他のサギ類
他のサギ類
2013/06/17(Mon) 17:21 奥田 宇摩のコロニーにダイサギ
昨日(6月16日)宇摩のコロニーの前を通過していたら、真っ白の個体が・・・。止まって双眼鏡で見てみるとダイサギのようです。最近ダイサギが増えてきましたが、あちこちのコロニーにもダイサギが混ざっていそうですね。ちなみにここではダイサギが最低6羽はいました。巣に入っている個体もいたので、ヒナもいると思います。
2013/06/17(Mon) 19:06 まつ@管理人 Re: 宇摩のコロニーにダイサギ
北海道でダイサギが繁殖とは、これは一大ニュースですね。宇摩のコロニーは私は6月14日に観察しています。写真はそのときのものです。斜面中腹のトドマツ林でしょうか、60ほどの巣が確認できました。見えていない巣を考慮すると80ぐらいの規模にはなるかもしれません。ただ、この時は幌加内のことが気がかりでちらっと見ただけでしたので、白いサギにはまったく気づきませんでした。アオサギ以外のサギはいるはずがないという先入観がありますから、目には入っていてもそれがダイサギだと認識できなかったのかもしれません。不明を恥じるばかりです。
北海道のダイサギについては、97年に標津のアオサギコロニーにひとつがいだけ混じって営巣しているのを私が確認しています。ただ、そのときは残念ながら抱卵開始から22日目に放棄しています。日数からしてヒナは生まれておらず、抱卵途中で止めてしまったようです。ですから、もし今回、宇摩のコロニーにヒナが生まれれば、ダイサギとしては初めての道産子ということになりますね。これは北海道のサギの歴史に新たなページを加えるとてもエポックメイキングな出来事だと思います。本当に貴重な情報をありがとうございました。
貴重な情報といえば、幌加内のほうもですね。エゾミユビゲラさんによると、雨煙内のほうでも一時巣作りをしていたということですから、放棄直後、奥田さんが見られたトドマツ林に一時的に移り、その後、雨煙内に移動したのかもしれません。あるいは、2ヶ所に分散したのでしょうか。放棄の正確な時期は分かりませんが、仮にそれが先月中旬から下旬頃だとして、場所を移して一からやり直すには時期的に遅くなりすぎているような気がします。どこかで上手くやっていれば良いのですが。トドマツ林に新たなコロニーができているかどうかを含め、もしまた観察されることがありましたら状況をお知らせいただけると有り難いです。またよろしくお願いします。
2009/04/17(Fri) 07:55 まつ@管理人 無題
私の住んでいる北海道ではシラサギ類は繁殖しておらず、シラサギ類との混合コロニーというのはありません。ただ、以前、標津町のコロニーでアオサギ百数十つがいの中にたったひとつがいだけダイサギが混じっていたことがあります。たぶんチュウダイサギのほうだと思いますが、残念ながらこのペアはヒナが生まれるかどうかという時期に巣を放棄してしまいました。もう十数年前の話で、それ以来、シラサギ類が営巣したという話は聞きません。現在のシラサギ類にとって、ここ北海道はまだまだ未開の地のようです。
2009/04/14(Tue) 18:29 みのむし 青サギ・ダイ(中?)白サギ青森
青森でも、大?白サギが目立つようになりました。私の子供のころは川では見たこともなかったものです。4年前に1羽しか見かけなかったものが、今は同じ場所だと4羽ぐらいに増えました。子孫でしょうか。
青サギは、大溜め池にいつも離れ離れでぽつんぽつんと居ります。合計で5羽ぐらいでしょうか。秋には、7羽ぐらい集団でおりました。
2009/04/16(Thu) 06:20 まつ@管理人 Re: 青サギ・ダイ(中?)白サギ青森
シラサギ類の分布域は、最近、北上している気配がありますから、青森県でも増えている可能性はありますね。もし増えているのであれば、どこか近くに繁殖地があるのかもしれませんね。
アオサギもこの時期に5羽もいるのなら、きっと近くで巣を構えているのでしょう。
2009/03/30(Mon) 19:51 まつ@管理人 無題
