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アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:tomo投稿日:2023/04/07(Fri) 06:06No.3073

おはようございます。
お久しぶりですがお元気にされておりますでしょうか?
四国でアオサギの糞害に悩む会社からアオサギ忌避の相談を受けて生態などを調査していたものです。
大学や公的機関でアオサギの研究をしており生態などに詳しく忌避についてご助言いただけるところはないでしょうか?
体も大きく天敵もいないためか光など色々刺激を与えていますが逃げる個体もいますがなかなか逃げない個体もおり決定的な対策はまだありません。カラスの場合宇都宮大学が研究していますがサギについて研究している機関や人物をもしご存じならご教示いただけますと幸いです。

Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/07(Fri) 17:31No.3074
tomoさん、お久しぶりです。
この掲示板もずいぶん長くやってますが、アオサギを研究している人物をご存知ないかとここで尋ねられるとは思いもしませんでした。私に直接意見を求めるということであれば情報の出し惜しみはしませんが、失礼ながら大学や公的機関などの形式的な権威付けが必要なのであればご自分でお探しくださいと言う他ありません。
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:tomo投稿日:2023/04/10(Mon) 08:33No.3077
本当に大変失礼いたしました。平にご容赦を。
>私に直接意見を求めるということであれば情報の出し惜しみはしませんが
是非ともご教示いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:tomo投稿日:2023/04/10(Mon) 08:40No.3078
こちらはアオサギを暖かく見守る系のページなので忌避に対しての助言を頂くのはまずいかなと思い控えておりました。センサーライトを取り付けると着地しようとしたタイミングで光るのでビックリして飛んで逃げるのは確認しましたがそのままかまわず着地する個体もおり何かよく効く方法を探しております。現場は100V電源があるので機械的(装置的)なものを動かすことも可能です。
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/10(Mon) 19:51No.3080
tomoさん、お返事ありがとうございます。こちらこそ失礼しました。

当掲示板は基本的にタブーはないので、アオサギのことであればどんな話題でも遠慮なくご投稿いただければと思います。昔、養魚場でアオサギに魚を獲られた方がいらっしゃって、アオサギを撲殺する方法を教えてほしいとここに尋ねてきたことがありました。それはさすがに頭に来て追い出しましたが、今回のtomoさんのご投稿は防除が目的であって殺すのとはまったく話が違います。人とアオサギがどうすれば共生できるかを考えていくのが大袈裟に言えば当掲示板の使命のひとつだと考えていますし、共生を実現するためには人だけでなくアオサギに遠慮してもらわないといけないケースも出てきます。そういった意味で、tomoさんがここに書かれたお話は具体的な事例としてとても貴重です。

とはいうものの、アオサギの被害対策には決定的なものはないですし、本当のところ、ここで改めて書く価値のある情報をもっているわけではありません。アオサギの被害はどうしても局所的になりがちで、被害を全体に均してしまうとカラスなどに較べて圧倒的に少ないため、アオサギ、あるいはサギ類に特化した防除対策というのはほとんど研究されていないのが現状なのです。サギ類の防除法など研究してもたぶんお金にならないからでしょう。もちろん、被害のある自治体では町や県レベルで小規模な実験をして対策の効果を検討しているようなところはあります。ただ、正直なところ、どれも誰もが思いつくようなことで、とくにこれはとご紹介できるようなのはありません。この点、国の機関も似たようなものです。大学は筑波大学が伝統的にサギ類の研究をやっていますが、生態の研究が主体で、防除法を調べている学生さんの話は聞いたことがありません。弘前大学もそうですね。皆さん生態の研究です。

なお、今回のケースはご投稿の内容からコロニー以外の場所にアオサギが飛来しフンの被害がある状況だと理解しました。そのような観点で話を進めてみます。コロニーでの被害となると対応の仕方はまったく変わりますから。

さて、同じアオサギによる被害でも養魚場関係の話であれば少しは具体的な提案ができるのですが、フンの被害となるとこれはちょっと難しいですね。どのような環境のどのような施設かによってとれる対策が変わってきますし。ただ、どのような対策をとるにしても、飛来しようとするアオサギを何かでびっくりさせて追い払うか物理的に飛来できないようにするかのいずれかになると思います。tomoさんが試みられたのは、前者の驚かせて逃げるのを期待する方法ですが、これが効果があるのは最初のうちだけでやがて慣れられてしまいます。ライトだけでなく音でも風車でも、センサー感知でパターン化したものを動作させるだけでは遅かれ早かれ案山子並の効果しか得られなくなります。スプリンクラーで水をまき散らすようなものはもう少し効果があるでしょうけど、これは場所を選びますね。

やはり、効果があるのは物理的に飛来できないようにすることでしょう。これはサギに限らず一般的な防鳥対策ですが、一番簡単なのは着地点から少し上方に紐状のものを張ることです。とくにアオサギなどはサイズが大きいので、かなり広い間隔で張っても翼が引っかかるのを気にして入ってきません。紐状のものは鳥の目にも遠近感が掴みにくいようで、何かあることが分かれば敢えて危険を冒さようです。何メートル間隔なら大丈夫と具体的に数値を示せないのがもどかしいのですが…。ただし、この方法は鳥にとっては危険なものなので、鳥の目にその存在がはっきり分かるように工夫する必要があります。テグスのようなほとんど見えないものだと、分からずに突っ込んできて大怪我することになりますから。太くて視覚的に分かりやすい色のラインで、所々ピンクテープを結びつけるなど、鳥にとっての安全対策が必要です。

あと考えられる方法といえば、これもカラスなどと同じですが、鷹匠に頼んで猛禽で追い払ってもらうことでしょうか。これは営巣地でやる場合は、飛来直後のまだ卵を産んでない時期であれば合法ですし、実質的にアオサギを傷つけることもなく効果的な方法だと思います。ただ、コロニー以外でタカを飛ばしたという話は私は知りません。なお、これは別に猛禽である必要はなくて、ドローンでもそれなりの効果があると思います。いずれにしてもアオサギにここは危険な場所なんだと認識してもらうまで何度もやらなければなりません。被害の規模が分からないので何とも言えませんが、手間を考えるとあまり実際的ではないかもしれませんね。

思いつくままに書いてみましたが、どれもありきたりな方法で、我ながらこれではあまり参考にならないなと思いました。結局、どんな状況にも対応できるという方法はないので、現場の状況に合わせていろいろな方法を工夫しながら試みるということしかないのかなと思います。tomoさんの今回の現場でこれは上手くいったという方法が見つかれば是非教えてください。
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:tomo投稿日:2023/04/12(Wed) 15:06No.3083
まつ@管理人さま ありがたいお言葉ありがとうございます。
また忌避についてのご教示ありがとうございます。

