アオサギを議論するページ

渡り情報

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2017/10/09(Mon) 09:19    小野款司    アオサギの渡を見ました

奈良県五條市でタカの渡りを観察していた仲間が、双眼鏡で隊列を組んで飛ぶ鳥を見つけました。肉眼ではなかなか見えませんでしたが、真上に来ると髪の毛のような細い線が2本、南西方向にゆっくり動くのが見え、かなり高いのでしばらく観察できました。写真を撮って調べると、アオサギの渡りである事が分かりました。アオサギは留鳥と思っていましたが、隊列を組んで南西諸島かもっと南に渡るようです。


2017/10/09(Mon) 11:25    まつ@管理人    Re: アオサギの渡を見ました

これは見事ですね。まるでガンやハクチョウのような立派なV字編隊で。74羽、思わず数えてしまいました。

国内のアオサギは、北日本や日本海側を中心におそらく半分ぐらいは渡っているのではないかと思います。渡りルートはけっこう複雑で、日本海側から太平洋側へ国内を移動するだけのこともありますし、ロシアで子育てしたのが日本で越冬する場合もあります。小野さんご推察のように、はるか東南アジア方面まで南下するのもいるようです。ただ、南西諸島に留まるという話はあまり聞いたことがないので、その辺は通過して大半は台湾やさらにその先まで行っているのではないかと思います。佐世保で標識されたアオサギがベトナムで見つかったという例もありますので。

アオサギが渡るときの高度はかなり高いですし、ガンやハクチョウと違って比較的静かなので、上空を飛んでいても気づく人はあまりいないと思います。そもそもアオサギの渡りに関心をもつような人自体ほとんどいませんし。でも、人知れず粛々と大移動をしてるんですね。

じつは私もこれほどの大編隊が整然と飛んでいくところは見たことがありません。本当に見とれてしまいました。素晴らしいお写真をありがとうございました。

2010/09/09(Thu) 12:53      ぴかまる      渡り?

夕方5時過ぎ、美瑛の丘で写真を撮っていたら上空に渡りらしき鳥の集団。あれは白鳥じゃないよな〜アオサギみたいだけど、、、渡りするのかな?調べているうちにここへ、、、、何かの参考になれば、、、


2010/09/09(Thu) 20:49      まつ@管理人      Re: 渡り?

これはまさしくアオサギの渡りですね。おそらくこれで群れ全体だと想像しますがいかがでしょう? アオサギの渡りはときに100羽を超える大群になることもあるようです。けれども、少なくとも北海道ではこのていどが標準だと思います。群れの規模といいV字体型の乱れ加減といい、まさに典型的なアオサギの渡りです。ちょっと涼しくなってきたなと思ったら、もう渡りはじめていたのですね。

ところで、このお写真は美瑛で撮られたとのこと、このサギたちがどこから来たのか気になるところです。近くでアオサギのコロニーといえば天人峡のほうへ向かう道沿いにひとつあることはあります。ただ、そのコロニーは私が2004年に確認したときには2巣という小規模なものでした。それがその後、規模を拡大したのでしょうか? あるいは、旭川か、さらに北方のコロニーで繁殖したサギが南下してきたのでしょうか? 私はこれまで漠然と、旭川方面で繁殖したサギは空知を経由して南下するものだと漠然と考えていました。けれども、言われてみれば富良野を経由する渡りルートがあってもおかしくないですね。富良野、占冠と通って沙流川経由で門別辺りで太平洋に出るルート。地図を目で辿ればそのほうが自然な南下ルートのような気がします。

アオサギの渡りの経路は依然として謎だらけです。貴重な情報をありがとうございました。


2010/09/10(Fri) 00:53      ぴかまる      Re: 渡り?

