その他
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2011/06/19(Sun) 23:24 まつ@管理人 Re: 無題
以前、どこかの美術館で作品の前に”unpredictability”と書かれていたプレートが置かれていて、それ以来”unpredictability”という単語がよく頭に浮かぶようになりました。その作品がどんなものだったかは全く記憶に無いのですが…。”unpredictability”は「予測不可能性」。「芸術は予測不可能性」というわけです。じつは生態学の分野でもこの言葉はよく使われていたりします。で、何が言いたいのかと言うと、自然界の生き物は予測不可能な環境を餌場にしていて、アオサギが餌場にしている水辺というのは餌場の中でもとりわけ予測するのが難しい環境なんだろうなということです。これが森の中で木の実を採っていたり、草地で虫を捕まえたりといった鳥なら、だいたい餌場の範囲は決まっているわけで、そこで一定時間餌を探せばほぼ予想どおりの餌量が期待できます。ところが、水の中はそうはいかないんですね。ちょっと水位が変わっただけで全く様変わりしてしまいますし。それでも昔からそういう予測不可能な世界で生きてきたのがアオサギですから、ここがダメならあっち、あっちがダメならこっちというふうに臨機応変にやっているのでしょう。
とくに何が書きたかったわけでもなく、ただ”unpredictability”からの連想でした。
2011/05/29(Sun) 12:15 カラス Re: 無題
公園ではアオサギとの距離が近いので、魚を獲って飲み込むのを観察出来ます。議論するホームページから、アオサギがウサギを呑みこむ信じられないような画像を紹介された事もありました。アオサギの顎は蛇のそれに近いのかなと思っています。
人の顎の関節も緩い作りになって居るそうですが、殊にアオサギも蛇のようなニ重関節と言う様な緩い造りになっている事を想像します。魚を呑みこむ画像を見ると、上下の嘴の開きが並行に見えたり、嘴の先より根元の方の開きが大きく見える写真で、顎の関に意味があると想像します。
大きい魚やウシガエルを呑みこむ動画が、ユーチューブでも紹介されていますが、中島公園や五戸の公園コロニーでの画像をアップしますのでご覧ください。
2011/05/29(Sun) 12:44 まつ@管理人 Re: 無題
たぶん、アオサギの口が大きいのではなく、人間の口が小さすぎるのだと思いますよ。
2011/05/29(Sun) 16:27 カラス Re: 無題
アオサギの顎は下側の嘴も含めて融通性に富んでいるように見受けられます。獲物を呑みこむときに、下側の嘴の根元の幅が上側の嘴の幅よりも広く見える時があります。蛇の下顎はニ分割されていて筋肉で繋がっているそうですが、もしかしてアオサギの下側の嘴も同じような仕組みになって居る様な気がします。いつかその辺の構造が紹介されるのを期待しています。
2011/04/16(Sat) 08:46 まつ@管理人 無題
写真は何年か前に郷里の松山で撮ったアオサギです。道後のお堀の桜が満開で、花見客もたくさん出ていた時でした。あちらでは普通の光景なのでしょうけど、人もアオサギも互いを気にすることなく、思い思いに春のひとときを過ごしているというのが私にはとても新鮮で、つくづくいいなあと思った次第です。
2011/04/13(Wed) 19:45 ももぴょん 私も見たいな!北海道のコロニー
私も自転車や徒歩で、明石のコロニーや餌場を見て廻ったりしてますが、北海道のコロニーはどうやらスケールが違うようです。うらやましいです。
2011/04/14(Thu) 19:36 まつ@管理人 Re: 私も見たいな!北海道のコロニー
北海道にも小さなコロニーはあるんですよ。何百巣という大規模コロニーもあるにはあるのですが、全体から見ればごく少数で、多くは数十巣ていど。中にはひとつがいだけでがんばっているところもあります。営巣環境もまちまちで、湿地林の奥深くに位置するコロニーもあれば、街中の小さな公園につくられているコロニーもあります。どんな環境にもそれなりに適応してしまえる柔軟性がアオサギの強さなんでしょうね。
兵庫県と言えば、国内のゴイサギ研究の第一人者がヒトハクにいるので、サギ類とカワウの営巣状況はわりとよく把握されているようです。そのヒトハクの依頼で日本野鳥の会兵庫県支部が2007年と2008年に行った調査の結果が以下のページで見られます。
『兵庫県におけるカワウおよびサギ類のコロニー調査報告』
『兵庫県下のカワウ・サギ類のコロニーの現状について』
これを見ると、アオサギのコロニーは県内に54ヶ所もあるんですね。予想外に多くてびっくりしました。おそらくひとつひとつの規模は小さいのだと思いますが、コロニーの密度は北海道よりはるかに高いです。これは報告にあるように、「追い出されたサギたちは別の場所でコロニーをつくろうとしてまた追い出され、しだいに分散して小さなコロニーに」なった結果なのでしょう。北海道でも小規模分散化の傾向はみられますが、さすがにここまでは進行していません。
2011/04/15(Fri) 21:08 ももぴょん その後、明石では
兵庫県下のカワウ・サギのコロニー・・ありがとうございました。でも明石ではカワウとアオサギのコロニーはかなり近くに現在はあるかもしれません。花見の帰りの明石川で、こちらもせっせと巣材を運ぶカワウをみましたので。
2010/12/23(Thu) 13:07 ももぴょん 明石川のアオサギ
夜中にも例の鳴き声がよく聞こえます。主人と百人一首の「淡路島 かよう千鳥の鳴く声に・・・」とあるのは、千鳥ではなくアオサギだったんじゃないかと話しています。じゃなきゃ須磨の関守は幾晩も起きなかったんじゃないでしょうか。
2010/12/23(Thu) 16:36 まつ@管理人 Re: 明石川のアオサギ
「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守」の歌は創作でしょうね。チドリの声ぐらいで起きるのかという以前に、夜中にチドリが鳴くというのがそもそも変です。なんでも、この歌はもともと源氏物語中で光源氏が詠んだ「友千鳥 もろ声に鳴く暁は ひとり寝覚の 床もたのもし」という歌を下地に作ったもののようですが、こちらはまだ多少のリアルさが感じられるものの、淡路島のほうはただの言葉遊びに過ぎないような気がします。
ということで、ももぴょんさんのご意見どおりに「かよふ千鳥」を「行き交う鷺」に変えてみました。
淡路島 行き交ふ鷺の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守
うーん、これはリアル! まるで今どきのサギの鳴き声による騒音被害をそのまま歌にしたようです。
2010/10/26(Tue) 10:14 まつ@管理人 初雪
一昨日の夜、例の甲高い声に夜空を見上げると、うっすらと3羽の影が頭上を横切っていきました。もしかすると、その前方には少し大きな群れがいて、それを声で追いかけていたのかもしれません。夜とはいえ真っ暗にはならない札幌の空を南へ向かったのは、たぶん、渡りです。
彼らが春から夏にかけて過ごしたコロニーは、誰もいなくなってもう三月近くになります。秋の葉が舞い落ちる林は、それでもほとんどの巣はまだ残っていて、静けさの中にしっかりとその存在感を示しています。
そして、彼らがここで生活した痕跡は足下にも…。
アオサギのコロニーは生と死が混在する空間です。弱いヒナ、不運なヒナは一瞬で巣から転落し、生の世界から死の世界へ速やかに不可逆的に移行します。ヒナはたとえ落ちたときすぐに死ななくても生き延びる可能性はまずありません。巣から落ちたヒナを親鳥が構うことは無いからです。自力で巣に戻れないヒナに最初に注意を払うのは、キツネかアライグマか、あるいはヒグマか、いずれにしてもヒナたちに友好的なものではないでしょう。繁殖期、生が横溢する樹上の空間とは対照的に、林の底に広がるのは限りなく死に近い世界です。
無数の死と引き換えにわずかな数の命が生き延び、命の連鎖は途切れることなく、季節の移ろいとともにまた次のステージへと進んでいきます。
今朝の札幌は雨が雪に変わりました。すでに大部分のサギたちはここを去っているはずです。
2010/09/22(Wed) 12:42 まつ@管理人 満月で一休み
今夜は中秋の名月ですね。写真はその名月とアオサギ、と言いたいところですが、残念ながらこれを撮ったのは初夏。夜明け前に西の空に沈みゆこうとする月と巣立ちを前にしたヒナの取り合わせです。
それから数ヶ月。このヒナが本物の中秋の名月を拝めるとすれば、巣立ってからこれまでの月日をかなり上手く生き抜いてきたということになります。たぶん、仲間のうち2割か3割はすでにこの世にはいないはず。たとえ生き残っていても、胃の中は空っぽで餓死寸前の幼鳥も多いことでしょう。独り立ちしているとはいえ餌捕りの技術がまだまだ劣る幼鳥たちは、満腹の成鳥が休んでいる傍らでいつまでも餌を探し続けなければなりません。
けれども、もしも今、彼らが干潟の表れる浅瀬を餌場にしていたら、これからしばらくは一息つけるかもしれません。なぜなら、満月の日から少し遅れて訪れる大潮は、その干潮時にアオサギの採餌場として絶好の浅瀬を提供してくれるからです。その上、夜でも月明かりで餌を見つけやすいというおまけも付けてくれます。
満月の日に魚がよく釣れるというのは人もアオサギもたぶん同じなのでしょうね。
2010/01/01(Fri) 11:15 まつ@管理人 おめでとうございます。
皆様、あけましておめでとうございます。
札幌の新年は、大荒れの予報とは裏腹に穏やかな青空で明けました。
さて、折角のおめでたい正月ですからまずは楽しい話題を。ご紹介するのはアオサギのことを調べていて出会ったブログです。これはもうアオサギが気になる人にとっては必見でしょう。何が素晴らしいといって、ブログの隅々までアオサギへの愛が満ち溢れている、これに尽きます。それでいて、写真も美しいし、ちょっとしたところにただならぬセンスが感じられます。この方、ぴゆさんのブログのうちアオサギの記事だけの抜粋はこちらです。全部で8ページあります。
ぴゆさんのもともとのブログはこちら ⇒ 『ぴゆっき』
右上にプロフィールの写真がありますが、ご覧のとおりアオサギとゴイサギです。これがまた、ご自分で陶器でつくられたと言うのですから敬服するしかありません。
ぴゆさんのような方がいらっしゃるとアオサギの未来も限りなく明るいものに感じられます。
今年が皆様にとってもアオサギにとっても良い一年になりますように。
2009/10/03(Sat) 16:57 まつ@管理人 アオサギ写真展
アオサギ写真展のお知らせです。
左の写真にあるように、11月下旬から12月上旬にかけて内海千樫さんの写真展が開かれます。内海さんは現在、アオサギを専門に撮っておられ、2003年から3回にわたり写真展を催されています。今回の内容はこれまでの集大成になるということです。つまり、今回が最終回。まだしばらく先の話ですが、都合のつく方は是非!
なお、今回の会場はいつものNHK旭川ではなく、お隣の東川町にある文化ギャラリーとなっています。お間違えなきよう。
2009/11/28(Sat) 12:28 まつ@管理人 写真展のお知らせ
しばらく前にここでもお知らせしたが、内海千樫さんのアオサギ写真展が11月25日から開かれています。内海さんのアオサギ写真展としては今回が4回目、最後の写真展になります。
会場の北海道東川町の文化ギャラリーのサイトにお知らせ(現在リンク切れ)が出ていました。掲載されている写真が素晴らしく美しいです。まさに求愛真っ最中のワンシーンですね。
今回は過去3回の写真展で展示された写真のほか、それ以降に撮影された写真を加え、合計117点とかなりのボリュームになっています。
開催期間は12月10日まで。
普段はじっくり見ることの難しいアオサギですが、内海さんの撮られた美しい写真を通してアオサギの素顔に触れてみてはいかがでしょうか?
