まつさん、こんばんは。
北海道の暑い夏をいかがお過ごしでしょうか。
お盆を過ぎても関西の猛暑はやわらぐ気配がありません。
昨日、Twitterに直立姿勢のアオサギが首を動かして真後ろを見た画像を載せた所、予想をはるかに上回る反響の嵐・・・
投稿者本人の私も、圧倒される勢いで驚きの声とともに拡散しています。
サギたちの長い首は、時に不自然にも見える曲がり方をしますが、今回の写真は、角度のせいもあったのかかなりのインパクト。私も初めて見る動きでした。
ああ!と思った瞬間に、カメラを構えて撮っておいて良かったです。
Re: 妖怪ろくろ首の正体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/08/22(Tue) 22:37No.3165うわぁ、こんなになるんですね。これはかなりびっくり。首から上と下がまるで別の生きもののような…。ろくろ首の正体はアオサギだったのかもしれませんね。この夏があんまり暑いものから、妖怪談のネタになって少しでも涼しくなるようきっと気を利かしてくれたのでしょう。今夜の夢に出てきそうです。Re: 妖怪ろくろ首の正体?投稿者:ロメオ投稿日:2023/08/23(Wed) 08:01No.3166まつさん、おはようございます。
Twitteのもご覧いただきありがとうございました。
真後ろを振り返る時、人間だと肩や腰が動きますがアオサギは不動なんですよね。
骨格標本図鑑で頸椎の構造を知りましたが、首も一部を動かすだけで見る方向を変えられる~それより下の首は動いていないように見えました。
この時、撮影した一連の写真、いずれブログで載せたいと思っています。
細川博昭さんの「鳥を読む」にアオサギ=幽霊としていた昔の人々の記述があったと思うので、その辺りも紹介したいと思っています。Re: 妖怪ろくろ首の正体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/08/23(Wed) 20:29No.3167こんばんは、ロメオさん。
アオサギと妖怪の関係はとても興味深いテーマですよね。このテーマ、探っていくとじつはかなり奥が深くて、日本人のアオサギ観というか、アオサギにどのようなイメージを持っていたのかが分かって面白いです。ただ、妖怪というマイナスイメージでアオサギを見てきた国は日本と中国くらいなんですよね。なぜそうなのか、これは私の中では永遠の課題です。
ということで、アオサギ=妖怪はわりと定番かなと思っていますが、アオサギ=幽霊は初耳です。ブログに書かれるのを楽しみにしています。Re: 妖怪ろくろ首の正体?投稿者:ロメオ投稿日:2023/08/23(Wed) 23:46No.3168まつさん、こんばんは。
細川先生の書籍でも「枯れたススキでさえ(枯れ尾花)幽霊に見えてしまう怖がりがいた、そんな人間が薄暗がりに佇むアオサギを見て怖がらないわけがない」の出だしから、実際の内容は「バケモノ、妖怪」となっていました。
私の思い違いで、期待させてしまってすみません。
鷺の仲間で「幽霊鳥」と称され不気味がられたのは、夏鳥のヨシゴイでした。北海道ではなじみのない鳥かもしれませんが、
長い顎を伸ばして小魚などを捕食したり、ヨシ原からにょきッと首を伸ばす姿が、「ロクロ首のよう」と言われていたようです。
このヨシゴイも絡めてさらっとまとめてみたいと思っています。Re: 妖怪ろくろ首の正体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/08/24(Thu) 19:28No.3169ヨシゴイでしたか。私はヨシゴイにはどちらかというと明るく爽やかな印象をもっていたのですが…。幽霊鳥とはまた可哀想な呼び名ですね。たしかに、初めから首の長いことが分かっているアオサギと違って、ヨシゴイの場合は普通の姿勢では首が見えませんから、いきなり首が伸びると知らない人はびっくりするかもしれませんね。
まつさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
5月にお話した、黒いアオサギの件、本日、ようやくブログ記事に載せました。【気楽にとり(鳥&撮り)歩き】 です。
文中に、以前、こちらの掲示板で まつさんからお話しいただいたことを載せました。 気になる箇所があれば訂正など入れますので、お返事でお知らせください。
添付の画像は、これも以前お伝えした「短足のアオサギ」と思われる個体です。やはりそうとう足が短いですね。
Re: 黒いアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/09/09(Sat) 22:34No.3174ロメオさん、こんばんは。
わざわざご連絡ありがとうございます。ブログ、さっそく拝見いたしました。それ以来、観察例がないとなると、ますます貴重な写真になりますね。無事?「普通のアオサギ」に変身したのでしょうか、それもちょっと寂しい気はしますが…。黒かったり脚が短かったり、一羽一羽の違いを気にかけてもらえるのもアオサギの人気の証なのかなと思ったりします。
ところで、当掲示板は基本的にURLを書き込めない仕様になっているわけですが、じつはページの一番下で記事の修正が行えるようになっており、その際にURLを書き加えることができます。ただのテキストで自動的にリンクにならないのが辛いところですが、もし必要でしたら変更してみてください。
はじめまして
やっとたどり着いた感じの掲示板です。
早速ですが中島公園の水鳥達を愛する、一般人市民です。
鳥たちがかわいくて、貴重で、愛おしい思いでいっぱいです。
こんなにも人に警戒もなく、自然の姿をまざまざとさらして、生活、家族構成、食事風景などなど・・・
お披露目してくれる鳥たち・・・本当はもう少し遠くから見守りたい市民です。
朝に夕に中島公園、自転車でくーるくる。
なぜ、野生動物にエサをやる???!!!
野生なのにカモなどはデブです。
心がクシャクシャになる思いです。
駄目だろう!エサやりは本当に行けない行為だと思う。
街中なのに鳥類多いです。
カモメまでいます。
育ったばかりのカラス、マンション高台から近場でよく泣きます。
多分誰かが餌を窓からほうりなげるため、またくれるかもしれないとなくんでしょう
私、中島公園守りたいです。
エサやりだめ!看板建てたいです。
ごみ拾いしたいです
いい方法はないでしょうかね?
よろしくお願いいたします。
Re: 札幌中島公園のサギ&カモ達の事//心配投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/09/08(Fri) 19:12No.3172璃々流行さん、はじめまして。お返事が遅くなりすみませんでした。
中島公園の野鳥を心配するお気持ちお察しいたします。ただ、わざわざお越しいただいたところ大変申し訳ないのですが、当掲示板はアオサギ(ときに他のサギ類)の話題しか扱わない掲示板なので、今回のご相談にはちょっとお答えしかねます。すみません。と、ここまで書いていったん投稿したのですが、ふとタイトルを見るとそこにサギを発見。ということで改めて少し書き足してみます。
札幌の中島公園にアオサギがいて人気なのは私も知っています。アオサギがそこに来はじめてからたぶんもう20年近く経つのではないでしょうか。ずっと同じアオサギなのかどうかは分かりませんが、複数のアオサギを見たという話は聞いたことがないので、同じ1羽のアオサギがずっと居つづけているのかなと勝手に想像しています。そんなアオサギですが、中島公園で人がアオサギに餌を与えているという話は聞いたことがないんですね。そのような具体的な事例があればここで議論することもできるのですが、どうなのでしょう? もし、中島公園に来る人がハトに餌をやるような感覚でアオサギにも同じことをしていたら問題ですが…。
なお、野生のアオサギに餌を与えるという行為は、私も基本的にはダメだと考えていますが、おしなべて何でもダメというふうには思ってなく、ケースバイケースで考えるようにしています。当掲示板によく投稿していただいている和歌山の漁師さんは、舟に来る1羽のアオサギに二十年以上、釣った魚を分けてあげています。それは漁師さんという仕事柄、自然な成り行きでそうなったのであって、私はとくに問題は感じません。漁師さんが報告してくれるアオサギのいる日常にはいつも新鮮な感動を覚えますし、とても良い関係だなと思っています。このような形の人とアオサギの関係は程度の差こそあれ時々見聞きします。川岸や波止場でアオサギが釣り人から餌をもらうなどは今やありふれた光景になりました。もちろん釣り人との関係にはいろいろ問題があるのは承知していますが、これを全面的にシャットアウトしてしまえば、おそらく人とアオサギの関係は今のような感じではなくなると思います。
釣り人とアオサギのツーショット写真がネット上に現れたのは、私の知る限り20年ほど前が最初です。じつは、それ以前はアオサギという鳥は一般の人にはあまり馴染みのない鳥だったのです。ところが、それ以来、釣り人とアオサギを撮した写真はあちこちで見られるようになり、それとともにアオサギという鳥がどんどん人気のある鳥に変わっていきました。もちろん、現在のアオサギ人気の理由はそれだけではありませんが、釣り人の行為が、結果的に人とアオサギとの間の物理的距離を縮め、心理的距離を縮める一因になったのは確かだろうと私は思っています。
ということで、厳密に言えば望ましくないとされる行為でも、上記のような自然発生的な行為は結果的にアオサギの保全に資することがよくあるという認識はもっておいても良いのかなと思います。そういうのはたぶん太古の昔からある人と動物の自然な関係なんだろうなと。もちろん昔と今とでは事情が違うわけで、程度の問題になってくるでしょうけど。
翻って、公園での餌やりというのは最初から自発的な行為であり、ここまで書いてきたこととは話が違ってきます。自発的な行為であればその結果に責任も出てきますし、下手をすると生きものの野生性を奪ってしまうことになります。さらに、アオサギに限って言えば、もしパンなどが与えられていれば魚食性のアオサギは消化できませんから、健康上のリスクが出てきます。実際、そのような状況が見られるのであれば早急な対応が必要でしょう。中島公園は市の公園で管理事務所がありますので、まずはそちらに相談に行くのが手っ取り早いかなと思います。
他の鳥については私自身あまり詳しくないこともありますし、アオサギ以外の話題をOKにしてしまうと収集がつかなくなるので、冒頭に書いたとおりここではアオサギのことだけでどうかご勘弁願います。ただ、中島公園の餌やり事情をよく知らないので何とも言えないのですが、ご投稿を拝見してちょっと勘違いされているのかなと思ったことがいくつかありましたので、お節介ながらちょっと指摘させてください。
まず、カモが太っているとのことですが、今は秋の渡り前の時期なので、脂肪をたくさん蓄えているため実際に太っているのだと思います。単に時期的なものかなと。また、街中なのに鳥が多いのは、餌やりではなく、中島公園という樹林と水辺の混成環境が鳥の生息に適しているからでしょう。カモメがいるのは、立体駐車場の屋上など街中でも安全に営巣できる場所が多くなったことと、今はどうか分かりませんが、ススキノで生ゴミを漁ることを覚えたためで、中島公園そのものはあまり関係ないと思います。私の住んでいる西区でも日常的に見かけます。カラスについては、ヒナは巣立ってしばらくは親がつきっきりですから、人から餌をもらおうとして鳴くことはまずありません。赤い口を開けてあの甘えた声でひっきりなしに鳴いていたら必ず親鳥がそばにいるはずです。そう言えば、空が秋めいてくるとともに、あの声もとんと聞かなくなりましたね。
まつさん、こんにちは。
こちらのアオサギのコロニーは、ほぼ巣立ちが済んだようです。
池の中の島には、幼いアオサギたちが何羽も羽を休めています。
おそらく巣のある木から、初めて飛んで降りるのがこの中の島なのではないか?と推察しています。貸しボート管理の際以外、人間の立ち入れない場所なので安心して過ごせるようです。
そんな中、一組のアオサギが、新たに営巣し抱卵しているのに気がつきました。
コロニーがある大木よりわずかに離れた池の上に張り出した枝の上です。
アオサギはワンシーズンに二度目の繁殖をするものなのでしょうか?あるいは一度目の繁殖に失敗したカップルなのでしょうか?
