アオサギを議論するページ

観察情報 2002年

観察情報 2002年

2002/11/01(Fri) 22:59      masa      平岡公園上空

10月になってから2度ほど江別コロニーに行きましたが、姿を見ることが出来ず、残念に思っていました。もちろん札幌の平岡近辺でもめっきり見かけなくなっていたのですが、先日ジャスコ平岡店の屋上駐車場から、平岡公園上空を飛んでいるアオサギを目撃する事が出来ました。もういなくなったのかと思っていただけにホッとしました。いつ頃まで平岡コロニーにはいるんでしょうか?


2002/11/02(Sat) 12:15      まつ@管理人      Re: 平岡公園上空

まだ少しは残っているようですね。私も一週間ほど前に札幌市内で2羽ばかり見かけました。アオサギの渡り時期はずいぶん巾があるようで、大部分は9月中にいなくなりますが、12月に入ってもまだ頑張る個体もいるようです。ただし、その頃になると越冬の覚悟を決めているサギのほうが多いかもしれません。それにしても、どのようなサギたちが渡らずに残るのかというのはいつも気になるところです。渡りの体力がない個体かもしれませんし、冬を乗り切る自信のある強靭な個体かもしれません。もしかすると、渡りの群れに入り損ね、この先どうしていいか分からないでいる幼鳥かもしれません。
今朝、道内の多くの地域が一斉に白くなりました。様変わりした景色に、未だ北海道に留まっているサギたちもこれで重い腰を上げるでしょうか?

2002/10/15(Tue) 23:55      ナーン      アオサギ

おととい、福岡県の大木町で、国道を車で走っているところ、アオサギが飛び出してきて危うくひき殺すところでした。その時はアオサギとわからず、彼女に「ペリカン・・・もしくは、宇宙動物だ!!」と言いながら興奮していました。今日会社で、「灰色のペリカンか宇宙動物をひき殺そうとした」と言うと、係長が「バカかお前は、アオサギだろ」って言ってました。あんなデカイ野生鳥を肉眼で始めて見ました。怖かったです。1m70cmくらいありましたよ。凄く怖かったです。多分跳ねていたら、私も怪我していたと思います。


2002/10/17(Thu) 18:19      まつ@管理人      Re: アオサギ

警戒心の人一倍強いアオサギは普段なかなか近くに見られませんが、たまに間近で見るとずいぶん大きくてびっくりしたりします。ただ、ペリカンに比べると二回りくらい小さいです。ペリカンは巨大です。まあ日本で国道を走っていてペリカンに遭遇することはまずないでしょうけど。ペリカンほどではないにせよ、アオサギも道端から飛び出すなんてことはめったにないのでナーンさんの経験はずいぶん貴重だと思います。もっとも、あれだけの巨体が頻繁に道路を横切っているようだと落ち着いて運転もできませんけどね。幸いにも車がアオサギに衝突したという話はまだ聞いたことないですが…。

2002/10/06(Sun) 03:37      アオ      はじめまして

私の実家は、北海道旭川市なのですが、初めてアオサギを見たのは、街の真ん中の橋の上からでした。それからは、毎年注意して見ていました。けっこう、いるものですね。郊外の川にも、数羽いました(休んでいた)。ご存知だとは思いますが、神居古丹というところの近くには毎年、来ていてよくカメラを持って出かけたものです。数は、多くはないと思いますが...。現在は、はたしているのかどうか分かりません。もう、その魅力に夢中になってしまいますよね。