>一番簡単なのは着地点から少し上方に紐状のものを張ることです。~~~テグスのようなほとんど見えないものだと、分からずに突っ込んできて大怪我することになりますから。

 この場合サギに視認可能な太さであり且つサギが上に停まれない太さだと良いという事でしょうか?ステンレスパイプやステンレスの鉄筋的なものを使うとすると何ミリくらいが良いのでしょうか?
 小生の対象箇所は剥き出しの高電圧(最低6万V)がかかっていますので切れて垂れ下がる物は使えません・・・

もしご存じならサギに視認可能な太さであり且つサギが上に停まれない太さを教えていただけると幸いです。前にガードレールの板部分の上(ポールではないという意味)に停まっていたのを見たことがあります。
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/12(Wed) 22:45No.3084
鉄塔のお話だったのですね。ということは、何年か前に写真付きでご投稿されていたあの鉄塔のことでしょうか。だとすれば、いくらでもとまれるところがありそうですし、それを全部ガードするとなるとかなり大変なことになりそうですね。

アオサギがとまれない鉄筋的なものということで、これはあまり自信はないのですが、1センチの太さであれば敢えてとまろうとはしないと思います。アオサギはご存知のようにかなり大きな足ですから、たとえとまってもバランスをうまくとることができず、そこにずっとは留まれないのではないかと。これが2センチになるとちょっと不安です。具体的な太さはあまり気にしたことがないのですが、高圧線そのものにとまるアオサギもいますから、やはりかなり細くないとダメなんだろうなと思います。あるいは、そのままではとまられてしまうような太さでも、そこに針状の障害物などを設置すれば降りてこないと思います。こういうのは市販されてますし(たとえば下記リンクのようなもの)、カラス避けなどでよくやられている方法だとは思いますが、アオサギの場合も同じように効果があるはずです。

https://shop.misuzu-eco.com/?p=640
https://www.nd-ele.co.jp/product-cat/p-cat13-03/

もっとも、このようなものを使うのであれば、わざわざ鉄筋やパイプを設置しなくても鉄塔に直接取り付けたので良いのかもしれません。ただ、そうするとかなり大量に用意しないといけなくなりそうですね。
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:tomo投稿日:2023/04/17(Mon) 18:01No.3094
ご教示ありがとうございます。
とりあえず1cmの鉄筋的なものを試してみようと思います。
もし試行して結果が分かれば連携させていただこうと思います。
ありがとうございました!!!
Re: アオサギの研究をしている機関や人物について投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/17(Mon) 23:15No.3095
お役に立てたのかどうか…。
ぜひぜひ、上手くいきますように!!
河川敷異変投稿者:札幌市民投稿日:2023/03/29(Wed) 16:34No.3056

ここ札幌では雪も解けて、そろそろアオサギさんが来るころかと、近くの琴似発寒(ことにはっさむ)川に行ってみました。
残念ながらアオサギさんは確認できず・・。それはさておき川全体の雰囲気に違和感をおぼえました。河川敷に昨秋まであった木がほとんど伐られていたのです。何か荒涼としていてトドワラか?という感じです(行ったことないけど)。

エサを求めてやって来たアオサギさん達は戸惑わないのかなぁ。皆さんのご意見も知りたくて投稿しました。

Re: 河川敷異変投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/29(Wed) 19:18No.3057
どうもお久しぶりです。
今年は雪解けが早かったですね。あっという間になくなって、道がぐじゃぐじゃになるあの時期がほとんどなかったような気がします。アオサギが来るのも早かったようです。平岡にいるアオサギは数日前にすでに卵が確認されているので、この調子だと4月20日頃にはヒナの声が聞かれるかもしれません。

河川敷の木が伐られるのは寂しいですよね。たぶん増水したときに洪水にならないよう、木が密生してくると水の流れを阻害するからという理由で伐られてしまうのでしょう。街中の自然、とくに川の場合は、どうしても安全面が優先されますから、そのまま手を付けずにとならないのが辛いところですね。トドワラになってしまいましたか…。

まあ、魚を獲りに来るアオサギについていえば、ちょっと戸惑うかもしれませんけど、だからと言って来なくなることはないと思います。彼らは餌があればどこだってやって来ます。それより、樹林で暮らしていた生きものたちが不憫ですね。新天地が見つかれば良いですが…。
河川敷異変 続投稿者:札幌市民投稿日:2023/04/05(Wed) 13:37No.3069
その後琴似発寒川の下流に足を伸ばしてみたところ、河川敷はやはりトドワラ状態でした。ただ切り株が新鮮ではなく、今年に行われたのではない様子です。
ボーッと生きていたことを反省しています。

桜前線やアオサギ前線(?)で、ただでさえやきもきする春の心は、さらにのどかではありません。
Re: 河川敷異変投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/05(Wed) 22:19No.3072
のどかな春の日に見てもトドワラにのように感じられるというのはよほど荒涼としているのでしょうね。ただ、残っている切り株がヤナギなら、そこから萌芽して、すぐにモクモク茂ってくるのではと思います。

いつの日か、アオサギ前線も桜前線並の知名度になればなと思っています。
短足アオサギ 続投稿者:ロメオ投稿日:2023/03/30(Thu) 16:57No.3058

マツさん、こんにちは。
播磨地方の桜は満開を迎えています。
札幌も雪解けが進み 日毎に春めいてくる頃ですね。

短足のアオサギさんにも、恋の季節がやってきました。
前回お尋ねしたのと同じ個体なのかはわかりませんが
この短い足、巣の中に座るには都合が良さそうですね。

Re: 短足アオサギ 続投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/30(Thu) 20:02No.3059
ロメオさん、こんばんは。
こちらは街中の雪はもうほとんど解けてしまいました。外を歩いていると暑くてTシャツで十分なほどの陽気です(まあ異論はあると思います)。

お写真のアオサギ、いつ見ても短いからほんとに短いんですね。くちばしがきれいな婚姻色になっているのを見ると、いま巣作り真っ最中といったところでしょうか。雄のようにも見え雌のようにも見えますが、交尾のときは雌雄どちらでも脚が短い分、より安定しやすいのかなと思います。水に入って餌を獲るときはちょっとハンディな気もしますけど、まあ一長一短ですね。
Re: 短足アオサギ 続投稿者:ロメオ投稿日:2023/03/30(Thu) 22:02No.3060
こんばんは。
お返事をありがとうございます。
「一長一短」まさに! 座布団を差し上げたいです(笑)