梅雨の晴れ間にはギラギラした太陽が照りつけますが、アオサギは健気に卵を抱き続けています。
時折立って、疲れた足や羽を伸ばしたり、巣材に隠れた卵を転がすようなしぐさを確認できます。
無事に元気なヒナが孵化するよう祈る思いで見守っています。
Re: アオサギ抱卵投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/09(Sun) 09:03No.3147ロメオさん、おはようございます。
強い日差しの中、葉が青々と茂る季節に、親鳥だけが巣にいる写真というのはちょっと不思議な感じですね。普通の状況ではないので、営巣の途中で何かハプニングがあってやり直しているのか、あるいは一度ヒナを巣立たせた後、二度目の子育てにチャレンジしているのかどちらかでしょう。再営巣はアオサギではごく普通のことですが、一回目の営巣を成功させた後、二度目の営巣をするというのは国内ではあまり聞きません。ただ、東京の多摩動物園にあるコロニーではそのような例が観察されていますし、東南アジアのほうでは普通に年二回子育てしているところもあるようですから、年に何回営巣するのかは餌の得られやすさ次第なのでしょう。
お写真のアオサギは、たとえば今ヒナが生まれたとすれば8月終盤には巣立つはずです。札幌近郊のコロニーでも、9月までかかって4羽のヒナを立派に巣立たせたのを観察していますし、子育てに適した時期の長い関西のほうであれば、9月までかかっても時期的にはそれほど問題ないと思います。ただ、そちらの場合はあまり遅いと台風が問題になるかもしれませんね。
あと、お写真を拝見して思ったのは、この親鳥がかなり若そうに見えることです。上くちばしに幼鳥特有の灰色味がまだ残っているところを見ると、営巣の経験は今シーズンがはじめてではないかなと。だとすれば、後先のことをあまり考えず、見よう見まねで卵を産んでみたみたいな感じかもしれません。若いカップルにはありがちなことで、ご想像のとおり、往々にして遅かれ早かれ営巣を途中で止めてしまいます。ヒナを孵化させるところまではそれなりに事が運ぶのですが、ヒナが生まれるとなぜかほどなく止めてしまうのです。経験が浅すぎてどうしたら良いのか分からなくなるのかもしれません。お写真のアオサギ、上手くヒナを育てられれば大したものですが…。簡単でないことは確かだと思います。Re: アオサギ抱卵投稿者:ロメオ投稿日:2023/07/09(Sun) 16:30No.3148まつさん、こんにちは。ご多忙な中、いつも詳しく分かりやすく教えて下さってありがとうございます。
クチバシの色、仰る通りですね。返信を拝見するまで見落としていました。
2週間ほど前、始めて営巣していると気づいた時、巣を整えていたのは婚姻色のアオサギでした。こんな時期に綺麗な婚姻色を見るのは稀なので印象に残っています。
もう一羽の別のアオサギが、近くの枝からその様子を見守っているかのようでした。上のくちばしに灰色味の残る若い個体です。最初の投稿画像で巣の中にいる個体かもしれません。
抱卵中は、香箱座りのネコのように丸くなっているので、クチバシの色はなかなか確認できませんが、二羽が交代で抱卵しているのでしょうか。どちらが雌か雄か、見分けられませんが、カップルの一羽が成鳥なら、育雛の可能性も高まるかもしれませんね。
今の季節は、魚だけでなくカエルやオタマジャクシ、などなど餌探しには苦労しないと思われます。一番の難関は、やはり豪雨や台風でしょうか。Re: アオサギ抱卵投稿者:ロメオ投稿日:2023/07/09(Sun) 16:32No.3149画像が一度に一マシ化投稿できないので、二枚目の写真と同じ日に、近くの枝から巣を見守っていた若いアオサギを投稿いたします。一枚目の写真の個体と同じかもしれませんね?Re: アオサギ抱卵投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/10(Mon) 18:48No.3150なるほど、言われてみると確かに香箱座りですね。思わずそれらしい写真を探してみました。
前回のお写真のアオサギが若いかどうかは実はあまり自信がありません。ただ、首も灰色っぽく見えますし、背中の蓑毛があまり顕著でないところを見ると、可能性は高いかなとは思います。これに対して、今回のお写真のアオサギは2枚目は当然として、3枚目も成鳥のようです。3枚目は確かに上くちばしが鈍色ですが、これは幼鳥っぽさの残る灰色とはまた違うもので、営巣シーズンが終わるとこのような色に変わるのは普通のことだったりします。そんなことで、1枚目と3枚目のお写真をあらためてじっくり見直すと、多少の時間の隔たりがあるとは言え、細かな部分にいろいろ違いがあるように見えます。おそらくこの2羽は別のアオサギでしょう。
いずれにしても、2枚目の婚姻色がはっきり出たアオサギとは容易に区別できそうなので、ペアが抱卵を交替するタイミングで観察できれば、雌雄の行動の違いなどが分かって面白いかもしれません。どちらが雄でどちらが雌なのかは交尾しているところを観察でもしない限りははっきりとは分からないわけですが、たいていは若いほうが雌のようです。少なくとも私の経験ではその逆パターンというのは見たことがありません。
それにしても、3枚目のお写真のアオサギは背中や翼の雨覆が脱色したかのようにずいぶん白いですね。アフリカのモーリタニアの島に住んでいるサギたち(monicaeというアオサギの一亜種)がちょうどこのような白さです。まあ距離が距離ですから、そこから飛んで来たわけではないと思いますが。Re: アオサギ抱卵投稿者:ロメオ投稿日:2023/07/11(Tue) 16:55No.3151まつさん、こんにちは。さすがまつさん!
アオサギの個体識別に長けていらしてすごいです。明石公園の池の周りには少ない時でも十数羽ののアオサギが観られますが、私にはどれがどれやら… 繁殖期から夏にかけての今の時季には巣立った幼鳥や成鳥などアオサギの見本市のような状態です。
添付の写真は、池を周回する遊歩道を歩いていたアオサギです。翼と手を伸ばせば握手できそうな近さです。
抱卵中のアオサギ夫妻にとって、大雨以上に手強いのは、連日の暑さかもしれません。今日も35℃くらいまで上昇して蒸し暑くてかないません。夫婦で力を合わせて猛暑の中、無事に子育てできるのか、心配になってきました。
近年では、内地より北海道の方が気温の高い日も少なくありませんね。まつさんもどうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。Re: アオサギ抱卵投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/12(Wed) 23:06No.3152お返事が遅くなりすみません。アオサギの識別については私もいい加減にしか理解してませんので、とくに若いアオサギは一年目なのか二年目なのかしょっちゅう迷っています。皆一様に換羽して羽の色も同じように変わってくれれば楽なのですが、そう都合よくいかないところが難しいところです。もっとも、そういうところがアオサギらしいといえばアオサギらしいのですが。
こちらはこのところ梅雨に入ったような天気が続いていますが、そちらはいよいよ夏本番ですね。どうぞご自愛ください。Re: アオサギ抱卵投稿者:都の鳥学徒投稿日:2023/07/22(Sat) 09:34No.3158管理者さま、お返事ありがとうございます。
ロメオさま、貴重なお写真いつもじっくり拝見しています。
素人意見をお許しいただきたいのですが、学術目的で親しいアオサギさんの赤ちゃんに足環をつけさせてもらい画像を比較解析してはいかがでしょうか。亀甲羅の輪郭線や樹木の年輪みたいなのがわかればいいですね。さて、京都のお公家さんアオサギは、私が見る限り、お相手選びをまわりの鳥さんに、子育てやおんば(乳母)にまかせているのか、婚姻色のある方はゆるぎ(万木)の森まででかけているのか鴨川疎水近隣に涼んでいるみなさんどなたも血走っていません。また気温についても、先のご説明のとおり内心は暑い寒い感じておられるのでしょうが、零下にも高温にも一張羅でそそとしていらっしゃいます。そこがまた器量が広いといいますかある種の感動を覚えずにはいられません。トップページの最新記事を拝読しつつRe: アオサギ抱卵投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/22(Sat) 19:54No.3159ご意見ありがとうございます。ただ、アオサギの場合は巣が高い木の上にありますから、そこまで登ってヒナに脚輪を付けてくるというのは難しいですね。登れたとしてもその巣だけでなくコロニー全体にパニックを引き起こしますし、親鳥が巣を離れるとカラスがヒナを襲って来るのは火を見るより明らかです。まず確実に無茶苦茶なことになります。もちろん本気で脚輪をつけようとすれば、そのようなアオサギへの被害を最小限に食い止める工夫もないことはないでしょう。たとえば、地上で単独営巣している巣立ち直前のヒナ相手なら、ヒナが死んだり食べられたりといった最悪の事態は回避できるでしょうし、作業も短時間で終わるはずです。
ただ、そうした捕獲上の問題がなければそれをやるかといえば、私はNOです。理由は簡単で、もし私がアオサギなら脚輪みたいな異物が死ぬまで何十年もくっついているのは絶対に御免だからです。まあ実際にアオサギがどのように感じているのかは分かりませんし、まったく気にしないのかもしれません。特性のブレスレットをはめたような気で得意になっているアオサギもいるかもしれません。でも、私はむしろ囚人が足首にはめられるGPS機能付きの脚輪を想像してしまいます。
脚輪をつけての標識調査は大昔からの調査手法で、これがなかったら鳥の研究はおそらく何十年も遅れていたことでしょう。実際、私もアオサギの研究をする上で、先人が標識調査で得てきた知見を大いに活用しています。そして、標識調査さえできればこんなこともあんなことも分かるはずというアイデアは私もたくさんもっています。けれども、私がやるとしたら尾羽に小さな発信器を取り付けるくらいが関の山です。尾羽なら換羽とともに発信器も脱落するので一時的に迷惑をかけるだけで済みますから。これは私も昔やったことがあります。脚輪も尾羽の発信器も程度の問題だろうと言われればそれまでですが、こればかりは個人の気持ちの問題なのでどうしようもありません。