2009/12/06(Sun) 00:12 まつ@管理人 Re: 写真展のお知らせ
12月4日の名寄新聞の社説で内海さんの写真展が取り上げられていました。
記事にある「アオサギはとても警戒心が強く…(中略)…自然そのもの、そこに魅力がある」という内海さんの言葉。まったく同感です。
内海さんは週末と水曜は会場におられるそうです。
2009/11/08(Sun) 11:33 まつ@管理人 オオアオサギの選挙戦
左の絵は何だと思いますか? 横文字なのを見て分かるとおり日本のものではありません。一番上に州の名前があって真ん中に大きく数字とアルファベットが表示されています。この数字とアルファベットは様々に変化します。日本だとこの部分は4桁の数字になります。と、ここまで書けばお分かりかと思いますが、車のナンバープレートです。これはアメリカ、ウイスコンシン州のプレート、面白いのはこのように背景に絵が描かれている点です。左のほうに写っている鳥はアオサギと言いたいところですが、アメリカなのでオオアオサギのほうです。ただ、ウイスコンシンの車が皆このプレートをつけて走っているわけではありません。通常はどこにでもあるような絵の無いプレートで、オプションで25ドル払えばこのような絵の入ったプレートを手に入れることができるそうです。じつは、このプレートはまだ実際に出回っているわけではなくデザイン案の段階です。そして、このオオアオサギを含め4種類の異なるデザインのプレートが、先月、どれを採用するかでネット投票にかけられていました。他のプレートに描かれているのはアナグマとルリツグミ、ズアカキツツキです。それぞれのデザインはウイスコンシン州天然資源省のサイトで見ることができます。
プレートを見てすでにお気づきの方もおられるかと思いますが、ナンバーの下に「endangered resources」と書かれています。じつはこの4種、いずれもこの州で絶滅に瀕している動物たちなのです。今回、天然資源省のサイトで投票が行われたのもそうした理由からで、購入者が支払う25ドルも絶滅に瀕した動植物の保全のための基金として全額積み立てられることになっています。
さて、気になる投票結果ですが、全体の68%の票を獲得したアナグマのデザインに決定したようです。オオアオサギをはじめ他の鳥たちに圧倒的大差をつけての勝利です。ウイスコンシン州では絵柄をあしらったナンバープレートは1995年からあるそうで、そのとき採用されたデザインはハイイロオオカミだったそうです。哺乳類と鳥類では哺乳類のほうに多少分があるようですね。
私は個人的にはオオアオサギを応援していたので少々がっかりでしたが、よくよく考えてみると、今回の4候補のうち、車によって直接犠牲になる数が最も多いのはおそらくアナグマだろうと思います。そういう意味では、アナグマが選ばれて良かったのかもしれません。
2009/04/26(Sun) 20:27 まつ@管理人 番組のお知らせ
北海道のアオサギたちにもヒナが生まれはじめました。札幌付近では1週間ほど前に最初のヒナが孵ったようです。このぶんだと、例年通り今年もゴールデンウィークあたりがヒナ誕生のピークになりそうです。
さて、そんな絶好のタイミングでアオサギの番組が放送されます。
NHK「さわやか自然百景」、5月3日(日)、朝7時45分からの放送です。
番組のお知らせはこちら。
紹介されるのは北海道網走湖畔にある国内最大級の繁殖地。ここは私も以前調査したことがありますが、推定450~500つがいが一堂に会する巨大コロニーで、まさにアオサギの王国といったところです。今回の番組は、そこでのアオサギの暮らしぶりを真正面から捉えています。おそらく、アオサギをテーマにした自然番組はこれまでひとつも無かったのではないでしょうか。今回は正真正銘、アオサギが主役です。是非ご覧になって下さい。
2009/05/03(Sun) 15:22 カラス Re: 番組のお知らせ
日曜朝のNHKテレビ、網走湖畔アオサギのコロニー映像を楽しみました。15分間の番組でしたが、せっかくの機会なので、1年間を通して記録したものを期待していました。ある意味の期待はずれでした。またいつか、いい取材と映像が出てくる事を期待しています。
2009/05/04(Mon) 00:36 まつ@管理人 Re: 番組のお知らせ
普段からアオサギをよく見ているカラスさんにとっては少々もの足りなかったかもしれないですね。ただ、あの15分の中でアオサギの1年を紹介するのはちょっと無理です。そんなことをすれば、誰もが知っていることを紹介するだけの薄っぺらな内容になってしまうでしょう。そうではなくて、ある時期に絞って丁寧にアオサギを見ようとしているところに私は好感を持ちました。まあ、そうは言っても、せめてヒナが誕生するところまでは見たかったですが。それは続編に期待ということで。
この掲示板をご覧になっている方は、多かれ少なかれアオサギに関心をもっておられる方だと思うわけです。けれども、そういう人は世間では極めて少数派だと思います。実際には関心をもつどころかアオサギの名前さえ知らない人がほとんどでしょう。また、たとえアオサギを知っていたとしても、間近で見たことのある人はさらに少ないと思います。そうした人々にとって、アオサギとはツルのような形をした灰色っぽい鳥くらいの認識しかありません。ですが、近くで見ると、実際はとてもきれいで鮮やかな鳥だったりするわけです。今回の番組ではじめてそのことが分かったという人も多かったのではないでしょうか。この番組を見てアオサギのファンになる人、けっこうたくさんいるのではないかな、と私は思いますよ。
2009/05/05(Tue) 11:25 コマクサ 無題
毎週「さわやか・・」を見ていますが、3日のアオサギの放映、篠路の巣しか見た事の無い私には驚きの数でした。
巣材の調達に日に40回も飛び回るオス、巣を作るのはメスですが、大きな巣材はオスもお手伝い微笑ましいですね。
広葉樹の林・餌も十分に確保出来るやはり自然の大切さを実感しました。
又オジロワシの巨大な巣、道産子のオジロが居るとは聞いていましたが、納得出来た番組でした。
2009/05/06(Wed) 22:20 まつ@管理人 Re: 無題
近年、アオサギの多くは人為的な影響を受ける環境に営巣せざるを得なくなり、このコロニーのように昔ながらの営巣環境が保たれている所は少数派になってしまいました。今回の番組は、そんな場所でのアオサギの暮らしぶりを映像に残したという点でもとても貴重だと思います。今後何年何十年か経って、これが「過去の貴重な映像」になっていないようにと願わずにいられません。
今回載せた写真はコロニーのある大空町にあった歯医者さんです。アオサギが人々の生活に溶け込んでいるようで嬉しいですね。ほかにも、網走湖の環境調査船は「アオサギ号」ですし、湖畔周辺では実際のアオサギでなくてもところどころでアオサギの気配を感じることができます。
2009/05/07(Thu) 12:53 カラス Re: 無題
大空町にあった歯医者さんの名が「あおさぎ歯科」なんていうのは、ローカル色があっていいですね。札幌の鳥はかっこうですが「かっこう歯科」なんていったって、あおさぎ歯科と比べれば名の上では敵いませんね(^0_0^)。
2009/05/07(Thu) 20:31 まつ@管理人 Re: 無題
「アオサギ歯科」の存在はじつは7、8年前から知っていて、いつか実物を見てみたいものだと常々思っていました。今回、願いが叶って思いがけず偶然見つけることができました。おそらく、湖畔のコロニーに最も近い位置にある歯医者さんでないかと思います。
アオサギの名を冠した屋号や商品名はそれほど多くありませんが、アオサギの英名「Grey Heron」のついたものは探せばいくらでも見つかります。北米のオオアオサギ「Great Blue Heron」などはあまりに多すぎてうんざりするほどです。欧米ではよほど人気のある鳥なんでしょうね。一度時間のあるときに、これらの名のつく店や商品の名前をリストアップしてみたいものです。
2009/03/26(Thu) 22:08 はいこ はじめまして^^
札幌在住の、はいこと申します^^
去年の暮れ辺りから、コチラのサイトにちょこちょこお邪魔してました^^
青鷺の魅力的な姿をなんとか捉えようと思うのですが、警戒心が強くてなかなか撮れないもんですね^^;
まぁ、相手は野生動物なので仕方がないのですが^^
ここ最近、青鷺を良く見掛けるようになりましたね~
これから見る機会が増えると思うと、嬉しい限りです♪
添付写真は、今日撮影したものです^^
2009/03/26(Thu) 23:18 まつ@管理人 Re: はじめまして^^
札幌周辺のアオサギ、どんどん増えています。おそらくもう半分以上は来ていると思いますよ。卵を抱いているつがいも多くなりましたし、今年の繁殖はいまのところ順調のようです。
ところで、お写真のように首を折り畳んで飛ぶあの姿、まさにサギに特有のものなのですが、この時期のコロニーでは首を伸ばしたまま飛んでいるアオサギをよく見かけます。そんな飛び方をするアオサギはコロニー周辺を軽く飛ぶだけで、そのまま遠くへ向かうことはありません。じつはこれ求愛ディスプレイのひとつなのです。ディスプレイというよりは、相手を探しながら飛んでいるようにも見えますが…。ただ、やはりサギは首を縮めて飛ぶほうが格好いいですね。
2009/03/10(Tue) 17:52 孫六 はじめまして
名前がわからなかったのでインターネットで調べてみたところアオサギということがわかりました。
「近所の山に鳥の大群」
2009/03/12(Thu) 00:17 まつ@管理人 Re: はじめまして
これは間違いなくアオサギですね。写真の風景から判断して、撮影場所は少なくとも北日本ではないと思われますが、いかがでしょう? だとすれば、もうとっくに営巣が始まっているものと思われます。もしかすると、この写真の近くに営巣場所があるのかもしれません。
それぞれの写真ですが、右上を除く3枚からは、サギたちが何かを警戒している様子が見て取れます。これは私の推測ですが、このすぐ近くに彼らのコロニーがあって、そこで何かに驚いたサギがこの松林に一時的に避難してきたのではないでしょうか。あるいは、餌場からの避難ということも考えられますが。いずれにしても、もうこの時期ですから、一時的にここに立ち寄ったのではなく、繁殖の場としてこの地域に留まっているのでしょう。
2008/08/04(Mon) 14:12 カラス 翼竜に似る??
中生代の翼竜の想像図をみて、連想が広がりました。
アオサギの飛ぶ形は翼竜のそれに似ていると。
翼竜の頭部からは板状の角があるのがいます。アオサギの頭部からは長い2本の羽毛が生えています。
この冠羽は、風になびいてやわらかそうですが、興奮した時などは角のように直立します。冠羽のある鳥はみなそのようですが、アオサギのは棒状の角から変化した見た目より頑丈な冠羽??なんて。
アオサギの祖先は翼竜ではないそうですが、飛躍しすぎとはいえ近いものがあるような気がしました。他のサギ類と何となく違うアオサギの不思議な雰囲気は翼竜に似る???
2008/08/07(Thu) 20:21 エゾミユビゲラ Re: 翼竜に似る??
管理人さんも確か初めてアオサギを見たとき、恐竜みたいだと言う印象をもたれたとか・・・。
コロニー近くをグワーという鳴き声とともに飛ぶ姿は、何か別世界に来た様に感じますね。
ところで、昔よりアオサギと鶴はよく混同されていますが、前々から感じていることですが、折鶴の姿は鶴よりも鷺に近いのではないでしょうか?
鶴の飛ぶ姿はまっすぐ首を伸ばして飛びますが、鷺はカラスさんの写真のように折りたたんで飛びます。
折鶴に似ていると思いませんか?
2008/08/09(Sat) 09:35 カラス Re: 翼竜に似る??
長い首を折りたたむ形は他の鳥にはあまり見られないような気がします。
折鶴は折り紙の傑作の一つと思います。アオサギ贔屓の目から見ても折鶴に現わされる端正さは共通ですがやはり折鶴は鶴(タンチョウ)でアオサギの雰囲気ではないような気がしました。
折鶴の胴体のボリューム感と開けっ広げの明るさは、アオサギの痩せて思索的な雰囲気に似合わないような気がするのです。首の形も白鳥のイメージでアオサギには似ていないとおもうのです。でも、限られた条件で特徴を現わす技には瞠目します。
首をたたんだ形を強調するか、直立して日を浴びる形を折り紙で表現したほうが、アオサギらしくなるような気がしました。
2008/07/22(Tue) 06:40 カラス 鷺の発音は?
橋と箸の例と同じに、鷺と詐欺は同じ読みです。鷺の発音はギを強くいうのが普通のようですが、札幌では鷺のサを強く発音して「詐欺」になってしまう、と聞いたことがあります。これはどうなんだろうと、ときどき思うものです。
2008/07/22(Tue) 19:46 まつ@管理人 Re: 鷺の発音は?