2002/10/06(Sun) 10:51      まつ@管理人      Re: はじめまして

神威古丹のサギですが、今年もいるはずですよ。あの辺りへ来るのはたぶん江丹別のサギたちです。江丹別のコロニーでは今年もちゃんと繁殖してましたから、あの周辺は今年もたくさんのアオサギが見られたのではないでしょうか。なにしろ江丹別は道内でも屈指の巨大コロニーですからね。ただ、コロニー自体は人目に付かない場所にあるので残念ながら知名度は低いようです。もっとも、そのほうがアオサギにとっては安心して子育てできるので好都合でしょうけど。餌場も神威古丹だけでなく旭川一円に広がっていると思われます。旭川といえば、河川の多さが特徴のひとつですが、アオサギもその辺りに餌場環境としての魅力を感じたのかもしれません。気を付けて見れば結構あちこちにサギの姿があるはずですよ。

2002/09/13(Fri) 18:18      たか      こんちわ~

今うちのアパートの屋根に大型の変わった鳥がいます。調べてみたらどうもアオサギらしいです。1羽だけなんだけど近くにもっといるんでしょうかね~。こんな時に限ってデジカメ修理に出してるなんて…。ちなみに近所の子供の話によると一昨日くらいからずっといるみたいです。管理人さんのスレを読むとそろそろ渡りの時期みたいですがなんかあったんでしょうかね???


2002/09/13(Fri) 20:35      まつ@管理人      Re: こんちわ~

屋根にいるとはびっくりです。屋根に限らず人工物の近くには近寄ってこないと思っていたのですが…。ただ、養魚場とか、餌が絡んでくると例外はあります。まあ、最近は都市域にどんどん進出しているアオサギですので、そういったことにも次第に違和感がなくなってきたのでしょうか。あるいは、今の時期だと幼鳥というケースがあるかもしれません。とかく幼鳥は世間知らずなので、普段ならまず見かけないような所に思いがけずいたりします。以前、車で走っていて、すぐ横の橋の欄干に銅像のように幼鳥が立っていたことがありました。まさかそんな所にいるとは思いもしないので、こちらのほうがぎょっとしました。まだ屋根にいるようなら、幼鳥かどうか確かめてみて下さいね。ちなみに、幼鳥は成鳥のように白黒のコントラストがはっきりせず全体的に灰色なので比べてみるとすぐ区別できます。

2002/08/28(Wed) 22:38      MASA      江別コロニー見てきました

昨日と今日の2日間、江別コロニーに行って来ました。交通量(それも大型車)の激しい場所のすぐ横でコロニーをつくっているなんて、驚きでした。肉眼では4羽確認する事が出来ました。それから、同じ場所で鳶も多数生息しているようです。アオサギと鳶は共存するものなのですね。江別コロニーにはいつごろまでいるのでしょうか?冬までには南方へ移動するのですよね。


2002/08/29(Thu) 19:12      五福@札幌      Re: 江別コロニー

MASAさんこんばんは私も、初めて江別コロニーを見たときは驚き、又間近でアオサギを観察、撮影出来る事に喜びました。24日午後2時頃江別コロニーに行き、世田豊平川と農地でアオサギを撮影してきましたが、その中に一羽まだ灰色っぽい幼鳥が餌を採っているのを見ました。今年は冬が早そうなので、無事に冬が越せるか心配です。


2002/08/30(Fri) 19:39      まつ@管理人      Re: 江別コロニー

江別コロニーはまだいましたか。もうとっくにいなくなってると思ってましたが…。ただ、このコロニーのサギたちは、五福さんも書かれているように冬でも残るので、今の時期コロニーにいても不思議でないのかもしれません。冬に残るといっても一部ですけど。コロニーに残るというわけではなく、その周辺に別にねぐらをとっているようです。
北海道のアオサギはほとんど南へ渡ってしまいますが、最近あちこちで越冬群がみられるようになっています。江別の場合は、工場の温排水により川に結氷しない部分ができ、厳寒期でも餌が確保できるのが越冬の理由のようです。