それにしても、現在使われているような脚輪が19世紀からほとんど原型を変えてないのは驚きです。ただの輪っかですからそれ以上変わりようがないということもありますが、これだけ技術が進歩していることを考えると、鳥に迷惑をかけないような新たな手法がもっと精力的に開発されても良いように思うのです。個体識別という点のみを考えると、常に変わらないものを指標にできさえすればわざわざ何かを新たに取り付ける必要もないわけです。たとえば虹彩などは一羽一羽変化しない独自の模様がありますから、その模様が分かるほどの高性能のカメラがあれば、撮った画像をクラウド上につくったデータベースにAIで照合するといったやり方も可能でしょう。問題はそのような撮影機材が安価に量産できるかどうかでしょうね。需要さえあればいずれは実用化される技術だと思いますが。そのときはアオサギの謎の解明に私もフルに活用したいと思っています。Re: アオサギ抱卵投稿者:都の鳥学徒投稿日:2023/07/24(Mon) 12:08No.3160管理者さま こんにちは。素人にもわかりやすいご説明有難うございました。私が研究者なら、信頼関係がかなりできつつあるアオサギに、趣旨を説明し(神様ですから)数年で土にもどる足輪を試作、噛まれても出血しないよう装備して、仲間からリフトを出してもらってトライするかもしれません。一点疑問なのは、烏です。都市は餌が豊富だからでしょうか。洛中のカラスさんは、アオサギに対しては基本遠慮しています。以前四国からご報告ありましたように、凛としたアオサギさんはいざ怒ると人間も振り向くほど迫力満点ですね。Re: アオサギ抱卵投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/24(Mon) 19:01No.3161時間が経てば土に戻る脚輪のアイデアは良いですね。このことで思い出すのは釣り糸の問題です。余談になりますが、アオサギに限らず多くの野鳥が釣り糸では大変な目に遭っています。根掛かりしたり枝に絡まったりした釣り糸、さらには多分これがもっとも多いと思うのですが、その辺に不用意に捨てられた釣り糸に脚やくちばしが絡まってしまうのです。この結果、脚が切断されたりくちばしが開かなくなって餌が食べられなくなったりということが頻繁に起こっています。これについては釣り糸の素材を工夫することで何とかできないものかといつも思います。時間が経てば腐食したり水に溶けたりするような釣り糸、それができれば問題の根絶は無理でも少なくとも状況はは大きく改善すると思うのです。釣っている間にぼろぼろになるようでは使いものになりませんけど、せめて1、2日でダメになるような素材が良いですね。技術的には十分可能だと思うのですが。
カラスとアオサギの間に問題が起こらないのは変ですね。とくに京の都では双方激しく争っているものとばかり思っていました。少し昔の話になりますが、祇園のカラスと中鴨のサギの間にちょっとした色恋沙汰があって、双方どうにも収まらず、一族だけでなくそれぞれ山の鳥と水辺の鳥を仲間に引き入れ一大合戦に及んだことがあります。この出来事の顛末は『鴉鷺物語』に詳しく描かれています。時は烏鵲元年ということですが、これは鳥たち独自の暦らしく人間界の暦のいつに当たるのかは定かでありません。まあいずれにしても室町時代のことではあるようです。当時、応仁の乱や何だかんだで人だけでなく鳥たちの心も荒んでいたのでしょう。それも今や昔、京の鳥たちの気質も様変わりしたのかもしれませんね。Re: アオサギ抱卵投稿者:都の鳥学徒投稿日:2023/07/24(Mon) 21:11No.3162洛中アオサギのお休み処近くのお寺の鴨一家も近所のみなさまやお巡りさんに車をとめてもらってぶじ鴨川に帰り(鴨も神です)後半の祇園祭も終わりました京都です。お公家さんアオサギ同士がもめているのは時に見ますが、熊野・聖護院の聖鳥・烏がアオサギさんと争うはもとより、アオサギさんが偉そうにしたり、烏が赤ちゃんを食べに来たりというのは、洛中では見ませんね。『鴉鷺物語』に釣糸の問題、驚きを新たにいたしております。テグスと釣り針の被害をうけた鳥は、みるにつけ外すことが一度もできなくて、何度涙したことでしょう。慎重でない淡水亀は餌ごと飲み込み基本死に到ります。糸は、いっそテグスサンの天然テグスにもどすとか、、。プラスチック製品の置き換えができてきているのですからできるはずですし、できないといけない時代にきていると思います。Re: アオサギ抱卵投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/25(Tue) 18:54No.3163じつは生分解するプラスチック製の釣り糸というのは過去に作られたことがあるんですよね。もう30年近く前のことですが、日本では東レが製品化していました。以下、『東レ環境報告書 1999』(https://www.toray.co.jp/sustainability/download/pdf/toraycsr_1999.pdf)にある説明です。
『生分解性釣り糸“フィールドメイト”
東レは、生分解性ポリマーによる釣り糸“フィールドメイト”の開発に成功し、96年3月に発売しました。“フィールドメイト”は使用後、誤って水中や地中に残されても、自然界に存在する微生物が持つ加水分解酵素によって分解生成物となって微生物の体内に取り込まれ、その後、大部分が水と炭酸ガスになり自然界に還元されます。』
ただ、残念ながら現在は売られてないようで、おそらく類似品もないのではと思います。やはり特殊なものだけに割高だったのか、その辺の理由はよく知りませんが、結局は敢えてそれを選ぶほどのモチベーションが社会になかったのでしょうね。釣り糸被害は単発でしか発生しない上に、被害があっても目につきにくく、どうしても見過ごされがちになってしまうのが辛いところです。やはり、ことあるごとに被害の実態を発信し、問題意識をもつ人が少しでも増えるのを期待するしかないのかなと思います。
ちなみに、上記製品が完全に分解するのは一説では5年かかるそうです。まあ永遠に比べればはるかに短い期間と言えるかもしれませんが、正直なところ、それではそれほどのアピールにはならないなと思ったりもします。仮にこれを数日とか1週間ていどにまで縮めることができれば、それはもはや次元の違う画期的な製品になり得るでしょう。そうなれば、買わずにはいられない、というかむしろそれ以外を選ぶのは邪道になるのではと思います。分解しない釣り糸を使っていると非社会的な人間と見られるような、そのくらいのブレイクスルーは必要かなと。社会もメーカーもまだまだ努力が必要ですね。
10日晴れ間をみて百合が原公園の「世界の百合広場」の撮影に出掛け、小池に飛来してきた「アオサギ」が撮れてラッキーでした。イオンの森のアオサギも撮りたいものと願ってます。
Re: アオサギの飛来投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/16(Sun) 23:12No.3155百合が原であれば篠路五ノ戸の森のアオサギですね。子育てが終わって今はただのアオサギです、みたいな感じでしょうか。イオンの森のコロニーももう少し観察しやすいと良いのですが…。観察のしやすさという点ではどうしても五ノ戸の森に軍配が上がってしまいます。
細かくて恐縮ですが、学名はArdeaが正解ですね。何か違和感あるなと思って見てしまいました。Re: アオサギの飛来投稿者:都の鳥学徒投稿日:2023/07/19(Wed) 18:11No.3156管理者さま、大坂さま、ロメオさま こんにちは。鮮やかな緑に哲学的なアオサギさんの綺麗なお写真有難うございます。祇園祭も後半に入りました京都からです。葉が日焼けするほどの暑さになり、昨日願掛けに行きましたお公家さんアオサギは、すずめさんたちと水辺の狭い木かげにかたまっていました。。水流がゆるく浅いと両足を浸して涼を得ています。カラスのみなさんも暑すぎて効率よく飛んでいるようなかんじです。涼しげな色やサラサラな羽ながらあのふかふかな羽毛はやはり暑いのでしょうか。Re: アオサギの飛来投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/07/19(Wed) 23:04No.3157こんばんは。京都からのお便りは暑さの中にもなんだか風情が感じられて良いですね。
アオサギもやはり夏は暑いはずです。人に比べれば体温がだいぶ高いので、その分、気温差を相殺できるのかなと思ったりもしますが、もしそうだとしてもほんの数度の差ですから、やはり暑いときは暑いのでしょう。実際、夏はくちばしを開いて体内の熱を逃しているのをよく見かけますし。羽毛は脱ぐことも重ね着することもできないので、40度だろうとマイナス20度だろうとあれっきりです。いったいどんな魔法の素材なのか、つくづく大したものだなと思います。
まつさん、こんばんは。
私事ですが機会に恵まれまして、市内の喫茶店にアオサギさまのお写真12点ほど展示させてもらうことになりました!
手間も費用もかからずで進みました。カメラをやる者としては、SNSだけでなく、プリントして掲示するというのはやはりいいものと感じます。
嬉しかったので、まつさんにはお知らせしたいな、と思いこの場をお借りしてご報告いたします。
Re: アオサギさまの写真展示投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/06/11(Sun) 23:15No.3144こんばんは。夕方の地震、そちらはけっこう揺れたのではないでしょうか?
写真はやはり見るサイズで見え方が全然違いますよね。喫茶店で寛ぎながら眺めるアオサギはきっと格別でしょう。いつか札幌でも写真展開いてください。期待してます!Re: アオサギさまの写真展示投稿者:よしこ投稿日:2023/06/12(Mon) 18:36No.3145こんばんは。けっこう広い地域で揺れましたね。
津波警報がでなかったのが幸いです。
A2くらいにプリントできたら最高ですね。
札幌市内で展示できる機会があったらぜひ観にいらしてください。
まつさん、こんばんは。
アオサギさまのぬいぐるみが欲しくてこの世にないもんか、と
ネットサーフィンしておりましたら
やはり行き着くのはまつさんの記事笑
そこで浦幌町のゆるキャラがアオサギさまであることを今知りました笑
浦幌町の鳥はアオサギさまなんですね、いい町です。
かわいいなーとは思ってたのですがまったく結びつきませんでした。
というゆるいお話です笑
まつさんは
アオサギさまのぬいぐるみがあったら欲しいですか?