私は「鷺」も「詐欺」もともに「サ」の部分にアクセントがあると思います。カラスさんが書かれているように、「鷺」の場合、「ギ」を強く発音するというのは少なくとも私は耳にしたことがないのですが。実際のところはどうなのでしょう? ここをご覧になっている方で、「ギ」のほうを強く発音するよという方がおられましたら、ぜひ教えていただきたいと思います。
けれども、考えてみると他の単語と組み合わさった場合は必ずしも「サ」にアクセントがあるとも限らないようです。たとえば、「サギ類」。この場合は「サ」と「ギ」を同じ強さで発音するか、もしくは「ギ」にアクセントを置くかになると思います。これは「詐欺師」なんかも同じですね。
一方、「サギ」が語尾にくる言葉を考えてみると、これは少し様子が違います。いま気付いたのですが、単独で「アオサギ」と言う場合はどちらかというと「ギ」にアクセントが来ますね(棒読みでもそれはそれで自然に聞こえますが)。ただ、同じアオサギでも文の中で発音すると、これまた状況が変わるようです。たとえば「田んぼでアオサギを見かけました」と言う場合はノーアクセントになります。これは「ダイサギ」や「チュウサギ」でも同じです。これに対して、「振り込め詐欺」や「結婚詐欺」は「サ」にアクセントがあります。こちらは文中にあっても変わらないようです。と思って、違いが分かった気でいると、「オオアオサギ」はこれまた別。「オオアオ」の部分にアクセントがあって、「サギ」そのものは付け足しのように同じ強さで弱く発音されます。つまり、単独での「アオサギ」と「オオアオサギ」の「アオサギ」は同じアオサギでも同じようには発音されないのですね。
つまるところ、「サギ」のどこにアクセントがあるかは、前後の言葉との繋がりで決まってくるもののようです。もちろん地域によっても違ってくるでしょう。私も標準語ではないので、思い込みで言っているところもあるかもしれません。いずれにしても突き詰めて考えればけっこう奥の深い話になりそうです。
こういうのは一人でモゴモゴ言っていると、普段どう発音していたのか自分でも分からなくなってきますね。
2008/01/01(Tue) 20:41 エゾミユビゲラ 謹賀新年
科学や経済の発展は、幸福をもたらすと言う事を妄信できる時代ではありませんね。地球の温暖化、格差社会、軍事費の増大・・・。
十数年前でしたか「新国富論」の著者大前研一氏が日本の農業は無くした方が良い、安い外国の農産物を買ったほうがよほど効率的だという農業批判が行われ、当時のソニーの会長の盛田氏も同調され、農業に携わる私ははらわたが煮えくり返った覚えがあります。
地球の裏側から、大量の化石燃料を使って農産物を運ぶ事が経済理論では良い事なのでしょうが・・・。
自前の羽だけで何百キロも渡り行くアオサギ・・・。
考えさせられます。
2008/01/02(Wed) 01:01 まつ@管理人 Re: 謹賀新年
農産物といえば、さっきNHKの番組で、空輸された農産物にシールを貼るとういう試みが紹介されていました。イギリスの話だったと思いますが、シールを貼った農産物は店頭に並ぶまでに大量の二酸化炭素を排出したことを消費者に知ってもらうことが狙いのようでした。消費者は日常の買い物の中で環境に対する意識を毎回チェックされるわけで、環境問題への取り組みとしては効果的なやり方だと思います。そのうち、空輸というだけではなく、排出した二酸化炭素量を具体的な数値で書くようになるかもしれませんね。自分の健康やスタイルのために食品に記されているカロリーを気にするように、食品に書かれた二酸化炭素量を見て、これは多すぎるから止めておこうとか、日常的に地球のことも気遣えるようになれば素晴らしいなと思います。
排出する二酸化炭素量をアオサギ一羽と人間ひとりで比べてみたいものです。
アオサギと人間とどちらに残って欲しいかと問えば、地球が答えに迷うことはないでしょうね。
2007/11/05(Mon) 11:10 ダイナママ 無題
鷺のことはぜんぜんしらなかったんですが青鷺を見てからネットで鷺を検索しました。色んな鷺がいる事に気が付き周りを見渡したら
白鷺に、あまさぎたにと川沿いの田んぼに凄いたくさんいる事にきがつきました・・・然し青鷺のえさ場はみたことがないんです、
他の鷺たちと餌場が違うのは??何故なんでしょう?
2007/11/06(Tue) 22:45 まつ@管理人 Re: 無題
アオサギが他のサギたちと餌場が違うのは何故なのかというご質問。これは大雑把な言い方をすれば食性が違うからということになります。アオサギなど多くのサギ類は基本的には魚をはじめ水中にいる生き物を食べていますが、一方でもっぱら昆虫を食べるアマサギのような種もいます。そうなるとエサ場とする環境も当然違ってきます。
また、魚を獲るサギたちでも体の大きさが違うと、狙う獲物が同じというわけにはいきません。体の大きなアオサギやダイサギはけっこう水深のあるところまで入っていけますが、コサギなど小さなサギ類は深いところではエサを獲れません。姿形が似ているので同じように見えるサギ類ですが、その大きさは様々です。左の絵はアオサギと近縁のサギたち(Ardea属)を並べたものです。海外の馴染みのない種も多いですが、じつはこんなにも大きさに差があるのです。
2007/09/26(Wed) 21:30 エゾミユビゲラ サギ沼
数年前、道東に行く機会があり、地図上にあるサギ沼という地名が気になり行って見ました。
サロマ湖付近にはかなりアオサギも見られるので、地名からして、沼があればきっとアオサギがいるに違いないと思い、沼を探しましたが、見当たりません。
複数の地図の何れにも沼らしき記載があるのですが、その場所を探しても見当たりません。探し方が悪かったのでしょうか?どなたか知っている方がいらっしゃったら教えて下さい。
2007/09/27(Thu) 20:23 まつ@管理人 Re: サギ沼
サギ沼、やっぱり気になりますよね。私もあの辺りを通る時は気にして見るようにしています。記憶が定かでないのですが、最近では4、5年前に見た覚えがあります。地図では道路のすぐ横にありますが、ヨシか何かに遮られて道路から直接は見えず、車の上にのぼって見たように思います。たしか、その時はサギはいませんでした。この辺りでサギが多いのはむしろ鶴沼(地図でサンゴ岬と記されているところ)のほうでしょうね。こちらはサギはいてもツルはいませんが。
ただ、昔はそれぞれの地名通りにサギなりツルなりがいたのではないでしょうか。もっとも、ツルの地名のほうはサギをツルと見間違えて名付けられた可能性もありますが。地名から昔の自然環境を推測するのは楽しいですね。
2007/09/30(Sun) 19:56 エゾミユビゲラ Re: サギ沼
きっと地名が名づけられた頃は、アオサギが見られる環境だったのでしょうね。
今度行く機会があったら鶴沼にも行ってみようと思います。
浦臼町にも鶴沼がありますが、ここも昔は鶴の飛来地で、宮内庁の鶴の繁殖跡地の石碑がありますが、現在は公園になっています。
2007/08/11(Sat) 09:34 まつ@管理人 アオサギ写真展
ホームページで以前からお知らせしていますが、内海千樫さんのアオサギの写真展が13日月曜まで開かれています。写真展は2003年から隔年で開催されているもので、今回で3回目となります。場所は旭川市6条6丁目NHKハートフルギャラリー、今日から最終日までは午前10時から午後4時までの開催です。日、月は内海さんも会場にいらっしゃるそうです。
ようやく梅雨?が空け夏の陽射しが戻ってきそうな北海道ですが、涼を求めて「水辺の貴公子」の涼やかな姿を見にゆかれてはいかがでしょう。
2007/08/12(Sun) 21:09 まつ@管理人 Re: アオサギ写真展
今日、見て参りました。
生で見る大きな写真は、やはり迫力というか存在感が別格ですね。やっぱり恐竜に似てるんだと思ったり、きれいな鳥だなあと再認識したり。知っているつもりでも、まだまだ別の側面があることを気付かせてくれます。
今日はお盆の日曜ということで、平日よりもかえって人が少なかったらしく、そのぶん内海さんとじっくりお話しすることができました。もしかすると再来年に4回目があるかもしれないとういうこと。そのときはまたここでもお知らせしたいと思います。いよいよあす月曜が最終日です。
2007/08/28(Tue) 00:09 ヒロ Re: アオサギ写真展
私も確か初日に行って来ました。内海さんのアオサギへの愛情が湧き出ている感じが出ていて、良かったですね。意外と我が家のご近所での撮影されたものもあり、ニヤニヤしてしまいました(笑)これからも素晴らしい作品を撮っていただきたいものです。
2007/08/28(Tue) 19:01 まつ@管理人 Re: アオサギ写真展
ヒロさんが写真展に来られたことは内海さんから聞きましたよ。写真展は写真集と違って、写真を撮った人と直接お話ができるのが魅力ですね。願わくば、旭川だけでなく札幌でも写真展を開催してさらに多くの人に見て欲しいと思いました。
2007/07/27(Fri) 09:22 波 いない・・・!!
このごろアオサギを全く見ません。
どうしてなのでしょう・・・。
私には分かりません!!教えていただきませんか?
2007/07/27(Fri) 16:46 波 Re: いない・・・!!
すみませんっ!!!!!よく考えてみたら、私近所の水田しか見てませんでした!!用水路にいました!!水田は水がもうないんです!だからいないんですね!!ごめんなさい!!
2007/07/27(Fri) 19:04 まつ@管理人 Re: いない・・・!!
いなくなった原因が分かったようで良かったです。田んぼから水が無くなるとアオサギがいなくなる、当たり前のようで、案外、気付かないことでもあるんですよ。ここを見られている方の中にも、「ああ、そうなのか」と今更ながら納得された方もいるのでは。
2007/07/22(Sun) 11:39 波 無理かな・・・
私は、思いついたのです!自転車で飛んでいるアオサギを追いかけたら巣が見つかるのではないでしょうか?がんばったら、そんなことできるかな?と思いました。どうなのでしょう
2007/07/22(Sun) 20:04 まつ@管理人 Re: 無理かな・・・
自転車はちょっと厳しいと思いますよ。アオサギはかなり速いですから。前に、アオサギの横を車で併走して彼らの飛行スピードを測ったことがあるのですが、だいたい40キロ弱で飛んでいます。風が無い状態なら何度測ってもそのくらいのスピードでした。追い風なら70キロ以上のスピードが出ることもあります。なので、車でもどうかなという感じです。町中だと信号で引っかかったらもうお手上げですしね。
ただ、一羽を追いかけるのは無理でも、たくさんのサギが次々に飛んでいれば、それを追うことで巣までたどり着けるかもしれません。ただ、1キロや2キロでコロニーまで到達できるとは限りませんよ。餌場からコロニーまでは10キロも20キロも離れていることがありますから、かなり大変な追跡になるのは覚悟してくださいね。
2007/07/05(Thu) 02:12 トモ 無題
発寒川でもアオサギの目撃例とかありますか?
いろいろ見てたら凄く興味がわいてきました!!コロニーもいちど観察してみたいのですが注意点などはありますか?
2007/07/05(Thu) 07:14 まつ@管理人 Re: 無題
発寒川(札幌)にももちろん飛来しているはずです。私も札幌在住ですが、発寒川どころか創成川(さらに市街中心部にある)でも見かけるくらいですから。一昔前まではこんなことは無かったのですが、カモメほどではないにしろ、アオサギも着実に都心部へ活動の場を広げているようです。
発寒川にいるアオサギは、おそらく篠路のコロニーからやって来るのだと思います。機会があればぜひコロニーのほうもご覧になってください。篠路のコロニーであれば、今頃は巣立ちのピークを迎えているはずです。篠路コロニーの概略についてはこのページをご参考に。
コロニーを観察する上での注意点ですが、これは何より営巣しているサギたちを驚かさないことです。これについては「保護・保全・共生」の2007/04/27以下の一連のやり取りでも触れていますのでこちらも参考になさって下さい。
2007/06/29(Fri) 14:38 奈津子 無題
私のように自宅で普通に生活しててアオサギの巣が肉眼で見られるのって珍しいのでしょうか。たぶん直線距離10mくらいだと思います。
2007/06/29(Fri) 19:23 ぴょん吉 Re: 無題
私もベランダウォッチャーで、関西です。
最近はすっかり大きくなってしまって、巣にいないときも多くなりましたが、とても気になる&癒される存在です。
10mって、至近距離ですね。うらやましいです! すごく珍しいのではないでしょうか。こちらは一番近い巣でも約30mほど離れています。(いつも双眼鏡です)
森を挟んで反対側の家は、まさに10mくらいですが、2階建のためあまりよく見えないかもしれません。
奈津子さんのところくらい近いと、至近距離で出くわしても驚かないのでしょうか。うちのサギちゃん達は、私に気付かず、すぐ近くの木に止まってしまったりすると、すごく慌てています。
2007/06/29(Fri) 20:47 まつ@管理人 Re: 無題
すぐ見えるところに巣があるのだとは思っていましたが、10メートルとはびっくりです。そこまで近くてしかもご自宅から見られるところは滅多に無いと思います。その距離だとアオサギの大きさや声もリアルに実感できそうですね。
と、書いていたら、ぴょん吉さんのところもですか。関西のアオサギ恐るべしです。
2007/06/29(Fri) 22:54 奈津子 Re: 無題
私はまだ至近距離でアオサギと対面したことはありません。ベランダに面した窓を開けておいたら室内に来ないかなぁ、と淡い期待を抱いてます。さすがにそれは無いでしょうね…
2007/06/26(Tue) 10:13 くら コロニーを見たい!!
みなさん、コロニーのサギを上手に撮っていらっしゃいますが、どのように撮っているんでしょうか?
私もコロニーを同じ高さで見たいと思うのですが、近くの山に登っても、木で全く見えず、サギたちがどのような状態かぜんぜん分かりません。
なにかコツがあれば教えて下さい。。
2007/06/26(Tue) 22:06 まつ@管理人 Re: コロニーを見たい!!
コロニーをどのようにして観察するかという件ですが、これはコロニー次第なので、見えない場所は見えないものとして諦めるよりほかありません。ここに写真を貼って下さる方々も特別なことをして写真を撮っている方はほとんどいないはずです。営巣中のサギがたまたま見える状況だったから写真を撮ったということだと思います。私の場合も、河畔林につくられたコロニーがたまたま近くにあり、それが対岸の土手から見やすい位置にあるので、望遠鏡にデジカメをつけて(いわゆるデジスコです)撮っているだけです。もっとも、そのコロニーもヒナが大きくなる頃には葉が茂って多くの巣は見えなくなりますが。
もともと人目を避けて樹林でひっそり?営巣する鳥なので、観察に条件の良いコロニーというのはそう多くありません。たとえば北海道の場合だと、10のコロニーがあれば1ヶ所あるかないかというところでしょう。結局、営巣状況の観察をしようとすれば、観察に適したコロニーを選ぶしかないと思います。
2007/07/02(Mon) 22:52 エゾミユビゲラ Re: コロニーを見たい!!