ご指摘の通り群れ全体の画像です。添付容量が制限されていたのでトリミングしたりして軽くしました。ズームレンズの200mmで撮影しました。渡って行く方向ですが、旭川方向から富良野方面へ飛んでいました。鳴き声もいつもとちょっと違ったようなので何鳥?っとそのときは思ったのです。画像を拡大してみてこれはアオサギだなっと思った訳です。この暑い夏、おっ!今日はやっと秋の空気だぞ!っと思った日にこの渡りを見て、野生動物は凄いなと感心しました。私は美瑛川の終わるすぐ側に住んでいます。河原にじっと獲物を待っている姿をよく目にします。ちょっとでも近づくと逃げてしまうので、警戒心の強い鳥なんだなあと認識していましたが、、、いろいろな環境があるのですね。これから私の住宅上空を白鳥の群れが渡ってくる季節です。あの声を聞くと思わず外に飛び出して見送ってしまいます。これからはアオサギにももっと関心を向けたいと思います。


2010/09/10(Fri) 07:19    まつ@管理人    Re: 渡り?

美瑛川の終わるところといえば嵐山のコロニーのすぐ近くですね。川の多い地域でもありますし、かなりアオサギ密度が濃いのではないでしょうか。また何かあったら是非教えていただければと思います。


2010/10/02(Sat) 17:41      ぴかまる      また!

14時50分ごろ、あおさぎが渡っていきました。自転車で美瑛川の堤防(旭川市の両神橋付近)を通行中でした。私の上空まできたとき、急にUターンして北に向かいました。あれ、嵐山方面へ戻るのかと一瞬思いましたが、また大きく方向を変えて、結局南の空へ消えていきました。何故Uターンしたのか私なりに考えてみました。最初発見したときは、隊列の後方に2、3羽集団から遅れているようなのがいて、特に1羽はこれから集団に参加するような様子で飛んでいました。Uターンしてくれたおかげで、それらはなんとか隊列に参加することができました。リーダーって 凄いな!! ほんとかな、、、
残念ながらカメラを持参していなかったので映像はありません。あしからず。


2010/10/02(Sat) 17:44      ぴかまる      追伸

集団は15羽でした。


2010/10/02(Sat) 22:26      まつ@管理人      Re: また!

アオサギの渡りに何度も遭遇されているようで羨ましいです。
書いていただいた内容を頭の中で思い浮かべると、どうも飛び立って間もないのではないかという気がします。アオサギの渡りはガンやハクチョウなどのように思い切りの良いものではなく、なんとなく煙が立つように舞い上がって、その間に賛同者がそれなりに集まったらそのまま渡りの群れとなって飛び去るといった具合です。ぴかまるさんが観察されたのは、まさに出来たばかりの渡りの群れだったのではないでしょうか。嵐山で繁殖を終えたアオサギは、今はコロニーに用は無いのでどこか水辺の近くにねぐらをとっているはずです。両神橋から旭川新道にかけて点在する中洲のどこかに集まっているのでは。渡りはこれからまだしばらく続きますし、今後も渡りの群れには出会えそうですね。


2010/10/03(Sun) 18:02      ぴかまる      一日遅れ!

珍しく午前2時ぐらいまで起きていたのですが、、、 近所からアオサギ(?)の鳴き声が、あの大きな鳴き声はまさしく!! あの「ギャー」というものではなく、表現が難しいのですが犬の「ワン」から「ン」を取ったような??? 同じ場所でしばらく鳴いていたので、昨日の集団に置いてきぼりになった幼鳥ではと想像しつつも、寒くておっくうだったので、確認に外にも出ず寝てしまいました。

夕方4時過ぎに散歩(自転車で)に出かけて間もなく、昨日と同じ場所でアオサギが1羽!あわててカメラを用意すると、また同じようにUターンして私の上空を南の方に飛んでいきました。集合する日にちを勘違いして仲間と合流できなかったのか、夜中に鳴いていたアオサギなのかわかりませんが、、、
画像を添付します。


2010/10/03(Sun) 22:56      まつ@管理人      Re: 一日遅れ!