Re: ゆるキャラのこと投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/24(Wed) 17:07No.3122こんばんは、よしこさん。
私が記事に書いていたのは写真のぬいぐるみですね。これはたしか10年くらい前に浦幌町の道の駅で買ったものです。右側がウラハで左側がホロマ、合わせてウラホロというネーミングです。浦幌町にはその昔、430ものつがいが子育てしていた巨大なコロニーがあったこともあり、仰るように浦幌町の鳥に指定されています。シラサギを自治体の鳥に指定しているところはちらほらあるのですが、アオサギは浦幌町と三重県の尾鷲市しかありません。ついでに言うと、ウラハが左の翼にもっているのは町の木のナナカマドで、ホロマの頭のリボンみたいなのは町の花のハマナスです。
正直言って、これを見てアオサギを連想する人はほとんどいないと思うのですが、じゃあ他の鳥に見えるかというとどの鳥もこんなふうには見えないわけで、そう思うとなんとなくアオサギっぽく見えてくるという何とも不思議なキャラクターです。ともかく、ここまでアオサギの特徴を無視してデフォルメに徹したというのはすごいなと思います。ちなみにデザインしたのは地元の中学生です。Re: ゆるキャラのこと投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/24(Wed) 17:09No.3123浦幌町に行くと、あちこちでホロマとウラハを見かけます。気にして見るからかもしれませんが、マンホールにもいます。添付したのは、先日、浦幌町の博物館から紀要を郵送していただいたときの封筒にあったものです。どこにでもいます。浦幌町をお訪ねのときにはぜひ探してみてください。Re: ゆるキャラのこと投稿者:よしこ投稿日:2023/05/25(Thu) 23:24No.3127まつさん、こんばんは。
そうですね、何の鳥かよくわかんない感じがアオサギさまっぽいですよね。
子どもたちの発想ってだから好きです。
ウラホとホロマのぬいぐるみをお持ちとは、まつさん、さすがです。
浦幌町のコロニーに先日行ったのですが
カメラの設定がおかしかったのでまた見に行きたいですー。
来月は姫路と京都のさぎ様に会いに行きます。
アオサギさまを町の鳥にしてるところを巡ってみたいです。Re: ゆるキャラのこと投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/06/02(Fri) 03:16No.3132よしこさま、今月京都のさぎさまにも会いに来られるとのこと、アオサギさまの凛々しい(首を伸ばされ、脚を少しずらしてすっと立つお姿に遭遇なされた時には神々しい)お姿を間近に見られることを願っています。
いわゆる三条から下鴨神社河口にサギはいらっしゃいますがアオサギさまはもう少し加茂川上流か、鴨川近くの琵琶湖疏水(または動物園内池※檻の中ではありません)にて物思いに耽っておられたり水に脚を浸したりされて涼をとられています。器量が大きくないヒトが稀にいる為、都市部野鳥の平穏生活保全の観点から詳細は控えさせていただきます。悪しからずごめんなさいですが、掲示板過去ログもご参考になさって戴き、京都のお公家さんアオサギ様訪ね歩き景観も楽しみになさって戴ければ、と思います!Re: ゆるキャラのこと投稿者:よしこ投稿日:2023/06/06(Tue) 22:14No.3140都(京都及び宮古島含)の鳥学徒さま
ありがとうございます。
まだ京都の地理も把握できておらずで、教えていただいた所も行きたいとこリストに入れておきます!
1週間あるので姫路のダイサギコロニーやヤマサ蒲鉾のハス池も考えてます。
どれだけ写真を撮るのか、ちょっと今からコワイです。京都は高校の修学旅行ぶりなのでかなりの月日が経っています笑
またいろいろと教えていただければ幸いです。Re: ゆるキャラのこと投稿者:都の鳥学徒投稿日:2023/06/08(Thu) 07:28No.3141よしこさま、おはようございます。京都は梅雨に入ったような季節になり、先日私は初めて、ヒトがいなければ鴨川エリアにもアオサギのお子さんが中洲にて羽を休めている光景を観ました。うっとり致しました。
いろいろなお写真も撮られる旅なのですね。私は、予想外の転職で上京し、学びの途中でして、ほんとうにわからないことばかりなのです。この場をかりて正直に告白する次第です。広く皆さまにお尋ねになって戴きたくお願い致します。よい旅になりますことを願いつつRe: ゆるキャラのこと投稿者:よしこ投稿日:2023/06/10(Sat) 15:41No.3142都の鳥学徒さま
こんにちは😃
コメントありがとうございます。
いろいろバタバタしてて京都旅行の行程がまだ決まっておりませんが楽しみでどうなることやら、です。
まつさん、こんにちは。
いつも興味深いアオサギのお話をありがとうございます。
かなり色の黒いアオサギの幼鳥を見かけました。
最初はクロサギか?何か別のサギ?と思ったのですが、
アオサギの営巣林に飛んで行ったので、やはりアオサギのようです。
体下面と喉の下には白い羽毛が生えています。
白化個体、部分白化の野鳥は稀に見かけますが、
黒化個体、部分黒化の例は、過去に観た記憶がありません。
珍しい現象なのでしょうか。
写真を添付しますので まつさんのご感想を頂ければ幸いです。
Re: 黒化個体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/24(Wed) 17:10No.3124ロメオさん、こんばんは。
仰るとおり黒化したアオサギ幼鳥ですね。シラサギ類ではなくちゃんとアオサギの顔をしてますし。黒化も白化と同じくたまにあるようです。ここ北海道でも20年くらい前に浦臼町で黒いアオサギが見つかり、クロサギではないかと大いに騒がれたことがありました。写真は『北海道野鳥図鑑』のアオサギの項に載っているその時の黒いアオサギです。ロメオさんのアオサギよりむしろ黒いくらいですが、面白いのは日が経つにつれてどんどん黒くなくなっていったことです。お写真のアオサギもそうですが、このように黒いのは幼鳥の場合が多いようです。幼鳥は食べ物の影響を受けやすいのか、黒だけでなく茶色っぽいのもいますし、色の変異がけっこうあります。ただ、成鳥になるとそこまで変な色はあまり見かけないので、図鑑のアオサギのように成長するにつれてだんだん色が抜けていったり、ともかく換羽後の羽の色にはほとんど影響を及ぼさないのかなと思います。黒化アオサギはtwitterでもときどき報告されています。「アオサギ 黒化」とかで検索するといくつか出てきます。ついひと月ほど前にも岡山で報告がありますね。下記リンクの写真はまだ巣にいるヒナですが、黒っぽさの具合がロメオさんの幼鳥に一番近いような気がします。
https://twitter.com/x8o566k6o39_g/status/1118099473761095685Re: 黒化個体?投稿者:ロメオ投稿日:2023/05/24(Wed) 17:28No.3125まつさん、早速のお返事をありがとうございました。
図鑑のお写真、拝見しました。
確かにクロサギのような黒さですね!騒動になったのも頷けます。
幼鳥は親からもらう食べ物の影響を受けやすいのですね。
以前、ムラサキサギ?と見まちがえた色の幼鳥を見たことを思い出しました。
Twitterで検索すると、上位にまつさんのツイートが並んで出てきました!
黒くなる幼鳥は親鳥からイカでも与えられたのでしょうか?もしや、立派な黒鯛とか?(笑)
白化個体に近い確率くらい、黒化個体もけっこうな数がいるのですね。
ただ、鳥撮りCMが集中しないよう、公開はとうぶん控えておこうと思います。昨今の珍鳥鳥の過熱ぶりは常軌を逸しているので(;^_^A
写真の若いアオサギも、自分の力でいろいろな獲物をとって食べるうちに、標準的な羽色に変わっていく可能性が高そうですね。
写真はコロニーに帰還する黒ちゃんです。 私めがけて飛んできたのでビックリするやらうれしいやら。おかげで構図からはみ出してしまいました。Re: 黒化個体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/24(Wed) 17:53No.3126お写真を拝見すると、雨覆の下面はわりと普通の色なのですね。どろんこになって遊んできました!って感じですね。
食べ物の影響を受けやすいのではないかというのは単に私の推測なので本当のところはよく分かりません。ただ、だんだん色が変わっていくところをみると遺伝的に固定されたものではない気がするのです。その昔、twitterでちょっと色の変わったアオサギを写真に撮られていた方がいたのですが、そのアオサギはどうもザリガニばかり食べているらしく、色はそのせいじゃないかと推測されていました。Re: 黒化個体?投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/06/02(Fri) 02:54No.3131管理者さま、ロメオさま おじゃまお許しくださいませ。いつも興味深いテーマを写真とともに有難うございます。あるアオサギさんの黒化につついて、亀が身近にいる私には、同じく黒化するクサガメのオスを想起せざるを得ませんでした。産卵しないオスのみの現象です。亀と鳥は遺伝子レベルでの近縁が理化学研究所・神戸研究所で発表されています。ザリガニに黒鯛にイカ大好きも私個人的にはおもしろいアオサギさまにはありえる現象と楽しく拝読しつつ真摯に考える処、当該アオサギさまは、メスに比べカルシウムを消費しない♂の可能性がありませんか。
浅学者の私にはチャレンジンクな呈示で、明らかに的はずれなら撤回します。Re: 黒化個体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/06/02(Fri) 07:45No.3133クサガメの黒化現象、初めて知りました。そんなことがあるのですね。ただ、アオサギの黒化はごく稀にしか起きない現象なので、クサガメがそうなるのとは別の原因だろうと思います。それと、カルシウムの摂取と色素の関係については私はまったく知らないのですが、たとえ何らかの関係があったとしても、アオサギのカルシウムの摂取量は雄も雌もたぶん同じようなものでしょう。雌雄にかかわらず魚でも何でも骨ごと丸呑みするのがアオサギのスタイルですから。とはいえ、雌雄で栄養バランスに違いがあるかもしれないという視点は面白いですね。誰かに研究してもらいたいところです。Re: 黒化個体?投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/06/02(Fri) 10:54No.3134鳥の美しく面白い生き方に魅せられた志ある方、宜しくお願い申しあげます!