2002/07/16(Tue) 21:53      岩見沢の佐藤      幌向川ダム

今日ちょっとの時間でしたが見て来ました。初めはブイの上には7羽の幼鳥しかいませんでした。成鳥は全く見られませんでした。別の方の木の上の巣には各々1羽の幼鳥がいました。と言うことで9羽の幼鳥がいました。巣の上にはほとんどもうアオサギの姿は見られませんでした。いるのは幼鳥ばかり。さすがに今生まれたよという雛の姿はいませんでした。台風が来て巣もかなり少なくなっているかなと思い見て来ました。(なんと巣の数を数えてませんでした。)明日数えてきます。ごめんなさい。


2002/07/17(Wed) 18:07      岩見沢の佐藤      幌向川ダム

今日は幼鳥が9羽、成鳥が1羽でした。巣の数は28(ブイの上は26)でした。幼鳥はもう飛べるのが岸にかたまっていて、ときどき喧嘩かじゃれあってるのかという行動が見られました。また(ふしょ)を前に出して踵を付いて立っていたのを初めて見ました。


2002/07/19(Fri) 09:30      まつ@管理人      Re: 幌向川ダム

幌向の巣立ちも順調のようですね。これでまた来年もブイの上に来てくれることでしょう。

道内の他のコロニーでも、巣立ちシーズン終盤というところが多いようです。ただし、日本海に面したコロニーはやや遅れている気がします。春先の気象、あるいは積雪量が異なるせいでしょうか。
日本海側ではないですが、コロニーによってはまだ3週目くらいのヒナを育てている巣もあります。おそらく、一度繁殖に失敗し、また最初からやり直したのでしょう。このようなケースでは、子育ての時期が遅くなるほど上手くいく可能性は少なくなるようです。このヒナたちが巣立つのは順調にいって8月中旬、時期的にはかなり厳しいですが、なんとか生き延びて欲しいものです。

踵をついて、ふしょを前に放り出す格好は、幼鳥でたまに見られるようです。「あー、しんど」と言って、ぺしゃんとへたり込んだような格好。筋肉が未発達な段階では、あの方が楽なのかもしれませんね。

2002/07/06(Sat) 08:51      まつ@管理人      あ、餌が落ちる…。

アオサギの子育てもいよいよ大詰めになりました。南の地方ではもう終わっていると思いますが、ここ北海道では今がちょうど巣立ちの季節です。観察していると、コロニーの周りをようやく飛べるようになった幼鳥が、物珍しそうにこちらを見物に来たりします。

ところで、この頃の幼鳥はコロニー周辺に留まっており自力で餌場まで行くことはありません。餌はまだ親の持ってくるものに頼っているのです。普段は巣から離れて思い思いの場所で時間を潰している幼鳥ですが、自分たちの親が戻ってくると、あたふたと巣に戻ってきて餌をねだります。というより、親から餌を奪い取るといった感じです。親鳥はその度にもみくちゃにされ、早春の頃の気品ある姿は見る影もありません。そして、そんな子供達の凶暴さに辟易するのか、この時期の親鳥は巣まで戻らず近くの枝にとまったまま給餌することが多くなります。ただ、これには困ったことがあります。我先に餌を奪い合う幼鳥たちは、親が吐き戻した魚をきちんと捕らえきれないのです。もちろん上手く口移されることもありますが、餌の大半は誰の口にも入らず林の下までばらばらと…。巣の上であれば拾えるものをと思いつつ、見ているこちらのほうまで歯がゆくなります。

そんな狂乱の日々も間もなく終わろうとしています。幼鳥が巣を離れサギの数が何時とはなしに減ってゆくコロニーを見ていると、まるで夏の終わりのような心淋しさがあります。
本当の夏はまさにこれからなんですけどね。