短足のアオサギ一族がいるのか?
この個体だけなのか? 今後も注視していきたいです。
まずは今季の繁殖を頑張ってほしいものです。

孵化後間もなく巣から落ちてしまう雛もいるのですね。
コロニーの真下の歩道に落ちていました。
ふわふわの羽毛、眠っているかのような安らかな顔つきでした。

管理人さんの判断で掲載が憚られるようなら、載せずにおいていただければと思います。

三寒四温で、気温の変化が激しいですが、
まつさんも、どうぞお体を大切にお過ごしくださいね。
Re: 短足アオサギ 続投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/31(Fri) 08:19No.3061
2週目のヒナですね。生まれてまだ10日ほどしか経ってないと思います。たぶん大きな兄弟たちに突つき落とされたのでしょう。ヒナが皆小さくて餌が十分なうちは良いのですが、ヒナたちが大きくなって餌が足りなくなると、先に生まれた大きなヒナが小さなヒナに餌を食べさせまいと執拗に攻撃します。そうなると小さなヒナは巣の端っこに避難せざるを得なくなり、そこでもまだ攻撃されるようだと耐えきれず落ちてしまうのです。残酷な一面ですが、これが野生の生きものたちの現実なんですよね。空腹なのは皆同じなのだから、兄弟一緒に飢えを凌ぎましょうとはならないのが悲しいところです。強いものが弱いものを追い落として生き残る、まあ考えてみれば人間も同じなのですが…。
Re: 短足アオサギ 続投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/02(Sun) 11:44No.3062
まつさん、こんにちは。
いつもお世話になりありがとうございます。

≫残酷な一面ですが、これが野生の生きものたちの現実

野鳥の撮影や観察を続けると、否が応でもそのような場面に遭遇します。
目を背けたくなりますが、それも野生に生きるものたちの輝きの一部なのだと思えるようになりました。

幼いアオサギを見ると、よくぞ生き抜いた、がんばれ!と声援を送りたくなります。
Re: 短足アオサギ 続投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/02(Sun) 19:36No.3063
最後の一文にとても共感しました。まさにまさに、どんな熾烈な世界を生き抜いてきたかを思うと...、こちらのほうが励まされてしまいます。

ちなみに、餌不足になったとき犠牲になるのは小さい順ですが、大きいヒナもいつも威張ってばっかりではありません。外敵に襲われたときに真っ先に立ち向かうのは大きいヒナたちで、だからやられるのは大きい順になります。そんなときは結果として小さいヒナだけが助かることもあるのです。それもこれも全部ひっくるめてそれがアオサギなのだし、人間の道徳観をはるかに超越したところに彼らの生き様があるのだろうと思ってます。たぶん、同じことをロメロさんにもっと綺麗に表現されてしまいましたね。
歩道に落ちた雛のことにつきまして投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/04/04(Tue) 07:49No.3068
ロメオさん、はじめまして。おはようございます。私はこのようなことに遭遇した場合、先に記したのですが、烏など当該鳥の上位の鳥に差しあげることを思いつき、心をすっきりさせることにしました。それまでは皆土に埋めていました。

明石にはアオサギはいらっしゃるのですね。
まつさまの一長一短、私も座布団あるだけ差し上げます!
Re: 短足アオサギ 続投稿者:ロメオ投稿日:2023/04/05(Wed) 17:02No.3070
都(京都及び宮古含)の鳥学徒さん、初めまして。

幼くして命を落とす鳥たちも自然界の命の連鎖の一部なのですよね。
公園にはカラスやトビも多いので、亡骸はそのままにして立ち去りました。
明石公園の池沿いのクスノキの巨木にアオサギとカワウのコロニーがあります。
公園側も来園者も温かく好意的にも守っています。
今年も何十羽もの若鳥たちが巣立っていくことでしょう。
メッセージを下さりありがとうございます。
Re: 短足アオサギ 続投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/04/05(Wed) 19:45No.3071
落ちた雛がかわいそうで気にかかっておりましたので、こちらこそメッセージ有難うございます。明石公園にコロニーがあり、賢い鳥さんたちがいらっしゃるのですね。また、施設管理者、訪問者ともに寛容性があるとのこと、そういう環境で安心いたしました。何度か明石公園を通る用がありますが、アオサギさんが何十羽も巣立つ場所とは、、。おかげさまで訪れる楽しみが増えました。有難うございます。これからもいいお写真が撮れますことをお祈りしつつ
コロニー投稿者:KAORI KUMETA投稿日:2023/04/03(Mon) 13:22No.3065

小樽市忍路(おたるしおしょろ)にも3月20日頃からコロニーが出来ました。

Re: コロニー投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/03(Mon) 20:38No.3067
KAORI KUMETAさん、貴重な情報をどうもありがとうございます。
忍路から余市、古平のほうにかけては前からアオサギをよく見かけていたので、どこかにはコロニーがあるはずといつも思っていました。忍路にできたのですね。忍路はとても好きな場所なので個人的にも嬉しいです。
アオサギに献上する食べ物につきまして【報告】投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/03/25(Sat) 08:35No.3052

京都からです。京都は、鳥は人間より上位に置かれ、動植物にいろいろな身分の人間は敬意を持つように暗示するよう設計されたまちであるように感じています(就職で上京。2023年で10年弱)。
私にとって厳しい仕事を助けてもらうことと野鳥は冬から早春にかけ餌に困ると知り、すがる思いでアオサギ等に食事をあげたら、魚貝はたべず、魚肉ソーセージ(おうどんはしぶしぶ)を食べに、連携各鳥伝達して御所近くのコロニーから5,6羽飛来して食べにきます。慣れた京都のアオサギは、口当たりのよいもの腹持ちがいい食べやすい細長いものを好むように思いますが管理者様、皆様どう思われますか。また、観光客も、寄ってきたアオサギを麗しく感じるのか、縁起かつぎによく写真にとられています。清少納言の記述はいい意味で薄れてきているようです。

Re: アオサギに献上する食べ物につきまして【報告】投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/25(Sat) 19:03No.3053
都の鳥学徒さん、はじめまして。
随所に京都らしい雅が感じられるご投稿で心が和みました。このサイトは20年以上前からやってますが、当時はアオサギは今ほど人気のある鳥ではなく、アオサギの素晴らしさを少しでも多くの人に知ってもらいたいというのがサイト設立の目的のひとつでした。あの頃は清少納言があんなことを言わなければアオサギに対する人々の見方ももっと違ったものになっていただろうにと苦々しく思ったものです。おっしゃるとおり、今では枕草子のあの記述もすっかり影響力を失いつつありますね。嬉しいことです。

御所の近くにコロニーがあるというのは初めて知りました。鴨川のアオサギの話は何かにつけよく耳にしますが、コロニーは山近くにあるものと勝手に想像していました。街中だったのですね。