出張戻りの時差ボケ直せず明朝たいへんに失礼しましたが管理者さまの早々のご返信に感謝致しつつRe: 黒化個体?投稿者:ロメオ投稿日:2023/06/04(Sun) 15:23No.3135まつさん、都の鳥学徒さん、こんにちは。
クサガメの黒化現象初めて知りました。オスだけというのが興味深いですね。
写真のアオサギ=黒ちゃん、いったい何が原因でこんな羽色になったのでしょう。
まつさんの仰るように、黒いのは体や翼の上面、そして首から頭部にかけて。
イタズラして墨でもかぶったような雰囲気ですね。
年に2~3回しか行かないフィールドで、黒ちゃんに会えたのは幸運でした。
水路で狩りに挑戦した後だったので、長い首が濡れたようになっていました。Re: 黒化個体?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/06/04(Sun) 19:48No.3136羽毛が濡れると、黒化というより重油にまみれて保護が必要な水鳥に見えますね。勘違いされて通報されるかも。Re: 黒化個体?投稿者:ロメオ投稿日:2023/06/04(Sun) 21:54No.3138まつさん、こんばんは。
「重油にまみれて保護が必要な水鳥に見える」
ハイ、実際仰る通りの外見で、私も同じ感想を抱きました。
どうしよう?と迷い始めた時に、翼を広げてふわっと元気に飛んだので「異常なし」と判断できました(笑)Re: 黒化個体?投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/06/05(Mon) 18:03No.3139ロメオさま、管理者さま こんにちは。このたびは、素人くさい質問にもお優しく対応くださり、恐縮ですが有難うございます。ロメオさまの貴重なお写真と管理者さまの文献の写真を拝見するに、黒ちゃんは、嘴の上も黒く見えます。また、色とは関係ありませんが、まだグレーの冠羽生えてない若者なんですね。でも懸命に水路で狩りされてるとのことで、見た目はどうであれ、長生きしてほしいです。
まつさん おはようございます。
ご無沙汰いたしております。
ご教示いただけると幸いです。
車で15分ほどの場所にアオサギが餌場&ねぐらとしている池?湿地帯?があります。
夜中に観察していると通常の水位としては30cm以下くらいでアオサギは池の真ん中の方(道路やのり面に近い端ではない)で寝たり餌を取ったりしていると思うのですが、雨で水位が増すと居ません。
1.これは何故でしょうか?
泳げないから?水位の低い端の方に行くと外敵(人間や雑食動物)が危険と思っているから?
2.この時期は繁殖期と言うことですがパートナーのいるアオサギはコロニーに入るとしてみんなコロニーに行ったということでしょうか?パートナーに恵まれないアオサギもいるのでしょうか?
3.アライグマが一番の天敵のようですがアライグマの鳴き声で忌避することは可能そうでしょうか?去年の観測ではカラスは1体1だとカラスが逃げていました。
基本的な知識を知らないので申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
Re: 池の水位とアオサギの有無投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/23(Tue) 17:25No.3119お返事が遅くなりすみません。夜中まで観察されているのですね。お疲れさまです。
ひとつ目のご質問にある池は、図のような地上から水面にかけて緩やかに傾斜した地形かと思います。これは以前私が調査していた道東の野付湾をイメージして描いたものですが、潮が引くと広大な浅瀬が出現しアオサギの格好の餌場になります。ところが、潮が上げてくるとほとんどアオサギは姿を消してしまいます。絵には描いていますけど実際はいません。これは見て分かるとおり水際には魚がいないからなのですね。魚の生態のことはあまり詳しくないでのですが、野付の場合、アオサギが餌にしている魚はほとんど底生魚なので、潮の満ち引きにかかわらず場所をあまり動かず、結果としてアオサギが近づけないのだと思います。また、水位が上がってくると、水際の裸地が隠れ植生の密な部分しか残らなくなるので、休息の場としても好ましい環境ではなくなります。tomoさんの調査地はこれとはいろいろな面で環境が異なると思いますが、30センチ以下の水深ということなので、アオサギの餌となる魚はトゲウオとかウキゴリとか、いずれにしてもあまり行動範囲の広くない魚で、広い領域を活発に動き回る遊泳魚はほとんどいないのではないでしょうか? そうであれば、野付の例と同じように考えても差し支えないように思います。あと、水際のほうに行くと、植生の密さ加減によっては見通しも悪くなりますし、そのような場所では不測の事態が起こりやすいので、アオサギとしては敬遠したいところなのかもしれません。
ふたつ目のご質問。今アオサギはちょうど子育てのまっ最中ですが、コロニーにずっといるわけではありません。つがいになったばかりの頃は2羽とも巣にいる時間が多いのですが、だんだん餌場にいる時間が長くなり、夜も餌場でねぐらをとるようになります。もちろん、どちらか片方は巣に残ります。その後、ヒナが成長すると大量の餌が必要になってくるので、1羽だけで餌を運んでいたのでは間に合わず、ヒナに留守を任せて両親とも採餌に出かけるようになります。ヒナの成長盛りには昼間だけでなく昼夜兼行で餌を探しに行きます。そんなわけで、コロニーにはヒナに餌を食べさせるときしか戻らないのです。ついでに言えば、ヒナがあるていど大きくなって両親とも巣を離れるようになると、その後はつがいが巣で顔を合わすという機会はほとんどありません。それから、つがいにならないアオサギももちろんいます。ただ、どのくらいの割合でとなると具体的な数値を上げるのは難しいですね。これはコロニー性鳥類の調査の難しいところです。まあいずれにしてもそんなに多い割合ではないと思います。
アオサギを近づけないためにアライグマの鳴き声を利用するのはあまり効果があるとは思えません。最初はびっくりして逃げるでしょうけど、オオカミ少年と同じで、声だけで実態が無いことが分かると、何度もやっているうちにいずれ慣れられます。カラスはアオサギの相手にはならないでしょう。カラスが天敵になるのは小さなヒナだけで、成鳥になるとカラスより断然大きいですから。カラスは猛禽を相手にするときと同じように、空中で追いかけたり尾羽を引っ張ったりと、アオサギにも何かと絡んできますが、それだけで別に実害があるわけではありません。あと、ヒナを襲ったりするのはハシブトガラスのほうです。ハシボソのほうは、同じカラスというだけで一緒に悪者扱いされて大いに迷惑してると思います。Re: 池の水位とアオサギの有無投稿者:tomo投稿日:2023/05/28(Sun) 07:04No.3128まつさん おはようございます。
ご回答ありがとうございます。
香川県なので場所はため池です。※大きな河川が無いいつも水不足が懸念される県ゆえため池が点在しています。
1.水が引くと帰ってくるかもしれないので待ってみます。
2.モテないサギもいるようですね・・・
3.実体のない(実害のない)忌避はカラスには通用しない気がしますがアオサギもけっこう賢いんですね・・・
4.私の観測した限定した事例です。動画を切り出しました。朝一で餌場に出かけるのが遅くなったサギと早起きのカラスが同時に観測されました。赤矢印:サギ、黄色矢印:カラス
1枚目:サギの近くにカラスが飛来
2枚目:サギがカラスに気づきます。
3枚目:サギがカラスが気になったのかカラスの方に1歩近づいた時点でカラスが逃走しました。※残念ながら遠いのでカラスの種類までは特定できません。Re: 池の水位とアオサギの有無投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/28(Sun) 08:14No.3129tomoさん、おはようございます。
アオサギとカラスにそれぞれ吹き出しをつけてしゃべらせたらマンガになりそうですね。
私の出身の愛媛は、高知が川を全部もっていってしまうのでいつも水不足に悩まされてました。でも、さすがに香川ほどではないです。子供の頃、雲辺寺から讃岐平野を見下ろして、どこもかしこも溜め池だらけなのにびっくりした記憶があります。Re: 池の水位とアオサギの有無投稿者:tomo投稿日:2023/05/30(Tue) 07:20No.3130四国つながりで今後ともいろいろご教示いただけると幸いです!!!
アオサギで検索してたどり炊きました。
アオサギを保護したことがあるとブログを読み
餌など教えてほしいです。
Re: アオサギの雛を保護しました投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/16(Sun) 17:34No.3088ブルーさん、はじめまして。
ですが、これではあまりにも情報が少なすぎて、何をお教えすれば良いのか途方に暮れてしまいます。どのような状況で保護されたのか、外傷はないのか、どのくらいの大きさのヒナなのかなど、分かることが多ければ多いほどより的確な対処法をお伝えできるかと思います。写真を添付してもらえるとより分かりやすいですね。ありがとうございます投稿者:ブルー投稿日:2023/04/16(Sun) 17:40No.3089神社で巣から落ちたみたいです。
写真添付されてますかね?