今日、明日あたりは南寄りの強い風が吹いているので渡りはないのではと思ったのですが、旭川のほうは風はそれほどでもないみたいですね。それでも渡り日和ではないような…。

ぴかまるさんが書かれた『犬の「ワン」から「ン」を取った』アオサギの声、たぶんあの声だろうなと想像できます。アオサギの声もよく聞くといろいろなバリエーションがあるんですよね。その中でも夜空から降ってくるこの声は、もっともアオサギらしさが感じられる気がします。

2009/10/25(Sun) 18:02      まつ@管理人      アオサギの渡りは

昨夜、10時過ぎだったでしょうか、家(札幌)の上空をハクチョウの群れが北から南に通過していきました。夜なので彼らの姿は見えませんでしたが、町の中心部へ向かった鳴き声はかなり低空を横切ったように思います。あんなに低く飛んでいては、ビルの谷間をすり抜けなければならないだろうと心配になったほどです。もしかすると、声ははっきり聞こえても意外と高い所を飛んでいたのかもしれません。まあ、夜は遠くまで声が通りますからね。

アオサギの渡りももうピークは過ぎたのではないでしょうか。ただ、彼らの渡りというのはよく分からないのです。ハクチョウやガンのように短期間にまとまって移動すれば目に付くのでしょうけど、アオサギは普通、少しずつだらだらと渡っていくので、ガンやハクチョウのような壮大な渡り風景には滅多にお目にかかれません。かく言う私も、これまで見かけたのは7、8羽から多くて十数羽といったところです。
ところが、必ずしもそうした群ればかりとは限らないんですね。ところによってはハクチョウも顔負けの大集団になることもあるようです。たとえばこちら。さらにこんなのもあります。

先日、宮島沼で餌場から戻ってくるマガンを眺めていたときのこと。夥しい数のマガンが四方八方から沼を目指している中、はるか上空をあらぬ方向へゆっくり移動している一団がいました。十羽かそこら、なんとなくV字型になっているようないないような。そして、そこだけ別の時間が流れている、となれば、そんなのはだいたいアオサギです。上の記事のような一大スペクタクルに遭遇してみたいのは山々ですが、目立たずさりげない渡りというのも、それはそれでアオサギらしくていいなと思うのです。


2009/10/30(Fri) 23:01      エゾミユビゲラ      Re: アオサギの渡りは

大集団の渡り見事ですね。私も3回ほど渡りを見たことがありましたが、十数羽の編成でした。

一体、北海道の何処から本州へ渡るのか疑問を持っており、様々な鳥の渡りのコースとして知られている室蘭のエトモ半島で観察されていないか、室蘭の野鳥の会に問い合わせた結果「室蘭のエトモ半島を通過するたくさんの小鳥やワシタカを確認することができましたが、アオサギの渡りは一度も観察しておりません。」という事でした。

10月12日〜15日野付半島に行って来ましたが、9割方渡った後で、残りのアオサギが、銀色になびくすすきの中に佇んでおりました。


2009/11/05(Thu) 01:42      まつ@管理人      Re: アオサギの渡りは

アオサギの秋の渡りは何か雲を掴むようで分からないことが多いですね。

室蘭辺りのことは私はよく知らないのですが、伊達を飛び立った(通過した?)アオサギがそのまま噴火湾を南下したという話を以前どこかで読んだ記憶があります。伊達から海に出るのだったら室蘭から南下しても不思議はないと思うのですが…。単に目立たないだけなのでしょうか。

野付湾は10月に入るとアオサギはめっきり少なくなります。というのも10月1日にカモ撃ちが解禁になるからです。アオサギは狩猟鳥ではありませんが、周りでバンバンやられるとさすがに平静ではいられないのでしょう。野付湾は2005年にラムサール条約の登録湿地となり、湾内の大部分は鳥獣保護区に指定されました。けれども、悪いことに、アオサギの主要な餌場(湾の最奥部)はそっくり保護区外なのです。もし湾全体が鳥獣保護区であれば、サギたちももう少し遅くまで留まりそうな気はするのですが。