いろいろなサギ類が一緒に営巣しているところでは、まず最初にアオサギが飛来するのが一般的なようです。1993年に松江の混合コロニーで行われた調査がありますが、これはサギ類数種についてコロニーで最初に確認した日付を具体的に記しており貴重なデータとなっています。それによると、最初はアオサギで2月27日。しばらくアオサギしかいない状態が続いた後、3月20日にダイサギ、以下、コサギ(3月29日)、ゴイサギ(3月20日)と続き、2週間ほど間を空けてチュウサギ(4月13日)、さらにずっと遅れてアマサギ(5月5日)となっています。いかにアオサギが早く繁殖を始めるかが分かるかと思います。この論文はここで全文が読めます。
2008/11/10(Mon) 20:00 エゾミユビゲラ 静内川に行ってきました
アオサギの越冬地を見てこようと、10月29日に静内川に行ってきました。20羽ほどが確認できました。
オオダイサギが5羽ほど来ていました。アオサギと並ぶと一回り大きく見えます。道北では殆ど見かけないので珍しく見とれておりましたが、翌日ウトナイ湖に行ってみると、30羽も来ており驚きました。
写真は静内川のものです。
2008/11/11(Tue) 00:18 まつ@管理人 Re: 静内川に行ってきました
オオダイサギ、こちらはどうも増えているようです。何年か前、ウトナイ湖の北にある長都沼で6羽だか7羽だか見かけたことがありますが、30羽ともなるとこれはふとした気まぐれで飛んできたというのでは済まされそうもないですね。今後の動向に要注意です。
2008/08/17(Sun) 18:34 ダイナママ 無題<
愛知の青鷺もエサ取りに頑張っているようにみえます、然し、愛知では白鷺20羽に対し青鷺1羽って感じで汽水域の川にいます。
白鷺はチョコチョコ歩いているのに対し青鷺はじ~~としています。
2008/08/17(Sun) 22:14 まつ@管理人 Re: 無題
シラサギ20羽にアオサギ1羽とは、シラサギ類がほとんどいないここ北海道ではまずお目にかかれない光景です。北海道のシラサギ類は以前に比べれば多少増えたようですが、それでも滅多に出会うことはありません。アオサギが1000羽いるとすればシラサギ類は1、2羽といったところでしょうか。
サギといえばアオサギしかいないというのもさっぱりしていいですが、いろいろなサギ類が一緒にいるというのはやはり見ていて楽しいでしょうね。
2008/08/21(Thu) 08:38 ダイナママ Re: 無題
白鷺は北海道には少ないとはびっくりです、愛知では白鷺と会うほうが容易です。たまにゴイ鷺も見かけます。青鷺は真冬の北海道以外は環境に適しているのでしょうか?
白鷺は海にも川にもいて真白でとても目立ちます
大きさは青鷺とほとんど同じか少し、小さいような気もします。ツイツイ、青鷺を探してるので白鷺の観察はしてないことに気が付きました。
2008/08/21(Thu) 21:51 まつ@管理人 Re: 無題
ダイナママさんがご覧になったシラサギはたぶんチュウダイサギだと思いますよ。大きいのか中くらいなのかはっきりしない名前ですが、アオサギと比べると若干小さく見えるサギです。これとよく似た種にオオダイサギというのがいて、こちらはアオサギよりわずかに大きいです。ただ、いずれの場合も並んでくれないと私は区別できません。基本的には、チュウダイサギは日本で繁殖する夏鳥、オオダイサギは越冬のため北から渡ってくる冬鳥です。名前も大きさも紛らわしい両種ですが、いる季節だけははっきり違っています。
このページにそれぞれのプロフィールを書いていますのでよろしければご参考に。
ゴイサギといえば、こちらも北海道では少数派で、10年ほど前に数巣規模の繁殖がようやく確認されるようになったばかりです。シラサギ類の繁殖にいたっては、チュウダイサギ(あるいはオオダイサギ?)の繁殖がこれまでたった1例確認されただけ。というわけで、今も北海道はアオサギの天下です。
ただ、これは今現在の状況にすぎません。たとえば、松浦武四郎(北海道の名付け親として有名)の書いた日誌を読むと、幕末の頃の北海道にはシラサギ類がけっこうたくさんいたのではと推測できます。それに、北海道でアオサギがよく見られるようになったのはここ2、30年のこと。サギの世界はかなりダイナミックに変化しているようなのです。
ダイナママさんのところでもサギたちの世界に変化はきっと起きているはずですよ。
2007/12/06(Thu) 10:41 ミノル オオダイサギが独立種になったんですね