怪我は多分なく(今家に持ち帰ってる途中です)
元気に鳴いています。Re: ありがとうございます投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/16(Sun) 18:51No.30903週目のヒナですね。おっしゃるとおり巣から落ちたのでしょう。この時期のヒナはよく落ちるのです。
元気そうで何よりなのですが、ただ、怪我もなく元気だということは、どこも傷病鳥獣として引き取ってくれないということでもあります。自治体によってはレスキューセンターみたいなのがあってこのようなケースでも引き取る場合があるかもしれませんが、一般的には無理だと思います。おそらくどこに掛け合っても、巣から落ちるのは自然の摂理の一部だから人が介入すべきではないと言われるはずです。私が以前保護した場合は、そうした意見に対して十分反論できる理由があり、なおかつヒナが巣立つまで面倒をみられる知識と自信があったので責任をもって保護したのですが、これは生半可なことでできるものでありません。今が3週目ですから、巣立ちまではこの先まだひと月半くらいかかります。それまでほとんど付きっきりで面倒をみなければなりませんし、成長するに従ってどんどん大きくいなるので、羽ばたきの練習をしたり飛び上がったりできる十分なスペースが必要になります。もちろん相当な量の餌も必要です。これは恐ろしく大変なことで、いい加減なやり方では、せっかく保護したのにかえってヒナを苦しめることになりかねません。車にはねられて怪我したとかなら動物病院に連れて行って適切な処置を受けることも可能でしょうけど、そういう状況にはない場合は、無断で野生動物を捕獲、飼育したということになり、これは法律上もまずいのです。厳しい言い方になって申し訳ないのですが、保護するからにはそれなりの理由と相当な覚悟が必要になります。ブルーさんのためにもアオサギのヒナのためにもその点を今一度よく考えられるようお願いします。
そうは言っても、今目の前に保護したヒナがいるわけですから、とりあえず何とかしないといけませんね。まずお尋ねされていた餌の件ですが、アオサギは基本的に魚を食べているので魚を与えるのがベストです。魚であれば生きていなくてもスーパーでトレイで売られているようなので構いません。くちばしサイズくらいの小魚をもっとも喜びますが、なければ切り身でも構いません。人が見ていると緊張してなかなか食べませんが、元気ならほっておけばそのうち食べてくれるはずです。この時期なら毎日200gから300gくらい食べると思います。あと、水も器に入れて置いておいてください。
このくらいならくちばしで突かれてもちょっと痛いくらいですけど、小さくても動きは素早いので、下手に顔を近づけすぎると目を突かれますので十分注意してください。周りが明るければヒナは落ち着かないかもしれませんが、このサイズであれば段ボールとか何かに入れて何か被せて暗くすれば大人しくなるはずです。
とりあえず、早急にお伝えしなければならないことだけ書いてみました。分からないことやご相談などあればまたいつでもご連絡ください。Re: ありがとうございます投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/16(Sun) 18:59No.3091よほど運がよければ、あるいは動物園が引き取ってくれるかもしれません。おそらく行政はどこも門前払いだと思いますので、動物救護センターや動物園がお近くにあれば連絡してみてください。ありがとうございます投稿者:ブルー投稿日:2023/04/16(Sun) 19:43No.3092疲れてたようで、今日は寝てしまいました。
我が家は広い一軒家で、
私は一日中家におりますので
餌を食べてくれたら世話は
大丈夫かとは思いますが
とりあえずは色々な機関に連絡してみます。
また何かあれば質問させて下さい。Re: ありがとうございます投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/16(Sun) 19:55No.3093まだ幼いので、昼夜にかかわらずよく眠ると思います。よく寝てよく食べてくれると良いですね。
この先どうされるにしても大変だとは思いますが、事が良い方向に向かうことを祈ってます。
ご質問があればまたいつでも尋ねてください。Re: ありがとうございます投稿者:よしこ投稿日:2023/04/19(Wed) 20:08No.3097おじゃまいたします。
アオサギのヒナを保護されたということで
すばらしく思いました。
ヒナを助けてくださってほんとうにありがとうございます。
大変かとは思いますがどうぞよろしくお願いいたします。保護から1ヶ月が経ちました投稿者:ブルー投稿日:2023/05/15(Mon) 14:33No.3116まつさんお久しぶりです。
明日でアオサギを保護して1ヶ月になります。
すくすく成長し庭の行動範囲も広くなり
羽を広げる回数も多くなってきました。
毎日魚も250gほどを秒で平らげてしまいます(笑)
私のことを母親だと思っているらしく
あとをギャーギャー鳴きながら着いてきて可愛いです。
近所のお散歩してる人にも目立つみたいで
よく話しかけられたりもします。
もう1ヶ月もしないで巣立ちなのだろうと思うのですが
まつさんは巣立ち前にしていたことはありますか?
餌は自分で取る練習はしたほうがいいのか
巣立ちは家より遠くに連れて行ったほうがいいかなど
何かアドバイスありましたらお願い致します。Re: アオサギの雛を保護しました投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/17(Wed) 13:33No.3117ブルーさん、お久しぶりです。お返事が遅くなりすみません。あれからひと月になるんですね。その後、無事に成長しているようで何よりです。
ただ、これはとてもデリケートな話題なので、このようなオープンな掲示板で扱うにはかなり慎重にならざるを得ないと思っています。ブルーさんのご投稿を見て、興味本位で自分もアオサギを飼ってみたいと安易に考える人が現れないとも限りませんから。ですので、ブルーさんのご質問にお答えする前に、まずはアオサギ保護の是非についての私の考え方を書いておきたいと思います。少々前置きが長くなりますがご了承ください。
まず法律の話をすると、アオサギを無許可で保護し自宅で飼育することは鳥獣保護法で禁じられており、これを犯すと6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金ということになります。もちろん、人為的な事故が原因で怪我しているような場合は動物病院に連れて行ったり、それまで一時的に自宅で保護したりというのは問題ありません。問題になるのは、とくに外傷があったり弱ったりしているわけでもないのに保護してしまうことです。もっとも、アオサギの場合、巣から落ちたヒナはそのままでは助かる見込みはありません。が、法律上は、それは自然のままにほっておきなさいということになっています。
そうした事情は重々承知の上で、私も以前ヒナを保護したことがありました。保護したときは、翌日、動物病院か適当な施設に預けるまでの一時的な保護のつもりでいたのですが、弱っていると思ったヒナも翌日には元気で、どこも引き取り手がなく、結局、巣立ちまで自宅で面倒を看ることになったわけです。また、そうした行きがかり上のことだけでなく、アオサギの保護に関しては前々から法律の解釈と運用に大いに疑問を抱いていたこともあり、自身の体験と考えを公にすることで広く問題提起したいとの思いもありました。以上の経緯については、以下の記事にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
『巣から落ちたヒナの救護の是非』 https://www.grey-heron.net/a-chick-fallen-from-the-nest
ともかく、ヒナを保護するからには責任をもって最後までケアできることが大前提です。アオサギの場合、巣立ちまでほとんどつきっきりで世話しなければなりませんし、相応の広いスペースも必要です。それに何よりヒナを育てるための必要十分な知識がなければなりません。たとえこれらの条件が満たされたとしても、法律面で問題を抱えることには変わりないので、やむを得ず保護するに至った場合には、法律上の問題があることを十分自覚した上で責任のある行動が求められます。この点は本当に重要です。
とはいうものの、普通、アオサギのヒナが保護されるような状況は突然起こるわけですし、上に書いたようなことをすべて了承した上で、ではこれから保護しましょうというようなことにはまずなりません。アオサギを保護した時点で、それが鳥獣保護法に抵触するということを理解している人はほとんどいないでしょうし、そのことに気付いたとしても、すでに自宅に連れ帰った後というような場合が多いと思います。そうなってしまうと、これはダメなのだから野生に戻しなさいなどとはとても言えません。野生に戻すと言っても、実際は姥捨て山に捨てに行くのと同じことですから。なので、事そこに至れば、私としてはこのような掲示板を通してヒナが最大限生き延びられるようできるだけサポートするつもりです。たしかに、前述のように法律面で問題のあることは間違いないのですが、その法律自体かなり不完全で改善の余地がありますので、このような機会と場を通じて、もっとアオサギのためになるやり方がないのか考えていければなと思っているところです。まとまりのないものになってしまいましたが、以上がアオサギのヒナの保護についての私の考えです。
さて、本題に戻って、これから巣立つまでのヒナの育て方について何かアドバイスはないかというご質問ですね。まずは餌ですが、今は成長盛りなので毎日大量に食べていると思います。ただ、このような大食いは巣立ちまでずっと続くわけではなく、巣立間近になるとかなり小食になり、最後はほとんど何も食べなくなります。おそらく飛ぶために体重を抑えるのでしょう。それが巣立ちの準備が整ったというサインです。知らないと体調を悪くしたのかと心配になりますが、これはそういうものなのでご安心を。
餌獲りの練習についてはとくに気にする必要はないと思います。実際、餌を獲る練習は人が手助けしようとしてもできることは限られていますし、やってみたところで大した役には立たないはずです。魚を捕らえる基本的な能力はアオサギには初めから備わっているので、あとは本物の餌場に出て、経験から学習し技量を磨いていくしかないでしょう。
やはり一番悩むのは、どこに連れて行って放せば良いかというところだと思います。加えて、その時期も問題になるかもしれません。そもそも、野生のアオサギに明確な巣立ちの瞬間というのがないので基準を置きにくいのです。普通、ヒナは巣を離れてもしばらくの間はコロニーの近くにいて、空腹になれば巣に戻り親鳥が餌を運んでくるのを待ちます。もっとも、この期間の餌の量はごく僅かで、親もヒナの巣立ちを促すためか、巣には戻るもののまったく餌をやらないことも多かったりします。そんな時期が数日から一週間ほど続いた後、ヒナはコロニーを完全に離れ、餌場で自立して生きていくようになります。
というわけで、野生のアオサギを模倣するなら、飛べるようになって数日は多少の餌をあげるのは理に叶っています。ただ、これを必要以上に続けるといつまでも頼られて野生に戻すことができなくなりますから、やるとしてもほんの数日できっぱり打ち切ることが肝要です。それでヒナが自発的にブルーさんのもとを離れるようならそれに越したことはありません。ただ、これが上手くいくのは、周りに他のアオサギもいて十分餌の獲れる環境が整っている場合に限られます。そうでないと、巣立ったばかりのヒナはブルーさんのもとを離れようとしなくなるでしょうから。そうならないためには、ちゃんと飛べるようになった時点で、他にもアオサギがいるような餌場環境の整った場所に連れて行くのがアオサギのためかなと思います。あるいは他のサギたちがまだ営巣しているコロニーに連れて行くのがベストかもしれません。コロニーなら他のサギたちと一緒に餌場に向かうことができますから。餌の獲り方もまだ十分に知らないのにいきなり放して大丈夫なのかと心配されるかもしれませんが、巣立ち時のヒナは十分な栄養を蓄えた状態ですから、多少食べない日が続いてもすぐに餓死するようなことはないはずです。放す場所はあまり近くだと戻ってきてしまう可能性がありますが、このあたりはヒナがブルーさんのご自宅周辺の地理をどこまで把握しているかによるでしょう。ご自宅内しか知らないのであれば距離はさほど問題ではないと思います。
ヒナを保護されたのがひと月前で、当時の大きさを見るとふ化後3週目といったところでしたから、大雑把に計算してあと2、3週間のうちに巣立ち準備が整うと思います。ひと月もはかかりません。ここまで育てば巣立ちまではそれほど心配なことはないと思いますが、あとは巣立ち時期の見極めですね。無事、元気に野生に戻れることを祈ってます!