さて、アオサギが細長い餌を好むかどうか。これはこれまで考えたことがありませんでした。ただ、サギ類は餌を丸呑みしてあの細長い首を通していかなければならないので、細長い餌を選択するのは理にかなっているように思います。そもそも主食の魚が基本的に細長い形ですし。腹持ちが良い餌とそうでない餌を並べると、自然選択の結果としてやはり腹持ちが良い餌のほうをとるのではないでしょうか。でもやはり野生の鳥ですから、形や腹持ちの良さは二の次で、そこにあるものを食べると思います。とはいえ、餌が十分にあるところでは選り好みしているかもしれません。御所、鴨川のサギたちは口当たりの良いものしか食べないとか、それこそ京風の味覚があるかもしれませんね。
Re: アオサギに献上する食物について【御礼】投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒投稿日:2023/03/26(Sun) 19:57No.3054
初学者にも早々の丁重なお返事賜り誠に有難く存じます。
私は母とその親戚のおかげで、上村松篁、淳之画伯の描く気高いサギの日本画を清少納言の記述を知る前に観て育ちました。為、サギ類に敬意をもっていました。開発進む地域は、アオサギに見放されておるようでめったに出会える機会がなく、比較緑の点在する京都で通勤のゆき帰りにいつも同じところに居るアオサギの、何事にも動じない、威風堂々たる姿と哲学的な目つきに感動を覚え、観光客の方が記録に焼き付ける気持ちが何となくわかります。今回の掲示にあたり清少納言の記述の当該箇所を再確認したところ、後半は、サギ類のパートナー関係のとり方を“興味深く思う”と理解できます。つまり、清少納言にとってサギ類は、魅力的存在ではないが無関心ではいられない鳥、とも解釈できないでしょうか。清少納言がお仕えしていた薄幸の中宮様を愉快にさせるために清少納言はあれこれ評論したとも田辺聖子さんの本から理解でき、おかしみを発する存在を非常に高く評価する関西では、今も昔も、アオサギはじめ、サギ類こそ貴重な鳥の中の鳥と思えてなりません。少しまわり道しましたが、餌につきまして、管理者様のご指摘のおかげさまを持ちまして、“口当たりのよい”を“喉ごしよい”に改めます。アオサギさんは、何を召されるのか、たぶん魚だろうという私の期待は大きく外れソーセージを並べて置くと、目が輝きます。そしてすぼめていた頸を、すっと伸ばし羽を広げて頸をゆらゆらさせて踊った? 後、ふわりと餌近くに舞い降りて静かに近づきささっと食べるフローにはあっけにとられました。一連のダンス?の間にアオサギの上位にいる烏にさっと取られることが続けて起こった後は、踊りは省かれるようになりました。餌を巡っては、雌が雄叫び(雌たけび?)あげながら独り独占していた雄を飛び蹴りしたり、餌をくれるヒトを数羽で取り囲んだり、用水路に落ち鴨川に流れゆくソーセージは追いかけてまでは食べず、ヒトに差し出し方を促したり、嘴についたカスは堤防石にあてて落とし嘴まわりをきれいにする、など、京都のアオサギは鳥のお公家さんという印象です。かつて私は、巣から落ちてヒナのまま亡くなった雀の干からびた死骸をゴミ拾い時に見つけ、アオサギに「この雀の分まで生きて都の大空を飛んで欲しい」と願い差出したところ、踊りなしでさっと口にされました。アオサギに貴い思いを一層強く致しました。アオサギの認知度向上に貴ページの地道で着実な貴いご活動もあると私は確信していますし、アオサギ含む鳥もよくご存じかと思われます。
コロニーにつきましては、事実確認に手間取っておりまして日数を戴きます。
Re: アオサギに献上する食べ物につきまして【報告】投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/27(Mon) 20:19No.3055
都の鳥学徒さんのアオサギへの想いをひしひしと感じながら拝読いたしました。古来、アオサギに特別な思いを抱く人が多いのは、他の鳥に較べて人間味を感じる部分があるからなのかなと思うことがあります。水辺の哲人と呼ぶ人もいますし、イギリスの詩人はアオサギを司祭に見立てていました。古代ケルトでは僧侶階級のドルイドたちは自らをアオサギの生まれ変わりだと信じていましたし、古代エジプトに至ってはアオサギは神様でした。そんなことを考えていると、京都のお公家さんという鳥学徒さんのイメージも、ある意味それらと同じ系譜上にあるのかなと思えます。人間味は感じるけれど、凜としていて迎合しない、なかなか得難いキャラクターだなと思います。

せっかくなので、ご紹介されていた枕草子の例の箇所、拙訳付きで残しておきますね。
「さぎは、いとみめも見ぐるし。まなこゐなども、うたてよろずになつかしからねど、ゆるぎの森にひとりはねじ、とあらそふらん、をかし」(意訳 「鷺は見た目がとても見苦しい。目つきもそうだし、何かにつけかわいくない。ただ、ゆるぎの森では、夜独りで寂しく寝るのは嫌だとか言ってつがい相手を巡って争ってるらしい。なんと愛嬌のあることよ」)

都の鳥学徒さんのおっしゃるとおり、清少納言にとってのサギは、好き嫌いは別にしても、無視するにはちょっと存在感のありすぎる鳥だったのかもしれませんね。それにしても、ゆるぎの森という言葉にはどこか万葉っぽい響きがあって憧れます。近江の高島市のどこからしいのですが、昔日の面影はなくとも、遠い昔に生きたサギたちを偲んで一度訪ねてみたいものです。

十数年前に「イメージとしてのアオサギ」というタイトルで、ここに書いたような内容の雑文を書いたことがあります。ネット上に置いてありますので、よろしければぜひご覧ください。
「イメージとしてのアオサギ」 ⇒ https://www.greyheron.org/wp-content/uploads/2012/05/heron-as-image.pdf
京都のアオサギの黙思場所について【確認】投稿者:都の鳥学徒投稿日:2023/04/03(Mon) 07:22No.3064
事実確認に、また高島市・ゆるぎの森ふもとまで所用があり(なんという偶然でしょうか)今になりました。すみません。水辺の哲人に司祭、そして人間味は感じるけれど、凛として迎合しない、、。世界各地古今の知識人の皆さまのアオサギの評言にしみじみと感じ入り致しました。とともに、古代ケルトのお坊さまに同じく古代エジプト人のアオサギに対しても謙虚な心がまえ反芻しています。私たち現代人は取り戻せなくとも心の奥底にまで探しに行く必要があるのではないでしょうか。