こちらのサイトで亜種関係に分類されていたオオダイサギとチュウダイさぎがそれぞれ独立種になったことを初めて知りました。知人の鳥仲間にもニュースとして連絡したところ、「そんなの聞いたことない」「あのサイトでしか書いてないけど?」と信じてもらえません。恐縮ですが、何かの学会でそのように発表されたのでしたら、学会名、発表者名、発表の日付など、ご存知でしたら出典を教えていただけますでしょうか。
2007/12/07(Fri) 00:36 まつ@管理人 Re: オオダイサギが独立種になったんですね
オオダイサギとチュウダイサギが種が違うかどうか、違うなら何か出典等はあるのかというお尋ねですね。じつは正直なところ、オオダイサギにしてもチュウダイサギにしても個人的にアオサギほどの関心がないこともあり、別種になった経緯など詳しいことは存じておりません。ただ、別種としての記載は信頼できる様々な文献に見られるので、私としては別種としてみなすのが妥当だろうと思い、このサイトでも別種扱いで紹介している次第です。きちんとしたお答えにはならないかもしれませんが、私の知っている範囲で別種の記載のある文献をいくつか紹介してみます。
まずは、”The Herons”という本。これはJ.A.KushlanとJ.A.Hancockの共著で、2005年にOxfordから出版されています。この本はタイトルが示すとおりサギ類全般について書かれたもので、生態や行動、そしてもちろん系統分類に至るまでサギ類の生物学を詳しくレビューしたものです。著者の二人は1984年にも”The Herons Handbook”という本を書いており、これは当時から今回の本が出るまで、サギ類研究のバイブル的な存在でした。それにここ20年間の研究結果を追加して書き改められたのが”The Herons”というわけです。この本がこの先長い間、サギ研究の新たなスタンダードになるのは間違いないと思います。
さて、この本の中の別種についての記載ですが、別種とみなした一番の根拠は分子生物学的な分析結果によるもののようです。これはSheldonという人が1987年にAukに発表したもので、DNA-DNA hybridizationという方法を用いて、チュウダイサギとオオダイサギの系統関係を明らかにしています。それによると、両者の系統関係は、チュウダイサギとチュウサギの系統関係と同じくらいかけ離れていたそうです。ということで、この本では両者が完全な別種であるという見解を採っています。
あと水鳥に興味を持たれている方なら御存知の方も多いかと思いますが、”Waterbird Population Estimates”。これはWetlands Internationalが出しているもので、2002年に出た第3版はネットでダウンロードできます。この本でもそれぞれを別種として扱い、個別にそれぞれの個体数が記されています。ただ、分け方のレイアウトに完全に分けるかどうかをいくぶん躊躇した跡が見られます。今年出版された最新版の第4版がどうなっているか興味あるところです。
それから、”Action Plan for Conservation of the Herons of the World”という資料があります。これはHeron Specialist Group(IUCNのもとにつくられているSpecialist Groupのひとつで、全世界のサギ類の専門家によって構成されている)のAction PlanとしてH.HafnerとJ.A.Kushlanの二人がまとめたものです。この資料でもこの両者ははっきりと別種です。
日本国内の状況を見る限り、オオダイサギとチュウダイサギは亜種として扱っているのがほとんどで、「あのサイトでしか書いてないけど?」と言われるのも納得できます。専門的には両者が別種であるという見解はすでに認知された事項なのですが、それが広く一般に行き渡るのはまだかなり時間がかかるのではないかなと思います。新しい種が新設されたとはいえ、今回のは単に解釈の問題で、新種が発見されたわけではありませんから、インパクトが小さいのは仕方ありません。ただ、別種としての認識が間違いでしたということにはならないと思うので、わずかずつでも徐々にこの認識は広まってゆくものと思われます。
せっかく私のサイトを見ていただいたのに、他の方に信じてもらえなかったのはお気の毒でした。しかし、信じてもらえるのは時間の問題だと思いすよ。自信をもって広めてもらえればと思います。
2007/12/26(Wed) 22:03 ミノル Re: オオダイサギが独立種になったんですね
ありがとうございました!