2002/06/10(Mon) 09:27      まつ@管理人      サギの瞳

篠路コロニーは札幌の中心部から程近く、また、驚くほど間近でアオサギを観察できる場所でもあります。巣を仰ぎ見るような感じの所で、フィールドスコープの倍率を上げると鳥の姿がはみ出てしまうほどです。しかも、人がそんな距離に近づいても鳥は全く無警戒なのです。これまでアオサギは警戒心の強い鳥と相場が決まっていましたが、一部の地域では状況が急速に変わってきているようです。一方、7、80mの距離からでもたちまち警戒されてしまう営巣地もあって、人の接近をどこまで許すかという基準はコロニーにより様々です。環境がアオサギの習性を形作っているということなのでしょう。
さて、その篠路コロニーで観察をしていて気付いたことなのですが、サギの瞳の大きさは左右で違えられるものなのですね。サギの目というのは頭の側面についているので、片方を太陽のほうへ向けもう片方が影になると光の量に応じて左右の瞳孔の開き具合が違ってくるのです。考えてみれば別に不思議でもないのですが、実際に目の当たりにするとその器用さに思わず感心させられました。
ところで、サギの瞳というと、は虫類のようだと言って毛嫌いする人も多いのですが、辺りが薄暗くなった日暮れ時など、思いがけずつぶらな瞳のアオサギに出会ったりします。もしかすると、夜はもっとパッチリした目をしているのかもしれません。

2002/05/29(Wed) 23:27      まつ@管理人      ヒナの日光浴

五月晴れの札幌は今日も夏日近くまで気温が上がり、コロニーにいるサギも暑かったのでしょう、口を開け頬をふるわせているヒナの姿がよく見られました。札幌近郊のコロニーでは、大きいヒナはすでに羽ばたきの練習を始めています。羽毛もほとんどなくなり形も親と変わらなくなりました。けれども、よく見ると羽の伸び具合はまだまだです。
そんな中、半人前の翼を体の前でお椀型に合わせて日光浴をしているヒナがいました。このポーズ、文字で説明するのは難しいのですが一度見たら忘れられない印象的な格好です。天気の良い日に太陽に向かってこのポーズをとるのです。
以前、ベヌウ(エジプトの神話に出てくるアオサギの姿をした聖鳥)が太陽と深く結びついていることについて紹介しましたが、その関係のルーツをこの日光浴スタイルに求める人もいます。確かに、立派な成鳥が背筋をピンと伸ばして太陽に向かい、微動だにせず時に目を閉じていたりするのを見ると、太陽との間で意識を交わらせているのだと想像しても不思議ではありません。ただし、ヒナがこの格好をしてもそうは見えませんでしたけど。

2002/04/30(Tue) 21:34      川東 知子      平岡のアオサギ

平岡に住んでいるバーダー初心者です。このページを読んで、平岡のコロニーが大きいのにびっくりしています。
わたしは、アオサギ達は毎朝どこかへ出かけて餌をとり、夕方帰宅する、と勝手に思っていました(自分の通勤時間に目にするものですら・・・)。
でも、逆の方向へ動く個体もいるし・・・?
平岡に餌場はあるのでしょうか?
いろいろ気になってきました。
このあたりのアオサギの暮らし振りを教えていただけませんか?