ともあれ、アオサギの渡りも大方終わってしまいました。これからしばらくはアオサギのいない季節になりますね。


2009/11/15(Sun) 18:53      エゾミユビゲラ      Re: アオサギの渡りは

今朝のNHKテレビの「自然百景」で、エトモ半島に次いで渡り鳥のコースとして有名な函館の白神岬が紹介され、千羽を越すヒヨドリの群れが、本州を目指して渡って行く様子が放映されていました。

函館市の野鳥の会に、アオサギが白神岬から渡って行くのが観察されないか問い合わせた結果、次のような回答でした。
「10年ほど前の10月、白神岬の海岸近くの大石に4羽のアオサギがおり、4羽は海面近くの低空を青森の方向に飛び立って行きましたが、40分後に戻って来ました。
海峡は風波が高く渡りを断念したものと思われます。
その後4羽がどうなったか、現場を離れたので分かりませんが、渡りをする事は間違いありません。
その後は観察の機会はありません。」
という回答でした。

例数が少ないので白神岬がアオサギの有数の渡りのコースかどうか分かりませんね。


2009/11/24(Tue) 07:48      まつ@管理人      Re: アオサギの渡りは

白神岬のある松前半島は山がちの地形であまり開けたところがありませんよね。あの場所にアオサギが続々と集結するという状況はちょっと考えにくいなと思うのですが、どうでしょうか? もしここを利用するサギがいるとすれば、岬を日本海沿いに北上したところにある江差コロニーのアオサギぐらいかな、と。北海道から本州のほうに渡ろうとすれば、確かに近いところではありますが、アオサギの場合は小鳥類と違ってかなり飛翔力がありますから、あえてそういう所を選ばなくても、案外適当な場所からポンと海へ出ているのではないかと思ったりもします。たとえば、ウトナイ湖から渡島半島を経由せず、そのまま津軽半島へ向かうといったルートです。確認はしていませんが、そういうルートがあっても全然不思議ではないような気がします。

ずっと前に山科鳥類研究所の方から、春に伊豆諸島の鳥島沖を10羽のアオサギが北上していたというお話を伺いました。あんな大洋のど真ん中を飛んでいるのですから、少々の海越えは何の苦にもならないのでしょうね。

なお、山科鳥研ではサギ類の渡りルートを解明するため、2006年からサギ類の標識調査を大規模に行っています。アオサギは捕獲が難しいようで標識された個体はごくわずかなようですが、小鳥類にくらべると目立ちますし寿命も長いので、標識が目撃される可能性は少なくないのではと思います。見かけられた方はぜひ御一報を。
山科鳥研の標識サギ類のページ


2009/11/26(Thu) 20:05      エゾミユビゲラ      Re: アオサギの渡りは

多くの小鳥や猛禽が、岬や半島から渡って行きますが、確かに飛翔力の強いハクチョウやマガンなどが岬から渡って行く話しは聞いた事がありませんね。

アオサギも地形などあまり関係なく渡って行くのかも知れませんね。それはそれで興味深い事ですね。

2008/10/07(Tue) 21:19      エゾミユビゲラ      無題

10年前ほどから観察をしておりますが、温暖化の影響か旭川周辺ではここ数年だんだん渡る日が遅くなっておりました。
10年前は10月10日前後に渡っていたのが、ここ2~3年は10月末頃になっておりました。
ところが今年は昨日10月6日、すでに石狩川から姿を消しておりました。理由は分かりませんが、札幌近辺ではどうでしょうか?