くらさんは学生さんのようですが、高校生でしょうか?私はバードウォッチング暦動物写真歴共40年ほどになりますが、まだまだ分からない事ばかりです。
最初の1年目から成果があがらないのは仕方の無い事です。
今まで鳥の観察の経験が無いとの事、先ず基本的な知識や経験を積むことが必要です。地元に野鳥の会はありませんか?
そこで先輩の方々に観察の仕方やマナーを学ぶと良いと思います。
レストランに行って、そこの料理がおいしいからと言って、シェフにコツを教えてくれと言っても、一言で教えられるものではありません。私の場合、アオサギに取り組み始めて12年になりますが、たまたま撮れたというのでなく撮ろうと思った写真が取れ始めたのは最近の事です。40年の積み重ねの上で今があると思っています。
また、観察と写真は別物で、どっちかに絞らないとどちらも
中途半端になります。アオサギは難しい鳥です。今までに日本では、一回しか写真集が出ていません。過去にこのサイトでも紹介されたことがあります。私も近年ようやく古書で手に入れましたが、著者の「照井克郎」さんの苦労話が出ています。
アオサギではありませんが、世界的に有名な「田中徳太郎」さんのシラサギの写真集も目を通して欲しいものです。
尚、私の心がけている事は、決してアオサギの眼にふれないことです。これに90%の労力を使います。こちらを気にされたのでは、自然の行動をしてもらえないからです。
2007/03/20(Tue) 23:00 まつ@管理人 海外のサギ関連サイト
ネットで見つけた興味深いサイトをふたつばかり。どちらもオオアオサギ関係で、北アメリカから発信されています。
ひとつは「HeronCam」というサイト。これは、オオアオサギのコロニーの様子を常時ビデオでモニターしているもので、ネット上でその映像が1秒間隔で見られます。このコロニーはカナダ西海岸のビクトリアにあり、隣接するビルの12階から撮られたものだそうです。
こんな事が出来るコロニーはごく限られていると思いますし、機材やなんかもいろいろ大変だとは思いますが、できることならぜひ日本でも試みてみたいですね。
なお、上のサイトを見るときは時間に注意。日本の昼間に見ても向こうは夜ですから、画面は真っ暗で何も映ってません。
それと、あんまり期待して見てもたいていは何も起こってませんから。風で木が揺れているくらいです。
もうひとつは「flickr」の中にある「Citizen Science:Great Blue Heron」というページです。flickrというのは、個人の写真をネット上に公開し、その写真に対して第三者がコメントをつけられるというサイトです。本当はもっと複雑でいろいろなことができるユニークな構造になっているようですが…。ともかく、この中に「Citizen Science:Great Blue Heron」というグループのページがあって、写真を介してオオアオサギの生息地だとか採餌のことだとか様々なことを議論しています。日本語は全く出てきませんが、写真を見ているだけでも楽しいです。(そもそも写真のサイトなので)
2007/03/22(Thu) 18:52 カラス Re: 海外のサギ関連サイト
アオサギのファンが世界にそれほどいらっしゃるとは、ある種の驚きを覚えます。この鳥の魅力って何なんでしょうか不思議ですね。
2007/03/23(Fri) 18:28 まつ@管理人 Re: 海外のサギ関連サイト
アオサギやオオアオサギは世界的に見ればとても人気のある鳥ですよ。世界といってもイギリスやアメリカなど情報を得やすい国のことしか分かりませんが。一方、日本はというと、アオサギに対して好ましくないイメージを抱いている人がまだまだ多い気がします。たとえば、枕草子に「鷺は、いとみめも見ぐるし。まなこゐなども、うたてよろずになつかしからねど」というのがありますが、これなど日本人のサギに対するマイナスイメージの典型でしょうね。同じ鳥なのになぜ国によってとらえ方が異なるのか、その辺に思いを巡らしてみるのも楽しいです。
2007/02/02(Fri) 21:54 まつ@管理人 今年もカレンダーに
一日遅れで2月のカレンダーをめくると、アオサギが2羽、雪の中を舞っていました。
これは、毎年、北海道新聞についてくるカレンダーです。何年か前は表紙を飾ったこともあるアオサギですが、まさか冬のただ中の月にアオサギが登場するとは、これは予想外でした。
撮影場所はと見てみると幕別町となっています。ということは、十勝川温泉付近の氷が溶けているところで越冬しているサギたちですね。十勝川では厳冬期に100羽ものアオサギが確認されたこともあります。今年はひどい暖冬ですから、多くのサギたちが渡らずに残っているかもしれません。ただ、渡りをするかどうかを決めるのは今の時期の気候ではなく渡り時期の気候でしょうから、いま暖かいからといって多くのサギが越冬しているとは必ずしも言えないのですが。少なくともこちらに残ったアオサギが例年より良い環境で冬を過ごしているのは間違いないでしょう。これだけ暖かいと、冬の餌不足による死亡率が減って、今年の繁殖期の個体数はかなり増えるかもしれませんね。
2007/02/02(Fri) 22:39 まつ@管理人 Re: 今年もカレンダーに
この写真、ようく見るとタイトルが「なごりゆき」となっています。いくら暖冬だと言っても、さすがに2月で名残雪はないですよね。敢えてそう名付けるくらいですから、4月に繁殖が始まってから撮られた写真ではないでしょうか。そう思ってみると、春先、つがいになるためにコロニーで追っかけっこをしている雄と雌にも見えてきます。あの行動はちょっと独特で、写真のように首を伸ばしたまま飛びますから。いや、この写真がそれかどうかは分かりませんが…。
2007/01/01(Mon) 00:22 まつ@管理人 Re: 謹賀新年
左の絵はアオサギのコロニーを描いたつもりです。モデルは北海道白老町にあるコロニー。営巣木はクリの木で、冬に撮った写真をトレースしたものです。絵をシルエットにしたせいもありますが、このように広葉樹に巣がかけられているのを見ると、私は「モチモチの木」を思い浮かべてしまいます。あの、全体が赤や黄色にぴかぴか光っている木ですね。私は小学校の国語の教科書に出てきたので知っているのですが、当時教科書で読んだものの中では一二を争うほど深く印象に残った物語でした。たぶん、内容そのものよりも物語に挿入された切り絵が鮮烈な記憶となって残っているのだと思います。
もちろん、アオサギの営巣木がモチモチの木のように光って見えるわけではありません。ただ、あとになってその情景を思い返すと、そこにただ巣があるというだけでは済まなくなるんですね。勝手にモチモチの木にしてしまいます。たとえば砂漠に廃墟があったとして、そこに人が住んでなくても何か感じることがあるように、アオサギのコロニーも、そこに主がいなくても巣が残っていればやはり何かを感じてしまうのかもしれません。そんなわけで、左の絵も、思わず赤や黄色で塗ってしまいました。
「モチモチの木」は有名な絵本なので教科書に載ってなくても御存知の方は多いと思います。初めて聞いたという方はぜひ本屋さんで探してみて下さい。
2006/12/20(Wed) 09:47 まつ@管理人 アオサギではないですが
ここで何度か紹介したことがありますが、「Waterbirds」というアメリカの学術誌があります。名前から分かるように、内容はカモ、カモメ、サギ、ペンギンなどあらゆる水鳥が対象です。アオサギの論文もごくたまに載っています。さて、一番最近の号にとても気になる記事(というより写真)がありました。アオサギの話でなく申し訳ないのですが、左の写真を見てなんだろうと興味を持った方は続きを読んでみて下さい。
写真のキャプションには、「アメリカミヤコドリの巣を壊す子供」とあります。この論文はアメリカミヤコドがなぜ繁殖に失敗するのかその原因を調べたものす。で、その原因のひとつが子供のいたずらだったというわけです。この写真は、観察者が目撃して撮ったものではなく、常時設置されているビデオに写っていたものだそうです。写真の状況は御覧のように特別変わったものではありません。そういうこともあるだろう、という程度のものです。
ただ、何か変だと思いませんか? 私は最初この写真を見たとき、とても違和感を覚えました。何が変といって、写真に写っているのは紛れもなく人間の子供なのに、あたかも人間でない違う生き物のように思えるのです。まるでエイリアンを見てしまったかのような…。
設置したビデオには、アメリカミヤコドリの繁殖が様々な動物により台無しにされる様子が記録されています。ある時はアライグマが卵を食べ、ある時はカラスが飛んできて卵を盗み、そしてまたある時は男の子がやってきて巣を破壊する、これらのことが全く同じ次元のものとして淡々と記録されてゆきます。ここでは、写真の男の子の人間性は限りなく薄められ、その存在はあくまで生物の中のひとつの種に過ぎなくなっています。
まあこれは私がそう感じたというだけの話で、見る人によってそれぞれ感じ方は違うと思います。ただ、私と似たような感想の方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。
男の子がエイリアンに見えるのは、じつは、論文の著者がエイリアンの目をもっているということに他ならないのかもしれません。自然を科学するということは、ひとつにはエイリアンの目でものを見ることだとも思います。そういう意味では、この論文の著者には徹底した客観視の姿勢が感じられますし、この写真に衝撃を受けている私なんかは、客観的に見ることの大切さを理屈では分かっても体得するまでには至ってないということなのでしょう。
人と自然との関わりを考える場合、人を自然界の中で特殊な存在とみなす考え方も必要ですが、一方で、他の生き物と同列に置いてはじめて洞察できる事柄も多いと思います。人と自然界の生き物たちを同じレベルで捉え、人の存在を徹底して客観視してみること、それは人が自然のつきあい方考えていく上で、意外と見落としがちなアプローチなのかもしれません。
2006/11/20(Mon) 20:22 エゾミユビゲラ アオサギの写真集
日本で過去に出版されたアオサギの写真集は昭和60年発行の照井克朗氏の一冊だけです。既に絶版になっており、全国の図書館でも置いてあるところは数えるほどです。今春上京のおり、国立国会図書館で見てきましたが、なかなかの力作で、新鮮な感動を覚えました。
長年古書で探しておりましたが、このサイトにもよく投稿されている白井さんから、見つかったという知らせを戴き、やっと手に入れる事ができました。白井さん有難うございました。
図書館で閲覧できる機会がありましたら、是非一見されることをお勧めいたします。
2006/11/16(Thu) 20:18 まつ@管理人 湖畔のアオサギ
この季節になると写真のアオサギを思い出します。
雪は降るけれどまだ積もらない、木々は葉を落とし尽くし、ただひたすらに寒いだけの季節。
そんな時期に撮ったのがこの一枚。数年前、置戸のコロニーを調査した帰り、おけと湖で思いがけず出会ったアオサギです。山の湖特有の凛とした静寂の中、暮れゆく初冬の空に向かって孤高の翼を広げるアオサギでした。
この作品は彫刻家ロベルト・ベッシンさんが置戸町滞在中にこしらえたもので、高さ6メートルはあろうかという大きなものです。直径1センチほどの鉄製ワイヤーで組み上げられています。中空という表現技法のせいか、作品が周囲の雰囲気から孤立することなく、空気の冷たさや湖の静けさまでも溶かし込んでいるかのようでした。
ベッシンさん、どうもサギのことが大好きらしく、サギをモチーフにした作品が他にもいくつかあります。たとえば、これ。
こんなビデオも見つけました。制作過程を描いた9分ほどのショートフィルムです。
2006/10/26(Thu) 21:49 tampopo39 無題
30年位前まではサギ類は山鹿市付近にはめったに見られず、今日はシラサギを見たから縁起がいいといっていました。それが、池の魚をごっそり獲られたという話を聞くようになって、今や年中見かける身近な鳥になっています。
私が持ってる2001年発行の野鳥観察図鑑には、九州は繁殖地には入ってないのですが?