2002/05/02(Thu) 00:04      まつ@管理人      Re: 平岡のアオサギ

平岡コロニーは私もたまに見に行ってます。今年もかなりたくさん来ていますね。実は今日たまたま見てきたのですが、ジャスコの方角から見て営巣に使われている巣が62個ありました。もっとも、これは林の一側面だけを見たものなので見えてない巣もかなりあるはずです。コロニー全体ではおそらく軽く100巣は超えるのでないでしょうか。ところで、そもそもこのコロニーは野幌にあったものが一部移動してきたものです。野幌コロニーは200巣を上回るような大規模コロニーでしたが、それだけに豊富な餌場をもっていました。一方、平岡の場合は住宅地のまん中なのでアオサギの餌場になるような環境はあまりなさそうです。が、そこは飛翔力のあるアオサギ、遠くまで餌をとりにいくことでカバーしているようです。アオサギは餌を採るためなら20kmくらいは平気で飛びます。消滅した野幌コロニーと平岡コロニーの距離はわずか7kmほどですから、餌場自体は大幅に変える必要はなかったと思われます。そんなわけで、今でもおそらく千歳川や馬追運河、そしてその周辺に広がる水田地帯などが餌場になっていると思います。実際、アオサギが飛んでいく姿を目で追っていくと、ほとんどこの方向に消えてゆきます。もちろん、他の方角へ向かうのもいるわけですが、さて、どこへ行っているのか、それは私も確かめていません。たぶん平岡周辺の川にも降りていると思います。あるいは遠く石狩川まで出る場合もあるかもしれません。
ところで、いつ餌をとりに行くのかというご質問ですが、アオサギの場合、いつという特別な時間帯はありません。早いはなし、必要があればいつでも餌場へ向かいます。自分ひとり食っていければいい時期と、ヒナの分も運んでこなければならない時期は必要な餌の量が当然違ってきますし、ヒナの成長段階によっても少しずつ違ってきます。ヒナが大きくなり、しかも4羽も5羽も育てなければならないとなると、親はコロニーと餌場を行ったり来たりで休む暇もありません。こんな時、親が餌場を往復する回数は一日あたり6回にも7回にもなります(あるいはそれ以上かも?)。そして、そのノルマが達成できないと弱いヒナから餓死することになるのです。これが抱卵期だと、どちらの親も一往復程度で済んでいるようです。この時期は、親の片方が朝戻ってきてもう片方と抱卵を交替し、今度は替わったほうが餌場へ出かけ、夕方戻りまた交替というのが一般的なようです。
今日見たところ、平岡のヒナは早いので2週目くらいでした。親もそろそろ忙しくなってきているはずです。

2002/04/24(Wed) 12:26      まつ@管理人      江別コロニー

これまで何度か書いてきた江別コロニーですが、ようやくヒナが生まれたようです。まだごく小さいのでヒナの姿は見えませんでしたが、間違いありません。この時期は親が巣のほうに嘴を突っ込んででいても、ヒナに給餌しているのか巣の手入れをしているのか紛らわしいのですが、よく見ていると給餌の場合は、ヒナが食べきれなかった餌を親がしゃくりあげて食べているので区別できます。
道外の人が読まれたら、「え、今頃?」と思うかもしれませんね。けれども北海道ではこれでも1週間近く早いのです。

2002/04/23(Tue) 22:45      がんけんさわさとう      幌向川ダムのアオサギ

今日久しぶりに幌向川ダムのアオサギを見て来ました。
巣は44以上(隠れて見えない所あり)でした。
もう抱卵しているのもいれば、まだ巣をこれから作ろうとしているのもいて、結構楽しかったです。
巣に1羽しかいないのが殆どで、もし2羽ずついたとすれば90+になるのでしょうか?
全数を数えるには何時位が良いのでしょうか?教えて下さい。


2002/04/24(Wed) 12:26      まつ@管理人      Re: 幌向川ダムのアオサギ

なんと44巣ですか。ブイの上に巣を作り始めた98年当初は巣の数も一桁だったのですが、ずいぶん賑やかになったものですね。しかし、あの狭い面積にどうやったらそんなにたくさん巣が作れるのか、しばらく見に行ってないので想像がつきません。ヒナが育つ時期になったらそれこそ大騒ぎでしょうね。
実はこのコロニー、湖面上のブイに巣を作っている変なコロニーなのですが、なんだか、現場を知っている人にしか分からないような会話で申し訳ありません。
さて、全数を数えたいということですが…。これは難しいですね。皆がコロニーに勢揃いするということはほとんどないと思うので。渡ってきたばかりの頃なら1ヶ所に固まっているはずですが、今の時期になると、つがいの片方が抱卵してもう片方はコロニーとは別の場所にいる場合が多いと思います。この辺の事情はよく確かめたことはないのですが、抱卵期から育雛期にかけ、巣にいない方の親がコロニーにもいないという時間はだんだん長くなってくるのではないでしょうか。ヒナに餌を持ってくる時期になると、親の片方は夜間、餌場の近くにねぐらをとるようになりますが、抱卵期でも既にねぐらはあるのかもしれません。そんなわけで、個体数を正確に把握できる特別な時間帯というのはないように思います。まあ、全数ということであれば、単純に巣の数を2倍にしたのでほぼ近い数値は得られるとは思いますが…。ただし、これだと繁殖に参加しない個体もいるので少々厄介ですね。ちなみに、繁殖は通常2年目から可能になります。去年生まれの1年目の個体はまだグレイの幼鳥の羽色なのですぐそれと分かりますが、2年目の個体もじっくり見ると灰色の部分が少し残っています。なお、まれに早熟な一年目の個体ががんばって繁殖に参加していたりします。そして、たいてい失敗しています。