2008/10/10(Fri) 00:53      まつ@管理人      Re: 無題

札幌近辺ではどうなのでしょう。じつは私もよく知らないのです。春の渡りはもともといないところに突然現れるので分かりやすいですが、秋のほうは注意して見ていないこともあり、どういう状況になっているのかとんと見当がつきません。

ともかく、秋の渡りというのは謎だらけなので、エゾミユビゲラさんの観察で渡去時期が遅くなっているというのはとても興味深いです。しかも、10年で20日というのはそうとう急激な変化ではないでしょうか。何が起こっているのでしょうね。遅い時期まで十分な餌があるように変わってきたのでしょうか? かと思えば、去年と今年で20日以上も逆に早くなっているというのもこれまた不思議ですが。


2008/10/10(Fri) 21:58      エゾミユビゲラ      Re: 渡りの季節ですね。

分散してしまったアオサギがいつ渡ったかを特定することは困難ですね。旭川の場合は雛の巣立ち後、石狩川の近文あたりの中洲に次第に集結し、だんだん数を増して、渡りの寸前に最大となります。
そして通常、大雪山に冠雪が見られると間も無く一夜にして(夜渡ると言うわけではありませんが)姿を消すので、いつというのがはっきりしているのです。
ここ10年を見るとだんだん時期が遅くなる傾向にあるのですが、今年の場合は護岸工事が行われており、その影響がどの程度あるのかはっきりしないため、他の地域のことが知りたかったと言うわけです。

2008/03/14(Fri) 17:14      北マダム      見ました

今朝、頭の上を20羽くらいで飛んでいく青サギを発見!
東に向かっていました、あちらにはコロニーがあるはず。
これって、渡りの途中ですよね
大きな集団なのに静かで、別世界のような時間でした
あまりの嬉しさで、是非お知らせしたくてメールさせてもらいました。
こちら札幌の北区からです。


2008/03/15(Sat) 03:38      まつ@管理人      Re: 見ました

別世界のような時間、その心境すごくよく分かります。音もなく北を目指す彼らには、たぶん、我々の日常とは別の時間が流れているんだと思います。
札幌の北区なら篠路のコロニーに向かっていたのかもしれませんね。あるいは、さらに北のコロニーを目指すつもりだったのかもしれません。いずれにしても、この時期に20羽の群れなら渡りと見てまず間違いないと思います。
篠路のコロニーは、下でカラスさんが書かれていましたが、3月8日には既に飛来していたようです。あと札幌だと、3月8日に平岡のコロニーに第一陣が到着したという話です。近いところでは、江別コロニーでも11日から巣作りが始まっています。
雪解けとともに、これからどんどん渡ってくるのでしょうね。

2007/10/30(Tue) 20:50      エゾミユビゲラ      渡りの季節

今年も残すところあと2ヶ月となりました。1時的に寒い日もありましたが、この時期としては暖かいように感じます。落葉松の色づくのも遅いようで、今頃黄色くなっています。
旭川のアオサギは10年ほど前は体育の日の前後に渡っておりましたが、年々渡りの時期は遅くなっております。
石狩川の中洲に今年の10月11日には40羽ほどが観察され、10月22日には23羽、10月29日には13羽が観察されました。
やはり温暖化の影響と考えざるをえません。
写真は10月11日のものです。


2007/11/03(Sat) 15:48      まつ@管理人      Re: 渡りの季節

渡りの時期が遅くなっているというのは興味深いです。渡ってくる時期は逆に以前より早くなっているはずですから、渡りの時期が遅くなっているとすると、一年のうち北海道で過ごす期間が以前にくらべ長くなっているということなのでしょう。最近では越冬個体も増えているくらいですから、繁殖地に留まる期間が多少伸びても不思議ではないですが。