管理者さま、おはようございます。いつも有難うございます。
見出しの件、ツイッターで拝見して参りました。
青いのですね。宝石みたいな玉子ですね。
青色は意外でした。
スーパーでみる、鶏は白や茶色、鶉はまだら模様を思い起こしながら考えています。
狙われないよう、親鳥みたいな色なのでしょうか。
Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/06(Sat) 12:38No.3111鳥学徒さん、おはようございます。
Twitterの画像、こちらにもってきました。これのことですよね? この卵は、先日近所のコロニーを訪ねたときに、誰かが切り株の上に集めてあるのを見つけたものです。このコロニーは300を超えるアオサギのペアが子育てしているので、卵の殻は他にもあちこちに落ちていました。
この写真の卵の色はわりと見た目どおりの色に表現できていると思います。薄い水色というのでしょうか、ターコイズブルーのようにもう少し青緑色っぽく見えることもありますが、まあだいたいこんな感じです。なぜこのような色なのかは私もよく分かりません。アオサギに限らず鳥の卵の色については、その謎を包括的に解き明かしたものはないと思います。気温が色の濃さの決定要因になっているよいうような報告もありますが、ものによってはそういう傾向があてはまる場合もあるという程度でしょう。そもそもアオサギなんかは赤道直下から北極圏まで営巣していますし、気温はあまり関係してそうもありません。鳥学徒さんのおっしゃられるように外敵から身を護るための保護色になっている鳥はいます。たとえば、地面で営巣しているコチドリなんかはそうですね。あれは親が巣を離れるとどこに巣があるのか分からなくなってしまいますから。ただ、アオサギの場合は巣そのものが隠しようがないので卵を保護色にする意味がないのです。そもそも卵を残して親が巣を離れることもありませんし。鳥と人間は見えている色の世界が違うので、もしかしたら鳥にしか分からない秘密があるのかもしれませんね。Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/05/06(Sat) 19:18No.3112ええ、その画像です。鳥と人間は見えている色の世界が違うことにびっくり致しました。そして、鳥さんはなべて、たおやかといいますか、優雅でいらっしゃる印象ですが、アオサギさまは、卵おいたままどこかに行くことがないという(たぶん大小もそのままで子を守るのでしょう)、親やつがいになる際に求められる資質のうちの忍耐がきちっと備わっている鳥(中には他にまかせる方もあるようでそれはそれで興味深いながら)に尊敬の念を新たに致しました。有難うございます。Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/07(Sun) 10:09No.3113「忍耐」はまさにアオサギを象徴する言葉ですね。日本ではあまりそういう見方はされませんけど、西欧では中世の時代からアオサギは我慢強さとか忍耐力の象徴のように思われてきたようです。
見えている色の世界が違うのは鳥だけではなくて、昆虫もそうですし、爬虫類の多くもそうなのだそうです。人の場合は赤、緑、青の3つの色にそれぞれ反応する視細胞をもっていて、それらの組み合わせで様々な色を識別しているのですが、鳥たちはこの3種類の視細胞に加えて紫外の色(虹の紫色のさらに外側にあるはずの色)に反応する視細胞をもっています。なので、人が見えない紫外の色も見えますし、色の組み合わせが3つでなく4つになるので、人が見るよりはるかに細かく色を区別できるのです。理屈では分かっても見えない色なので人には想像もできませんけど、ともかく想像もできないほどの彩り豊かな世界に生きているということなのでしょう。彼らから見ると、人はモノをちゃんと見てないということになるのでしょうね。Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/05/08(Mon) 09:15No.3114お返事を有難うございます。箇条書きに下記失礼致します。
①管理者さまや外国の方のこれまでの知見で、アオサギさんの並々ならない忍耐を感じる時はどんな時でしょうか。可能なら3つか4つほど事例があれば、私ども勉強になります。
②鳥、昆虫それに爬虫類のみなさんの御目のしくみ(高性能なつくりは視覚だけではないように感じております)興味深く拝読しております。ということは、淡い水色に見える殻は、4視細胞を持つアオサギさんには水色っぽく見えているという理解であっていますでしょうか。
以下は感想ですが、軽い頭に、真横に御目がついている構造も視野が広くて、凄いな、と思います。横顔美鳥で前顔愛らし、といつも思います。Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/05/08(Mon) 22:13No.3115私の場合、アオサギが辛抱強いなあと感心するのは、微動だにせず水辺で魚を狙っているときです。これは観察するほうも今か今かと息を詰めて見るわけですが、その瞬間まで待とうとするとこちらが根負けしてしまうこともよくあります。それから、これは人それぞれの感じ方なので何とも言えませんけど、アオサギが首をすくめて佇んでいるのを見ると、私は何か堪え忍んでいるように思えてなりません。とくに、その肩や背にしんしんと雪が降り積もるときなどですね。西欧では、もともとケルトの人たちがそういった見方をしていたようですが、その後、中世に人気のあった『動物寓意譚(Bestiary)』でさらに広く広まったのかなと思います。まあ後者のほうはキリスト教的な説教色の強い読み物なのでかなりのこじつけもあり、実際にアオサギのどのような点を忍耐強いと見ていたのかはよく分かりません。
アオサギが卵をどのような色として見ているのかは、3種類の色の組み合わせでしか世界を認識できない私には残念ながらさっぱり分かりません。薄い水色にしても水色にしても人間の視覚の範囲内での色表現なので、アオサギが見ている色とはまったく別ものだと思いますし、こればかりはいくらアオサギと会話できたところで話が通じないのではないかなと。
まつさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
水辺の鳥としては、日本で最大級を誇ってきたアオサギですが、
人工繁殖で自然回帰に成功したコウノトリに対しても強気の姿勢を崩さないようです。
コウノトリ全長110㎝ 体重5kg
アオサギ 全長95㎝ 体重2kg
実際に両者が接近遭遇した際は、数字以上の体格の差を感じます。
しかし、大きなヒキガエルを捕まえたコウノトリに対して、アオサギは「隙あらば奪い取ってやる!」と攻めの姿勢を崩しませんでした。
Re: アオサギとコウノトリ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/24(Mon) 22:02No.3103こんばんは、ロメオさん。
コウノトリとアオサギのツーショット、北海道の私は未だ見ぬ光景です。そちらでも20年くらい前まではこのようなシーンはかなり珍しかったのではないでしょうか。兵庫県では今から17年前、野生のコウノトリとしては46年ぶりにヒナが孵ったそうですね。当時のアオサギにしてみれば、あのでかい図体の奴は何なんだという感じだったのではないでしょうか。今やお互い野生の鳥として顔なじみの関係なのでしょうね。
それにしてもコウノトリはアオサギの2.5倍も重いとは…。これは驚きました。体格差から想像するとそこまで違いがあるようには思えないのですが。コウノトリが重いというより、たぶんアオサギが軽すぎるんでしょうね。Re: アオサギとコウノトリ投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/26(Wed) 13:57No.3105まつさん、こんにちは。
「コウノトリの郷」のある豊岡市は日本海側、同じ兵庫県内でも瀬戸内とはずいぶん気候や環境が違うようです。
ここ播磨地方にコウノトリの飛来が盛んになったのはこの2~3年ほどのこと。5年前には一羽がはるか上空を飛んだだけでも話題になるくらい珍しい存在でした。この秋冬には30羽越が一つの溜池に集まったこともあったそうです。
明石公園はじめ播磨地方生まれのアオサギの中には、今季、初めてコウノトリを見たものもいたかもしれません。
コウノトリは上昇気流に乗ると、ほとんど羽ばたきをせず悠々と空高く舞い上がっていきます。
下界から見上げると、まるで畳が舞い上がっているような大きさです。
翼開長で圧倒されそうですが、果敢に獲物をかすめ取りにいく気の強さ、さすがアオサギですね。
とはいえ、やはり、若いコウノトリが一羽でいる時に限るようです。
数羽のコウノトリが採食を始めると、留鳥のサギたちは、距離を置きます。万が一、コウノトリ同士の獲物の争奪戦のとばっちりを受けたら、ただでは済まない大迫力です。
体重が軽いということは、やはり骨も脆いのでしょうね。アオサギの体は見かけほど頑丈な作りではないのでしょうね。Re: アオサギとコウノトリ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/26(Wed) 23:01No.3106瀬戸内地方はそうだったのですね。コウノトリはアオサギ以上に飛翔力のありそうな鳥だから、どんどん分布を広げているのかと思っていました。たしかにそんな簡単な話ではないですよね。勉強になりました。これからはアオサギの水鳥仲間として瀬戸内でもお馴染みの鳥になってほしいものです。
アオサギとコウノトリ、こんなに大きさが違うとは思いませんでした。これは2.5倍の体重差と言われても納得できます。むしろもっと差があるのではないかなと。まあ、いずれにしても見かけの割にはアオサギもコウノトリも軽いですよね。これがガンカモやハクチョウだと見かけどおりの重さですから。アオサギはほんとに拍子抜けするほど軽いですけど、まあそこは太古の昔からほとんど姿形を変えずに成功してきたアオサギのこと、幅広い環境に適応できる完成度の高い身体をもっているわけで、強度を保ちつつ軽量化できるような工夫がなされてるのだろうなと思っています。骨の強度と単位重量を鳥ごとに比較したような研究があれば面白そうですね。Re: アオサギとコウノトリ投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/29(Sat) 16:30No.3107まつさん、こんにちは。ご多忙な中、いつも返信をありがとうございます。
軽量化と構造強化を徹底的に追及した結果がいまの鳥たちなのですね。
溜池の多い地域なので、我が家の上を時々、アオサギがゆったり飛んでいきます。強風の日には凧のように風に流されているかのようにも見えつつ、しっかりと舵取りをしながら目指す方向に飛んでいきます。首を折り曲げたその顔はどこかひょうひょうとして見えます。
この機会に「鳥の骨格標本図鑑」を購入してみようと思います。
近所の溜池で、初めてコウノトリと対峙したのではないか?と想像させるようなアオサギの写真を発掘しました。
コウノトリの大きさに目を丸くしつつ、慣れた餌場を明け渡さず「お前なんか怖くないぞ」と虚勢を張っているかのように見えました。Re: アオサギとコウノトリ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/29(Sat) 20:36No.3108こんばんは、ロメオさん。
アオサギは感じていることが表情やしぐさに素直に出る(ように見える?)ところが魅力なのかなと思います。感情移入しやすいというか、人っぽいですよね。
それにしても、コウノトリは何かじゃらじゃらたくさん光り物をつけて派手ですね。観察するほうは目立ったほうが良いのでしょうけど、何かもうちょっとやりようがあるんじゃないかなと。脚輪なんか付けなくても写真さえ撮ればAIが個体識別してくれるような時代に早くなってほしいものです。Re: アオサギとコウノトリ投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/04/30(Sun) 08:37No.3109ロメオさま、管理者さま おはようございます。いつも貴重な写真と掲示板拝見・勉強しております。有難うございます。今回のお写真、私には嬉しい驚きでした。コウノトリ、着実に増えているのですね。
読者の皆様ご存じの通り、日本にいた大型鳥・コウノトリやトキは行政が気づいた頃も遅くて、国内に居た方は絶滅にいたりました。翻って、アオサギさんは、おかしみはたっぷりもちながら、日本人があまり称賛してこなかった歴史も幸いしたのかもしれません(出典:管理者さま筆「イメージとしてのアオサギ」)。
西日本人は基本野生動物に見極められている印象で、北海道のアオサギさんは、管理者さまによるとなべて慎重でいらっしゃるとのことです。臆病な性質は、ヒトに絶滅させられない智慧に思います。
かくしてアオサギは近代の受難を免れました。
“最も強いものや賢いものが生き残るのではなくて、最も変化に敏感なものが生き残る”というような意味のことを確かダーウィンさんがどこかで書いておられました。アオサギも環境に適応してきた鳥さんなのだ、と春雨の近畿からしみじみ思っております。
数多の種を絶滅に追いやったヒトとしてエラそうに言う資格は全くありませんし、アオサギのみなさんには関西弁丸出しもお詫び申しあげつつ、やはり称賛せずにはおれません。あなたさんはエラいっ!!