さっそく懇切なご説明をいただいたにも関わらず、御礼が遅くなり大変失礼いたしました。
その後、フィールドでもチュウダイサギとオオダイサギの識別を注意するようになりました。
「冬のダイサギ=オオダイサギ」という固定観念があったのですが、越冬するチュウダイサギもおりますね(漆黒の足の色で見分けがつけられるようになりました)。
私のフィールドは京都滋賀なのですが、冬の賀茂川で越冬するチュウダイサギと、琵琶湖湖岸に飛来したオオダイサギを、それぞれ識別しながら観察する楽しみができました。
比較的浅場で餌を獲ることが多いチュウダイサギ(脛あたりまで水に浸かる感じ)に比べ、オオダイサギは腿までどっぷり浸かる深場で餌を待ち構えていることが多い印象があります。
生態的にも(採餌方法の点で)チュウダイサギはチュウサギとオオダイサギの中間にあるような印象を感じている次第です。
独立種の件、今後も自信をもって普及拡大に努めさせていただきます。
2007/07/04(Wed) 19:42 波 自由研究
私は小学6年ですが、最近『野鳥園』というところに行って、アオサギに興味を持ちめちゃめちゃサギ類にはまっています!!!そして自由研究をサギの事柄にしようと思うのです!で!近くの水田に鳥がいたのでみてみたら、「あっ!ペンギン!」と叫んでしまいました。あとから図鑑で調べると、ゴイサギということが分かりました。ゴイサギって夕方6時くらいに見れるものなのでしょうか?
2007/07/04(Wed) 23:09 まつ@管理人 Re: 自由研究
ゴイサギ、たしかにペンギンと似てますね。動物園ではペンギンに混じってエサを食べる野生のゴイサギもいるそうですよ。アオサギがペンギンに混じると目立ってしょうがないですが、ゴイサギならうまく紛れ込めそうです。
さて、ゴイサギが夕方水田にいて良いのか、というご質問。ゴイサギは英語で Black-crowned Night Heron と言います。これは「頭部の黒い夜行性のサギ」という意味です。この名のとおり、ゴイサギは基本的には夜に活動するサギなのです。ところが、ヒナを育てている時期にはエサをたくさん獲らなければならないので、夜だけでなく昼間も活動するようになります。今の時期はちょうどヒナがいるはずですから、ゴイサギの親は昼夜問わず忙しくエサを探していると思います。ですから、夕方6時にゴイサギが水田にいても少しもおかしくないですよ。ヒナたちのために、田んぼでドジョウやカエルを探していたのでしょうね。
2006/06/27(Tue) 20:26 マロニエ ダイサギの画像です
茨戸のボート場付近の川が集中するあたりで エサをあさっているようでした おしどりが来ても 悠然としています
浅瀬ではコイが背中を見せて産卵していますが大きすぎて
飲み込めないのを知っているんでしょうか
2006/06/27(Tue) 21:32 まつ@管理人 Re: 五戸の森
ダイサギですが、この写真からはどちらのダイサギか私には判りません。時期を考えるとチュウダイサギであるのは間違いないと思いますが。
ところで、ダイサギといえば、道内で営巣が確認されたことがたった一度だけあります(もっともこの場合も途中で失敗したのですが)。ただ、最近はシラサギ類も増えているようなので、シラサギ類のコロニーができるのもそう遠いことではないのかもしれませんね。
2006/03/29(Wed) 22:01 林 無題
この写真はアメリカでとったGreat blue heronです。 やっぱり日本の青サギと色合いが違いますね。
2006/03/31(Fri) 19:53 まつ@管理人 Re: 無題
写真のオオアオサギ、日本のアオサギと色合いが違うかと問われればちょっと戸惑いますね。アオサギだと言われても納得しそうです。拡大してようく見ると、脚の付け根や首の部分がかろうじて茶褐色(バフ色)に染まってるかなと。