2002/04/07(Sun) 17:21      まつ@管理人      さらに北へ

少し前になりますが、名寄からアオサギの情報をいただきました。
名寄でのアオサギ初認は3月15日ということです。ただし、コロニーの周辺で見られ始めたのはそれから一週間後の22日、さらにコロニーに入ったのは26日ということでした。
ところで、先に情報をいただいた多度志は名寄より70kmばかり南ですが、コロニーに入ったのは24日ということで名寄の2日前になります。一見、北のほうが遅くて順当に見えますが、この程度の距離の差はおそらくあまり意味はないでしょう。コロニー周辺にはすでに何日も前からいるわけなので、最終的にコロニーに入る日時は、むしろそれぞれの地域のちょっとした環境の違いに影響されていると思われます。それに、地形的な制約があるのでサギの渡りがまっすぐに北上するとも限りません。例えば、旭川周辺まで北上したサギはそれ以北へは行かず、一方、塩狩峠よりさらに北へ向かうサギは日本海沿岸をサロベツまで北上したあと、天塩川を遡って南下するのではないかと思ったりもします。実際そうであれば興味深いことですが、本当はどうなのでしょう? ただ、もし回り道をするとして名寄に15日というのはあまりに早すぎる気はします。

2002/03/29(Fri) 11:43      okuda      多度志コロニー

先週(3/24)コロニーにたくさんのアオサギが群れているのを見ました。丁度雨竜川の氷が解け始めていました。その前日はコロニーは空でしたので、24日に入ったものと思われます。通りすがりに眺めただけなので、数などは数えていません。(ゴメンナサイ!)
以上、何かの足しになればと思い連絡します。


2002/03/31(Sun) 19:25      まつ@管理人      Re: 多度志コロニー

情報、ありがとうございます。
多度志ということは、宇摩の雨竜川左岸にあるコロニーですね。アオサギが札幌近郊へ飛来したのは今月の12日から14日くらいでしたので、そちらまでたどり着くのに10日あまりかかったということになります。札幌、旭川間、距離にすればたいしたことないのにずいぶん時間かかるもんだな、という感じです。もっとも、石狩周辺から上川までは途中に営巣地がないので、石狩まで渡ってきたサギも更に北へとなると、ちょっとそこまで、というわけにはいかず、ある程度の心づもりが必要なのかもしれません。南から渡ってきたアオサギの最前線は今頃どの辺まで行っているのでしょう?天塩川流域のコロニー群か、あるいは既にサハリンまで渡ってしまったか。どなたか見てないですか?
アオサギにもフラワーソンのようなのがあって、いつどこのコロニーに初飛来したというのが全国規模で情報が集まれば素晴らしいことですよね。桜前線のようにアオサギ前線?とかいうのが日本列島を北上する様子、地図上で(ビジュアルに)見てみたいと思いませんか?