福岡市内でも繁殖し結構公園にもいるのですが、データが古いのでしょうか。
2006/10/29(Sun) 12:24 まつ@管理人 Re: 無題
九州でのアオサギの繁殖分布ですが、tanpopo39さんの野鳥図鑑、少々データが古いかもしれませんね。
昭和59年~61年度に行われた第4回自然環境基礎調査「緑の国勢調査」に次のような記述があります。
「アオサギの集団繁殖地は,北海道から九州まで広く確認され,北海道から九州までの30都県で169か所,5万分の1地形図で113メッシュから報告された。しかし,昭和40年代までは関東や静岡県では確認されておらず,山口県や九州でも繁殖は未確認であった(環境庁 1980)。鴨川(1978)は,昭和53年(1978年)に長崎県佐世保市でアオサギ3巣と抱卵を初めて確認したと報告している。」
ということで、九州でアオサギが繁殖しはじめてから、すでに30年近くなるようです。
ちなみに、もっとも新しい調査結果はこちらで見られます。なおこの資料は、北海道だけを見ても抜け落ちている繁殖地が非常に多くあり、完全な分布図ではありません。概要が把握できる程度ととらえた方が良いようです。
2006/10/30(Mon) 23:17 tampopo39 Re: 池の土管で子育て
管理人さん、丁寧なご回答ありがとうございました恐縮です。
資料にざっと目を通してみたの
ですが、アオサギはやはり30年くらい前から九州でも繁殖し始めたのですね。稲の大規模農薬散布がされなくなったことなどが影響しているのでしょうか。でも父(83歳)が子供の頃も見たことが無いといっていますので、昭和の初めと比べて環境が良くなったということでもないようですし、不思議ですね。
それから、山鹿市でも山の中のヤマメ・マスの養魚場の近くに住んでいる群れもいるようで、アオサギの環境適応能力が高いということでしょうね。
これからアオサギたちがどうなっていくか、観察を続けたいと思います。
2006/10/26(Thu) 10:37 葉山 無題
このサイトで、アオサギの生活には私達と同じように歴史があることや、問題点なども学びました。ますます、興味深いアオサギです。
2006/10/29(Sun) 12:11 まつ@管理人 Re: 無題
「アオサギの生活には私達と同じように歴史がある」。まさにそういうことですね。彼らも我々と同じように日々の生活があり、毎日、毎年、さまざまな出来事が起こり、それらが積み重なって我々と同じく歴史が形作られてゆく、その歴史の上に立って今のアオサギがいる、当たり前といえば当たり前の話です。けれども、私たちは、ともすればそうしたものが人間特有のものであるかのような錯覚にとらわれがちで、アオサギの歴史など深く意識することはまずありません。アオサギにもアオサギの歴史がある、その認識をもつことができれば彼らの世界をより深く理解できる気がするのです。
その思いをこのサイトから汲みとっていただけて本当に嬉しく思いました。
2006/09/18(Mon) 20:22 モル あれはアオサギだったのか?
箱根の塔ノ沢に宿泊したのですが、1羽の白い大きな鳥が飛んでいました。姿は自宅近くで見るシロサギによく似ているのですが羽の先は黒く、大きさもシロサギの倍くらいあるように見えました。あまり鳥には詳しくない私は「コウノトリだ!」と叫んだのですが、家族は「こんなところに天然記念物で数がほとんどいないコウノトリがいるはずはない」と全否定。気になって色々調べているうちにこちらのサイトに行き着き、写真などを見ているうちにアオサギだったのかも・・・と思い始めました。箱根の山奥にもアオサギは住んでいるのでしょうか?
2006/09/19(Tue) 20:58 まつ@管理人 Re: あれはアオサギだったのか?
何の鳥だったのでしょうね。文字の情報だけではさすがに判断しかねますが…。まあ、分かる範囲でなんとか。
まず、箱根にもアオサギはいると思います。繁殖しているかどうかはともかく、標高が高くても餌の獲れる水辺があればアオサギがいても不思議はないです。
気になるのはモロさんが書かれているシラサギのこと。もしこれがコサギを指しているのであれば、倍の大きさということでアオサギが当てはまるかもしれません。けれども、もしこれがダイサギを指しているのであれば、倍の大きさとなるととてもサギどころの話ではなくなります。
それから、アオサギの場合、飛んでいるのを見て白い鳥という印象は受けないと思います。地上にいる時はどうかすると白く見えたりもしますが、飛んでいる時はどちらかというと灰色っぽいです。
あと、サギ類の特徴は、なんと言っても首を折りたたんで飛ぶことです。短距離を移動するときなど必ずしもそうでない場合もありはしますが、モルさんが見られた鳥がもし首を伸ばしたまま飛んでいたとすれば、それはサギでない可能性のほうが高いと思います。
コウノトリは珍しい鳥とはいっても絶対にいない鳥でもないので可能性が無いわけではありません。ただ、もしコウノトリだとすれば、他にも気付く人が大勢いるはずですから、遅かれ早かれニュースなどで話題になるでしょうね。
2006/09/19(Tue) 21:30 エゾミユビゲラ Re: あれはアオサギだったのか?
モルさん今日は、兵庫県豊岡で人工飼育のコウノトリが最近放鳥されて、無線機で追跡調査されていることはニュースでも報道されましたが、大陸から何羽か野生のコウノトリも渡って来ています。しかし殆どその行動は把握されていると思います。
モルさんの脳裏にその鳥の飛ぶ姿がどの位鮮明に焼きついているかにかかっているのですが、参考のためにアオサギの飛翔の姿を添付しておきます。
2006/09/07(Thu) 19:58 エゾミユビゲラ 好奇心
毎年旭川のコロニーの近くの川で、100羽程の巣立ち雛が集う「成人式」が見られるのですが、今年は巣立ちが集中せずにだらだらとして、40羽程しか出席しませんでした。
雛の好奇心の強いのは周知の事ですが、この川には色々なカモがいて子育てをしています。
中州でカルガモの親子が休んでいると、アオサギの雛が興味深げに覗きに来ます。物の本によると、アオサギの食物のリストにカモの雛ものっていますが、アオサギの雛には捕まえられそうにはありませんね。
2006/09/07(Thu) 21:47 まつ@管理人 Re: 好奇心
いや、これは珍しい写真ですね。初めはアオサギが水辺を歩いているだけと思い眺めていたのですが、拡大してびっくりしました。この写真を見ていると、アオサギの幼鳥とカルガモの母親、それにカルガモのヒナたち、それぞれが思っていることを漫画のように吹き出しにして書けそうですね。
アオサギがカモのヒナを捕食するのは、エゾミユビゲラさんご指摘のように、けっこう報告されており、かく言う私も親鳥がカモのヒナらしきものを自分のヒナに与えるのを目撃したことがあります。バッタでもネズミでも食べるアオサギですから、機会さえあれば狙えるものは何でも狙うということでしょうか。写真のカルガモの母鳥にとって、アオサギが気の抜けない相手であることは間違いないです。
ただ、幼鳥の場合はどうなんでしょうね。写真のアオサギを見る限り、「小さいころころした変なのがいるな」というくらいにしか思ってない気がしますね。
2006/09/14(Thu) 12:59 エゾミユビゲラ Re: 好奇心
更にアオサギが近づくとこうなります。吹き出しを入れてみてください。
2006/09/14(Thu) 19:29 まつ@管理人 Re: 好奇心
アオサギもそのまま通り過ぎればよいものを、やっぱり気になるんですね。
まあ、これはアオサギとカルガモの対決ではありますが、むしろ、柔な子供と強き母親との勝負。カルガモの剣幕に気圧されてしずしずと立ち去るアオサギの哀れな後ろ姿が目に見えるようです。
吹き出しを私が書くと素晴らしい写真を台無しにしそうなので…。センスのある方、是非どうぞ。
2006/08/17(Thu) 01:44 NAG@ アオサギになりたい
アオサギが好きです。通勤途中の水田でよく目撃します。首を縮めて飛ぶ姿が素敵です。私はもし生まれ変わったらアオサギになりたいと思います。優雅で、体が大きくて天敵が少なそうで、とても良いと思います。と言っても自殺願望があるわけではありませんが(笑)。空を飛べる動物に憧れているのです。
2006/08/17(Thu) 21:01 まつ@管理人 Re: アオサギになりたい
もしアオサギがここを読んでたとしたら、とても喜ぶでしょうね。
こういうサイトをやっていると、思いのほかアオサギの好きな人が多くて驚きます。ただ、もう少し声がきれいなら、とか多少の条件が付く場合が多いのも事実。NAG@さんのようにストレートに好きと言える人は実は少ないのかもしれません。
暑い暑いと言っていても、ふと空を見上げると、透明な空気の向こうに広がるのはみごとな鰯雲。すでに秋の気配が濃厚になりつつある北海道の空です。
「人はむかしむかし鳥だったかもしれないね」と、一抹の郷愁を感じる今日この頃です。
2006/06/22(Thu) 19:54 まつ@管理人 無題
アオサギのことばかり書いてきたこのホームページですが、他のサギについても多少は説明があったほうが何かと便利だろうということで、アオサギと近縁な14種のサギ(Ardea属のサギ)について簡単に紹介したページを作りました。自分が知りたくてメモ代わりにつくったようなものなので、いまのところ本当に基本的なことしか書いていません。そのうち気が向いたら少しずつ詳しい内容にしていきたいと思います。よろしければぜひ御覧になって下さい。
こちらのページです。 ⇒ 「サギたちのプロフィール」
2006/04/26(Wed) 21:35 まつ@管理人 古代のサギの絵
何日か前に、ナスカで新たな地上絵が見つかったというニュースがありました。見つかったことよりもむしろ、あんな大きな絵が今まで見つからずにいたことのほうに私は驚いたわけですが…。
ところで、これまでに知られている地上絵でサギを描いたものがあるのを御存知でしょうか? 左の絵の左のほうのがそれです。ペリカンとする説もありますが、そうなるとここの掲示板の話題にならないので、敢えてサギだとする説を採りたいと思います。長くてグニャグニャした首と、どこまで続くか分からないほど長い嘴(細長い画像になるので切りましたが、実際はこの絵の何倍もある)はまさにサギです。この絵はなんと285メートルもあるそうです。
ナスカの巨大な絵がなぜ描かれたのかは今でも謎のままですが、ひとつの仮説として作物の豊穣を祈願する儀式的なものだったというのがあります。少なくともUFOや宇宙人を持ち出す説よりは説得力がありますね。
じつは、これと同じようなケースが日本でも見られます。左の絵の右のほうは銅鐸に描かれたサギの絵です。銅鐸は豊作を祈ったり収穫に感謝する際に使われた祭器、それにサギが描かれているというのはサギが稲作文化に深く関わる存在だったということでしょう。
むかしは地球のどこにいても、人とサギの関係は今よりずっと濃密だったということでしょうか。
2006/04/16(Sun) 13:52 良し蛾も@東京湾岸 論文読みました
まつさんらによる、1960年から99年までの北海道のアオサギコロニーの動態を纏められた論文を拝読しました。
沿岸部のコアコロニーから内陸部のサテライトコロニーに波及していくというのは、関東のカワウコロニーが不忍池から派生したというのと同じですね。
また温排水が湿地凍結期間を短縮し、アオサギが住み易くなったというのは興味深いですね。ちなみに私は、お風呂のお湯はさめてから流すようにしています。
2006/04/17(Mon) 19:10 まつ@管理人 Re: 論文読みました
温排水の件については、因果関係をきちんと調べているわけではありませんが、いろいろな事例を見ると、温排水がアオサギの餌場を多少なりとも増やした可能性は高いと思います。北海道では、工場や温泉から出る温排水によって河川の一部が冬中結氷せず、アオサギの越冬場所になっている所がいくつかあります。
2006/04/16(Sun) 13:52 良し蛾も@東京湾岸 論文読みました
小杉昭光さんの「シラサギの四季」(1959)には、当時の日本のサギコロニー分布図がのっていますが、北海道にも1箇所、釧路辺りに印がついています。まつさんらの論文と対照すると、営巣開始年不明で、すでに放棄されている大楽毛Otanoshikeコロニーにあたるのでしょうか。
2006/04/17(Mon) 19:10 まつ@管理人 Re: 論文読みました
大楽毛のコロニーですが、このコロニーは1956年に初めて確認されています。釧路近辺で当時から存在するコロニーというのは他にないので、小杉さんの本に載せられている一カ所は大楽毛コロニーで間違いないと思います。なお、その頃の北海道には他に5ヶ所コロニーがあったことが分かっています。この種の情報は漏れなく集めるのはなかなか難しいと思いますが、情報量は必ずしも十分でなくても、それを記録に残すことの価値は高いと思います。当時とくらべ全国的にコロニーの数が多くなった今では全てのコロニーを網羅するのはいっそう困難かもしれませんが、現在のほうが情報を得やすい環境になっていることも事実。時間があれば全国レベルでコロニーの分布を押さえてみたいものです。
2006/02/23(Thu) 01:10 コアラ 孤独の中で
毎朝バイクで通勤しますが
途中川岸に1羽で孤独にただずむアオサギを見かけます。
何か吟遊詩人のようで…
2006/02/23(Thu) 19:44 まつ@管理人 Re: 孤独の中で
「川岸のあたりに置き忘れられたように立ちつくしている…」
更科源蔵の「コタン生物記」からの一文です。コアラさんが受けられた印象もたぶんこれと同じではないかと。
アイヌ語ではアオサギのことを「ペッチャエワク」と言うそうです。和訳すると「川岸に立つもの」。そっけないといえばあまりにそっけないですが、そのそっけないところがむしろアオサギの特徴をよく表している気もします。
アオサギを称して「水辺の哲人」と言った人がありますが、「水辺の詩人」ってのもいいですね。
2006/01/19(Thu) 06:00 鈴木 高円宮さま
TVのニュースで、一瞬ですがアオサギが綺麗に描かれた大皿(?)が映りました。
本当に一瞬だったので、「高円宮」というキーワードしか拾えませんでした。
それでも気になってネットで調べたら、
銀座松坂屋で高円宮さまの作品とコレクション展が開かれていることがわかりました。
でもさすがに、ネットでそのお皿は拝めないですね。
行きたいけど、無理かな・・
2006/01/19(Thu) 22:57 まつ@管理人 Re: 高円宮さま
焼き物のことはまるで分かりませんが、絵柄としては鷺はよく用いられているようで。ただ、ほとんどがシラサギで、アオサギというのは圧倒的に少ないと思います。シラサギのほうが目に付きやすいからなのか、あるいは日本人の心情的なものなのか分かりませんが、絵のモチーフということになると、どうしてもシラサギのほうに軍配が上がるようです。アオサギ、ということであれば是非見てみたいものですね。
2006/01/21(Sat) 03:41 鈴木 Re: 高円宮さま
金色っぽいお皿と青のコントラスがステキだったのでアオサギかと・・。
もともと鳥の知識がないので、青っぽいシラサギもいます、と言われたら、「そうなんだ・・」って納得してしまいます。
以前、隣家の庭先に現れた大きな鳥を見て大騒ぎした鈴木です。
覚えていらっしゃるでしょうか。
4mほどの距離で見たアオサギの顔、特に目が印象的でした。
とてもこわかったです。
いきなり羽を広げて、自分の方にトントンはずんで来た時は、腰が抜けそうでした。
TVのお皿は、サギの顔だけが大きく描かれていました。
あの時の目と同じ目だったのです。
また、こわかったです。
2006/01/21(Sat) 18:23 まつ@管理人 Re: 高円宮さま
自分でも見てみたいなと思ってネットで探していたところ、こんな写真を見つけました。
鈴木さんが見られたのはサギの顔のアップというこなのでこれとは別物と思います。ただ、金色の下地に青色のサギというところは一緒です。かなりユニークな色の取り合わせなので、どちらも同じ人(吉田屋伝右衛門)の作品ではないかと想像します。どうでしょうか?