写真は何かに驚いて飛び立ったところでしょうか。この風景ももうすぐ雪に覆われてしまいますね。


2007/11/05(Mon) 21:26      エゾミユビゲラ      Re: 渡りの季節

この中洲のアオサギを観察していると、1日に2~3回は何かに驚いて、飛び立ちます。犬の散歩、釣り人、工事関係者等が近づいた場合が多いのですが、今回は不明です。怪訝そうに首を伸ばしている個体と飛び立った個体がいますが、直ぐに落ち着いたので、それほど近づいては来なかったようです。
今日、11月5日まだ19羽が観察されました。毎日観察できる訳ではないので正確なことは言えませんが、まだしばらく居そうです。
ここ10年ほどでアオサギは増えてきましたが、旭川近辺ではここ2~3年は頭打ちです。
アオサギと共に、カワウも明らかに増えました。以前はこれほど多くはありませんでした。


2007/11/06(Tue) 22:46      まつ@管理人      Re: 渡りの季節

アオサギかと思って拡大してみると、ほとんどカワウだったのですね。
私などカワウもウミウも一緒にウとして見ているので増えたかどうか分からないのですが、そういう分かりにくい部分で人知れず増えているのでしょうね。
本州のほうではカワウの増加に伴って漁業被害が深刻になっているというのは有名な話。カワウと同じく魚食性のアオサギですが、カワウと同じ道を辿らないようにと願うばかりです。


2007/11/13(Tue) 20:09      エゾミユビゲラ      Re: 渡りの季節

11月12日旭川の群れは消えていましたが、1羽だけ残っていました。
渡りは何度か目撃した事がありますが、編隊を組んで飛んで行きますよね。1羽だけになった場合、無事に渡って行けるのか気になってしまいます。


2007/11/18(Sun) 07:08      まつ@管理人      Re: 渡りの季節

渡りもいよいよ最終盤ですね。北海道でも雪の少ない地方だと12月でも渡る個体がいたりしますが、旭川あたりでは割と早めに渡りを終えるのかもしれませんね。
エゾミユビゲラさんが見かけられた最後の1羽が渡ったのか、それともまだ旭川に留まっているのか気になるところです。この時期だとさらに北から南下してきた群れに遭遇するという機会もほとんどなさそうですし。
北海道では冬が越せないということはないわけで、実際、全道あわせて百羽とか二百羽ていどは残っているわけですが、なぜこんなところに残るのでしょうね。冬になるたび考えさせられます。

2006/10/26(Thu) 10:37      葉山      無題

こちらは兵庫県芦屋市ですが、秋~冬によく見かけます。どこかから渡って来るのでしょうか?


2006/10/29(Sun) 12:11      まつ@管理人      Re: 無題

秋から冬によく見かけるという芦屋市のアオサギ、どこから来るのでしょうね。関西にもいくつかコロニーがあるので、もともとその地域で繁殖していたアオサギが、子育てを終えたあと行動圏を広げているだけかもしれませんし、北陸あたり、あるいは北日本にいたアオサギが秋の渡りで南下してきたのかもしれません。もともといたのと渡ってきたのが混ざっていることもありますし…。この辺の事情はほとんど調べられていないので残念ながら推測の域を出ません。もしかすると、サハリンや国後、択捉からはるばるということもあるかもしれません。

2004/09/22(Wed) 00:24      まつ@管理人      渡り

アオサギの秋の渡りは、ガンやハクチョウなどのように短い期間で終わらず、数ヶ月にわたってダラダラと続きます。北海道のアオサギはもう渡りを始めていますが、完全に終わるのは12月に入ってからです。そんな時期まで留まっても得になることは何も無いように思えるのですが、どういう訳かいつまでものんびり構えていてなかなか去ろうとしません。水面が氷に覆われる頃になって仕方なく重い腰を上げるといった具合です。

どんな個体がさっさと去り、どんな個体が最後まで残るのか、ずっと気になっているのですが未だに分かりません。そもそも北海道で繁殖したサギがどういうルートで渡っているのか、そしてどこで越冬するのかさえ分かりません。渡りについては分からないことだらけです。

2002/09/08(Sun) 07:59      まつ@管理人      渡りの季節到来

渡りの季節が近づいてきました。ガンのようには目立ちませんが、アオサギの渡りもまたそれはそれで印象的なものです。もし、彼らの旅立ちの瞬間に立ち会うことができればさらに忘れがたい記憶になるはずです。