オオアオサギは名前にGreatを冠しているだけあって高さは97-137cmにもなるそうですね。写真から大きさは分かりませんが、アオサギが90-98cmですからひと回り以上大きいのでしょう。ただこの両者、お互いが相まみえることはまずありません。アオサギはユーラシアからアフリカにかけて、オオアオサギは北中米ときっちり住み分けていますので。願わくば、この2羽が並んでいるところを一度見てみたいものです。
ところで、日本にいるアオサギは英語ではGrey Heron、直訳すると灰色サギです。一方、オオアオサギはGreat Grey HeronとはならずにGreat Blue Heronとなります。アオサギは灰色なのになぜ青サギなのかとはよく質問されるところですが、もしかするとアメリカのほうでも何でBlueなんだと問題になっているかもしれませんね。
2005/10/15(Sat) 23:06 ルル アオサギとゴイサギ
今日、大蓮公園ではじめてアオサギを10メートル位のところから撮影することができました。
今までは人の通る遊歩道の近くには寄ってこなかったのですが、そこにゴイサギがいたのと何か関係があるのでしょうか。
先日からゴイサギを見かけるようになりました。今日は少し離れたところに幼鳥も確認できました。
占有行動というのでしょうか。ゴイサギに自分の餌場を取られないように警戒しているというようなことはないのでしょうか。
今までにないことでしたので、いろいろ考えてしまいました。
2005/10/16(Sun) 00:18 まつ@管理人 Re: アオサギとゴイサギ
10メートルとは近いですね。都会で人に慣れたアオサギがどんどん増えているということでしょうか。
最近、ゴイサギが見られるようになったとのこと、どこか他の土地で繁殖したゴイサギが大蓮公園に冬越しに来たのかもしれませんね。ただ、ゴイサギとアオサギが餌場を取り合うということはまず無いと思います。アオサギが餌を採るのは基本的に昼間ですし、一方のゴイサギは夜ですから。とはいえ、彼らが鉢合わせすることが全く無いとも言えないわけで、その場合どうなるのかは私も分かりません。
アオサギの場合、餌場に縄張りをつくることはあります。縄張りは他のアオサギに餌を奪われないようにするのがそもそもの目的ですが、同じように魚を獲りに来るゴイサギに対しても目を光らせている可能性はあるかもしれませんね。
そういえば、むかし川岸で、どういう事情があったのか、1羽のゴイサギが3羽のアオサギにいじめられていたのを思い出しました。餌を巡って争うにはやはり大きさにハンディがありすぎる気がします。
2005/10/18(Tue) 00:08 ルル Re: アオサギとゴイサギ
ゴイサギは夜ガラスと呼ばれていることは最近知ったことですが、どちらかというと夜行性ということでもあるのですね。
10月2日と15日にゴイサギを見ましたが、成鳥も幼鳥もあまり警戒心がないことに驚きました。どちらも午前中でしたが遊歩道の近くにいて、人が通っても平然としています。
これも夜行性ということと関係があるのでしょうか。
そういえば、この夏は夜中にやけにアオサギが鳴くなと思っていましたが、もしかしたら、ゴイサギが鳴いていたのかもしれませんね。
2005/10/22(Sat) 12:17 ルル Re: アオサギとゴイサギ
先日、夜の鳴き声がゴイサギかもしれないと書きましたが、やはり、アオサギだったのかもしれませんね。
水の少なくなった大蓮池に最近来たものもいるのかもしれませんが・・・
ところで、アオサギとゴイサギの鳴き声は全然違うのでしょうか。
2005/10/22(Sat) 19:41 まつ@管理人 Re: アオサギとゴイサギ
アオサギとゴイサギの声の違いですが、実はわたし、情けないことにゴイサギの声を生で聞いたことがありません。北海道にはごくごく局所的にしかゴイサギがいないもので。
そこで録音されているゴイサギの声を聞きましたが、アオサギとゴイサギの声は明らかに違うようです。声の質や発声法?はアオサギと似ていますが、やはり体の大きさが違うのか声量が全然違います。ゴイサギのほうが軽くて乾いた感じがします。ゴイサギはヨガラスというくらいですから、カラスの声に多少似てるのかもしれませんね。ゴイサギの声をよく御存知の方がおられましたら是非ご教示下さい。
