨折投稿者:まつ@管理人投稿日:2013/10/30(Wed) 23:44No.1890アオサギに限らず傷ついた鳥を見るのはほんとうに痛ましいです。もしかしたら日本生まれかもしれないですし、はるばる海を越えて飛んでいったのにと思うとなおさら不憫です。我々人間は怪我をすればいくらでも治療の方法があるのに、彼らは骨折をしても病院に行くこともできない、たぶんそれが野生で生きるということなのでしょうけど、このことに思いが至ったときほど彼我の違いを切実に感じることはありません。運良く人に保護されれば良いのですが…。
- JoyfulNote -