さて、清少納言が根拠にした歌は調べたところ、古今集におさめられており、
高島の ゆるぎの森の サギすらも ひとりは寝じと 争ふものを
となっています。

高島は今も湖山川はかなり残されております。ヒトの争いのえげつなさ、環境破壊力にくらべたら、アオサギの争いなどは、まことにささたることで(アオサギさん、ごめんなさいね)お相手探し解決のためのあの大声が漏れ出ないよう、今以上の荒々しい景観の変化が、ゆるぎ(万木)の森に起こらないことを強く願います。

ひるがえりまして、京都の街中すなわち洛中のお公家さんアオサギのコロニーは、正二位あたりの地位を得る方のすむ一等地にあり、初述の通り、木々や亀に鳥を尊ぶ暗黙の決まりのある土地柄から、所有者もおそれおおくてお手入れも最小限の、英国風雑木林になっています。高貴なアオサギさんは、五位鷺など小鳥は出入り禁止とか、高貴な鳥はあちら(天皇陛下のおもどりの森や世界遺産の神社の杜)に、など仰ることもなくて、野鳥の高級居留地になっています。そして、隣りと道をはさんだ向かいの学校に通う学生さんに指導医、病院に絶え間なく運ばれてくる住民の生老病死に伴う哀しみや喜びを、喧騒の中でも、はんなりと巣事育児しながら、見守ってくださっています。有り難いことです。

高僧や貴族がすむ所のアオサギのことですから、この掲示板のおかげさまをもちまして、平安時代の頃より、ねりものも代々食べてこられたのでは、と納得できました。管理者さまとのやりとりのおかげです。有難うございます。京都の方は、先人の積み重ねと苦難の時を大切にしつつ、先取の気風があると伺います。アオサギもそのようで、今ではちくわは食べられず、ソーセージを専ら取り合って食べています。以下は、事実確認です。ねりものは好物といえ、ぽっちゃりした外見に、飛べなくなるまで食べ続けるアオサギは皆無で、みな、自然秩序のうちに微食でいらっしゃいます。

さて、鴨川と記される流域は、10年以上前は、羽休めにアオサギもいらっしゃったことでしょうが、年中人の往来盛んで、私が仕事で日常的に見る限り、小さいサギばかりでアオサギは見たことがありません。コロニーに棲む三分の一位のアオサギは、1キロほどある用水路の、ヒトが容易に近づけない人工岸壁に、仲間との距離を守りながら、日中の静けさが保たれる時間いっぱい何かを静かに見つめておられます。

また、御所の森に棲む権利もあるかと思われるアオサギですが、そこはいろいろなヒトがあちこちから現れがちで賑やかしく、また川の流れもない為か、私は見かけたことがありません。

長々となりましたが皆様読んでくださってありがとうございました。春爛漫の京都もそろそろ新緑の季節に移行しつつあります。私のようなものにまで心開いてくださったアオサギさんに逃げられないよう、私はこれからしばらく掲示板のお勉強に、魂磨きぼちぼちきばります。では、また。
皆様にはアオサギがともにいてはります。
Re: アオサギに献上する食べ物につきまして【報告】投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/04/03(Mon) 20:37No.3066
京都弁でそうおっしゃられると、本当にアオサギがともにいてくれるんだなという気になります。

折角なので、お知らせいただいたお公家さんアオサギのコロニー位置を添付してみました。こうして見ると、ほんとに小さな樹林なのですね。近くに広々とした御所の森があるからなおさらそう思うのかもしれませんが...。ただ、アオサギが営巣場所として好む樹林は得てしてこのようなこじんまりした場所が多いように思います。なぜなのかはよく分からないのですが、自分たちの守備範囲をここからここまでと明確に認識できるサイズのほうが安心感があるのかなと思ったりもします。もちろん、ここは鴨川が間近にあることも好条件だったのでしょう。それに何より、周りの人たちがサギたちの存在を受け入れてくれているというのが素晴らしいです。現代のゆるぎの森としてこれからも長く大切にされてほしいですね。

さて、そのゆるぎの森でご紹介のあった歌、あれは古今集ではなく古今和歌六帖のほうかと思います。まあいずれにしても枕草子のほうが後に書かれているので、枕草子の記述がその歌を元にしているのは間違いないでしょうけど。ついでに、もっと時代が下って鎌倉時代の新千載和歌集にもよく似た歌があります。
いかなれば ゆるぎの杜の むら鷺の けさしもことに 立さはぐらん (入道二品親王覚性)
昔は、サギといえばゆるぎの森、ゆるぎの森といえばサギだったのでしょうね。

アオサギの食べ物の話にはじまって、思いがけず京の歴史散歩をさせていただきました。ありがとうございました。
アオサギのクチバシにある筋?投稿者:てんとうむし投稿日:2023/03/01(Wed) 10:18No.3046

アオサギのクチバシにある筋は
鼻の穴?なのでしょうか

Re: アオサギのクチバシにある筋?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/01(Wed) 10:30No.3047
たしかに、穴というよりは筋ですね。お察しのとおり、アオサギではその部分が鼻に当たります。
Re: アオサギのクチバシにある筋?投稿者:てんとうむし投稿日:2023/03/02(Thu) 15:40No.3048
穴だったのですね!!
ありがとうございました!!
はっきりわかってすっきりしました!
Re: アオサギのクチバシにある筋?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/03(Fri) 12:37No.3051
お役に立てて何よりです。
私も言われてみて初めて鼻の形状をまじまじと確認しました。
保護したい投稿者:よしこ投稿日:2023/03/02(Thu) 18:06No.3049

まつさん、こんばんは。
インスタでおけがをしてるさぎ様の投稿をたまに見ることがあります。
私はコメントで関係機関に保護をしていただくようお願いしています。
行政によっては「静かに見守ってください」で終わる場合もあるみたいです。
できることなら私が助けに行きたい。
ただ祈るしかなくはがゆい思いです。

Re: 保護したい投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/03/03(Fri) 12:12No.3050
よしこさん、こんにちは。
野生鳥獣保護の問題は当サイトでもことあるごとに取り上げています。この問題は本当に難しいですね。これがたとえばタンチョウとかシマフクロウとか絶滅が心配されている野生鳥獣であればむしろ話は簡単です。それらの種は手厚く保護されるよう法的な措置が何重にも施されているので、何かあった場合にはあれこれ悩む必要なく対応できます。ところが、そうでないアオサギなどのいわゆる普通種は、保護、救護の問題が生じる度にいちいち個別の判断が求められるので厄介です。生きものの命にどう向き合うかというもっとも難しい部分が個人の判断に委ねられてしまうのです。もちろん、普通種の保護、救護については国や各自治体が一応指針のようなものはつくってはいます。けれども、些末な部分で方針や考え方がどれだけ示されていても、究極的には生きものの命の問題に行き着くわけで、結局、その部分になると個人の判断に任されることになります。