2005/06/07(Tue) 09:49 すずき ダイサギ
5月26日に、仕事場の北側にある水田にダイサギ(たぶん)が飛来しました。一緒に見ていたスタッフ(北海道出身)が、「白いサギなんて珍しいわね」と言っていましたが、北海道では色がついていないサギを見る機会のほうが少ないのですね。
2005/06/07(Tue) 22:07 まつ@管理人 Re: ダイサギ
北海道ではアオサギに比べると極めて数の少ないシラサギ類ですが、昔はもしかすると案外ふつうにいたのかもしれません。たとえば、松浦武四郎の「石狩日誌」(1860年)には次のような文(二行目は和歌)があります。
扨今日は數ヶ所にて鷺を見たりしかば、
白鷺の立をしるべに今日幾瀬 心ゆたかに歩行わたりせり
シラサギについてはこの他にも罠で捕獲する場面が描かれていたり、当時はとくに珍しくなさそうな雰囲気です。この辺りもっと調べてみると昔と今の鳥類相の違いが分かって面白そうですね。
2005/06/08(Wed) 17:32 すずき Re: ダイサギ
道南地域ではダイサギやチュウサギ・アマサギなども確認されているという話を聞いたことがあります。しかも、年々渡来数が増えている傾向もあるとのことで、温暖化の影響か!?と思ったりもしますが、アオサギの話同様、複雑な要因が絡んでいることでしょうから、わかりやすいほうで納得してしまうのはいけないかもしれませんね。
2004/09/10(Fri) 18:32 Cos 無題
先日、田んぼでこんな白いサギを見たのですが、これはシラサギというのでしょうか?
で、親子でしょうか?
なにぶん鳥のことは何も知らなくて。^^;
アオサギのことではなく恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
2004/09/11(Sat) 00:41 まつ@管理人 Re: 無題
写真の鳥はみなシラサギです。ただ、親子ではなく別の種類です。じつはシラサギというのは白色のサギの総称で、シラサギという名のサギはいません。大きさが少しずつ違っていて、大きいほうから順に、ダイサギ、チュウサギ、コサギとなります。由来を探るまでもなくそのまんまの命名です。このほか、シラサギと呼ぶのかどうか分かりませんが、アマサギも冬羽は白くなりますし、クロサギも南のほうでは白かったりします。
で、写真のサギですが、大きいのがダイサギで小さいのがコサギです。これはまず間違いないでしょう。この2羽は、大きさが違うだけでなくくちばしの色も違っていますね。後ろ向きに屈んでいる一羽はちょっと分かりません。
じつは、私の住んでいる北海道にはシラサギがほとんどいないので、彼らについては私も図鑑程度の知識しかありません。数年前に一度だけ、ひとつがいのダイサギがアオサギのコロニーで繁殖しているのを見たことがあります。それが北海道で繁殖が確認された唯一の例だと思います。そのくらい珍しいのですが、最近はこちらでも徐々に増えつつあるようで、コロニーがつくられるのも時間の問題かなと思っています。
2004/07/30(Fri) 18:34 まつ@管理人 アオサギの仲間
アオサギの仲間にはもっと大きい鳥もいます。比較的よく知られているのは北米にいるオオアオサギで、これはアオサギの前に「オオ」がついているだけあってアオサギよりも一回り以上大きいです。しかし、大きさという点では何と言ってもオニアオサギでしょう。和名の「オニ」も迫力ありますが、学名や英名にはGoliath(ゴリアテ)という聖書に出てくる巨人の名が冠せられています。巨人というだけに、その大きさは140センチと半端でありません。アオサギと同じ姿で1.5倍も大きいのですからちょっと信じられないほどです。例えて言えば、160とか170センチとかの身長の人間を見慣れているところに、突然2.5メートルを超える巨人が現れたようなものです。このオニアオサギ、残念ながら日本にはいません。
2004/07/05(Mon) 15:10 カラス ダイサギの嘴の色に疑問