以前調査していた道東の野付湾では、渡りはちょうど今頃から始まっていました。湾内の個体数をカウントしていて最も多くなるのがちょうど今の時期だったのです。この時期の湾内にはいつもより何百羽も多いサギたちが集まります。おそらく、野付湾より北方、あるいは国後、択捉のほうから渡ってくるのでしょう。もともといるサギと渡ってきたサギが混然一体となって、ほんの短い一時期、800羽を超えるアオサギたちで湾はいっぱいになります。このあとアオサギの数は徐々に減っていきますが、湾にサギの姿がほとんど見られなくなるのは2カ月余りも先のことです。

アオサギの渡りはすでに始まっています。これから秋が深まるにつれ、ますます多くのサギたちが南を目指します。アオサギだけでなく、おびただしい数の鳥たちが人知れず頭上を通過していきます。この秋、私たちはどれだけの渡りに気付くでしょうか?

2001/10/07(Sun) 18:09      まつ@管理人      アオサギの渡り

先日、宮島沼でガンを見ていたときのことです。夜明け前、餌場へと向かうガンがそろそろ飛び始めた頃でした。北の方角からガンとは趣の異なる一群が近づいてきたと思ったら、ゆっくりと一直線に頭上を横切り、沼には目もくれず南へと去ってゆきました。それは23羽のアオサギの群れ、間違いなく渡りだと思います。案外きれいなV字型でした。これまで渡りへ向けて飛び立つ光景というのは幾度も目にしているのですが、渡りの途中というのは今回が初めてでした。ところで、アオサギの渡りがどの時間帯に行われるかはよく分かっていません。ただ、私が観察した範囲では朝に発つというのは見たことがなく、旅立ちはいつも夕暮れでした。今回見たサギたちも夜を徹して飛んで来たのでしょうか。それにしても、周りを行き交うガンたちの忙しい羽ばたきと絶え間ない鳴き声のなかで、そのV字型のシルエットの一角だけは異質でした。そこだけ時間の流れがゆるやかで、沈黙の空間が薄明をスライドしていくような感覚でした。

2001/10/02(Tue) 17:21      奥田      アオサギの渡りについて

先日掲示板を拝見し、渡りのことが書かれていたので私の持っている情報を提供したいと思います。私が見ていたのは道北の音威子府のコロニーですが、昨年までは100巣くらいの大きなコロニーでした。3月の下旬天塩川の水面がまだ雪と氷で覆われているときに先発の数羽が顔を見せ、数日遅れて大きな群が見られるようになります。それから数日で天塩川が雪解け水で水かさが増し、氷と雪が流され大きく水面が広がります。様子を見ていると天塩川の河口方面から内陸へと移動してくるようです。上流の名寄のコロニーあたりの情報は分かりませんが、日本海側から入ってくるコースが有力ではないでしょうか?


2001/10/03(Wed) 16:38      まつ@管理人      渡り

奥田さん、貴重な報告ありがとうございます。アオサギの渡りを気に留める人はなかなかいないので、こういった情報は本当にありがたいです。読んでいて思ったのですが、春の渡りは秋に較べその土地の環境に左右されることが多いのかもしれませんね。とくに北海道の場合、氷や雪があると採餌が十分にできず居着くことができないため、春先渡って来られる時期は限られてきます。この点、秋はそのような制限があまりなさそうで、それが秋の渡り期間が春に較べ長くなる理由のひとつかもしれません。川の河口方面から内陸へ移動するという点にはとても興味をそそられます。これは河口部から内陸へ向け解氷が進むことと対応しているのでしょうか。天塩川流域に散在するコロニーは、その成立年を見るとこれもやはり河口部から内陸へ向け新しくなっていく傾向があります。解氷が早いため繁殖を早く開始できる河口近くの場所にまず最初のコロニーがつくられ、そこで過剰になった個体が、より繁殖に不向き(少なくとも繁殖開始時期という点で)な内陸へ分布を拡大したということでしょうか。ここまで言うと机上の空論になってしまいそうですが、このことは道内の新しいコロニーがより内陸にできる傾向があることの一つの説明になるかもしれません。ともかく、春先の河川の状態や水系の配置という観点でコロニーの分布を見直してみると、コロニー分布の推移について面白いことが分かりそうです。