よしこさんが書かれていたように「静かに見守ってください」という行政の担当者は多いと思います。これは相手が人とは別の世界に生きる野生動物であることを考えれば一見妥当な対応のようにも見えます。けれども、実際は面倒なことに首を突っ込みたくないだけの都合の良いあしらい言葉であったりするのです。結局のところ、鳥獣行政の担当者にとって鳥や動物への対応は単に仕事上のタスクであって、動物倫理の問題をじっくり考えている余裕などないというのが本音でしょう。でもこれは逆にいえば、行政の対応にはそれだけ隙があるということでもあるんですね。実際、なぜ保護が必要なのかを理をもって説明すれば相手は認めざるを得なくなります(これ重要です)。そのためには行政が根拠にしている資料に当り、そこに書かれていることがすべて正当な言い分なのかを検証する必要があります。私は他の分野のことはよく知りませんが、こと鳥獣行政に関する限り、たいていの資料は突っ込みどころのオンパレードです。法律上の難しい解釈はさて置くとしても、自分の経験に照らして非常識と判断できるようなものがゴロゴロ出てきます。今の時代、ネットで資料を探すことは誰にでもできますから、あとはそれを見て考え自分の意見をつくるだけです。よほど目的意識がないとそこまでする人はなかなかいないと思いますが、 そのよう人たちが増え、行政の問題点を指摘していかないと、野生鳥獣、とりわけ普通種の保護に対する行政の意識は変わっていかないのかなと思います。

鳥獣行政の問題点については、以前、駆除の問題に焦点を当てて報告書をまとめたことがあります。保護、救護の話ではないのですが、行政の普通種に対する取り組みがいかにいい加減なものであるかは分かってもらえるのではないかなと。よろしければ参考にしてみてください。
「アオサギの有害駆除に係る問題点に関する報告」⇒ https://www.greyheron.org/report/management/
サギオ君投稿者:ひでき投稿日:2023/02/24(Fri) 16:17No.3044

まつさん こんにちは 
 最近 南紀串本周辺のアオサギ君たちは 足が赤色になっている個体が多くなってきています
 
最近のサギオ君は 婚姻色は無くなり 食欲が旺盛になってきて日に何度も食べに来ています もしかしたら 雛がいるのかもしれません
昨日の夕方 船で作業していたらいつの間にか傍まで来ていたので 冷凍のまま 真水に入れて与えたところ 小さいのはカチンコチンで食べ 大きいのはしばらく解けるのを待ってから丸呑みにしていました 

Re: サギオ君投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/02/25(Sat) 00:11No.3045
こんばんは、ひできさん。
最近は顔がはっきり写っているお写真だと、これはサギオ君だなと分かるようになりました。目の周りの模様にかなりはっきりした特徴があるんですね。

魚の大きさによって、凍ったままで食べたり解けるのを待ったり、さすがはサギオ君だなと感心しました。これが経験のない幼鳥とかだと、何も考えずに呑み込んで喉に詰まらせてしまいそうですけど、そこは年季の入ったサギオ君、あらゆることを心得ているのでしょうね。
繁殖期に入ったのでしょうか?投稿者:のぶ投稿日:2023/02/11(Sat) 19:51No.3042

管理人さまご無沙汰しております。
先日、赤穂のいつもの公園に足を運ぶ機会がありました。
その際にアオサギたちの足元が赤くなっていたので、これはと思い巣のある場所に行ってみたらアオサギたちが巣の上で『ギャーギャー』と大きな声で鳴きさけんでいました。
通りがかりのひとたちが上を向くほどの声の大きさで苦笑してしまいました。
もう、繁殖期に入っているのでしょうか?
いつもは雛が産まれてから観察していたので…こんなに早くにと思い?
投稿させていただきました。

Re: 繁殖期に入ったのでしょうか?投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/02/11(Sat) 23:40No.3043
のぶさん、お久しぶりです。
そちらであればシーズンはもう始まってると思いますよ。関東のほうでは12月中に巣作りを始めることもあるそうですし、年にもよるのでしょうけど、もう2月半ばですから。

お写真のアオサギは巣はまだ隙間だらけですね。卵があるのかどうか…。これから一本一本枝を編み込んで、ヒナが生まれる頃にはもっとしっかりした巣になっていることでしょう。親鳥に巣の上からしっかり見られてますね。
短足のアオサギ??投稿者:ロメオ投稿日:2023/02/08(Wed) 17:40No.3036

まつさん、こんばんは。
公園で見かけるアオサギたちの中に、ひときわ足が短く見える個体が居ます。
以前から、短足気味の個体に気づいてはいたのですが、
体を丸くしているせいか?と思っていました。

しかし、先日、このアオサギが歩いている姿を見て、
やはりかなりの短足なのではないか、と。

人間と同じく、アオサギにも足の短い、長いなど体型の個体差があるものなのでしょうか?
まつさんも、そのように実感された経験はありませんでしょうか。

Re: 短足のアオサギ??投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/02/08(Wed) 23:31No.3037
こんばんは、ロメオさん。
たしかに短く見えますね。写真は動きがないので、姿勢や見る角度のせいかなとも思ったのですが、よくアオサギを観察されているロメオさんが実際にご覧になって、ひときわ短いと思われるのならきっとそうなのでしょう。

考えてみると、私もそうとうな時間アオサギを観察してきましたが、コロニーで巣にいる時か餌場で水の中にいるのを観察することがほとんどで、地上に立って足元まで見えるアオサギに遭遇する機会というのはそんなに多くなかったことに気づきました。それに北海道のアオサギはお写真のように近くに来てくれませんし。そんなわけで、脚の長さのことはあまり気にしたことがありませんでした。ただ、昔、この掲示板でもロメオさんのように脚の長さのことを言っている人がいましたし、気付く人は気付いているのかなと思います。

ちょっと調べてみたところ、"The Herons of Europe" (1991)という本に、アオサギのオスとメスでふ蹠長を比較した結果が載っていました。ふ蹠長はご存知のとおり、人間の膝みたいに見える部分(実際はかかと)から足指までの長さです。脚全体の長さではありませんが、一応の目安にはなると思います。さてそのふ蹠長、この本によると、合計39羽の成鳥の標本で計測したうち、最も長いのは17.2cm、最も短いのは13.6cmだったそうです。3.6cmも差があれば見た目にもはっきり違いが分かりそうですね。

同じように見えても一羽一羽けっこう違うものなのですね。
Re: 短足のアオサギ??投稿者:ロメオ投稿日:2023/02/09(Thu) 08:53No.3038
おはようございます。まつさん、お忙しい中、お返事をありがとうございます。