先月6月17日のアオサギのコロニーに、珍しくダイサギ?がいました。飛んだところを写真に撮りました。最近その写真で気が付いたことは、図鑑ではダイサギは夏の嘴は黒色と示されていますが、このダイサギ?は冬の嘴の黄色です。
大きさからダイサギと思いますが、夏の嘴になるのは7月以降になるのか?ということです。その辺のことを教えてください。
2004/07/05(Mon) 19:59 まつ@管理人 Re: ダイサギの嘴の色に疑問
夏というのは繁殖期のことだと思います。婚姻色が黒で、繁殖が終われば黄色になるのではないでしょうか。
アオサギの場合は春先はきれいな朱色ですが、ヒナが生まれる頃にはほとんど黄色に戻っています。
個体差も大きいので、かなり遅くまでくちばしが黒いのもいれば早くから黄色に変わるのもいるということなのでは。
2004/02/11(Wed) 23:32 まつ@管理人 無題
この冬、千歳方面ではダイサギが越冬しています。現在の状況は分かりませんが、昨年暮れには9羽、1月下旬には6羽の群れが確認されています。北海道では夏でも珍しいシラサギ類、越冬ともなると初めてのことでしょう。これも地球温暖化のせいでしょうか。
北海道でサギといえばアオサギのことと相場が決まっていたのですが、サギと言うだけでは話の通じない日が近いうちにやってくるのかもしれません。
2004/02/13(Fri) 21:59 avoさん 白鷺の越冬
実は鵡川では何年か前からダイサギが越冬しています。
時間がかかりますが、調べています。
昨日も2度ダイサギを確認しました。
2004/02/14(Sat) 13:30 まつ@管理人 Re: 無題
すでに越冬している場所があったとは知りませんでした。鵡川と千歳なら距離もそう遠くはないですし、同じグループなのかもしれませんね。
なお、知人からの情報によると、千歳ではダイサギのほか小型のシラサギもいたそうです。チュウサギなのかコサギなのか、残念ながら種は分かりませんが、2月4日に1羽を目撃したということです。
少し前になりますが、「蝦夷の白鷺」ということで、松浦武四郎がコサギに遭遇した話をこの掲示板に書きました。彼の書いたものを読むと、当時、北海道のシラサギ類は今と違ってごくありふれた存在だったことが伺われます。
シラサギ類が夏冬を問わずあちこちで出没する今日の状況を思うと、松浦武四郎が北海道を旅した150年近く前の状況に戻りつつあるような気もするのです。
2003/10/04(Sat) 01:07 まつ@管理人 蝦夷のシラサギ
北海道ではサギといえばアオサギ。シラサギは最近やや目撃例が増えてきたものの、まだまだ珍客です。もちろん以前から北海道にはシラサギはいなかった、当然のようにそう思っていたのですが…。かつて北海道が蝦夷と呼ばれていたころ、シラサギは極めて普通にいたようなのです。
安政5年、蝦夷地を??回目の探検で訪れた松浦武四郎は「後方羊蹄(しりべし)日誌」で次のように書いています。
「……前の原に白鷺多く下りければ、是ぞ一羽取らんものをと言いしかば、コロク弾輪を作り小川に仕懸て一羽を得たり。」
これは武四郎が札幌の発寒あたりを訪れたときの話です。時は2月13日。旧暦ですから今の暦では3月半ばでしょう。この前夜、彼は渋紙(厚手の和紙に渋を塗ったもの)にくるまり吹雪の中を(さすがに寒いので)犬を抱いて野宿しています。この時期に渋紙だけで寝転がっていたことも驚きですが、この時期の北海道にシラサギが群れでいたというのも驚きです。3月半ばですから、サギは渡ってきたばかりだったのでしょう。なおこの文章には挿し絵があって、罠に近づいてくるサギの絵が描かれています。ここでお見せできないのが何とも残念ですが、このサギにははっきり冠羽が描かれていて明らかにコサギであることが分かります。
ついでに「石狩日誌」。これも同じく松浦武四郎の紀行文ですが、安政4年5月4日の日誌に、その日数カ所でサギを見たことが記されています。場所は上川、愛別あたりのようです。さて、その日の彼の一句。
「白鷺の立をしるべに今日幾瀬 心ゆたかに歩行わたりせり」
あっちにもシラサギ、こっちにもシラサギ。どうやら蝦夷の大地はシラサギだらけだったようですね。