2002/03/27(Wed) 11:00      まつ@管理人      シーズン初飛来について

日高の三石町に40あまりの巣をもつ中規模コロニーがあります。このコロニーの前面は牧場になっているのですが、ここにとてもアオサギに詳しいご夫婦がおられます。今朝、電話で今年の初飛来について連絡がありました。今年の飛来は3月8日、例年は15、6日ということなので一週間ばかり早いようです。ちなみに、札幌近郊の営巣地も軒並み一週間ほど早い飛来が確認されています。昨日、札幌では例年より2週間も早く「積雪なし」となりましたが、早い春の訪れにはアオサギもきちんと対応しているようです。
ところで、このご夫婦によれば、今年最初の飛来は2、3羽でやってきたということです。年によると4羽の場合もあるということですが、どの年も最初はこの程度の数のようです。その後いったんいなくなって、2、3日後にどっと来るということです。注目したいのは、今年はこうだったというのではなく、毎年同じパターンが繰り返されているという点です。アオサギの行動パターンというのは、環境が変わればそれに応じて変わるものなので、もしかするとこれは三石コロニー独自のものかもしれません。しかし、それにしても興味深いパターンです。実際どのような状況になっているかは分かりませんが、ずっと遠方から2、3羽の群れではるばるやってくるというのはちょっと考えにくいことです。むしろ、相当数の群れでかなり近くの餌場まで飛来したあと、気の早い連中だけでコロニーの様子を偵察に来ているのではないかと思います。
そういえば、札幌近郊の平岡コロニーでは20羽弱が一斉にやってきましたが、その数日前にコロニー周辺で3羽のアオサギが目撃されています。以前調査していた道東の標津コロニーでも、まず数羽が飛来し、そのあと大きな群れがやってきていました。他の営巣地ではどうなのでしょう。私の知っている営巣地はこんなだった、というのがあれば是非ご一報を。

2002/03/21(Thu) 23:02      まつ@管理人      江別のオジロワシ

江別コロニーのオジロワシの話ですが、どうやら越冬地でも交尾することはあるそうです。おそらく今頃はもう繁殖地へ戻って巣作りを始めているのでしょう。勉強不足で失礼しました。

2002/03/15(Fri) 23:09      まつ@管理人      はじまりました。

札幌近郊でもいよいよアオサギのシーズンが始まりました。

3日前、コロニー下の河原で佇んでいるのが見られた江別のアオサギは、今日はしっかり巣に陣取っていました。もっとも3日前は、巣に雪が積もっていて、とても使える状態ではなかったのですが、今日はすっかり溶けていました。数も若干多くなり20羽。すでにペアができているところもありました。
3週間ほど前、鳥取のコロニーで見たのと同じ光景です。繁殖前線が日本海を駆け上がるのに3週間。桜前線の北上スピードなんかに比べると少し早いようですね。
札幌市内の平岡コロニーにもアオサギ初飛来。平岡でアオサギを観察しておられる方から先ほど電話があり、今日はじめてコロニーにアオサギが見られたということです。こちらは17羽、見えない部分もあるので実際はもっと多いでしょう。

江別には越冬場所があるため、いま江別にいるのは越冬個体である可能性が高いと思われますが、平岡の場合は越冬場所からはやや離れており、江別の場合よりは渡りの個体である可能性が高いでしょう。平岡コロニーへの飛来は、去年より10日あまりも早いということです。昨日、いい感じで南寄りの風が吹いていたので一気に渡ってきたのかもしれません。