ふ蹠の長さを計測・比較した記録があるとは!
見た目だけでなく、実際にかなり個体差があるものですね。
とても勉強になりました。
今後は羽の模様だけでなく足の長さでも個体識別の目安にします。

言われてみれば、至近距離で陸を歩き回るアオサギを何羽も観られるなんて、この公園が特殊な環境なのですよね。
そのアオサギたちも水鳥に与えられる餌を目当てに集まってきます。
餌取りが苦手だったり、体の小さな個体が多いように見受けられます。
樹上の巣で最後に孵化して、栄養が足りていない個体なのか?とも感じます。
新天地を求めず、ずっと明石公園内で暮らしているのかもしれません。

同じ個体の後ろ姿を添付します。
やっぱり足が短いですね・・・(^-^;
Re: 短足のアオサギ??投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/02/09(Thu) 22:04No.3039
たしかに。脚が短い分、しっかり地に足が付いている感じがして頼もしいですね。水深の深い餌場ではちょっと苦労しそうですけど。

ふ蹠長の計測値は調べれば他にもいろいろあるのだと思いますが、手元の本で他の計測値も列挙されているのがあったのでご紹介します。昨日紹介した本はこちらの本からの引用です。なのでデータは同じものです。これを見ると、どの計測値もメスよりオスのほうが若干大きめですね。ただ、人と同じで大きいメスもいれば小さいオスもいるわけで、大きさだけでは性別の決め手にならないのが辛いところです。
Re: 短足のアオサギ??投稿者:ロメオ投稿日:2023/02/10(Fri) 16:59No.3040
まつさん、こんばんは。
確かに、地に足がついている感じがしますね。
脚が短いので、こうして池のほとりを自由に闊歩できるのかもしれません。

子どものような素朴な疑問に丁寧に回答を頂きありがとうございました。
アオサギの雌雄の区別も見た目だけで判別出来たらさらに面白いのですが。難しいですね。


アオサギを身近に観察できる環境に感謝しつつ、これからも気長に気楽に付き合い続けていきます。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、どうぞお体を大切にお過ごしください。
Re: 短足のアオサギ??投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/02/10(Fri) 17:40No.3041
いえいえ、このような疑問こそもっとも大切なものだと思いますよ。その場に居合わせた幸運とそれに感づける人だけに与えられる宝物のようなものですから。これは!と思うことがまたあればまた是非教えてください。
今年もよろしくお願いします投稿者:よしこ投稿日:2023/01/23(Mon) 19:36No.3029

まつさん、こんばんは。
今年もよろしくお願いします。
今年は八雲町でアオサギセンパイのコロニーを観察されるのですか?
高さはそんなに高くないのですか?それならひなの様子もしっかり見れそうですよね♪
もし差し支えなければ場所を教えていただけませんか?
写真はダイサギさんですが
ウ「サギ」っぽいので添付いたします。

Re: 今年もよろしくお願いします投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/23(Mon) 21:19No.3030
よしこさん、こんばんは。
これこそまさにウ・サギ! 赤い目を描き入れたくなりますね。

私がトップページの賀状の絵柄にしたサギとウのコロニーは6、7年前に撮ったものです。なので、現在もあるかどうかはよく分かりません。でも、人とのトラブルが起きるような場所でもないですし、その後、無くなったという話も聞かないのでたぶんまだあるのでしょう。無責任ですが...。

場所は地図に赤丸で示したとおりで、遊楽部川河口右岸の河畔林にあります。函館方面に向かう車線の橋の上からよく見えます。ただ、橋の上に車を止められないので、じっくり観察しようとすれば車をどこかに置いて橋を少し歩かなければなりません。鵜鷺年の写真もこの橋の上から撮りました。土手からのほうが距離は近いのですが部分的にしか見えません。だいぶ前の話なので、コロニーの様子も変わっているかもしれませんけど。

アオサギのコロニーは猛禽の巣などと違って、人に知られるとまずいとか秘密的なところがないのが良いですね。まあ、あんなにたくさんの鳥たちが大騒ぎしている場所は隠そうとしても隠せられるものでもありませんけど。何か事件があって人知れずコロニーが消滅したりするよりは、できるだけ多くの人にコロニーの存在を知ってもらい多くの人に見守られいてほしいなと思います。

では、本年もよろしくお願いします。
Re: 今年もよろしくお願いします投稿者:よしこ投稿日:2023/01/30(Mon) 19:52No.3034
まつさん、こんばんは!
教えていただいた場所、去年見に行ってました!
五稜郭にセンパイがいると聞き、桜と一緒に撮りたくて出かけた途中で立ち寄っていました。
カワウさんの巣がたくさんありました。
センパイもその辺りを飛んでいましたよ。
センパイの巣も近くにあるのですかねー
Re: 今年もよろしくお願いします投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/31(Tue) 09:30No.3035
なんと、そうでしたか! あのコロニーは目立ちますから知っている人は多いのでしょうね。それにしても、今はカワウ中心なんですね。写真は2013年6月7日に撮ったものですが、当時はアオサギの中にカワウが少数混じっているという感じでした。さすがのアオサギもカワウの勢力に圧倒されてしまいましたか。写真上部に写っているダイサギはただ枝にいるだけで巣はないようでした。いずれは営巣してくれるのではと楽しみにしていたのですが、どうも様子が違ってきたようですね。

恥ずかしいことに、前の投稿で遊楽部川を間違って八雲川と書いていました。こっそり修正しておきました。
アオサギって素敵ですね投稿者:みや投稿日:2023/01/30(Mon) 12:23No.3031

まつさま、はじめまして。
写真は、神社の池にいたアオサギさんです。
けっこう近づいたけど逃げずに撮らせてくれました。
とても綺麗で素敵で、アオサギについて調べてたら『アオサギを議論するページ』を見つけました。
記事とても参考になります、また読ませていただきます。
今度アオサギさんに遭遇した時は、よく観察してみようと思います。
(2023.01.27撮影 福岡県にて)

Re: アオサギって素敵ですね投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/30(Mon) 14:31No.3032
はじめまして、みやさん。サイトを見つけてくださりありがとうございます!
お写真のアオサギ、小首をかしげてこちらをちらっと見てますね。画角からするとかなり近い距離なのでしょう。けっこう人に慣れているのかなと思います。昔はもっと警戒心の強い鳥だったのですが、それも今や昔の感があります。

お写真から判断すると子育てシーズンはまだ少し先のようですね。首元や背中の蓑毛はけっこう長くなり準備が整いつつあるようですけど、くちばしの色がまだまだのようです。福岡でしたらたぶん2月中には巣作りが始まるのではないでしょうか。その頃になるとアオサギの脚やくちばしは鮮やかなオレンジ色や朱色で染まります。数週間のわずかな期間ですが、一年をとおしてアオサギがもっとも綺麗になる時期です。その頃のアオサギに再び出会えると良いですね。
サギオ君投稿者:ひでき投稿日:2023/01/13(Fri) 18:28No.3023