2002/08/10(Sat) 10:10 まつ@管理人 ゴイサギ
ゴイサギというと、北海道では道央と道南にコロニーが知られていますが、今回、道東に新たなゴイサギコロニーが見つかりました。規模はごく小さいものですが、遅くとも3年前には繁殖が開始されたようです。場所は網走湖岸で、アオサギと一緒に繁殖しているそうです。今までせいぜい札幌どまりだったのに何もそこまで一足飛びに行かなくても、と思いますが、網走で繁殖できるのなら他にも繁殖適地は道内いたるところにあるはず、北海道のアオサギが増えてきた経緯を考えると、ゴイサギが北海道で普通に見られる日がいずれ来るのかもしれません。
2002/06/29(Sat) 11:50 まつ@管理人 ゴイサギ
日本で18種の記録があるとされるサギ類ですが、地方によって代表的な種は異なります。例えば北海道の場合サギといえばアオサギのことで、シラサギ類がたまに混じっている程度です。
さて、今回話題にするゴイサギはというと、これまで繁殖地の北限は青森とされており北海道には生息しないものとされていました。ところが、数年前に札幌の円山動物園周辺に小規模ながらゴイサギのコロニーが確認され、青森北限説が必ずしも定かでなくなりつつありました。そんな中、アオサギの調査で道南を回っていたところ、江差町のアオサギコロニーでたまたまゴイサギを目撃することができました。繁殖の有無は確認できませんでしたが、このコロニーを長年観察されている方に伺ったところ、4年前にはアオサギに混じって7つがいのゴイサギが繁殖していたということです。なお、道南では七飯町にもゴイサギのコロニーがあるという話です。
アオサギにしてもそうですが、サギ類たちの生息域を北上させる確かな足どりが聞こえてくるようです。
2001/10/13(Sat) 21:27 五福@札幌 ダイサギに初遭遇
今日は午後から「袋地沼」を見て3時半頃「宮島沼」へ到着、マガンの群れが続々と戻って来るのを眺めていました。4時15分にひときわ大きな群れが来た時、首を折りたたんだ白い鳥が野鳥観察小屋の私達の上を通り沼の対岸の浅場に着水ダイサギでした、肉眼では点にしか見えませんので600mmに3倍のテレコンを付けなんとか撮影に成功15分ほどで飛び上がり横に移動、私も観察小屋から沼の入口方面の葦原に移動、望遠でよく見ると地味な色の為肉眼では分からなかったのですがアオサギが3羽、白いダイサギと並んで採餌中でした。
私にとって白サギとの初遭遇、初撮影、感激の夕暮れでした。
2001/10/15(Mon) 08:34 まつ@管理人 Re: ダイサギ
私もそのダイサギ見ました。金曜に宮島沼で見たので間違いなく同じ個体でしょう。ダイサギの純白の羽色、確かに目をひきますね。逆にアオサギのほうは今の時期とくにくすんで生彩が感じられなく、ダイサギをいっそう引き立てていました。けれど、そろそろ白装束のハクチョウ連中がどやどやと北から戻ってくるので、あんまり目立たなくなってしまうかもしれません。今だけ沼の中の白一点。つかの間のアイドルですね。
ところでこのダイサギ、亜種オオダイサギのようです。
2001/09/26(Wed) 09:01 まつ@管理人 ダイサギ
北海道で宮島沼といえばガンの渡りの中継地として有名ですが、その少し北に袋地沼というのがあってここもまたガンが入ります。先週このへんをうろついた時のこと、ふいに白いものが目についたと思ったらなんとダイサギでした。北海道ではシラサギを見かけることはあまりありません。たまにアオサギのコロニーに一、二羽混じったりする程度です。開拓精神旺盛な個体がこんな北までやってくるのか、間違ってアオサギの群れに混じってしまったのか、たまにしか見ないだけに一層興味があります。話では渡りの時期、八雲のユーラップ川河口に20羽ものダイサギが集まるということです。道内各地に散らばっていた個体が南へ向かう途中その辺で合流するのでしょうか。北海道のシラサギは絶対数は少なくてもそれだけ目立つということでもあり、情報を集めれば意外に面白いことが分かるのかもしれません。