2001/09/09(Sun) 20:44      佐原      アオサギの渡り

管理人さんの「アオサギの渡り」を見ての反応です。ここ青森県でも、同じような渡りの行動を見たことがあります。季節は秋。場所はむつ市芦崎湾です。陸奥湾に突き出た細長い砂嘴によって囲まれた狭い湾で、付近にコロニーもありますが秋の渡りの中継地点でもあります。やはり夕方に、鳴き交わしながら群れを作り、最終的には21羽の群れが去って行きました。翌日は湾内からちょうどその分だけ個体数が減っていました。意外だったのは、南でなくむしろ西方向へ向かったことです。すると陸奥湾を横断することになるのですが・・・。私の知り合いは、鶴田町の廻堰大溜池(通称津軽富士見湖)で、秋に60羽のアオサギの群れが出ていったのを見たそうです。但し、このさいは大鰐方向と言ってましたから、凡そ南ですね。ところで、秋の渡りでなく、春の渡りの方はいかがでしょう?誰か観察された人はあるのでしょうか?(管理人さんの記述は多分秋の渡りだと解します。)秋と春とでは、渡りのルートを含め、色々と行動が異なるのではないかと思うのですが。


2001/09/10(Mon) 14:21      まつ@管理人      Re: アオサギの渡り

芦崎湾から西というと陸奥湾の北岸に沿ってということになるんでしょうか。いずれにせよ太平洋岸を南下する気は無いということですね。太平洋側は仙台あたりまでひとっ飛びしないと餌とって休めなさそうだし、自分がサギだとするとやっぱり日本海側を飛びそうな気がします。ところで、渡りの時はどのくらいの距離を一度に飛ぶものなんでしょうか、知りたいところです。

「アオサギの渡り」に書いたのは佐原さんご指摘のとおり秋の渡りです。秋に較べると春の渡りはあまりこれといった記憶がないです。一斉に渡ってくるわけではなくある程度ずつまとまって来るのは秋と同じようです。ただ、ある程度増えてしまうとそれ以降どれだけ渡ってきたのかは分からなくなるので、いつ頃まで渡りが続いているのかも見当がつきません。ガンでは春の渡りのほうが秋に較べ期間が集中するようですが、なんとなくアオサギにもそういう傾向はあると思います。それから、ルートについてはさっぱりです。他の鳥と同じように春と秋で違う可能性は大きいと思うのですが。いつかアオサギの渡りを追っかける旅でもやってみたいものです。それと、春先、いい南風が吹いたときに大きな群れがやって来るような記憶があるのですが・・・。このへんになるとハクチョウの渡りとごっちゃになっていて記憶が曖昧です。すみません。

でもやっぱり渡りといえば秋ですね。少なくとも繁殖地では。春の再会もいいんですが、秋の別れのほうが印象深いです。

2001/09/09(Sun) 12:14      まつ@管理人      オホーツクのサギ

3日ばかりオホーツクのほうへ行って来ました。南への渡りでかなり少なくなってるだろうと予想していたのですが、まだ結構残っていました。コムケ湖やサロマ湖には20羽、30羽という群れがあちこちで見られます。ただ、今の時期はそこにいるのがその地で繁殖したサギかどうかは判らないんですね。ずっと北で繁殖したサギたちが南への旅の途中で立ち寄ることもあるので。サハリンで子育てしたサギもオホーツク経由で南下するのがいるのかも。

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