昨日の暖かさで雪溶けが進み、道ばたに今年最初のふきのとうを見つけました。
今年の春の訪れは少し早めのようです。

2002/03/13(Wed) 20:47      まつ@管理人      江別コロニーにて

きのう、陽射しがあまりに春めいているので、まだ少し早いかなとは思いつつ、近くにある江別の繁殖地にアオサギの様子を見に行ってきました。この繁殖地の周辺は、工場の温排水が川に流れ込むため冬でも川が結氷せず、北海道では数少ない越冬地の一つになっています。
そんなわけで、ここには冬でもいくらかアオサギはいるのですが、冬のあいだ巣は使われないため、コロニーのある場所でアオサギが見られることはあまりないようです。ところが、今の時期は繁殖直前とあって、さすがに巣作りの場所が気になるのか、コロニー近くの雪の河原に10羽ばかりのアオサギがすでに集まっていました。よく数えると11羽、きちんと確認できなかった1羽を除いて全てきれいな成鳥でした。
さて、繁殖前のこの時期は、アオサギが最も生気に溢れ、その姿が最も美しい時期、そんなことを感じつつ眺めていると、突然、何に警戒したのか集まっていた群れが一斉に飛び立ってしまいました。オジロワシです。普通ならすでに巣作りを始めているはずのこの時期、こんな町中で何してるのだろう、と思っていると、オジロはなんとペアでおり、近くにある雪捨て場の雪山のてっぺんで交尾まで始めました。この周辺で繁殖するつもりでしょうか?
江別のアオサギにとっては、なんとも厄介な招かざる客が現れたものです。

2002/03/10(Sun) 20:35      やませみ      今年もアオサギ

今日(3月10日)夕方5時30分頃、札幌南インター付近上空を北西方向へ飛ぶアオサギ3羽を見ました。ジャスコ裏の森に近いので、このコロニーに戻ってきたものと思いますが、そうだとすると去年より2週間ほど早いことになります。ジャスコ近くに住んでアオサギの動きに注目している人が、昨日まだアオサギを見ていないと言っていましたから、今日が初認かも。今日の昼過ぎ、コロニーのカラマツ林を見たときは、アオサギの姿は確認できなかったのですが。夕方なのにコロニーへ帰る方向ではなかったので、他の地域へ向かう途中だったのでしょうか。札幌でもアオサギの季節が始まりましたね。


2002/03/11(Mon) 19:37      まつ@管理人      Re: 今年もアオサギ

アオサギのシーズン初認というのは、いつも新鮮な気分にさせられますね。その気分が得られるのは、北海道のように冬、アオサギのいない地域の特権であるかもしれません。
全国的に春が早いようなので、アオサギの渡りも例年より早いのかもしれませんね。もっとも、平岡の場合は越冬地のある江別が比較的近い距離にあるので、江別の越冬個体が近頃の陽気で行動範囲を広げ始めているだけかもしれません。越冬個体と渡りの個体、この区別はいつも悩めるところです。ただ、自分の観察や人の目撃談から察するところ、渡ってきたばかりのサギの群れは、いきなりコロニーに来ることはなく、まず主要な餌場に降り立つようです。そこでしばらく(1、2日?)過ごした後、集団でコロニーに向かい偵察?した後、再び餌場へ帰ります。この一連の行動は大きな群れ(おそらく、その時渡ってきた全員)で行われるので、一見してすぐそれと判ります。その後は基本的に個体レベルの行動に移行し、渡り直後のような劇的な光景は見られなくなります。ただし、餌場の環境や、餌場とコロニーの位置関係など、繁殖地によって各々異なっているでしょうから、必ずそのようになるとは思われません。
平岡では今後どのような光景が見られるでしょうか。新しい展開ががありましたら、また是非教えて下さい。

2002/02/25(Mon) 13:04      まつ@管理人      アオサギの季節到来

いま鳥取に来ています。札幌を発って日本海側を下ると、南下するにつれアオサギの気配が徐々に濃厚になるのが感じられました。そして、(北海道から来た者にとっては)初夏のような陽気のここ鳥取では早くも巣作りが始まっています。巣の形も整えられ、交尾するペアも見られました。抱卵してそうな個体はまだいないようでしたが、卵を産むのはもう時間の問題、あと一週間とはかからないでしょう。こんなに早いとはちょっと意外でした。北海道での産卵開始は3月下旬から4月始めにかけてですから、繁殖開始時期がほとんどひと月も違うわけです。そのひと月の間に、産卵開始前線が北陸、東北を経由してぐんぐん北上していきます。雪深い札幌にいるとなかなかそうは感じられないのですが、アオサギの季節、すでに始まっていました。

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