まつさん、こんにちは。
花見の喧噪も一段落。ようやく通常の来園者数に落ち着いてきました。
明石公園のアオサギたち、営巣や子育てに励んでいます。
どれほど花見客の数が多くても、ひるまず命の営みを続けるアオサギやカワウのたくましさ。
遠く対岸から見渡すだけでも20か所以上の巣があるように見えます。
巣材も落ちている枝だけでは足りず、生木を折って運んでいます。
婚姻色の目が血走っているかのように見えました。
Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/09(Sun) 20:11No.3076ロメオさん、こんばんは。
くちばしも脚も虹彩もすべて完璧な婚姻色で、新緑の緑をバックにいかにも春らしい色合いですね。春になると、アオサギのくちばしの色の変化に気付く人は多いですけど、目の色まで見ている人はそんなには多くないと思います。赤くなってる期間もくちばしや脚のように長くないですから。ただ、この変化、気付く人は気付いているのですね、昔から。たとえば、アリストテレスは「動物誌」に、サギは交尾するときに目から血を流すと書いています。現代の私たちから見れば必ずしも正確な記述ではありませんが、双眼鏡もフィールドスコープも無かった時代のことですから、これは驚くべき観察眼です。超人的なアリストテレスのこと、もしかしたら視力が5.0くらいあったのかもしれません。Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/11(Tue) 16:55No.3081まつさん、ご多忙な中、いつもお返事を下さってありがとうございます。
アリストテレスはサギについても卓越した観察眼を発揮していたのですね。
「視力が5.0くらいあったかも」というのも決して大げさではないように思います。
アオサギの婚姻色、私は写真で撮って初めて気づきました。
漫然とサギたちを眺めていた頃には、これほどの変化があるとは思いもしませんでした。
ほんの数年ほど前まで、アオサギやカワウの営巣写真の公開に慎重になっていました。
枝を折ったり、フン害で樹木を汚している写真を「環境破壊の動かぬ証拠」のように扱う方がいたためです。
いまでは逆に一人でも多くの方に見てもらいたい気持ちで堂々と掲載しています。
日本各地で大規模な樹木伐採が強行されて社会問題になっています。
現在は、神宮外苑や葛西臨海公園が話題になっていますが、
ここ明石公園でも、古木や大木を含む約1700本もの樹木が伐採されました。
それに比べたら、アオサギやカワウの繁殖活動で弱る木々など微々たるものです。
真に公園の自然を破壊をしているのは人間だということが露見してしまいました。
市民の反対活動やテレビで大きく取り上げられたこともあり、今は伐採は中断されていますが、中止ではないので気は抜けません。
大規模なコロニーができるには、巣をかける立派な樹木だけでなく、巣材になる無数の小枝を得られる豊かな林が必要なのだと改めて実感しています。
その点でも明石公園は、アオサギやカワウにとって、格好の営巣場所なのでしょう。
1700本も切り倒してスカスカ状態の一帯もありますが、それでもこうして多くの巣が作られたことに安堵しています。
今年だけでなく来年、再来年と、コロニーが繁栄していくよう私も微力ながら伐採計画の中止を求める活動に協力していくつもりです。Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/12(Wed) 13:42No.3082皆さんが何か書いてくれないと、ここは何ヶ月も休眠状態になってしまいますので、ロメオさんのような方がいてくれると本当に助かります。いつもありがとうございます。
それにしても1700本とはまた派手な伐採ですね。多すぎてちょっとイメージできません。サギ類の営巣と樹木への影響についてはいろいろ言う人がいますが、きちんとした根拠のある意見はあまり聞いたことがありません。フンで葉っぱが汚れて光合成ができなくなるとか、枝が折られて樹勢が弱るとか、たしかに大なり小なり影響はあると思いますが、私の経験から言って、その程度では木は枯れません。木が弱るとすれば、おそらく土壌の水分吸収が妨げられる場合でしょう。魚食性のサギ類のフンにはリンが多く含まれていますから、これが土壌に浸透するとリン酸鉄になって土が硬くなります。そうすると、水分や養分が根から吸収されにくくなるのです。これは草本にとっては大きな問題になるはずです。実際、巣の密度が高い区画では林床の植生は貧弱になりがちです。けれども、樹木の場合はかなり地中深くまで根を張っていますから、地表近くの土壌が多少硬くなってもそれほど影響は受けないのではと思います。ただ、カラマツのように極端に根の張りが浅い樹種は別のようで、長年の営巣で元気がなくなるカラマツ林が多いところを見ると、草本と同じように無視できない影響があるのかもしれません。いずれにしても、明石公園の樹木は常緑広葉樹主体でしょうから、その点では心配ないと思いますよ。
アオサギの営巣写真は、何も問題がないどころかむしろ大いに公開したほうが良いと思います。アオサギの保護や営巣地保全の大切さをいくら声高に叫んでみたところで、アオサギそのものを知らなければ誰も耳を傾けてくれませんから。希少種などの一部の鳥では公開するのがまずい場合もありますけど、アオサギに関してはその辺は100%オープンで構わないと思っています。Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/14(Fri) 13:52No.3085まつさん、いつもお返事をくださってありがとうございます。
アオサギの写真はたぶん、他のどの野鳥よりたくさん撮影しています。
たいていは、誰にも観られず埋もれてしまうばかりですが、
ここでこうして、まつさんに見て頂けるだけでも、日の目を浴びたような気持ちになれます。
特にSNSで撮影者の趣旨とは異なる意見に使用されてしまうことがあるので、アオサギの営巣写真は控えめにしてきましたが、日本中でこれだけ樹木伐採が続いているいまこそ、私も覚悟を決めて載せていきたいと改めて思いました。
実際、ツイッターで伐採推進の政党支持の人にからまれたことがあるのですが、たいていの事は一度経験すると、免疫ができるのか強くなりますね。ミュートで対応することにしました。
ここでまつさんのお言葉に触れると、襟を正すような心持になります。
今後ともよろしくお願いいたします。Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/14(Fri) 19:53No.3086襟を正されるといい加減なことが言えなくなるので、まあここは言いたい放題な掲示板ということで気軽にいきましょう。
アオサギは正面から見るとますます人っぽいですね。語り合えそうです。もっとももう少し下方から撮ると全然違った奇妙な生き物になってしまいますけど。Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/04/19(Wed) 06:46No.3096ロメオさま、管理者さま おはようございます。
鳥の写真撮られる方ってすごいな~、と日頃から尊敬しております都の鳥学徒です。最初の訪問時、ヘッダーの雪原にアオサギの群れの趣ある写真すごいと思い引き込まれました(置いて並べたわけないですよね)。一生懸命なアオサギさんの巣作りの一瞬の光景に加え、小首をかしげるアオサギさんのかわいいこと(貴いアオサギにしたら首を伸ばして決めてるからカッコいいといってほしいと言われるかもしれませんが)!今後とも投稿時には、ご無理ない範囲でお写真も拝見させていただければ幸いです。Re: 巣材を集めるアオサギ投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/24(Mon) 13:45No.3101都(京都及び宮古含)の鳥学徒さん、こんにちは。
写真を見ていただきありがとうございます。
アオサギの写真もたくさん撮り溜めてあるので、機会があれば投稿させて頂こうと思っています。
「気楽にとり(鳥&撮り」歩き」というタイトルのブログをしているので、お時間のある時にでも「アオサギ」の項目を見てもらえれば・・・と思います。アオサギ写真集、掲示板、ブログを訪れながら投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/04/25(Tue) 09:07No.3104((o(´∀`)o))ワクワク
はじめまして、私の知り合いがアオサギとダイサギの雑種?を撮影されてました、一度見てもらってもよろしいでしょうか?
blogは
生駒の生き物ががり さんです
宜しくお願いします。
Re: ダイサギとアオサギのハーフ?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/20(Thu) 17:47No.3099通りすがりさん、はじめまして。
珍しい事例のご紹介、ありがとうございます。ご紹介にあったブログ、あらためてURLを添えておきますね。
『生駒の生き物がかり』https://blog.goo.ne.jp/tami3105
お写真のサギはアオサギとダイサギのハイブリッドで間違いないと思います。俗にアイサギと呼ばれています(嘘です)。ともかく、こういうことはごくたまに起こるようで、ずっと前に当掲示板にも同じような報告がありました。その時は写真はなかったのですが、書かれた内容からすると今回のハイブリッドと同じような感じですね。下記ページに保存してますのでよろしければご覧ください。
『アオサギを議論するページ / 種間交雑』https://www.grey-heron.net/forum/53-hybridization/
じつはこのハイブリッドサギ、つい数日前にtwitterでも話題になってました。見かけからするとたぶん同じサギだと思います。
twitter(@KeenTwitcher) https://twitter.com/KeenTwitcher/status/1647005048814305280
twitterの画像を見たときは分からなかったのですが、今回の写真を見ると、頭部だけでなく脚のふ蹠より下の部分もダイサギ由来のようですね。違う種の親をもつ場合、特徴の出方はさまざまで、もっと中間的な見かけになることも多いのですが、このサギは頭と脚はダイサギ、それ以外はアオサギと、キメラのようにくっきり分かれているのが素晴らしいです。アオサギ部分の色からするとまだ幼鳥なのかなと思います。今年生まれではないでしょうから、少なくとも1年は経っているわけで、そうすると来年の春には成鳥羽となって別の見かけに変身しているかもしれません。楽しみですね。Re: ダイサギとアオサギのハーフ?投稿者:通りすがり投稿日:2023/04/20(Thu) 21:48No.3100お返事ありがとうございます♪
ハイブリッドで間違いなさそうですね
他の方も撮影されてるのも拝見しました
私も撮影挑戦してみたいです。
詳しくどうも有難う御座いました
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