果たして何サギをモチーフにしたのか、写真からはちょっと判断できないですね。
それにしても強烈な青です。
2005/11/30(Wed) 16:06 エゾミユビゲラ 新刊のご感想は?
以前、管理人さんから教えて頂いた、Mick Marquiss著の「HERONS」とHayward Allen著の「THE GREAT BLUE HERON」を取り寄せましたが、2冊共既に絶版になっていて、古書でした。文章のほうはゆっくりと読んでおりますが、写真の方の感想は、アップの写真が多くまあまあですが、生態を網羅しているとは言えませんでした。
新しくサギの本が出版されたと(THE HERONですか?)伺いましたが、ご感想をお聞かせ下さいませんか?
2005/12/01(Thu) 23:21 まつ@管理人 Re: 新刊のご感想は?
海外の動物写真は日本人が撮る写真とはどこか違うように思うのですが…。映像についてもそうですが、民族の感性の違いなのか、どこが違うのだろうといつも考え込んでしまいます。
さて、しばらく前にそれとなく紹介していた“The Herons”(Kushlan and Hancock著)。こちらは写真集ではなく、これまでのサギ類研究の集大成といった一冊です。そこそこ分量のある本ですが、62種に及ぶサギ類全体を網羅しているので、アオサギに割かれているのはわずか12ページほどに過ぎません。もっとも、12ページでも十分読み応えはあるわけですが。
この本の著者二人は1984年に“The Herons Handbook”という本を書き、その本は今日までサギ類研究のバイブル的な役割を担っていました。今回の本はそれ以降に行われた研究成果を加えさらに内容を充実させたものです。
2005/08/11(Thu) 21:23 エゾミユビゲラ 無題
アオサギが魚を獲る行動は、fishingでしょうか、huntingでしょうか?
2005/08/14(Sun) 13:55 まつ@管理人 Re: 無題
これは一般的にはfishだと思います。huntも間違いではありませんが、使用頻度からいうとfishのほうが何十倍も高いのではないでしょうか。なんと言っても相手が魚ですから。ついでに言うと、fishとhuntが餌を獲る行動そのものを表しているのに対して、餌を獲っている状態を表すのはfeedが一般的なようです。
2005/07/30(Sat) 21:09 謎の人 Re: お聞きしたいことがあるのですが
札幌周辺にコロニーを持つアオサギは、夏にはどうしているのですか。
2005/07/31(Sun) 21:24 まつ@管理人 Re: お聞きしたいことがあるのですが
これから渡りまでにアオサギがどこにいるのかということは私も詳しくは知りません。一般論を言えば、ヒナたちが巣立った後はコロニーに用はないので、一日じゅう餌場もしくはその近くにいるはずです。良い餌場があればコロニーから遠くても良いわけで、繁殖期間中と比較すればアオサギが分布する範囲は広がっていると思います。札幌だとどの辺まで行っているのでしょうね。繁殖期間中でも餌場まで30キロくらいは飛んでいくアオサギですから、今の時期だとそれよりもっと遠くまで分散していると思います。たとえば、石狩川河口やウトナイ湖などにも行っているのではないでしょうか。
今の時期から渡ることはないと思いますが、早い個体だと8月中には徐々に南下し始めるのかもしれません。ついでに言うと、北海道の場合、渡りのピークは9月半ば頃だと思います。
2005/07/25(Mon) 21:23 謎の人 お聞きしたいことがあるのですが
平岡のジャスコの森のアオサギのコロニーの事なんですが、そこにいるアオサギは餌を採りにどこに行くのでしょうか?
2005/07/27(Wed) 23:10 まつ@管理人 Re: お聞きしたいことがあるのですが
単純にどのような場所を餌場としているか、ということであれば、川や水田など水のある環境です。アオサギは基本的に魚食性ですから。内陸の平岡の場合、海までは行ってないと思います。そうでなく、具体的にどの地域を餌場にしているかということであれば、答えるのはちょっと難しいです。このコロニーは、私の住んでいる所からも近いので気になっていろいろ調べてみましたが、アオサギが特定の餌場に集中するといったことはありませんでした。アオサギの行動半径は場所によって30キロを超えることもあります。平岡の場合、コロニー周辺は商業地や住宅地でアオサギの餌場になりそうな場所はほとんどありませんが、少し離れると川や水田は広範囲に広がっています。したがって、アオサギの餌場も広範囲に分散しています。あえて具体的な場所を挙げれば、千歳川や馬追運河、そして南幌や長沼の水田など。その辺りで見かけるのが多い気がします。ただし、そうした場所で見られるのは必ずしも平岡のサギばかりとは限りません。たいして距離の変わらない所に江別コロニーがありますから、そちらから来ている可能性も大いにあります。たぶん、ここの餌場は両方のコロニーのサギたちが共有しているのだと思います。
ところで、平岡のサギの中には札幌の市街へ出かけるのもいるようです。札幌の町中にも豊平川など多少の水域はありますし、実際、そのような場所にアオサギは降りています。実は、市街で見かけるアオサギについても、町の北側の篠路に別のコロニーがあるので、個々のサギについては果たしてどちらのコロニーから来たサギかというのは分からないのですが、平岡のサギも間違いなくいるはずです。
2005/06/07(Tue) 22:07 まつ@管理人 鷺とり
桂枝雀の落語に「鷺とり」というのがありますが御存知でしょうか? このなかでサギがドジョウを獲る場面が出てきます。
サギを獲ろうとする人が、田んぼにいるサギに向かって「さーぎー」と呼びかけながらサギに近付くわけです。このとき、だんだん声を小さくして近づくので、サギのほうはまさか人が近付いているとは思わない、とまあ説明すると面白くも何ともなくなりますが、印象的なのは田んぼでサギがドジョウを獲っているところの言い回しです。「ドジョウやなんかをコツコツコツコツやってまんねん」 何だか笑えます。
ただ、アオサギの場合だと慎重に狙いをすまして一撃で仕留めますから、コツコツやったりはしないわけで、そう考えるとここでのサギは少なくともアオサギではないんでしょうね。
2005/05/31(Tue) 22:08 ちー はじめまして。
わたしの住んでるとこにもアオサギがいます。もちろんコサギやアマサギもいるんですが・・・。それに比べると、アオサギのが多いです。アオサギは田植えの季節になるとやってきます。多いときで5羽以上もやってくるときが・・・。なんかず~っと田んぼにたってるんで、よく疲れないなあと感心しています。
ちなみにアオサギのギャッて鳴き声らしきものは、とくに明け方近くに聞こえてくるんですが・・・。深夜から明け方・・・かな。もしかしたらサギはサギでも違うサギだったりして。昼間に鳴いてるのは見たことありません。
2005/06/01(Wed) 20:00 まつ@管理人 Re: はじめまして。
私は札幌に住んでいますが、じつは北海道にはほとんどシラサギ類がいません。こちらでサギといえばたいていアオサギのこと。たまにアオサギの群れの中にダイサギやコサギが交じっていたりすると、それだけでニュースになるほどです。ただ、最近は北海道でもシラサギ類が少しずつ増えているようです。
田植えといえば、こちらでは田植えの季節が今ようやく終わりかけているところです。今年はつい一週間前まで低温が続いていたので例年よりかなり遅れたようでした。ところで、田んぼと鷺というのは昔から深い縁があったようで、たとえば古墳時代の銅鐸には水田の生態系を示したような絵柄のものがあります。そして、その中にはしっかり鷺の絵が描かれていたりします。さらに鷺は田んぼの神様のお使いだという説もあるくらいで、今よりはずっと尊敬の念をもって見守られていたのではないかと思います。でもこれはアオサギではなくきっとシラサギのほうでしょうね。
2005/04/16(Sat) 23:01 まつ@管理人 ヘロン
長野オリンピックの時、山下達郎が「ヘロン」という曲を歌ってました。ヘロンというのは英語でサギのことですが、シラサギ類はイグレットなので、ここでヘロンと言っているのはアオサギのことです。
さて、この歌の中で「鳴かないでヘロン、雨を呼ばないで」というのがあるのですが、この元ネタはどこから採ってきたのだろうかと。アオサギが鳴くとじきに雨が降る、という言い伝えがどこかに残っているのでしょうか。雨が降ることとアオサギが鳴くということの間にどのような繋がりがあるのか、オリンピックの時からずっと気になってます。
2005/04/08(Fri) 21:31 まつ@管理人 写真展のお知らせ
北海道幌加内町在住の内海千樫さんがアオサギの写真展を開きます。一昨年に続き2回目です。
まだ4ヶ月も先のことですが、お近くの方は是非!
このポスターにある「水辺の貴公子」というネーミング、いいですね。
そういえばアオサギのキャッチフレーズのようなの他にもあったよな、と思って探してみました。
「沼地の夢想家」。これは19世紀のフランスの歴史家、ジュール・ミシュレです。あの水辺で佇んでいる姿を想像すると確かに頷けますね。同様に、誰だか忘れましたが「水辺の哲学者」と言った人もいたような…。これは「森の哲学者」をフクロウとして対比したものだと記憶しています。では、コロニーにいるアオサギをひと言で表現するとしたら?