まつさん 新年あけましておめでとうございます
  鵜と鷺のほのぼのとした画像にほっこりしますね もしかしたら この南紀串本でも見ることができるかもしれません

 最近のサギオ君ですが クチバシと脚が婚姻色になりつつありとても綺麗になってきています 
食欲は 普通です 
今日の夕方 5時に風が吹いているときに食べてもらいました 

Re: サギオ君投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/13(Fri) 19:35No.3024
ひできさん、明けましておめでとうございます。
鵜と鷺のツーショットは北海道では以前なら考えられない構図でした。それが今や当たり前に。そちらはずっと前からお馴染みの組み合わせなんでしょうね。

サギオ君、早くも婚姻色なんですね。首元や背中の蓑毛も伸びてきてますし、いつもながらこちらとそちらの季節の違いを痛感させられます。サギオ君、もうかなりのご高齢だと思いますけど、何歳になっても春を迎える度に新品で最高の装いに変わるのを見えると、彼らにはそもそも老いという概念がないのかなとか思ってしまいます。たぶんこれは鳥たちだけの特権ですね。

では、今年もサギオ君情報を楽しみにしています!
Re: サギオ君投稿者:ひでき投稿日:2023/01/14(Sat) 10:25No.3025
まつさん 
 今年もよろしくお願いします 
 アオサギ好きの自分にとってこのページはとても楽しく参考になり 日本のアオサギの生態に興味津々です ドライブ中に川にアオサギがいれば 必ず見てしまい 気になって仕方がありませんね 
昨日 エサを食べた後 ほとんど毎回 ブルブルっとしていますね
Re: サギオ君投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/14(Sat) 23:52No.3026
そう言っていただけると本当に嬉しいですし、掲示板を開設している甲斐があります。

食べた後にブルブルッと頭を振る行動、あれは不思議ですよね。おそらく調べればちゃんとした研究論文があるのでしょうけど、私の経験上、あの行動には生理学的な意味があると思っています。何年か前にアオサギのヒナを保護していた時のことですが、ヒナは魚を食べた後、やはりよく首を振っていました。そして、その近くにいると水が飛び散るのです。なんだろうと思ってよくよく見ていると、どうやらその水は鼻から出ているようなのですね。おそらく、その水とともに体内の過剰な塩分を外に排出しているのだと思います。アオサギも他の鳥も基本的に水はほとんど飲まないので、海の魚ばかり食べているとそのままでは体内の塩分濃度がどんどん濃くなってしまいます。それでは困るので、海鳥には塩腺という特別な器官があって過剰な塩分を鼻から排出できるようになっているわけです。アオサギの場合は、海鳥というわけではありませんし、塩腺が発達しているという話も聴いたことがないのですが、たとえ塩腺がなくても似たような仕組みがあるのでしょう。というわけで、食後のアオサギにあまり近寄ると、鼻から塩水の攻撃を受ける恐れがあるのでちょっと注意が必要です。

ちなみに、上述の保護したヒナには最初のうち魚(スーパーでトレイで売られている魚)だけを与えていたのですが、上記の理由でこれは水も必要なのかもと思い直し、その後は魚を水に入れて与えるようにしました。すると、それからはじつに美味しそうに水を飲む(といってもごく僅かな量ですが)ようになり、首を振って鼻水?をまき散らすこともなくなりました。海にいると海水を飲むわけにいきませんから、どうしても塩分過剰になってしまうのでしょうね。
Re: サギオ君投稿者:ひでき投稿日:2023/01/17(Tue) 18:07No.3027
塩分を外に出す行動なんですね なるほど なるべく 真水に入れて上げると 夏場には水にくちばしを入れ少量しか入らないですけど クチバシを上に向けて水を飲んでいる姿がまた 可愛いんです 近くに川があるので川で飲んでいるのかもしれませんね 
アオサギの行動はほんとに興味があり 面白く ずっと見ていたくなります
Re: サギオ君投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/18(Wed) 23:55No.3028
そうなんですよね。よく分かります。本当にちょっとの水なんですけど、アオサギが飲むとなんであんなに美味しそうに見えるのかなと。芸達者というか、アオサギがやると何でも様になるんですね。
鵜鷺歳投稿者:ロメオ投稿日:2023/01/04(Wed) 20:42No.3020

まつさん、こんばんは。
新年早々鵜鷺年の年賀状で楽しませていただきありがとうございました。

明石公園でも仲良しの鵜鷺が観られます。
片翼が折れて飛べないカワウ、潜水はできるもののやはり餌⛩難儀している様子。
来園者に食べ物をもらいつつ二年ほど生き延びています。
スーパーの値札が付いたパック持参で、近隣住民もいらっしゃるようです。
漁港が近いので、鮮度の良い小魚も安価で売られているのでしょう。

ちゃっかりもののアオサギの若も、ご相伴にあずかっているようです。
いつもこのベンチ付近で、施しをまつ鵜、アオサギ、カラスが観られます。

野鳥への餌やりが問題視される中、複雑な思いもありますが、
年配者のなさることなので、静観するしかありません。

Re: 鵜鷺歳投稿者:ロメオ投稿日:2023/01/04(Wed) 20:45No.3021
ボート池沿いの、クスノキの大木では、鵜と鷺の営巣も始まっています。
遊歩道の真上なので、フン爆弾の直撃が気がかりですが、
今シーズンは、こんな注意書きが登場しました。
来園者の方々もあたたかな気持ちで見守っているようです。
Re: 鵜鷺歳投稿者:まつ@管理人投稿日:2023/01/04(Wed) 23:54No.3022
ロメオさん、こんばんは。
鵜と鷺でウサギ年というのはもちろん駄洒落なのですが、じつはサギとウサギは単なる語呂合わせではすまない深い縁がありそうなのです。因幡の白菟も調べてみると鷺との関わりがあって、もしかすると、歴史のどこかで言葉が間違って伝わり、サギがウサギに変わったのではないかななどと妄想しています。

ベンチに陣取るアオサギとカワウのご両人、ここにいて文句あるか?みたいな感じで良い雰囲気が出てますね。それにしても片方の翼が折れたまま二年も頑張っているカワウはさすがです。ぜひぜひ天寿を全うしてほしいものです。

頭上からの落フン注意の看板、ただ注意を促すだけでなく、鳥たちへの心遣いがあるのが嬉しいです。「今年は鵜鷺年ですから、例年以上に温かく見守ってあげてください」と付け加えても良いかもですね。

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