アオサギのキャッチフレーズ、いろいろ調べてみると面白そうです。
2005/03/20(Sun) 17:23 まつ@管理人 無題
その名もThe Heronsという本が間もなく出るそうです。日本語でいえば「サギ」というタイトル。著者はJames A. Kushlan & James Hancockで460ページの大著です。ただし英語ですが。おそらく、サギのことは何でも分かる本なのでしょうけど、それにしても174ドル50セントは高い。アオサギの部分だけばら売りしてくれませんかね。
2005/01/01(Sat) 16:49 まつ@管理人 アオサギの検索
Googleでアオサギを検索してみたところ、61,100件のサイトがヒットしました。ついでに思いつく鳥を次々に検索してみたところ、サギの仲間ではサイトの多い順に、コサギ43,400件、ダイサギ31,200件、ゴイサギ26,400件、アマサギ16,600件、チュウサギ15,400件となりました。その他のサギは一桁ないし二桁減ります。最も少ないのはオオヨシゴイの582件。アオサギ、余裕で一番ですね。
アオサギがそんなに人気があるとは思ってなかったのでこの結果は意外でした。ただし、見た鳥を記録として書いているサイトが多いので、検索でヒットした件数が人気のバロメーターというわけではありません。けれども、全国的にはアオサギよりシラサギ類のほうが断然多いと思います。それでもアオサギを書いているサイトのほうが多いというのは、やはりアオサギへの関心は実際高いのかもしれません。
もしかするとシラサギとしてまとめているのかなと思いシラサギでも検索してみましたが、15,500件でやっぱりアオサギにかないません。ところが、これを漢字で検索してみると、青鷺5,490件、蒼鷺7,410件にたいし白鷺10,3000件で圧倒的に白鷺の勝ちです。「白鷺温泉」とか、「白鷺荘」、「白鷺建設」、「白鷺小学校」などなど、シラサギの名前を冠した固有名詞が多いのです。考えてみると青鷺が固有名詞に付くことはほとんどありませんからね。
2004/11/04(Thu) 21:15 まつ@管理人 無題
北海道のコロニーについて規模を図示したページを作りました。⇒ こちら
これをつくる前は、大きなコロニーと小さなコロニーの差がもっとはっきりしたものになると予想していたのですが、どうもそういう感じではないようです。際だって大きいと言えるのは300巣から400巣程度あると推定される網走湖のコロニーくらいで、他は全て200巣以下だと思われます。一昔前までは、十勝、釧路といった地域ごとに中心となる大規模コロニーがあり、その周囲に小さなコロニーが散在していたのですが、どうも最近では事情が異なってきたようです。
この地図に用いた営巣数について。
繁殖期にコロニーの外から数えた巣数、秋以降にコロニーに入って数えた巣数、そのほか種々の資料からおおよその値を推測しています。大雑把なものなので、実際の営巣数とはかなりずれている箇所もあるかと思います。繁殖期にコロニーに入れば正確な数値は得られますが、それはサギたちの繁殖活動を著しく攪乱することになるので避けています。北海道ではカラスが多く、人がコロニーに入ることでアオサギの親が巣を離れ、卵やヒナがカラスに補食されるのです(海沿いのコロニーでは、カラスの他、オオセグロカモメが襲うこともあるようです)。
営巣数の調査方法としてはこんなのもあります。ラジコンを使ってコロニー上空から写真を撮る方法です。
どのようなラジコンかと気になって調べてみると…。⇒ こちら(リンク切れ)
これはセスナを飛ばしたりすることに比べればかなりリーズナブルですね。パイロットの模型に意味があるのかどうか疑問ですが…。
2004/09/26(Sun) 11:13 まつ@管理人 没後百年
小泉八雲が亡くなって今日(9月26日)でちょうど100年になるそうです。
なぜ唐突に小泉八雲かと言いますと、じつは彼もアオサギに浅からぬ縁があるからです。
彼の元の名前はご存知Lafcadio Hearn(ラフカディオ・ハーン)。その姓のHearnはルーツを辿るとheronから来ているようです。すなわちサギですね。ヨーロッパで成立した名前なので、この場合のheronはサギの中でもとくにアオサギを指しています。
小泉八雲は日本に帰化したのち家紋もつくりました。もちろんアオサギを図案化したものです。話に聞くだけで私も見たことはないのですが…。
ところで、彼の祖父はイングランド北部のノーサンバーランド州フォード城の城主だったそうです。そうであればアオサギをモチーフにした紋章もあったはず。その紋章、こんな感じでしょうか。
2004/08/17(Tue) 19:33 まつ@管理人 蚊の話
北海道はすっかり涼しくなりましたが、皆さんのところはいかがでしょうか?
ところで、あのうっとうしい蚊はまだ出ているでしょうか? 私は道外出身なので、北海道と内地で蚊の種類が違うことを身をもって知っています。北海道の蚊は大きく、動作がのろく、そして刺されても内地のものほど痒くありません。どちらかというと内地の蚊のほうがたちが悪いです。けれども、それは一部の蚊に対する印象のようです。なにしろ蚊の種類は3266(日本では100種)もあるそうですから。
蚊を嫌うのは何も人間だけの特権ではないようで、アオサギもかなり手を焼いています。「動物たちの自然健康法」(シンディ・エンジェル著)という本に、蚊と格闘しているアオサギの記述がありました。それによると、アオサギは「一時間に3000回も脚のまわりの蚊をつつく」そうです。そうすることで、「血を吸われるのを80%以上」防いでいるのだとか。そこまで大変であれば、さっさと場所を移動すれば良さそうなものですが、そこが巣であれば移動するわけにもいかないでしょうね。そう考えると、コロニーの場所はなるべく蚊の襲来の少ない所のほうが良さそうです。ところが、実際は蚊が大発生しそうなじめじめした水辺近くが多かったりするんですね。少なくとも樹上高いところに営巣しているだけマシなんでしょうか。もしかすると、つついているのは蚊を追い払うためではなく、餌にしているのかもしれませんが。
2004/08/20(Fri) 21:23 まつ@管理人 Re: 蚊の話
これまで私は、アオサギの営巣環境についてそれなりに考えてきたつもりだったのですが、環境といっても、営巣場所の林がどうだとか近くに水辺があるかだとか、そういった簡単に目に見えるものだけに注意を払いがちでした。虫について考えることがあったとしても、それはアオサギの餌になるかどうかといった話(たとえばトンボとかバッタとか‥)で、刺したり皮膚に寄生したりする虫(カ、ノミ、シラミ、ダニの類)がアオサギにどのような影響を及ぼしているかについてはあまり考えたことがありませんでした。けれども、こういった虫はアオサギにとって思いのほか厄介な存在なのかもしれませんね。もちろん、アオサギに限らず野外で暮らすほとんどの鳥も同じだと思いますが。
たとえば、シラミのたかっているツバメはそうでないツバメよりも育てるヒナの数が少ないそうです。また、コロニーをつくる海鳥は、巣の中にノミやシラミなどの外部寄生虫が増えすぎるとコロニーごと放棄するようです。もしかするとアオサギの場合も、人知れずそのようなことが起こっているのかもしれません。実際のところどの程度被害があるのか、外見ではよくわからないだけに余計気になります。
彼らが虫を撃退するのに、蚊取り線香を焚くわけにもバルサンで燻すわけにもいきませんからね。
シベリアのほうにいるアオサギは湿地に地上営巣していると聞きます。蚊の生産工場のようなところだと思うのですが、この難問に彼らはどう対処しているのでしょう? 夏、蚊が大発生する前に繁殖を終わらせるのでしょうか??
2004/07/13(Tue) 08:28 カラス 大規模なコロニーが
大規模なアオサギのコロニーが数年で小規模になったケースが大阪府堺市にもあるそうです。
堺市のIさんの情報によると、すぐ近くの周囲が約1.2㎞の大津池の小島では4年前までは400羽のコロニーがあったそうです。その後「5羽ほどのカワウが棲みついて、今ではカワウが200羽程が占拠」してアオサギの姿が少なくなっているそうです。アオサギが少なくなった理由は、カワウの増加で池の魚が捕りづらくなったせいが大きいのではないかと思いました。
2004/07/14(Wed) 22:54 ルル Re: 大規模なコロニーが
今日大津池に行ってきました。自宅から車で20分程の所なんですよ。
中サギだと思うのですが、とてもたくさんいました。木の上の方にとまっていたのが、カワ鵜なのでしょうか。
ここにはたぬきもいたそうですが、開発で埋め立てられどうなっていることかと心配している日記も「大津池」で検索したら見つけました。確かに池の一部が埋め立てられていました。
2004/07/15(Thu) 19:31 ルル Re: 大規模なコロニーが
昨日の続きですが、私が見える範囲の所を肉眼で見ただけで、しかも暮れかけていたのでなんともいえませが、アオサギは1匹しか確認できませんでした。大津池に行ったのは初めてで、以前のことはよく判りませんが、近くに住む友達からたくさんいると聞いていて、ぜひ行ってみたいと思っていた所でした。アオサギの糞で木が枯れそうになっていたそうなのですが・・・。やはり、かなりの減り方のようですね。
2004/07/17(Sat) 15:43 まつ@管理人 Re: 大規模なコロニーが
アオサギの生息状況が全国レベルでどうなっているのか、少しずつでも情報を集められればと思いこんなページを作っています。ただ、今のところ北海道のアオサギで手一杯でなかなか全国のことまで手が回りません。ここに書き込んでいただいてたものを読んで、道外の事情をうっすらと感じ取っている程度です。
この掲示板でも何度か紹介しましたが、大阪のアオサギの繁殖状況については大阪市立自然史博物館の和田岳さんの「和田の鳥小屋」に詳しく出ています。大津池での繁殖についても記載されています。これを見ると96年に100-200つがい程度が営巣していたことになっています。なおこれはアオサギだけでなくゴイサギやコサギを含む数です。
カワウとアオサギがエサを巡ってどのような競合関係にあるのかは分かりません。ただ、アオサギの減少にカワウの増加が関わっているという可能性は薄いのではないかと思います。アオサギが大津池だけでエサを獲っているのならそういうこともあるかもしれませんが、実際はアオサギが餌場として利用する範囲は相当広く、周囲1.2キロの大津池だけに留まっていることはまずないでしょう。
ルルさんが触れられた池の一部埋め立てについても、サギの営巣にとって不安材料には違いないと思いますが、時期的にアオサギの営巣数の減少と直接関係があるようには思えません。
何が起こっているのか、こういうのは現場に行って自分の目で見ないと本当のことは理解できないです。
2004/08/01(Sun) 01:05 知樹 大津池の過去
大津池は小学生の時から今まで10年見てきているのですが、ここの掲示板で池の事が話題になっていましたので、参考になればと思い、過去の写真を添付させて頂きます。
94年の写真は北側からの物しかないため、96年の写真になります。
上から96年 今年3月 今年7月です。
94年は大津池でツバメのねぐらが発見され注目された年で、その頃からサギのコロニーも注目され始めました。
当時は確かにサギの数が多く、この島(宝島と言います。)がサギで白くなっていたのを覚えています。アオサギよりもダイサギやコサギが多かったように思います。
その後、糞害や台風の影響で島の樹木が枯れていき、2001年頃から急激に増えたカワウの影響で今現在のような姿になりました。
今でも島の中腹部では主にコサギが営巣していますが、アオサギが営巣していた島の上部はカワウに占領されている状況です。
2004/08/03(Tue) 01:40 知樹 Re: 大津池
写真は2000年、営巣場所に困ったアオサギがとった解決策です。
>アライグマ
最近各地で増えているそうですね。岐阜辺りが多いらしいですが。
小鳥や巣を襲うこともあるそうなので、アオサギでも可能性はありそうですね。
>変化に関して
たしかにサギだけではこんな風にはならないと思います。
研究したりしてるわけではないので、何とも言えないのですが、一番の原因は台風だと考えています。
98年の台風で島の一部で崩れた箇所があり、そこから大雨の度に崩れが広がっていったのです。
数少なくなった樹木にやってきたのがカワウで、あっという間に今のようになってしまいました。
見てきた感じでは、カワウはその場で、アオサギは他所から巣材を確保しているように思います。
密度は圧倒的にカワウの方が高いです。
本来なら、例え樹木が減ったとしても、コロニーの移動→糞害の影響が減る→樹木の成長→数年後?コロニーがまたやってくる…
等が考えられますが、他に営巣場所がなかなかないというのも原因だと思われます。
堺には元々ため池が多く、昔なら各池で営巣できていたでしょうが、近年の開発のためにため池が破壊され、営巣地自体が減っているのが現状です。
そのため、1ヶ所にサギが集中しすぎているのかもしれません。
これはカワウにも当てはまる事だと思います。
大津池以外で営巣できそうな場所は近くにはほとんどないですね。
天皇陵ぐらいでしょうか。
アオサギの個体数ですが、はっきりとは言えないですね。
日や時間によっても変わるのでなんとも…
平均20羽ぐらいだと思います。
天皇陵はほとんど人の手が加わってないので、生き物が多く生息しているようです。
タヌキやオシドリ等が有名ですね。
2004/08/03(Tue) 21:52 まつ@管理人 Re: 大津池の過去
いろいろあっても、水上にヨシ?を組んでしたたかに営巣しているアオサギを見ると、アオサギの未来は決して暗くはないなと思ってしまいます。
2004/07/17(Sat) 15:43 まつ@管理人 特急「あおさぎ」
「しらさぎ」という名の特急があるのをご存知でしょうか。北陸と名古屋の間を走っています。このうち、車体の一部に青が使われている車輌を俗に「あおさぎ」と呼ぶそうです。
2004/06/23(Wed) 06:12 あじさい 稚内にて
18日に稚内の大沼の白鳥おじさんのところへ行ってきました。アオサギ4羽と遠くにはシロサギ1羽がいました。
大沼では白鳥おじさんが白鳥を呼んだことで、それまでの野鳥の生態系に影響があるのでは、という声もあるようですが、どうなんでしょうか。
2004/06/23(Wed) 22:07 まつ@管理人 Re: 稚内にて
シラサギとは珍しいですね。最近、少し増えているようなのですが、それでも一ヶ所で何羽も見ることは稀ですし、ましてコロニーがあるわけでもないので、たまに見るとやはり注目してしまいます。ようく観察すると餌場の嗜好などアオサギと微妙に違っていて面白いです。
ハクチョウへの給餌が生態系に影響を与えるかという問題について。
アオサギの場合、給餌というのは自然状態ではまず考えられないことなので、この件についてはあまり真剣に考えたことありませんでした。
なので、よくは分かりませんが、少なくとも給餌によって生態系に何らかの影響があることは確かだと思います。ただ、もとはといえば人が彼らの生息環境をどんどん狭めていったのが始まりだと思います。壊すだけ壊しておいて、給餌は自然のバランスを崩すからと一方的に非難するのはやはり変です。給餌しなくても上手くいっている所で敢えて給餌して集めるのは良くないですが、あるていど給餌の必要な所もあるのかなと思います。
2004/05/16(Sun) 16:25 まつ@管理人 ドジョウ捕りの名人
「ドジョウやなんかをコツコツ、コツコツやってまんねん」、というのは、桂枝雀の有名な落語「鷺とり」の一節です。田んぼにいるサギに、遠くのほうから「さーぎー」と呼びかけて、少しずつ声を小さくしながら「さーぎー」と繰り返し、遠くへ行っているんだなとサギに思わせてまんまと捕まえようとする話です。もちろん無理なんですけどね。
2004/04/11(Sun) 21:41 まつ@管理人 楼蘭の羽
何千年も昔の楼蘭での話です。そのころ楼蘭では、結婚式の前夜に新郎から新婦へ贈り物をする慣わしがあったそうです。その贈り物とは、キツネの皮二枚とパンまたは小麦粉、そして一束のアオサギの羽だったとか。
どんなに時が流れても、人が美しいと感じるもの、大切に思うものは変わらないんでしょうね。
2004/03/18(Thu) 22:42 まつ@管理人 無題
サギにとってテトラポットは格好のとまり場のようです。ひとつのテトラポットに一羽ずつとまると、お互いにちょうど良い間隔が保てるからかもしれません。まあ、他にとまるところがないという理由もあるでしょうけど。何十羽ものアオサギがテトラポット上で佇んでいることがありますが、ちょっと風の強いときなど皆おなじ方を向くので、背後から眺めると同じ姿形が整然と並んでけっこう壮観だったりします。
2004/01/01(Thu) 14:28 まつ@管理人 新年!
札幌の新年は穏やかに明けました。半ば晴れた空からは数えられるほどの淡雪がゆっくりゆっくり舞い降りています。さすがに正月だけあって車の音もほとんどしません。そんな時、空にサギの一声。…というようなことは、札幌ではまずありえないのですが、もしあれば結構目出たくはないでしょうか? 「正月にサギの声を聞くと、その年は幸運に恵まれる」というような謂れがどこかの地方にあっても不思議でない気がするのですが。勝手につくったらダメですかね。
ともかく、アオサギが飛びながら発する「ギャッ」という声は、歯切れが良くて、その場の情景を印象的なものにする効果があるように思います。
サギの鳴き声を「鷺吟(ろぎん)」と言います。あの声も漢字で書くとちょっと風流な感じがしてきませんか?
2003/12/02(Tue) 20:53 まつ@管理人 擬音語
「ばたばた」とか「ポキポキ」とか、擬音語というのはふつう仮名で表記されますが、実は漢字を持つものもあるようです。そのひとつが「ニョロニョロ」。これを漢字で書くと「如鷺如鷺」となります。サギの首あたりの動きをイメージしたのでしょうか。しかし、ニョロニョロしている状態を「サギのごとし」と言われては、まるでサギの全存在が「にょろにょろ」に凝縮されたようでやりきれないですね。むしろヘビのほうが妥当だと思うのですが、「如蛇如蛇」ではニョダニョダになるので、ちょっと言いにくかったのかもしれません。
2003/12/05(Fri) 17:24 まつ@管理人 Re: 擬音語
話のついでに出てきた蛇に関連して。鷺の顎はくちばしだけでなく頬の部分まで開きますから、確かに蛇の顎と同じようなものですね。アオサギに限らずサギ類はまさかと思うような巨大な魚を丸呑みすることがあるので見ているとびっくりさせられます。以前、アオサギの幼鳥が海岸に落ちていたサケの頭部を飲み込もうとしているのを見かけたことがあります。そんなものを押し込んだら喉に詰まって死んでしまうと見ているほうがはらはらしましたが、これはさすがに無理のようでした。
2003/03/31(Mon) 22:17 まつ@管理人 無題
「和田の鳥小屋」というホームページに府内のサギの繁殖地分布や確認記録が詳しく載っています。それによると、大阪のほうでは、1990年代に入って小さなコロニーがあちこちにできているということです。また、巣をつくる場所も樹上だけでなく、地上や水上の場合もあるということです。この辺りの事情は北海道のアオサギもかなり共通する部分があります。大阪と北海道というと一見してずいぶん異なる環境のように思えますが、アオサギから見ると、人間が思うほどには違っていないのかもしれませんね。
2003/01/08(Wed) 23:25 まつ@管理人 天気予報
「ツバメが低く飛ぶと雨」というように、身近な生き物を天気予報に利用する例がよくあります。サギはどうでしょうか。荒俣宏の「世界大博物図鑑」に、「サギが北へ飛べば雨、南へ飛べば晴れ」(長野県)というのが引用されていました。ただこの場合は、その土地でしか通用しない言い伝えで、場所が違えばまるで逆の組み合わせにもなるはずです。
ところで、北海道にも同じような例を見つけました。場所は火散布沼、道東の太平洋岸で昔から多くのアオサギが生息する沼です。沼とはいえ太平洋に直接つながっているので、潮が上げると海水がどんどん入ってくるようなところです。ここでは、「サギが沼に下りると天気が悪くなる」と言うそうです。よくは分かりませんが、海に時化の気配があるとサギが沼に避難するということなのでしょうか。あるいは、海が荒れる前にアオサギの餌となる魚が沼に避難して、それを目当てにサギが沼に下りるのでしょうか。いずれにしても、この土地でしか意味のない伝承ではありますが。
2002/12/07(Sat) 16:09 まつ@管理人 コロニー林床に雪降り積む
アオサギのコロニーは子育ての場です。いま訪れてもひっそり閑として、誰もいない巣が虚空に揺れているだけです。それでも秋の初め頃までは、巣の下にヒナの死体があちこちに見つかりました。しかし、季節とともにそんな光景も見られなくなってゆきます。大部分は林床の小さな生き物によって分解されるはずです。キツネが持ち去ることもあるでしょう。やがて秋が深まる頃には、わずかに残された骨も落ち葉に隠され、コロニーの生々しさは徐々に薄らいでゆきます。そして今、本格的な冬が到来し、育雛期の狂乱の痕跡は降り積もる雪にすっかりかき消されつつあります。
冬は、環境を初期値に戻します。春になると当たり前のようにアオサギが戻ってきて、また新たな繁殖が始められます。アオサギの生活史は季節の移り変わりとともに回転しています。そのことに新鮮な心地よさを感じるのは、この調和のとれた関係をすでに人間が放棄してしまったからなのかもしれません。
2002/10/01(Tue) 00:28 JURIJURI はじめまして
私は兵庫県の宝塚に住んでいますが、ウチのマンションの前の池にはいつも一羽のアオサギがやってきます。近所の人は「アオちゃん」と呼んで、親しんでいます。私は近所の幼児や小学生を対象に、お話会を開いており、そのアオサギを主人公にした紙芝居を2作作りました。その名も「こもいけのアオサギ」と「アオサギのひみつ」です。アオサギのことを何も知らない素人ですが、紙芝居にしたことで、アオサギにますます興味が湧きました。こんなにアオサギに詳しい方がいらっしゃったということで、今後作品に深みをあたえる為の、強い味方ができたという気持ちです。
2002/10/01(Tue) 22:17 まつ@管理人 Re: はじめまして
紙芝居、いいですね。お話を読んでると、なんだか自分でも作ってみたくなりました。他の鳥に較べていろいろ変わった形に描けそうだし擬人的に表現しやすそうです。
いつも決まった所に同じアオサギがやってくるという話はときどき耳にします。考えてみると私たちが鳥を見るという時、特定の種類の鳥に注目することはあっても、特定の一羽を気にかけるということはあまりないようです(巣を観察していたりすれば別ですが)。そう思うと、特定の一羽が、しかも日常の中にいるというのは、実はとても特別な状況なのかもしれません。鳥や動物に対する私たちのイメージは、「サギという鳥は…」「カラスという鳥は…」というような感じで種全体として捉え、その中にある個のイメージは抜け落ちているのがたぶん普通だと思います。JURIJURIさんのところのように「特定の一羽を気にかける」という状況がもっと日常的に起こるとすれば、鳥や動物たちに対する人の接し方や考え方はもっと違ったものになるのかもしれませんね。
2002/08/18(Sun) 10:41 MASA 観察できる場所は?
私は札幌の平岡に住んでますが、数年前から上空を鷺が飛んでいるのが気になっていました。新聞等でコロニーが野幌森林公園から平岡に移ったという情報はしっていたので、餌をとりに行くのに朝夕往復しているのだなと思っていました。
平岡公園の上空で何羽も飛び回っている姿を見たときはさすがに感動したものです。一度ならずも、頻繁にあの姿をみせられると、アオサギに対する思い入れは高まるばかりです。
いま札幌の自然をテーマにしたHPを作成中で、その中にアオサギを扱ってみたいと思っています。アオサギに接近できて写真撮影可能な場所をご存じでしたら是非ご紹介頂けたら幸いです。勝手なお願いですが宜しくお願いいたします。
2002/08/19(Mon) 08:55 まつ@管理人 Re: 観察できる場所は?
平岡のコロニーは、ジャスコが建てられる際に工事の影響が懸念されましたが、地域の人々がアオサギへの配慮をジャスコ側へ要請したり、ジャスコや工事関係者の方々もそれに応じて善処してくれたので、町中にある割には大きくて安定した営巣地となっています。ただ、御存知のように、このコロニーは平地林の奥にあるため観察するには不向きです。近くの高い建物か平岡公園の丘に登ればなんとか見えるもののちょっと遠すぎます。写真となると米粒ほどにも撮れないでしょう。札幌近郊でよく知られているアオサギ繁殖地といえば他には江別があります。ここのロケーションはアオサギ観察にはもってこいなのですが、「札幌の自然をテーマに…」ということにはならないですね。札幌ということに限れば、平岡以外では篠路コロニーがあります。ここも平岡と同じく住宅地にあるコロニーですが、平岡に比べれば林の面積もコロニーもずっと小規模です。場所は篠路の町の東はずれ、ビッグハウス近くのあずま屋のある森です。このコロニーの特徴は、極めて近い距離から巣を観察できるということです。ほとんど見上げるような感じです。不特定多数の人間の接近をこれほどまで許容するアオサギは、少なくとも北海道では他にありません。どこまで許容できるかという距離はコロニーによって実に様々で、その距離が極端に短いのがこのコロニーなのです。アオサギが市街地で子孫を残すためには、自らの生活スタイルを変えざるを得なかったということなのでしょう。けれども、なるべくなら安全な場所で子育てしたいというのは全ての生物にとって本質的な願いのはず。観察されるときには、アオサギが警戒しないで済むような距離をとってあげて下さい。
ところで、繁殖シーズンが終わった今となってはアオサギもコロニーからは姿を消し、各地の餌場に分散しています。繁殖地によっては餌場が局所的に分布し、そこへ行けば大きな群れが見られるというような所もありますが、札幌近郊の餌場は各地に散らばっているようで、どの辺りの餌場がどの程度利用されているかということは私もよく分かりません。もしかしたら、比較的大きな群れで餌を採っている場所があるのかもしれません。また、コロニーには戻りませんが何処かに「ねぐら」はあるものと思われます。ただ、コロニーと異なり、ねぐらは間近に餌場のある場所でなければ意味がないので、札幌市内にねぐらのある可能性は少ないと思います。江別にはひとつありますが、他にあるとすれば石狩川の河口に近い辺りでしょうか。どなたかねぐらの場所を御存知の方がいれば、是非教えていただきたいです。
2002/08/01(Thu) 23:51 dakoyami 追加
蒼鷺って動物園では飼われてないんでしたっけ?
2002/08/03(Sat) 21:01 まつ@管理人 Re: 追加
これはあまり気にしたこともなかったのできちんとお答えできません。けれども、動物園でも普通に飼われているのではないでしょうか。私もアオサギがケージの中で他の鳥と一緒に飼われているのを見たことがあります。ただし他の鳥が比較的リラックスしているのに対し、アオサギだけは隅の方で始終首を伸ばし警戒している様子で、見ていて気の毒になりました。あまり檻の中の生活に馴染む鳥ではないような気がします。動物園にいるアオサギは初めからいたのではなく、保護され連れてこられたというケースが多いのではないでしょうか。申し訳ないですが、その辺の事情は何も知りません。ところで、動物園といえばサギのコロニーが隣接してできるという場合が希ではありません。何故でしょう? 動物や鳥の鳴き声が聞こえる環境に安らぎを見いだしている、ということであれば美しいのですが…。本当は、ペンギンなど他の鳥の餌を横取りするといった餌場としての利便性の問題だと思われます。
2002/07/12(Fri) 11:05 まつ@管理人 台風上陸
北海道に台風が上陸しました。7月としては28年ぶりのことだそうです。北海道の場合はこんな事態はめったにないことなので、巣立ってないヒナが風に吹き飛ばされなかったか気になりました。
それにしても、頻繁に台風に見舞われる地方のアオサギはどうやってやりすごすのでしょうか?本格的な台風シーズンには繁殖は終わっているからいいとしても、季節外れの台風に一度でも襲われたら、その被害は北海道に上陸する軟弱台風の比ではないはず。
今思ったのですが、本州以南のアオサギの繁殖地が日本海側に多く太平洋側に少ないというのは、その辺にも原因があるのかもしれないですね。